玉依姫継承者の高千穂 珠洲とその弟の陸、そして御子柴 圭の3人の不思議な一つ屋根の下の生活が始まって、しばらく経った。  
珠洲の姉、豊玉姫だった真緒も事件後はこの家で養生していたが、今は婚約者のいる村長の家に転居したので3人になった。   
珠洲の使い魔の双子猫も入れれば5人だが、珠洲の前でしか現れないので居ないのに等しい。  
 
御子柴は未だにこの生活に戸惑いを隠せない。  
彼の生きていた頃とはありとあらゆるものが変わりすぎて、何事においても浦島太郎のように世界から取り残された彼が  
この新しい世界に追いつくのは難しい……。  
 
この世に生を受けてから現代まで。   
玉依姫にいつか逢えることを望みながら、星をかぞえて波の音きいて幾年の時が流れた。  
豊玉姫の呪いにより人であった事すらも忘れてしまったときもあった。  
そんな彼自身。 自分が、またこうして人としての生活を送る時がこようとは思いもしなかっただろう。  
 
◆◇◆  
 
今夜の晩御飯はカレーライスだった。  
 
「今日はカレーか。 オレ、姉さんのカレー、大好物なんだよな」  
陸が黙々とカレーを食べ何杯もオカワリをしている。  
 
珠洲はよくこの『カレーライス』という食べモノを好んで作る。  
……食べれなくもない。 が、美味しいかというと正直、解らない。 口の中がピリピリする。  
歳月が経ちすぎて記憶が曖昧だが御子柴は以前人間だったときに、こういうモノを口にした事はないと思う。  
 
だが、珠洲が「お口に合いますか?」と心配そうに顔色を伺うので、「大丈夫だ、心配するな……」  
と全部たいらげるようにしている。  
 
珠洲が御子柴と出逢ったのは初夏の頃。  
それがいつのまにか暑かった夏が終わりを告げ、気が付けば神社の境内に萩の花が咲いている。  
厄災を二人で葬り去った。 いろいろ奔走しているうちに、いつのまにか恋人同士になった。  
豊玉姫の呪いが消えた後は今までの玉依姫への深い忠誠心がそのまま恋慕に変わった。   
今はただ、この小さな恋人が愛しくて堪らない。  
 
今夜は月が出てきれいだ。  月だけは私が生きたあの頃と変わらない。   
初代の玉依姫が逝って、他の仲間も逝って、自分ひとりだけ生き残った、その後も。   
何度も何度も繰り返し仰ぎ見た月。  
 
「カレーライスか……」  
陸の大好物、というところに妙なひっかかりを覚えた。  
「…………」  
満月の光に、妖だったときの血が騒ぐのか……眠れない……。  
 
 
珠洲はそろそろ寝ようと自分の部屋の灯りを消す。  
額入り障子のガラスの部分から差し込む月の光で部屋の中がぼんやりと明るい。  
ふと、障子に人影が写っていることに気が付く。  
「誰? 陸?」  
人影に声をかけると、障子が音もなく開く。 そこに立っていたのは御子柴だった。  
「御子柴さん?どうしたんですか?」  
「どうもしない。 お前の顔が見たくなっただけだ」  
そう言うと、許しを得ないまま、すっと部屋に入り込んでくる。  
 
いつもの優しい恋人の顔じゃない。 妖だった頃のような冷たい瞳をした御子柴にどきりとする。  
怒っている様な、青白い顔で、珠洲の顎をムリヤリ持ち上げ唇を塞いでくる。  
キスされている事に気が付いて慌てて身を捩るが何度も何度も唇を吸われ、口内を舌で探られる。  
つい目がとろんとして身体に力が入らなくなる。  
御子柴の手が強引に珠洲のネグリジェのボタンを外そうとし始めて、やっと珠洲は自分を取り戻す。  
「御子柴さん……ちょ、まって!」  
 
慌てて逃げようとして背を向けたが、逆に背後から御子柴に捕まって抱き込まれ、床に敷かれていた  
布団の上に御子柴が胡坐をかき、その腕の中に珠洲が抱き込まれる形になった。  
「待たない」  
両手両足をじたばたとさせて何とか御子柴の腕から逃れようともがくが、力が強くて跳ね除けられない。  
「じっとしていろ」  
そういわれた途端、身体が動かなくなる。  
(えっ!金縛り?)   
身体中から冷や汗がどっと噴出す。  
 
御子柴の手が太股をつっーと撫で上げる。  
「……風呂上りの……いい香りがするな……この香りは…ゆずか?……」  
鼻を擦り付けるようにして首筋に顔を埋めてくる。  
「お前の身体はどこもかしこも赤子のようにすべすべして気持ちいい」  
くすぐる様に太股をなんどか撫でた後、ネグリジェの裾から下着を抜き取ってしまう。  
御子柴の長い指が珠洲のひっそりと隠された花に触れる。  
「やっ…」  
「まだどこにも触れていないのに、もう濡れているのか……。早すぎじゃないか?」  
呆れたような声に珠洲は顔を赤らめる。  
「やだ、もうやめて!」  
首から下の身体の自由はきかないが声は出るようだ。  
 
「いいのか?……隣の部屋の弟に聞こえるぞ」  
そういいながらねろりと首筋を舐め上げる。  
「――っ!!」  
珠洲が慌てて唇を閉ざす。  
その様子が気に入らなくて更に意地悪をしかけたくなる。  
「んっ……ふ……んっ……っ!」  
必死で嬌声を抑えている珠洲の努力を無にするように、濡れた部分を御子柴が指で摺りたてる。  
部屋に濡れた水音がピチャピチャと響いている。 その音が静まりきった屋敷の中でやけに大きく聞こえて、  
あわてて声を細めて珠洲が懇願する。  
「はっ……だめ……だめ……やめて…………聞こえちゃう」  
「……聞こえるように…ワザとしている」  
「や、やだ、そんなの……あんっ!」  
 
敏感な突起を指で強くつままれる。  
思いがけない指の動きに堪えてきた声が、強い刺激にこらえきれずつい大きく出てしまう。  
「聞かれたくないのなら声を出さないように我慢することだ」  
「そんなのムリ……だよぉ」  
陸の部屋は襖を隔てた直ぐ隣にあるのだ。  
近代の洋風な建物ならともかく、純和風のこの屋敷では部屋の防音効果など無に等しい。  
たとえ声は我慢できたとしても、衣擦れの音や、人が二人いる気配を消すことなどできやしない。  
 
「どうして? いつもは……私の部屋じゃなくて、離れの御子柴さんの部屋でするのに。 ここの部屋はイヤって以前も言って――」  
「……黙れ」  
「いつもはこんなムリヤリしないのに……」  
「たまにはこういう趣向も面白いだろう?」  
くくっと以前のような冷たい薄笑いを浮かべて珠洲を弄り続ける。  
 
「『ネグリジェ』という着物は便利なものだな。 浴衣よりも脱がせやすい。 帯のように締め付けるものがないから裾から直ぐに  
手を忍ばせて何処でもお前を愛撫できる」  
ワザと陸の部屋のあるほうの襖に珠洲の身体を向けて、洋服を暴いていく。  
「やんっ――」  
後ろから抱きしめたまま、ネグリジェを胸の上までめくりあげる。  
月明かりに照らされて浮かび上がったほの白い乳房を両手ですくい上げるようにして揉む。  
珠洲の肩に御子柴は顎をのせ、乳首を指で摘む度にぴくりぴくりと反応する白い柔肌を覗き込む。  
「や……そんなに触っちゃだめぇ。……はぁっ…!! ……見ちゃだめぇ!」  
「なぜだ?」  
「だって…私、…小さくて……恥ずかしい……」  
身体の自由が利かないので隠したくても隠せない。 顔を真っ赤にして恥らう、そういう姿態がかえって男を煽ることに、  
この幼い恋人は気付かないでいる。  
 
「そうか?かわいいと思うが」  
そう囁きながら更に後ろから耳たぶに噛り付いてやると、身体がこれまで以上にぴくんっと反応する。  
 
指を再度膣内に挿入して、感じる壁の部分をぐりと刺激する。  
珠洲は背筋がぞわぞわして堪らずに唯一動く頭を、いやいやとふり続ける。  
「このままずっとこうしてやってもいいぞ。 お前がおかしくなるまで」  
「そんなのだめぇ……」  
「じゃあ、どうして欲しい?」  
自由にならない身体がかえって快楽に敏感にし、嬌声を押し殺すことで発散できない快感がますます身体中に  
毒のように浸透していく。  
ずっと指で敏感な部分を刺激され続けて、気にしていた陸のことも、音の事も、どこかにいってしまって何も解らなくなる。  
「言わないとこのままだが」  
「もう……して……お願い……」  
 
御子柴が太股の下から両膝に手をまわし、蕩けた珠洲の身体を持ち上げ、自分の着物の裾を開くと、既に立ちきった  
自身の上に珠洲を座らせる。  
「ぁっ……――――――っ!!」  
いきなり背面から貫かれて驚いたのか、珠洲が動かない身体でも必死で逃れようともがくが、皮肉な事に自分自身の重み  
で更に奥へ奥へと潜り込んでしまう。  
「だめ……、だめぇ……」  
もがく身体を後ろから両腕で抱きしめ、そのまま下へと押しつけるようにする。  
「くっ……まだだ、珠洲。 もっと……。もっと奥まで…こい…っ!!」  
「―っ!! ……そんなトコまで……むりぃ!」  
無理矢理、奥まで下から串刺しにされ、逃げたくても金縛りの身体では腰を上げられない。  
衝撃が大きくて自由に呼吸もままならない。  
「はぁ…あぁ…ん……っ……はぁ……はぁ……」  
御子柴が、馴染んでくるのを見定めると、ゆっくりと腰を突き動かす。  
「や……だめっ……動かしちゃ、だめ!……っ!!まだ……やぁ……っ!!」  
ついに感極まって大きな瞳から涙が溢れ出す。  
「なぜだ。 こんなに中がうねって、きつく咥え込んで……ふっ……気持ちいいだろう?」  
「…ゃ………っ」  
「……気持ちいいのだろう?」  
更に強く中に打ち付ける。  
 
いつもは真綿でくるむように大事にされて、こんな風に抱かれたことは一度もなかった。  
だからショックで……でも次第に気持ちよさに身体が支配されていく。  
「気持ち…よすぎて……声……でちゃうっ……から……動いちゃ…だめ……」  
「聞かれたくないのであれば、我慢しろといっただろう」  
身体の自由が利かないから両手で口を塞ぐこともできない。  
「声も……いっそ、声も止めてくれたらいいのに……」  
「だめだ。 お前の声が聞けないのは俺がつまらない」  
「ひど……、うん……ん、ん、んぅ、あん……」  
ひそひそと珠洲が声を抑えて喋るのが気に喰わなくて更に下から激しく突いてやる。  
「やぁあああ!! あん……ぁっ……んんっ!!」  
どうしても我慢しきれなくてついに嬌声が部屋にあふれ出す。  
先ほどまで唇を噛んでいたためか、その赤い可憐な唇がぷっくりと腫れている。  
 
そうまでして弟に声を聞かれたくないのかと思うと、また頭に血が上る。  
「声、止めて欲しいか……?」  
「……え?」  
「声を止めてやろうか……?」  
「はい……」  
「いいだろう……」  
抱きこんだままの体勢で、乱暴に珠洲の顔を横に向け、後ろから唇を塞いでやる。  
「んーー。うむぅーー」  
下からも上からも進入して珠洲の中の中まで犯しつくす。  
もう珠洲は抗わない。 ただ御子柴のされるがまま。  
「や…ぁ………っ……はん……」  
「……お前の中……気持ちよすぎるな……神々に愛でられる身体だ……」  
腰を打ちつけながら御子柴が気持ちよさそうな顔をしているのが視界のはしに入り、ぞくぞくと甘い痺れが背筋を走る。  
「俺のものだ……。おれだけの……っ玉依姫……っ!くぅっ!!」  
「ああぁあああやぁあああああぁ!!」  
御子柴が中に放って、その熱さに引きずられるように珠洲も絶頂をむかえる。  
 
月明かりの差し込む部屋の中で二人の荒い息遣いだけが響く。  
 
◆◇◆  
 
珠洲が気が付くとすっぽりと御子柴の腕の中に包まれて二人で布団に横たわっていた。  
「すまん……歯止めが利かなかった……無理をさせたな……。」  
しょんぼりしているが、いつもの御子柴だ。  
「…………どうして?どうしてこんな事を?」  
しばらくの沈黙の後、御子柴が口を開く。  
「カレーライスは陸の好物なのだろう?」  
「え?」  
「珠洲が陸の好きなものばかり作っているから……」  
「え?」  
ちょっと拗ねたような顔をした御子柴が寝転がったまま天井を睨む。  
「あのように手の込んだ食べ物を何度も作るほど、珠洲は陸が好きという事だ」  
今日の無体の理由がカレー!? 珠洲は思いもかけない言葉に目を見開いた。  
 
「あの……カレーライスは、確かに陸は好きだけど、陸の為に作ってるわけじゃなくて……」  
「そうなのか? てっきりそうなんだとばかり……。では珠洲が好きなのか?」  
「………………カレーは……現代ではインスタントのルーってのがあって、そのつまり……」  
今までに無い程顔を真っ赤にして、珠洲が申し訳なさそうに語る。  
「どんなに料理がヘタでも、カレーは失敗が少なくて、まともな食べ物になる……から……で……。 その……」  
御子柴にはまだ話の内容を飲み込めていないようだ。  
もうはっきり言うしかない。  
 
「ごめんなさい!!御子柴さん。 私、実は全然料理ができなくて……。  
不味いものを食べさせるよりは……と、ついカレーの回数が多くなっちゃっただけなの。  
もっと沙那に教えてもらって料理勉強するから!!」  
ここでようやく御子柴も理解する。  
「いや、あの、……こちらこそ……すまん。女の口からそんな事を言わせて……」  
お互い気まずそうに苦笑いする。  
 
「御子柴さん、今日はヤキモチ焼いてたの?」  
「えっ!いや………」  
「そんな必要無いのに。 ふふ、かーわいー」  
「今日だけじゃない……」  
「え?」  
「お前にはこの神社での生活の他にも学校があって……友人が居て……、俺以外にも守護者が5人も居て……。  
それは仕方がないと、頭の中では解っているのに、お前が他の誰かを見ている所を見るのはつらい。   
お前が誰かに奪われるのではないかと思っただけで……俺は…おかしくなる」  
 
御子柴が真剣な瞳で珠洲の顔を覗き込む。  
「どうすればお前も俺を特別に思ってくれる? ……珠洲。  
この時代で人として生きると決めたのは、お前がいるからだ。  
お前は……俺に居場所を作ってくれた……。でも逆に言えば俺にはお前の傍しか居場所がない。  
俺にはお前しか居ない……。  
お前を愛している。 誰よりもずっと。 お前を独り占めしたい」  
 
御子柴が心中を吐露すると、珠洲にいきなりぎゅっと抱き返される。  
 
「私も御子柴さんを特別に思ってますよ。 他の守護者じゃない、御子柴さんを特別な守護者に選んだのだから。  
一生傍に居て欲しいのは御子柴さんなんですよ。 誰よりも一番好きだから」  
 
もっとぎゅっとされる。御子柴の胸に暖かいものがひろがる。  
 
「私、カレー以外にも、おいしい料理、もっといっぱい作れるようにがんばりますね!」  
「珠洲……」  
「そうだ!今度は一緒に何か作ってみましょう!? それで、どんなお料理が好きか、教えてくださいね!  
あと、今度の日曜に二人でお買い物にいきましょう!! ステキな恋人を街の人に見せつけちゃうんだから。  
きっと皆振り返るわ。 御子柴さん、カッコイイから。 あ、でもどうしようモテモテになちゃう……心配……」  
「……圭だ」  
「え?」  
「圭と呼んでくれ……」  
「ええっ、いきなりどうして……。は、恥ずかしいし……」  
「呼ばないとまた今日みたいにしてやるぞ」  
「えーっ。 わ、わかった。 …………圭……?」  
「珠洲……」  
二人がそっと寄り添ってキスをしようと唇を近づけた……その時。  
 
ぽんっと使い魔の双子猫二人が部屋の中に姿を現した。加奈、沙那だ。  
「だから申したであろう! 殿方の心をがっちりと掴むには、料理の腕も必要だと! お前は修行ばかりしておるから  
料理の腕が一向にあがらんのじゃ!」  
「加奈、でてっちゃダメっていったのに〜。 主様、大丈夫でございますよ〜。 カレーと同じジャガイモとニンジンとお肉で  
『肉じゃが』にすれば良いのです〜。これなら簡単です〜」  
 
やれやれとため息をついて珠洲が言う。  
「もー、だから私の部屋はダメって言ったのに。 目には見えなくても私の部屋には二人がいつも居るんだから〜。  
陸だって、神の血筋のお陰か妙に私の気配に敏感だし。   
離れの部屋でちゃんと結界を張ってからでないと、この家ではおちおちキスもできないんですよ」  
「主!!……最近ミョーに修行を頑張っておると思ったら、そういう理由だったのか。 結界の造りかたばかりうまくなりおって!  
ヘンだと思っておったわ!! お前は玉依姫としての自覚があるのか!!」  
加奈がキーキーと珠洲にまくし立てている。  
 
「…………」  
この部屋ではダメとはそういう理由だったのか。  
御子柴は自己嫌悪でいっぱいになる。  
改めて何から何まで邪推していた自分が恥ずかしい。  
自分は珠洲に愛されている、そう信じていいのだ。  
 
と、思ったのも束の間。  
 
翌朝。 朝ごはんのしたくをしている珠洲に気付かれないよう、陸が御子柴に言い放つ。  
「俺は姉さんの作るものはなんでも好きだ。 たとえ炭でも。 伊達に16年も一緒に暮らしてるわけじゃないんだ。  
出会って数ヶ月とかとは年季が違うんだよ!! 肉じゃがも大好物だ。 御子柴だけの好物にはさせないからな!!  
それと、味見役はい つ ま で も 俺の役目だから!!」  
陸の目の下に黒々としたクマがくっきりと……。  
 
「…………ちっ」  
そう。珠洲のほうに邪心がなくても、周りの、陸だけじゃなく他の守護者共全員がありまくりなのだ。  
取り合えず、この弟とネコ二匹をなんとかして追い出す手立てはないものか。   
それともいっそ珠洲をさらって、どこか別の地に逃げたほうが早いか。  
取り合えず当座は珠洲と愛し合うのはやはり離れで、珠洲の頼りない結界ではなく、ガチガチに自分が張り巡らして  
からにしよう。  
 
珠洲が作った肉じゃがを食べながら、そんな考えを巡らす御子柴だった。  
 
 

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