男子校、夕暮れの小さな空き教室での事。
『ナナフシ、これ変じゃない?』
鏡に向かっていた少年が振り向く。
あざみがスパイとして潜入するため、この日初めてあざみは女子用の制服に袖を通していた。
誰が言い出したのかは知らないがこんな事を言い出した奴はあざみをスパイとして送り込む目的以外にも何か含むところがあったのではないか。普段から他の生徒の間ではあざみのその容姿が普通の高校生男子とはかけ離れて可愛い事がよく話に上がっていた。
ナナフシも例外ではなく、今、目の前にいるどこからどう見ても女の子ねあざみに目を奪われていた。
プリーツの短いスカートからは程よく筋肉のついたスラリと細い足が伸びている。
あざみはその食い入るような目線に気付く。『何?やっぱ変?』
『…いや…』
ナナフシは後ろからその細い腰に手を伸ばす。
するりと上着に手を差し込むと、そのまま隆起があるはずのない薄い胸へと指を滑らせた。
あざみは何も警戒心を抱いてないのかキョトンとした顔でナナフシを見上げる。
『ここには何も詰めてないのか?』
『うん、この制服生地が厚いし少々発育が悪いってことにしておけば大丈夫でしょ。私の情報によれば、この年の女の子はペタンコの子も結構いるらしいからきっと怪しまれない。』
『…そうか…』
短く答えたナナフシは指先に感じる微かな引っ掛かりをきつく押し付けた。
『ちょ…ちょっと、ナナフシ、痛いって』
さすがに変だと感じたあざみは体をよじって逃げようとする。
だがナナフシはそれを上回る力であざみを押さえ付け壁際に追い詰めた。
『こういうのも若気の至りっていうんだろな。』
ナナフシは独り言のようにごちると、勢いよくあざみの下着を下ろし先ほどの刺激で僅かばかり反応しているそれをしごき始めた。
『ぅわっ!ナナフシっ!お前今自分が何やってるか分かってるか!?』ナナフシは無言で刺激を続ける。こうやって流してしまえば男同士、一度火がついた体は最後まで到達しない限り熱が収まらないことは良く分かっていた。
『ぅうっ!…はぁ…っ』
あざみが熱にくぐもった声を上げ始める。左に高く結んだ髪が細かく震えていた。そのうちに汗が首筋をなまめかしく濡らしはじめ、涎と共に床に滴り落ちる。
『ふ…ぁあっ…!あああっ!』
そのハスキーな声は少年の物にしては余りに艶を含んでいてまるでストイックな少女の様でもあった。
高まる喘えぎを聞き、ナナフシは更にその手の力を強める。
『ああっ…!あっ!!』
すると一瞬あざみの体がビクリと揺れ、ナナフシの掌に生暖かい感触を広がらせた。
それと同時に服を脱いでもいないナナフシの背筋にも戦慄が走る。
それほどまでにあざみの熱に浮かされた姿は淫情を誘うものだった。
涙目になっていたあざみはそばにあったハンカチで体を拭うと、ノロノロと起き上がる。
『ナナフシ…どうしてこんな…』
『正直スマンかった。お前の女装が可愛すぎたかjgtjg.a@nj0gptoふじこjgtg/:.a111111』
終劇