はじめは、何でこんなにつまらなそうな女の子とつきあってるんだまっつんは と思った。
顔がアイドル並みに可愛いとか、身体がグラドル並みにイケてるだとか、
皆が誉めそやす彼女のそんなとこ、僕はちっとも魅力的だとは思わない。
僕は強いものが好き。
まっつんだって、そうだろう?
あんな抱きしめたらカンタンに折れてしまいそうなか細い女の子より、
殺しても死ななそうな屈強な女の子の方が、抱きがいがあるってものじゃない?
君に彼女は似合わない。
強さを認め合った心友(しんゆう)が、あんな可愛いだけが取り柄で
頭も身体もひ弱そうな女の子に夢中になるなんて、心外だ。
僕は見たくない。
なので、ちょっと意地悪をしてみた。
「男がみんな君に優しいとは限らないんだよ。」
彼女の細い腕をねじあげ、冷たい床に華奢な身体を押し付け、
犬が交尾するのと同じ格好で無理矢理犯した。
最初は威勢の良かった彼女が、押し倒して下着を引きちぎった瞬間、
ヒュッと喉の奥で息を呑んで、身体をこわばらせた。
なんてカンタンにヤッてしまえるんだ。
だから、女の子が華奢なのは良くない。
恋人以外の男にも、力づくでカンタンに犯されてしまう。
こっちもちょっと痛かったけど、ほとんど濡れていないヴァギナに
ペニスを突っ込んだら、彼女はすぐに涙をこぼし始めた。
ナマで挿入されたのがそうとうショックだったらしい。
今までのカレシには、ずいぶん大事にされていたんだね。
そういえばまっつんも、見かけによらず真面目で几帳面な男なので、常に避妊具を携帯していた。
彼女のナカは、思ったよりも居心地がよかったけれど、
「ヤダ」とか「やめて」とか彼女が悲痛な泣き声をあげるたびに、僕はイライラした。
身体が貧弱な上に心も弱い女の子なんて、全然好みじゃない。
下着を剥がれたって抵抗してみせるとか、挿入されたって態度は決して屈しないとか、そういう気概を見せてほしい。
僕がまっつんにふさわしいと思うのは、そういう女の子だ。
彼女に失望した僕は、小さなお尻に淡々と打ちつけていた腰の振り幅を短くし、急激にその速度をあげる。
早く最後の追い討ちに、彼女のナカで盛大に射精してあげようと思う。
急に運動の速度をあげた僕の意図に気づいたのか、
彼女がさらに泣き声を大きくし、いやいやと首を振る。
「ナカに出していいよね?」
彼女の体内で精液を吐き出した瞬間、彼女はビクリと震えて、泣き声を押し殺した。
この絶望感と嫌悪感をなるべく長く味わって欲しいので、精液がすぐには漏れ出してこないよう、
ペニスを差し込んだままで、後ろからしばらく彼女を抱きしめた。
僕のような、彼女にとっては「問題外」な男に無理矢理犯され、
あまつさえ「大量にナカ出し」されてしまうとは、
いつも不特定多数の男達にチヤホヤされている
女王様気取りの彼女にしてみたら、そうとうに屈辱的なことだろう。
これで、彼女がまっつんに近づかなくなったら狙い通りなんだけど。
それでも僕に楯突くのをやめないようだったら、それはそれで……、面白い。
そう考えながら、今は顔を伏せてしゃくりあげるだけの彼女の髪の毛を手に取り、
僕は期待を込めて口付けをおとした。
彼女が僕の期待に応えて動き出すのは、また後のはなし…。
<終わり>