「……ッ……アッ!」
泉水の部屋の前を通る時、中から声が聞こえた。
(…泉水?)
ドアを開けようとしたが、次の声で俺は固まった。
「…泉水ちゃん…ここ、固くなってるよ。」
(…かおり!?)
「…ッ…しょうが…ねぇだろ…ッあ!」
(Σなッ何やってんの、二人とも!!)
思わずドアに耳をあてる。泉水の声は、喘ぎ声にしか聞こえない。
(もしかして…)
「泉水ちゃん…気持いい?」
「…いい…ッ!」
(あぁぁぁやっぱそうだ!!もうアレしかない!てゆーか…えぇ!?二人とも、いつのまにそんな関係に…?嘘だぁ!なんかショックなんだけど!)
もう俺の頭の中はパニックだ。
(で、でも…ここは兄として止めるべきだよね…俺らまだ高校生なんだし…。うん。)
「ね…次は泉水ちゃんがやってよ?」
(!!?)
「…あぁ。」
(だ、駄目だッ!!)
意を決して勢いよくドアを開けた…
「二人とも!!そーゆう事はもっと大人になってからにしなさい!!…って…あれ?」
…開けたのはいいけど、目の前には泉水の肩を揉むかおりがいた。二人とも、ちゃんと服を着ている。どうやらマッサージをしてたみたいで、俺の勘違いだった。
「び、びっくりしたぁ…。嵐、どうしたの?」
「あ…いや…な、なんでもない!」
かおりは、俺の言った事を理解していなかったけど、泉水には分かったみたいで…。
「…何勝手に盗み聞きして妄想してんだよ…この、変態ヤロー!!」
と言って俺を殴りとばした。
でもまぁ…うん。二人があんな事してなくてよかった! おわり