「めーぐみっ、明日はクリスマスだし、家族でどっかい」  
「えぇーっ?!ムリ。あしたは政宗センパイとデートだもん」  
 話を遮られたことよりも、デートと言う言葉にカチンと来たらしい。  
のほほんと垂れ下がった麗二の目が吊り上がり、一気にチーマーも真っ青な極悪ズラになる。  
「なんだとォー?」  
 麗二が急に上半身を動かしたせいで、バスタブに向かい合って座っているめぐみに温かいお湯の波が押し寄せた。  
 わぁッ!  
鼻下お湯が迫ってきたのに驚いて、彼女は心の中で声を上げた。  
 だが父親の額に青筋が浮いているのを見た少女は、あわててその場所から視線をそらすと口早に言った。  
「そっそれに、ママも明日は予定あるって言ってたよ?」  
「エッきょーこさんも?うそ、そんなこと聞いてないよ」  
 しなやかな筋肉のついた腕がめぐみの肩を掴むと、「信じられない」といった風にガクガクとその華奢な体を揺さぶった。  
その動きで、湯船からお湯が派手にこぼれる。  
 めぐみは少しイッちゃってる父親の胸を押し返すと、ピンク色の唇を尖らせた。  
「パパってば、だいたい住職のくせに。キリスト教のお祝いしちゃダメじゃん」  
 そのしごくまっとうな意見に、麗二はうぐっと言葉を詰まらせると、額に青筋を浮かべながらにっこりと笑った。  
 般若のようなその笑顔は、はっきりいってとってもコワイ。  
「じゃあ、そのムスメのめぐみもクリスマスに出かけちゃだめだろー?オヤコ仲良く一緒に寺で読経でもしよう!!」  
 ヘリクツ以外の何者でもない。  
 だが、拳を握りしめながら言われた言葉を、彼の愛ムスメであるめぐみはあっさりと否定した。  
「イヤッ!めぐみは政宗センパイとラブラブデートするの」  
 イーッと歯をむき出した顔はいつもなら頬笑ましいものとして映っただろう。  
 しかし麗二は父性愛と一緒に、ココロの余裕を遥か火星にまで放りだしてしまったようだ。  
「断りなさい。いや、別れるんだ。そうだ!すぐ別れろ、今すぐ別れろ」  
 モデル時代のファンが見たらまず間違いなく涙を流すだろう。がしっとめぐみの頭を掴みながらわめくその姿は、みっともなく大人げない。  
ついでに少しイタイ。  
「ヤダ、だってセンパイ強いしカッコ良いし、エッチもうまいんだよ?」  
 めぐみは煩わしそうに眉を顰めると、目前に迫った余裕のない父親の顔にも怯まず、爆弾を落とす。  
「(エ、エッチ?!ヤツめ、めぐみにそんなことまで……ブッ殺してやる!!)そんなのっ!パパの方が強いしカッコイイし、エッチも上手いゾ!!!」  
 そのふざけたような甘い口調の裏で、背中にゆらりと青い炎が燃えた気がした。  
「えぇー?」  
「ムッ、信じてないのか?」  
 口を尖らせて拗ねる父親の姿に、なおもめぐみは疑いの目を向ける。  
薄茶色の瞳がジイッと麗二の顔を睨む。  
「だってェ、強いとカッコイイはともかくとして。エッチはパパとしたことないから上手いかどうか分かんないし」  
「そんなん当たり前だろー?ムスメとエッチしちゃったら、パパ犯罪者になっちゃうよ」「そーなのぉー?口で言うだけならタダだし。フフ。実はパパ、早漏だったりして……」   
 バカだなー。カワイイナー。という苦笑交じりの余裕な顔は、性悪ネコのような笑顔とともに放たれた言葉に一気に恐慌を来す。  
「め、めぐみ。オマエは何てコトを言うんだッッッ!パパはむかし、絶倫レイジと呼ばれてたんだぞ!!!」  
 麗二はバスタブの中で起ち上がると、めぐみに向かって唾を飛ばしながら反論する。  
股間の間で重たそうに揺れるブツが、意図せず少女の目前に迫った。  
「きゃーん」  
 めぐみはふざけるように笑って目を覆うと、なおも言いつのった。  
「でもめぐみ、パパの言葉がホントかどうかわかんないから、ウソついてるわけじゃないモーン」  
 ピンと立てた人差し指が、ムキになった父親をおちょくるようにくるくると回る。  
「クッ……」  
 がくっと頭が垂れ、麗二の端正な顔に影が差す。  
 
「だからぁー、明日はパパじゃなくって政宗センパイとラブラブデー……」  
「……分かった。めぐみがそこまで言うなら分かった」  
 垂れた前髪の奥から覗く目が悪霊のようにギラギラと光っていたが、脳天気に喜ぶめぐみは全く気づかない。  
「ヤッター!ゴメンねパパ。でも明日はセンパイと約束しちゃったから」  
 両手を上に上げて満面の笑みを浮かべながら、めぐみは謝罪の言葉を唇にのせる。  
だがそれに続いた父親の言葉に、彼女はこぼれ落ちそうなほど目を見開いて驚いた。  
「パパがどんなにエッチが上手いか、めぐみにイヤという程分からせてあげよう」  
「えええええーーーーーーッ?!」  
 広い浴室の中に驚愕の声が響く。  
「だから、アイツとの約束は断りなさい」  
「そ、そんな。パパ、めぐみとエッチしたら犯罪者になっちゃうんじゃなかったの?」  
 地の底を這うような低い声に麗二の本気を察しためぐみは焦った。  
本能に従ってずるずると後ろに下がる。  
「バレなきゃイイんだ。そうだ。父親のイゲンの前には法律なんて、さしたる障害にもならないっ!」  
 力強く言い切った麗二の瞳にめらめらと炎が燃えた。  
「めぐみ、パパがケーサツに捕まっちゃうのヤダよー……」  
「ダイジョーブ。めぐみさえ黙ってればバレないんだから」  
 往生際わるくも、少女は父親の暴挙を止めようと力なく言葉をつむいだが、肝心の麗二はどこまでもさわやかに笑った。  
 全てのしがらみを断ち切ったようなその笑み。赤く濁った瞳と反対に白く光る歯がいやに眩しく映る。  
「アワワっ…パ、パパ。目がイッちゃってるよ?」  
「パパがイクんじゃない、めぐみがイクんだ。気絶するまでイカしてやるから、覚悟しろよ?」  
 びしっと指を突きつけて熱くまくし立てる麗二の姿に、めぐみは焦って最終兵器を持ち出した。  
「ゴメンなさいっ、パパ。許して、めぐみが悪かったデス」  
 震えるソプラノ。  
少し瞳を潤ませて、上目遣いでじっと見つめるその姿は仔猫のようにかわいらしかった。  
 
 
 
 
「もー遅い。パパの偉大さをめぐみのカラダに刻みつけてヤルって決めたんだから!」  
 だが、いつもなら絶大な効果を誇るその姿は、頭のネジが100本はじけ飛んだ麗二にはその欲望を助長させるものにしかならなかった。  
 彼の股間に垂れ下がっていたものがまるで第三の足のように太く起ち上がる。  
彼は再び湯船の中に身を横たえ、目の前のカワイらしい少女(ムスメ)の肩を抱くと、その滑らかな腹に猛る欲望を擦りつけながら唇を塞いだ。  
「ンッ……」  
 柔らかな下唇をなぞりながらそっと歯を立てると、唇の間から鼻にかかったような甘い声がもれる。  
その一瞬の隙に白い歯の間から舌を潜り込ませると、ねっとりとした舌を絡め取る。  
 最初はビックリしたように奥に縮こまっていた赤い舌が、だんだんと熱を持って反応を返した。  
 ピチャピチャという粘液の混じり合う音が、狭い室内に響く。  
こくり、と少女の細いのどが震えたが、飲み下しきれなかった唾液が顎を伝って湯にたらたらと光ながら落ちる。  
 そしてその合間に、肩にあった麗二の手はいつの間にか少女の柔らかい胸に到達していた。  
「……ふあっ」  
 触れるか触れないかの優しいタッチで頂の周囲をなぞると、少女の唇から興奮したような短い声がもれる。  
「ンー、めぐみはココが弱いんだなー」  
 真っ白な顔を赤く染めて喘ぐ少女の姿に麗二は嬉しそうに口を歪めた。  
段々と快感を感じ始めた少女とは異なり、めぐみのポイントを探る彼の声にはまだまだ余裕の響きがある。  
「ッ…やだ、パパ。…グリグリしないで…きあぅっ……ん」  
「そんなこと言って、ココはもうこんなに硬くなっちゃってるゾ」  
 人を食ったような笑みを浮かべると、麗二は赤く色づいた突起を口に含んだ。  
「あっ、……はぁっ…んッ」  
 舌と歯を使ってころころと口の中で弄びながら、ときどき思い出したかのように強く吸う。  
 その絶妙のタイミングに、少女の背中が弓なりに反る。  
腕の中で跳ねる体を押さえ付けながら、麗二は親指で秘所に隠れた快感のボタンを的確にぐっと押した。  
 
「ひゃあっ…」  
 めぐみはびくっと体を震わせると、高い嬌声をあげた。  
「ああ、もうココもヌルヌルになっちゃってる。めぐみのカラダはエロエロで敏感だなぁ」  
 人差し指で入り口付近を何度も擦ると、湯とは明らかに異なる粘液が麗二の指を濡らした。  
 乳首をいたぶっていた麗二の顔に満足そうな笑みが浮かぶ。  
そして赤く起ち上がった小さな芽をぐりぐりと親指で押すと同時に、柔らかな割れ目に一差し指を浅く埋めた。  
「ひっ、あっ…きぁああっん」  
 三点を同時に攻められ、敏感な少女は軽く達してしまう。  
奥へと誘うような動きを繰り返す秘裂から物欲しそうな蜜を垂らし、口を大きく開けて短い息を繰り返すその姿は、まるでセイレーンのように妖しく美しかった。  
 上にまとめていた柔らかな髪が肩に落ち、肌に浮いた水滴が照明に反射してキラキラと輝く。  
「ン、パパぁ。お湯がナカに入っちゃうよお」  
 ちゅぷちゅぷと出し入れを繰り返す指の動きに文句を言うその声は、どこまでも甘ったるく響いた。  
 鼻にかかった、キャラメルのように甘美な声に麗二は微笑むとその耳にそっとささやいた。  
「ダイジョーブ。すぐにパパのおっきいのが入るから、お湯なんかすぐに出ちゃうよ」  
 くすくすと笑いながら言われた言葉に、めぐみの瞳が期待に輝く。  
「パパのアレ、もうおおきくなった?」  
 まるで小さな子供のような、興味津々といった声に麗二はわずかに苦笑した。  
だがそれは嬉しさをかみ殺したような笑顔にしか見えない。  
「ウン。めぐみのカワイイ姿を見てたら、カチカチになっちゃったよ」  
「ホント?」  
 もし少女にウサギのような耳があったら、ぴょこんと起ち上がっていただろう。  
喜色を隠しきれない様子のめぐみに、麗二はやさしく微笑んだ。  
「ああ。……ほら、めぐみ。触ってごらん?」  
 麗二は高まった欲望にごくりとのどを鳴らすと、その白い手を自らの下半身に導いた。  
「んッ!パパの…スゴイ…。とっても硬くて太くて大きいよ」  
 おそるおそる触れてくる細い指の動きに、麗二の欲望がぴくりと反応すると質量を大きく増した。  
 その様子に興奮しためぐみはその巨大さを測るように握ると、両手でゆっくりと擦った。  
反応を確かめるようにじっと見つめてくる顔に、麗二は力づけるような笑みを頬に浮かべた。  
 そのわずかに興奮が入り交じった笑顔に力づけられたのか、めぐみの手の動きがだんだんと速くなる。  
「コレが今からこうやってめぐのナカに入るんだよ」  
 麗二は加速していく熱を散らすように、めぐみの秘部に埋め込まれたままだった指を素早く出し入れした。  
「ひゃあッ……ン…んぁッ。でも、こんな大きいの入れたこと無いから、ちょっとコワイよ、パパ」  
 不意を突かれて、めぐみが軽く声を震わせた。  
 男の情欲をそそるそのカワイらしいセリフに、麗二は浮かんでくる笑顔をかみ殺せない。  
一刻も早く猛る欲望を少女の柔らかな蜜壺のなかに押し込めたい、という衝動を抑えると、なだめるようにその唇にキスを落とす。  
「めぐみはパパのコだから大丈夫だよ。……最初はちょっとイタイかもしれないけど。すぐにパパのこと受け入れることが出来るようになるよ」  
「ウン。めぐみ、パパのコト大好きだから……頑張る」  
 小さくささやくソプラノボイス。  
キラキラと信頼の輝く瞳でみつめられ、麗二の胸がズキューンと音を立てた。  
 感激のあまり、股間から先走りの液に似た涙が流れる。  
「めぐみ……ッ!なんて可愛いんだ、めぐみ。……パパもめぐみのこと、大好きだよ」  
「ウレシイ、パパ」  
 ガバッとその小さな体をかき抱いて所構わずキスをすると、めぐみがくすぐったそうに笑った。  
 
「じゃあ、入れるからね。めぐみ、チカラを抜いて……」  
 興奮に震える指で大きく張り詰めた欲望を握ると、めぐみの小さな秘口に狙いを定める。  
「ん、パパ。手をギュッとして。……オネガイ」  
 その僅かに脅えのにじんだ甘えるような声に答えて、開いていた左手でめぐみの指に自分のそれを絡ませた。  
 握りかえしてくる指のチカラに促され、麗二は少女に向かっていよいよ腰を進めた。  
「行くよ、めぐみ……んんッ」  
 ぐっと力を入れると先端が少女の胎内に窮屈そうに潜り込んだ。  
「ひぁぁああああああっっっ」  
 まだ亀頭さえも入っていないのに、少女は大きく悲鳴を上げる。  
「締め付けないで、めぐみ。もっと、リラックスして……」  
 狭い少女の蜜壺に麗二は額に汗を浮かべ、何かに耐えるようにその眉をひそめた。  
「っっっっん、パパぁん……ムリだよ、入らないよ…」  
 自分のナカに押し入ってきたモノの巨大さに慣れないように、少女は身を捩って瞳に涙を浮かべた。  
「大丈夫。…もっと……そう、イイコだ。…そのまま……!」  
 とっさにその右足を肩に乗せると、麗二はバスタブの縁に押さえ付けるように腰を突き出した。  
「きぃあぁぁぁああああああッッ」  
 ばしゃっと湯がはじける音と共に、少女の胎内に張りだした部分がようやく入る。  
「ガンバって、めぐみ。あともう少しだよ…っ」  
 ぎりぎり締め付けてくる肉壁の動きに、麗二の声が苦しそうに弾んだ。  
「パパ、パパッ、いぃぁぁぁぁぁぁあ!!!」  
 一気に挿入してしまおうと、強引に押しつける。  
その圧力に負けて、めぐみの淫裂が左右に大きく割れる。  
「クッ…!」  
 大きな抵抗をかき分けて、麗二の剛直がずぶずぶと柔らかなめぐみの膣内に収まった。  
圧倒的な快楽。  
熱く蠢く肉壁に、彼は堪えきれずに小さくうめき声を上げた。  
「ハっ…は、いった?…パ、パ?」  
「…っ…ああ、よく頑張ったね、めぐみ。エライぞ」  
 潤んだ瞳。  
赤く染まった頬。  
細く白いのど。  
麗二の胸に、わずかな征服感とともに父性愛とは異なった確かなアイジョウがこみ上げる。  
 その気持ちに突き動かされたように、彼はめぐみの頬についている涙の筋を赤い舌でぺろりと舐めた。  
「ウッ…ウン。ウレ…シ……イ。あ、たし。いま…パパと。ひとつになってる、んだね……」  
 目を細めて嬉しそうに笑うその可憐な姿に、麗二の頭が沸騰しそうになる。  
やわらかな体を強くその両腕で強くかき抱くと、それに答えてめぐみの白い腕がそろそろと自分の腰に廻るってきゅっと締め付けてくる。  
その愛らしい動作に、麗二の心がドクンと大きく高鳴った。  
 狭い胎内をめちゃくちゃに突き上げたいという渇望を抑えると、麗二は軽い吐息と共にからかうように言った。  
「ああ、そうだよ。パパのアレがめぐみの中にいるのが分かる?」  
 大きな手で、自分を飲み込んだ滑らかな下腹部を確かめるようにゆっくりと撫でる。  
「う、ん。イタイくらい、おおきいのが。めぐみのナカにあ……る…よ」  
 そう言うと、少女は膣内の麗二をぎゅっと締め付けた。  
「キツイ?めぐみ」  
 彼を受け入れるように濡れながらも、どこかこわばりを残したソコに、麗二は気遣わしげな視線を這わせた。  
 赤黒く猛るペニスが淡いピンクに染まっているヴァギナに深々と突き刺さっている。  
すっかり冷めてしまった湯の中で、みだらに繋がりあったふたりの下半身が浮かび上がった。  
「だいじょ……ぶ。パパのコト、スキだ…か、ら。ガマン、できる。よ……」  
「めぐみ……」  
 淫靡な光景にすっかり魅せられていた麗二の目は、その言葉にはっと視線を上げた。  
 
「…っ…パパ。あたしのナカ、気持ちイイ?」  
 いつも自信満々に浮かべている小悪魔のような笑顔とは全く異なるその弱々しい微笑みに、麗二の胸にさらなる愛おしさがこみ上げる。  
「ああ。アツくて、キツくシマりながら、パパのに絡みついてる。……めぐみのアソコはサイコーに気持ちイイよ」  
 麗二の瞳の色が深くなる。  
「……だから、もうガマン出来そうにない」  
 真剣な声でうめくように言われた言葉に、めぐみは健気なセリフを返した。  
「も…動いてイイよ、パパ。……あたし、パパにもっとキモチよくなって欲しい……」  
「ウレシイよ、めぐみ……必ずめぐみもキモチよくさせてアゲルからね」  
 麗二はしあわせそうに微笑むと、少女に熱っぽく快楽を約束した。  
そして華奢な体にぴったりと貼り付いた腰を、焦りを押し殺してそっと退いた。  
 めぐみの奥深くに留まっていた狂暴な肉槍が、そのわずかな動きと共にゆっくりと抜けていく。  
「ふっ。あっ、あっ……」  
 空中に不安定に浮き上がった少女の足が、断続的なあえぎ声と一緒になってビクビクと動く。  
「っ…キツクて、なかなか抜けない…」  
 湯の中で不安定に浮かぶ腰を、腕で押さえ付けながら麗二は低くうめいた。  
あまりに狭い少女の胎内に自身が引きちぎられそうだ。  
 単純に腰を退いただけでは抜けない。  
そう素早く判断した麗二は、めぐみの力を抜かせるために、秘所の上で赤々と起ち上がった肉芽をピンと爪で弾いた。  
「ぃっ」  
 少女の身体が、その刺激に敏感に反応する。  
かみ殺した声と一緒に白いのどが後ろに反り、繋がっている部分から愛液がじゅんっと滲み出た。  
「あアぁああんっ」  
 潤滑液の力に助けられ、麗二はひといきに自分の欲望を引き抜いた。  
先端のふくらんだ部分を残して、麗二の肉茎がめぐみの胎外に出る。  
 少女の肉壁がその動きを拒むように、彼を締め付けた。  
 キツイ。  
圧迫感に、麗二は僅かに眉を顰める。  
そして。  
軽く吐息を吐くと、彼は狭い膣内に向かって一気に抽送を開始した。  
「ふぁっ……あッ…アぁ…っ!」  
 激しい律動に、少女の口から絶え間ない嬌声が漏れる。  
麗二はその美声に酔いしれたように声を弾ませた。  
「ふっ……イイ、よ。めぐみッ…ンッ」  
 彼の激しい腰の動きにあわせて、湯がバシャバシャと白く波立った。  
二つの肉体が絡まり合ったバスタブから、湯が大量にこぼれる。  
 だがそれにも全く構わず、麗二はめぐみの子宮口に向かって激しく突き上げた。  
ドンドンと最奥を突かれる度に、彼を受け入れた少女の秘裂が衝撃にわななく。  
「あぁっ……パパッ、パパぁッ」  
 めぐみの快楽に濡れた瞳が、縋るように麗二を見上げる。  
イキたい。イカせて。と雄弁にそれは語っていた。  
 少女の限界が近いことを知って、彼は一層その動きを激しく深いものにした。  
「イッ……また、イッ……ちゃうぅっ…!パパッ」  
 切羽詰まった声で、めぐみが喘いだ。  
「なん、どっ…でも、イって良い……っ」  
 少女の腰を掴んでいた麗二の長い指が、白く揺れる肢体に食い込んだ。  
荒々しいリズムを刻みながら、大きく反り上がった屹立が少女を高みに追い上げる。  
「あっ……あぁあぁぁぁぁぁぁぁぁあッ!」  
 麗二が最奥を突き刺すように、ひときわ大きくめぐみを突き上げると、ビクビクとその身体が跳ねた。  
 同時に、悲鳴にも似た嬌声がバスルームに響き渡る。  
そして堪えきれずに達してしまった少女の女性器が、胎内にいる麗二を絞り上げるようにケイレンを繰り返した。  
 
 激しく彼を締め付けてくる秘肉の動きに、麗二は歯を食いしばって耐えた。  
気を抜くと、すぐに果ててしまいそうになる。  
 全身を細かく震わせて、荒い息を繰り返す少女。  
快楽にぼんやりと曇った瞳は、まだめぐみが現実世界に戻っていないことを彼に教える。  
 慈しむような色が麗二の眼差しに浮かんだ。  
彼はこめかみに浮いた汗を優しく吸い取ると、肩に担いだままだった右足をそっと湯の中に下ろす。  
 そしてそのまま。自分が抜け落ちないように注意を払いながら、膝の上に抱きかかえる。  
「ひぁッ……」  
 下から串刺しにされ、麗二の上に乗った少女の瞳に光が戻った。  
余韻を味わうヒマもなく。まだ完全に息が整わないうちに体位を変えられて、めぐみは細い声をあげる。  
僅かに弛緩していた胎内が、再びキュッと麗二を締めつけた。  
 彼の端正な顔が淫欲に歪む。  
 もう保ちそうにない。  
動きたい。  
 麗二は堪らず、その細く引き締まったウエストを掴むと、再びゆっくりと下から突き上げ始める。  
 浅く、深く、強く、弱く。  
麗二のこわばりが絶妙なリズムを刻みながら、とろけきった蜜壺をかき回す。  
「ン……ッ」  
 くぐもった甘いため息が、麗二の口に吸い込まれる。  
そのまま唇を重ね合わせると、甘美な吐息が止めどなくその隙間から漏れた。  
 彼の動きに合わせて、少女の身体が水面に浮かぶ花びらのようにゆらゆらと揺れた。  
「あっあぁぁぁっ」  
 ピンクに濡れた唇が、空気を求めて離れる。  
 頑強な腰に揺すぶられ、翻弄され、めぐみは溺れるように麗二の首にすがりついた。  
 絡みつく白い腕。  
上気した頬。  
 本当に溺れてしまうとでも思ったのか、まるで吸血鬼のように首をカリ、と噛まれる。  
 その痺れるような甘い痛みに、麗二の最後まで残っていた理性のたがが外れた。  
瞳が劣情に強く光る。  
「ああっ……!」  
 そして彼は大きくうめくと、ケダモノのように激しく動いた。  
「ひゃっ…! あっ…キスし…っ、パパッ」  
 誘うように伸ばされた赤い舌に、麗二は迷うことなく吸い付いた。  
深いピストン運動を続けたまま少女に口付けをするその横顔には、先程までのような余裕は一欠片もない。  
 狂ったように、腰を動かす。  
下腹部に熱が集まる。  
頂点が、近い。  
「ああっ、めぐ…、めぐみっ」  
 素早く何度も怒張を出し入れすると、麗二はめぐみのとろけきった蜜壺からそれを抜き出す。  
「ヤダ、抜いちゃダメッ!めぐみのナカに出して」  
 だが、麗二の動きに気づいた少女が、彼の腰にさっと両足をまわしてそれを阻んだ。  
「あっ、コラッ」  
 焦ってその戒めから逃れようとした麗二だったが、ぎゅっと身体を締め付けられて、少女の最奥に猛り狂った怒張がふたたび戻った。  
自らの剛直が、めぐみの子宮口をぐっと押し潰す。  
背筋に強烈な電流が走る。  
 彼の精を搾り取ろうとキツイ締め付けを繰り返す肉壁の動きに、麗二は屈した。  
 のどの奥から低い音が漏れる。  
「……ッう…!」  
「ああぅっっっっ!」  
 その刹那、めぐみがひときわ高い嬌声を上げた。  
同時に達した胎内の奥深くで、白い欲望を撒き散らしながら麗二の肉茎がはね回る。  
少女の子宮にドロドロの体液が叩き付けられる。  
熱い精液がねっとりとそこに絡みついているだろう。  
あまりの快感に、目の前が白く染まる。意識が体内を突き抜ける。  
己の情欲を少女の奥深くに吐き出しながら、彼は本能に突き動かされるように、子宮口に向かって何度も何度も、最後の律動を繰り返した。  
 
 
 大量の精液を出した後特有の、けだるい倦怠感が麗二の空気を包む。  
ほてったカラダに冷め切った湯が心地良い。  
 麗二はやわらかく温かなめぐみの身体を、自らの胸に抱き寄せた。  
そして、すっかり濡れて髪がぺっとりと貼り付いた頭に、コツンと自分の額をぶつける。  
「ダメだろう?めぐみ」  
「ブー……だってェ」  
 責めるように言われた言葉に、めぐみは麗二の広い胸に額を擦りつけた。  
その甘えるような仕草に、麗二の顔に笑みが広がった。  
 なんだかんだ言っても彼はこのムスメに甘いのだ。  
それに、激しく締め付けるめぐみの奥で果てるという行為は、背徳感と共に彼に例えようもないほどの快楽を与えた。  
 この関係はタブーだ。  
倒錯的な悦楽に全てを忘れてしまえれば良かったのに。  
麗二の頭が、嵐のような衝動が冷めるのに従ってそう警告を発し続ける。  
だが……もう手放せそうにない。  
麗二の心にどろどろと渦巻くような暗い独占欲が占拠した。  
本当は、最初から自分は冷静だったのかもしれない。  
めぐみの恋人に嫉妬して。馬鹿な理論で少女の抵抗を押さえ付けて。  
きっとただ、少女を抱く口実が欲しかっただけなのに。  
「だってじゃない。バツとして明日は外出禁止!」  
 だがそんな狂おしい胸の内を微塵も見せずに、彼は明るくも厳しく言い放つ。  
「ええーっ!?」  
 めぐみはパッと顔を上げると、抗議の声を上げた。  
「悪いコにはおしおきしなきゃ」  
 どこまでも愚かでいとしい少女の唇に、麗二は堪えきれずに軽くキスを落とした。  
そしてその唇を首筋に這わせると強く吸う。  
白い首筋に、真っ赤な所有印が鮮やかに咲いた。  
「パパのものってシルシだ。ほら、コレで明日出かけられなくなった」  
 愚かな行為だと分かっていながらも、麗二の声には隠しきれない満足感が滲む。  
「それに、このナカにも……」  
 麗二は未だ自分が収まっている部分をそっと指でなぞった。  
「はあっ……ん」  
 敏感な少女がそのぬめった動きに吐息を漏らす。  
そして、麗二を少しにらみ付けると、あきらめの言葉を吐いた。  
 
「もー、パパったら。しょうがないなぁー」  
 肩にまわってきた手に、どれほど彼が愛おしさを募らせているのか。  
少女は知らない。  
 ただ、無邪気にその耳にささやく。  
「めぐみのおなかのナカ、パパのアツイせーえきがいっぱい詰まってるよ」  
 くすくすと秘密を共有するような声に誘われて、麗二のモノがピクリと頭をもたげた。  
「んっ……パパの一回イッたのに、また大きくなっちゃった……?」  
 それに鋭く気づいた少女が、甘い声で愉快そうに尋ねる。  
「めぐみがあんまりカワイイから、小さくなれないんだよ」  
 自分はどれだけ業が深いのか。  
おそらく、少女はまだ事の重大さに気づいていないだろう。  
その軽薄な外見と裏腹に、麗二の心に深い罪悪感が芽生えた。  
 だがイケナイ事だと分かっていても、麗二の身体はやわらかく締め付けるめぐみに、反応することを止めようとしない。  
「ふぁっ……」  
 少女の身体にそれ知らしめるように、幾度かやさしく突き上げる。  
すると再びめぐみの口から甘い声がこぼれた。  
「でも、めぐみがのぼせちゃイケナイから、もうオフロ、上がろうか」  
 ピタリと動きを止めた麗二に、少女はすこし不満そうな顔をした。  
もっと、と言う声が聞こえてくるようだ。  
華奢な腰が続きを促すように揺らめいている。  
 どんなに徳の高い高僧でも、誘いに乗らずにはいられないだろう。  
麗二はだが、その甘美な誘惑を傍目にはあっさりと無視した。  
とろけるような笑顔をめぐみに向けると、彼はその臀部に指を食い込ませた。  
 血管の浮いた手だけがその笑顔とはほど遠い、彼の心情を吐露していた。  
「ンッ、パパ?」  
 びくりとめぐみの身体が動いた。  
「こうするんだよ」  
 尋ねるような響きの声に答えて、麗二は湯船から起ち上がった。  
めぐみの身体は彼の腕に支えられたままだ。  
急な動きに、二人の身体から派手な水しぶきが上がった。  
「きゃあぁあああ」  
 めぐみ自身の体重によって、麗二のモノが子宮を潰してしまうような勢いで深々と突き刺さる。  
めぐみはその過ぎる刺激に悲鳴を上げた。  
「腰が砕けて、足が立たなくなるまで……かわいがってあげるよ。明日も、明後日も。ずっと……ずっと……」  
 確信犯的な笑みと共に、なだめるように囁かれた約束の言葉は、少女の耳に入っていない。  
だがそれにかまわず、麗二は快感に震える小さな身体を抱きしめると、ベッドルームへと足を向けた。  
 その広い背中に全ての罪を背負って……。  
 
 
 
 
 
≪完>>  

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