「色っぽい役もできるようになりたいって言ったの、キミじゃないか。」  
「だからって、こんなのひどいです〜〜〜!!」  
 
放課後の演劇部室、長机を挟んで常磐津と香織がぐるぐると追いかけっこをしていた。  
 
「いきなり、パンツ脱げとか、意味分かりませんよ!!」  
「だって、台本では、ジュリエットは最初からノーパンなんだよ。」  
「そんなジュリエットありえませんよ!変態じゃないですか!!」  
「だって『淫乱ジュリエット』だからね。」  
「いやぁぁぁあああ!!」  
机の周囲に沿って逃げ回る香織を、逆側に先回りした常磐津が機敏な動きで捕らえ、  
その短いスカートをめくり上げ純白のショーツに手をかけた。  
 
ことのはじまりは数分前。  
二人居残って部室の片づけをしていた香織が、常磐津にもらした一言がきっかけだった。  
「うわー、めぐみの衣装今回もすごいですね!胸とかばっくり開いて…こんなの似合う役、いつか出来るようになりたいなー。」  
なにげなく放った一言だったが、それが常磐津の悪戯心に火をつけたようだ。  
 
「じゃあさ、練習してみる? これ、かなり色っぽい役だよ。」  
差し出された台本は、『鬼畜ロミオと淫乱ジュリエット(※R-18』。  
以前常磐津が政宗とめぐみをイメージキャストに書いたシナリオだったが、  
あまりにも過激な描写を含むということで、お蔵入りになった作品だ。  
 
「ロミオは僕がやってあげるから。」  
常磐津のその一言と、以前読んだ官能小説同然のそのシナリオの内容を思い出し、  
香織は逃げ出したのだった。  
 
「や、やめてください。部長〜〜!」  
香織が半泣きで、ショーツを引っ張る常磐津の手を押さえる。  
 
「そんな顔されちゃうと、よけいに苛めたくなるよ。なんせ僕は『鬼畜ロミオ』役だからね!キミも、淫乱なジュリエットになりきってごらん。」  
常磐津がニコリと笑い、無情にも香織のショーツを引きずりおろす。  
「い、いやぁ〜〜〜!!」  
 
女子高生にしては未発達な、香織の下半身があらわになった。  
ヘアは色も量も薄く、割れ目はぴっちりと閉じ、今までに誰の侵入も許してないことが明らかだった。  
 
「かわいいね。 きっちりヘアもカットして何人も咥えこんでる玄人くさい藤原くんのこことは大違いだよ。」  
「!!ぶ、部長、めぐみにもこんなことしたんですか??」  
「なんか生意気にも僕に逆らうからね、上下関係を教えるためにもちょっと調教してあげたよ。」  
(めぐみでも、部長に抵抗できなかったんだ…。)  
 
顔に似合わず喧嘩の強いめぐみでも、この人には敵わなかったんだ……。  
無駄な抵抗をあきらめたかのように、香織の身体が脱力した。  
 
「いい子だね。練習してみる気になった?」  
椅子に腰掛けた常磐津が香織を膝の上に抱き、剥き出しのヘアをくすぐるように撫でた。  
「や…部長、こんなこと止めてください…。」  
触れられた瞬間、ぴくりと身体を縮こめながら香織が小さな声で鳴いた。  
 
「大丈夫だよ。怖いことなんてしないよ、僕はキミのことが好きなんだから。可愛がってあげたいだけさ。」  
常磐津が香織の髪に口付けながら、下から上へ 上から下へ、指で香織のヘアを撫でつける。  
 
「私も部長のこと尊敬してますし、好きだけど、こんなの違います…っ。」  
「…………。」  
 
ヘアを撫でていた常磐津の指が、くいと曲がって香織の割れ目に食い込む。  
「い、いやあっ。」  
「ここを、撫でてあげたら、キミの気持ちも変わるんじゃないかな?」  
そのまま、その指を上下させる。  
下から上へ 上から下へ 肉びらをなぞり、ゆっくりと  
柔らかなそこを溶かしていく。  
 
「や、やぁ………っ。 ぶ、部長〜!こんなの台本にないですぅ……。」  
「ははっ、アドリブだよ!ちゃんと準備しとかないと、入るものも入らないからね!」  
「??」  
他人に触られたことのない場所を摩擦され、初めての感覚が、香織を襲う。  
 
「ほら、とろけてきちゃったよ…。」  
「え…?」  
”ぴちゃ” と透明な糸をひいて、常磐津の指が香織の目の前に突き出された。  
 
「ほら…キミが気持ちよくなってきちゃった証拠。」  
「やだ……。」  
泣きそうな香織に、常磐津は優しく微笑みながら  
2本の指を擦り合わせ、さらに糸を引いてみせる。  
 
それから何かに気付いたように一瞬廊下の方に目をやり、香織の唇に沈黙を促す人差し指を押し付けた。  
 
「誰かきた…。」  
「!?」  
 
常磐津が耳をそばだて、意識を扉の外に集中する。  
 
「立花くんはちょっと隠れてて。」  
 
常磐津に押され、香織は大きな舞台セットの影へ尻餅をついてすわる。  
むきだしの肌に、床がひんやりと冷たかった。  
(部長?誰かきた…って…そんなかんじ全然…。)  
怪訝に思う香織がセットの影から入り口に目をやるのと、その扉が開くのはほぼ同時だった。  
「………!!」  
 
「次郎……。」  
現れたのは、  
長い髪の、綺麗な顔の、抜群のスタイルを持つ美少女。  
香織のよく知る、女生徒だった。  
 
(め、めぐみ!? なんで……それに「次郎」って……。)  
 
「藤原くん、一人でどうしたの? まっつんは?」  
「……部活。まだやってる。」  
 
「こんなとこに、何しに来たの?」  
常磐津が、目を細めからかうように尋ねる。  
「………。」  
 
「何も用がないなら、ここ閉めて帰りたいんだけど。」  
めぐみは赤くなって、「分かってるくせに」と言いたげな目で常磐津を睨む。  
「………して。」  
香織の居る所へ、ギリギリ聞こえるようなか細い声。  
めぐみが呟いた瞬間、常磐津とめぐみは吸い寄せ合うように近づいて、キスをした。  
舞台で主役の恋人同士を演じたときのような、絵になるキスシーン。  
あの時は巧妙な「ふり」だったのが、今は漏れ聞こえる湿った音や息遣いで、  
本物だということが香織にも分かった。  
 
「ん…。」  
キスしたまま、常磐津が長机の上にめぐみを押し倒す。  
常磐津に押しのけられた衣装やシナリオが、ばたばたと音を立てて床に落ちる。  
 
「藤原くんは欲張りだね。昼休みにはまっつんと愛し合ってたくせに、今度は僕が欲しいの?」  
「見てたの?」  
「まっつんのお気に入りの場所ぐらい把握してるよ。」  
(たしかに、めぐみ達おおっぴらに校内でいちゃつきすぎだよ……!)  
 
またキスを再開しながら、常磐津がめぐみのスカートに手を差し入れ、小刻みに動かし始めた。  
めぐみの頬が赤く染まり、形よく整えられた眉が八の字にゆがむ。  
普段めぐみが常磐津に対して見せる嫌悪の表情によく似ているような、全く別物のような、顔。  
(部長……さっきあたしにしたみたいに、してるのかな?)  
股間がキュッと熱くなったような気がして、香織は裸の足を固く閉じた。  
常磐津の手の動きから、目が離せない。  
(バカ……何やってんの?あたし……。)  
息をひそめて、ただ二人を見守る。  
逃げる、チャンス……。  
なのに、足が動かない。  
香織は足の間で、また熱い蜜液が湧きあがり肌を濡らすのを感じた。  
 
常磐津は左手をめぐみのスカートに突っ込んだまま、  
セーラー服の上から、めぐみの胸を舐めていた。  
「ん……。」  
(めぐみ…反応してる。服の上からでも、感じるのかな?)  
無意識に、香織の手が服の上から自分の胸を触る。  
常磐津が舐めている、胸の頂点あたりを指の腹で擦ってみる。  
(ふ あ…)  
 
常磐津の手がセーラー服をめくりあげ、めぐみの豊かな胸と細いウエストが晒された。  
(あ…この前一緒にお買い物に行ったときに買ったブラ……。めぐみ似合ってるなぁ…カワイイ。)  
そのピンク色のブラを押し上げ、生の乳房に、常磐津がしゃぶりつく。  
両手で揉みながら、両方の乳首を交互に吸い上げる。  
(うわ…ちゅばちゅばいってる…部長、やらしいー…。)  
香織の手は、いつの間にか服の下にすべりこみ、直に自分の胸を触っていた。  
 
「次郎…そんなのいいから、挿れて…早くぅ。」  
めぐみが机の上で上半身を反転し、机につっぷした形で、常磐津に向かって腰を突き出した。  
「まだそういう状態じゃないんだけど…。」  
「もぉ…。」  
腰をつきだし机の上にうつ伏せたまま、めぐみが背後に手を伸ばし常磐津の股間をさする。  
ズボンのファスナーを下ろし、器用にペニスを取り出す。  
それから指の腹で、優しく 指全体を使って、激しく 常磐津のペニスをしごく。  
めぐみの白魚のような手の中で、常磐津のものが膨張し屹立していった。  
(わ…すごい…部長の…あんなに……!)  
 
「もういいよ…。」  
少し荒くなった呼吸を抑えながら、常磐津がめぐみの腰を抱く。  
「早く……。」  
子犬が鳴くような声で、めぐみが常磐津をねだる。  
「あん…。」  
常磐津の手がめぐみのショーツを下ろし、ペニスの先を熱く濡れそぼった部分へ焦らすように擦り付ける。  
「早く、早く…ぅ。」  
めぐみが熱のこもった目で、常磐津を振り返り 腰を振る。  
(めぐみ……すごい、色っぽい……。)  
 
「あっ……んっ……。」  
常磐津のペニスが、めぐみに挿入された。  
「ほら、入ったよ…。キミが欲しかったの、コレだろ。」  
めぐみの尻に腰を打ちつけながら、常磐津がサディスティックに笑う。  
ところどころ前髪が乱れて下り、香織には、いつものすました部長とは別人のように見えた。  
 
めぐみは常磐津に後ろから突かれながら、嬉しそうな 苦しそうな声をあげている。  
 
香織は、服につっこんだ左手で胸を揉みながら  
右手で信じられないほどに濡れた秘所を弄っていた。  
尻をついている床にも、大量の分泌液が水溜りを作っていた。  
 
(なにしてんの?あたし……めぐみと、部長見ながら……最低。やめなきゃ…こんなの、へんだよ……。)  
しかし、割れ目を往復する指は止まらない。  
さっき、常磐津にされたように、ぬるぬるする粘膜の上を、  
上から下へ 下から上へ、香織は本能にまかせ指をすべらせていた。  
 

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