部活の終わる時間が同時刻な為、毎日一緒に帰っている泉水とかおり。  
お互い気の休まる相手として何でも相談し合っていたが、その日自分が振った話題にまったく乗ってこないかおりに、泉水は違和感を感じていた。  
 
「かおり、何かあったのか?」  
 
「え!?何で!?何もないよ!!」  
 
「(…分かりやすい奴)…嵐士関連だろ」  
 
泉水に図星をつかれ、かおりの顔が一瞬にして曇った。  
 
「…嵐士、胸の大きい人が好きっぽい」  
 
ウルウルと目を潤ませ落胆した表情のかおりが今にも泣き出しそうで、泉水は少し焦る。  
 
「あ…。アイツの場合は巨乳が好きなわけじゃなくて、付き合った女がたまたま胸デカかっただけだろ」  
 
「だってめぐみが顔と胸が取り柄の女ばっかって言ってた!」  
 
瞳いっぱいに涙を溜めて、それをこぼすまいと必死に耐えるかおり。  
 
「だからそれは…」  
 
「私は顔も並だし胸なんて少しもないもん!」  
 
かおりはスカートを両手でギュッと握り締め、ついにはポロポロと涙を流し始めた。  
 
「(…やばい)泣くなよ!お前は並以上だって!それにあれだ、嵐士清楚系好きだろ?お前清楚系じゃん!」  
 
何でそんぐらいで泣くんだ!?それが泉水の本音だったが、目の前で泣かれてしまってはそんな事は言えない。  
 
「諦め、た方が…いいのかなぁ…」  
 
そう呟き、唇を噛んで涙を堪えるかおりの健気さに泉水は胸を痛めた。  
自分の双子の兄の事でかおりが苦しんでる。  
でも…だからって俺に何が出来る?泉水はかおりの手をギュッと握り乱暴に引っ張った。  
 
「ちょっと、泉水ちゃん何処行く…」  
 
「いいから黙って着いて来い!」  
 
 
とくに何か考えがあるわけではなかった。  
ただ、泉水はかおりを連れ去ってしまいたいと思った。  
それは突発的な衝動であり、連れ去ったところでどうにもならない事は泉水も分かっていた。  
 
嵐士の事が好きなかおりに、正直な所少し好意を寄せている自分がいる。  
 
かおりの泣き顔は見たくない。  
でも「大丈夫だ」、と励ます事もしたくなかった。  
 
 
「泉水ちゃん、もう疲れ…うわぁっ!?」  
 
足をもつれさせ倒れ込んだかおりを受け止めようと仁王立ちしてみたものの、支えきれずに二人して土手へと転がった。  
 
 
「いったたた…きゃあ!?泉水ちゃん大丈夫!?」  
 
泉水は転がりながらもかおりを抱きかかえ、何とかかおりには傷一つつけずに済んだ。  
かおりの下でうつ伏せになっている泉水は手でピースをしながら、「大丈夫だから降りろ」と促した。  
 
ごめん!と繰り返し謝りながらかおりは泉水から降りて、泉水の頬に出来てしまった擦り傷を見て凍り付いた。  
 
「いいい泉水ちゃん…か、顔…」  
 
「あ?…あー擦りむいたっぽいな」  
 
「ご、ごめんなさい!泉水ちゃんの顔に傷付けちゃった…泉水ちゃんの顔に…私死んでお詫びするしか…」  
 
顔面蒼白で取り乱すかおりに、泉水は苦笑した。  
 
「ただ顔擦りむいただけだっつーの。男なんだからこんなの気になんねーよ」  
 
「でも」  
 
「それより、お前に傷付かなくてよかった」  
 
泉水はかおりの髪を撫でながらいつもとは違う優しい笑みを浮かべた。  
校内三大美少女に数えられるめぐみとうり二つの泉水の笑顔は、かおりの顔を紅潮させた。  
 
「泉水ちゃん、私…やっぱり死んでお詫びを」  
 
「(しつけーよ)だから気にすんなってば」  
 
かおりが急に手を伸ばし、泉水が条件反射で少し後ろに下がった。  
かおりの手は泉水の頬を捕らえ、愛おしそうに撫でた。  
 
困った様にちょっと恥ずかしそうな表情で上目遣いで見つめて来るかおりに、泉水の理性がグラッと揺れた。  
 
「えっ泉水ちゃ…」  
 
泉水は衝動を抑えきれず、小鳥同士が啄む様な触れるだけのキスをした。  
 
「…俺にしとけば?」  
 
かおりは目を丸く見開き、硬直したまま耳まで真っ赤に染まった。  
そんなかおりを少し呆れた様な表情で見つめながら泉水はかおりの腕を引き、あまり変わらぬ体格である自分の体に無理矢理抱き込んだ。  
 
「…何か言えよ」  
 
事態が飲み込めない様なかおりは、泉水の腕の中で未だに硬直を続ける。  
泉水は小さく溜め息を吐き、かおりから手を離そうと腕の力を緩めた。  
が、泉水のワイシャツの裾をかおりがギュッと握り締めた為、泉水はそのままかおりを抱き締めた。  
 
「かおり」  
 
名前を呼び、顔を上げたかおりの唇に自分の唇を押し当てた。  
まったく経験のない泉水だが、かおりが嫌がっていない事だけは分かった。  
泉水は舌でかおりの唇をなぞり、口の中に割入れた。  
「ふぁっ」  
 
かおりが甘い声を漏らす。  
泉水は経験がない為、頭の中で本で読んだ事や友達に聞いた事を整理しながらかおりの舌を探し絡めるように吸い上げた。  
 
「(…これでいいのか?)んっ」  
「…ぁ…ふっ…」  
 
かおりの体の力が抜けていくのが分かった。  
泉水はかおりが体制を崩さない様に気を張ったが、ガクンと膝を折ったかおりを支えきれず二人して土手に寝転がるように崩れた。  
 
自分の下にいるかおりが、火照った顔で息を荒げている。  
泉水の理性は音を立てて崩れた。  
「泉水ちゃん!?ここ外……んぁっ」  
 
セーラー服の上からかおりの小さな膨らみを鷲掴んで、泉水は強く揉みしだいた。  
成長途中の胸に強い刺激を受け、時折かおりの表情が歪む。  
「痛っいよぉ、泉水ちゃ…」  
 
涙目のかおりを無視し、泉水はセーラー服をずり上げ、ブラを口でずり上げた。  
 
「嫌だよっ!恥ずかしいよ!」  
 
かおりが顔を真っ赤にして目を瞑った。  
初めて生で見る女の子の胸に、泉水は自身が熱を持って膨らんでいく事に気づいた。  
泉水はかおりの小振りな胸の先端の突起を指でつまみ上げ、軽く捻った。  
「ひゃっ」  
初めて走る快感に、かおりが大きく声を上げた。  
泉水は片方を手のひらで転がしながらもう片方を口に含み吸い上げた。  
 
「ゃあっ…ぁっぁっ」  
 
吸い上げる度に声を上げるかおりが可愛くて、泉水は胸の突起を攻め続けた。  
泉水はかおりが太股をもぞもぞと擦り合わせている事に気づき、手をそっとかおりの秘部にのばした。  
 

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