世界が終わって、私達は初めて“いつも通り”の時間を過ごせる場所へと逃げ込んだ。
つまり、安全な場所ってところ。それが何処かって言うと、藤美学園の生徒で、一緒に逃げてきた高城
さんのおウチ。立派なお屋敷で、初めて訪れた私達は凄くびっくりしたわ。高城さんの幼馴染の小室君や
宮本さんでさえびっくりしてたくらいだもん。
本当に大きくて立派なお屋敷。私の家なんてこの敷地の何分の一くらいだろう、なんてつまらない事を
考えてる内に、本来なら私の仕事なのに毒島さんが率先して高城さんのお母さん達に一通り挨拶してくれ
て、私達は暫くの間このお屋敷に厄介にならせて頂く事になったの。
あ、自己紹介忘れてた。私、藤美学園で保険医をしてる――って、今は過去形の方が良いのかな――鞠川
静香。年は秘密だけど、このグループの中じゃ一番の年長者。えっへん。って、逆に皆学生で若いから年
の差を感じてたりして……。
で、一番若い子がこの子。希里ありすちゃん。小学二年生で、昨夜“奴ら”に襲われてたところを私達
が助けた女の子。今は私の隣で小さな寝息を立ててるんだけど、もうめっちゃくちゃ可愛いの。でも、と
っても疲れてる。仕方ないよね、突然世界が化け物だらけになっちゃって、その騒動の中でお母さんとは
逸れて、お父さんを目の前で失って……私達だって皆疲れてるんだもん。ありすちゃんが疲れてない筈が
ないよ。
時刻はまだ夜の九時。普通なら小学生のありすちゃんはともかく、寝るにはまだ早過ぎる時間。それで
も私達は皆、高城さんに借りたお部屋でベッドの上に横になっていた。仰向けになり、天井を見つめなが
ら思うのはこんな事。こんな“いつも通り”の時間が明日も明後日も一週間先も、ずっとずっと過ごせた
らいいのに、って。
でも……無理だよね。学校で高城さんがそう言ってたし。
私は隣のありすちゃんの柔らかい髪を撫でる。久しぶり(と言っても一日振りだけど)にお風呂に入っ
て身体や髪を綺麗にしたから、私もありすちゃんも石鹸の良い香りがする。
ふと、ありすちゃんが動いた。左手の親指を口に咥え、小さく「ママ……」だって。
今頃、お父さんとお母さんの夢を見てるのかな。夢の中だけでも幸せでいられたら良いのにね。そした
ら毎日、眠るのが楽しみになってくるもん。起きてる間にどれだけ嫌な事が起きても、嫌な光景を見て
も、嫌な音や声を聞いても、眠っている間はそれを忘れさせてくれる。
でも私は眠るのが怖い。眠ってしまったら、そのまま二度と目を覚まさないんじゃないかって、不安だ
から。良い夢ならともかく、悪い夢を見るのが嫌だから。
だからこうして私はうとうととしながらも、ちゅぱちゅぱとありすちゃんが自分の指を吸う音を聞いて
いた。ずっと聞いてると子守唄みたいになって、私の意識をどんどんと遠ざけていく。闇色に染まった世
界の向こうへと誘っていく。
私は一度だけ目をぎゅっと強く閉じた後、すぐに目を開いた。ちょっとでも目を覚まさせてくれたらい
いなって思ったんだけど、効果はあまりなかったみたいで、ありすちゃんの顔が涙で薄っすらと滲んで見える。
指先で目を擦り、涙をすり潰した頃、私はその突然のくすぐったさのあまり、変な声を上げちゃった。
「――ひゃあんっ!?」
視線を自分の身体へと落とすと、その感触が何か分かった。ありすちゃんの左手が、私の自慢の大きな
胸と胸の間――つまり胸の谷間にその小さな手を突っ込んでた。器用にもパジャマのボタンとボタンの小
さな隙間に手を通して。
私の胸に触れるありすちゃんの手は暖かかった。起きてるのかな、って思ったけど、まだありすちゃん
は眠ってる。私の出しちゃった声にもピクリとも動かないし、寝息も閉じた目もさっきのまま。ちょっと
寝相が悪いみたい、の一言で片付けちゃってもいいんだけど、それで片付けちゃうと胸の谷間のありすち
ゃんの手はどうしよう、って話になる。私は寝る前にブラジャーを付けないから、ありすちゃんは私の生
の胸に触れてる訳で、気にしないようにしてもどうしてもくすぐったくて意識しちゃう。そっと動かして
も起こしちゃったら申し訳ないし……。
――ふにっ、ふにっ、ふにっ。
ちょ、ちょっと何でそんなに揉むのぉ〜っ!? しかも何だか揉み方が上手いし……あぁん、何か興奮
してきちゃったかも。
あぁ……やっぱりちょっと濡れちゃってる。手をお股に伸ばして、パジャマの上から縦の筋をなぞるよ
うに指を動かすだけで、「クチュッ」って音を立てる。そういえば私ってば、彼氏も何年もいないし、そ
の……オナニーもあんまりしないから欲求不満なのかも。だってそうじゃないと変だよね、こんなちっち
ゃな女の子に胸を揉まれただけで濡れちゃうなんて。
ありすちゃんを起こさないように、思い切ってオナニーしてみようかなって思ったけど、さすがに体勢
的に無理がある。私も声をずっと押し殺してられる自信もない。最中に目を覚ましたありすちゃんに、自
分がしてる事を誤魔化せられる自信もない。
そんな事を考えてる内に、ありすちゃんの動きが激しくなる。
まだお母さんのおっぱいから離れられてないみたいで、ありすちゃんは私の胸を揉みながら、今度は身
体を動かして顔を私の胸に近付けた。もちろん、眠ったまま。もう起きてるんじゃないかって疑いたくな
る程に、ピンポイントに身体を動かす。
ありすちゃんはパジャマの上から、私の胸のちょっと硬くなった突起に向けて口を開くと、そのまま咥
え込んだ。
「……っ、ふぁ……ん……んん……っ」
ありすちゃんの唾液が私のパジャマを濡らし、その下の乳首も濡らしていく。それどころかさっき指を
吸っていた時と同様に、そのままパジャマ越しに私の乳首を吸い始める。ちゅーちゅーって音は乳首を吸
う音というよりは、パジャマに染み込んだ唾液を吸い上げる音って感じ。
「んふっ……こらぁ、私はまだおっぱいなんて出ないぞぉ……ふあぁっ、んはっ……っん……」
ありすちゃんはまるで男の人みたい。そう、セックスをしてる男の人。女の子の胸を揉みしだきなが
ら、乳首を舐めたり吸ったり……んくっ、ダメぇ……ありすちゃん上手……本当に興奮してきちゃった。
でも、この異常なまでの胸のドキドキは一体何なの? まるで好きな男の人に処女を捧げた時のように、
私の心臓はさっきからバクバクしてる。小学生の、しかも女の子相手に興奮してるからって背徳心の表れ
って訳じゃなさそう。
……うん、そうね。小学生の、しかも女の子相手だからこそ、私は興奮してるのね。今まで気付かなか
ったけど、私にはその気があったみたい。
レズビアンで、しかもロリコン(互いが女の場合もそう呼ぶのかしら)。
この胸のドキドキは私が胸を弄ばれて悦んでるだけじゃなくて、ありすちゃんの身体をどうにかしたい
って欲望が込み上げてるから。つるぺたのおっぱいとおまんこと、柔らかくて美味しそうなお尻を食べちゃいたい。
もう、ありすちゃんが起きてもいいや。私はありすちゃんの身体を一旦持ち上げてベッドの上に優しく
寝かせた。私はまたありすちゃんに抱き付かれない内に、急いで着ていたパジャマを脱いだ。上を脱いだ
途端、自慢のJカップのおっぱいがぷるるんって揺れる。乳首はどっちも見て分かるくらいに勃起して
た。下を脱ぎ、パンティーも脱ぐと、私は着ていたものをまとめて紙みたいにくしゃくしゃっと丸くし
て、ベッドから投げ棄てた。
私が素っ裸になったところで、私は改めてありすちゃんの方を見て、動きを止めた。
ありすちゃんのほっぺたに、涙が流れてた。……泣いてた。
私が無理矢理おっぱいから離しちゃったから? 私が今からありすちゃんにしようとしてる事に気付い
ちゃったから?
……違う。ありすちゃんは多分、夢を見てるんだ。悪夢と呼びたくなるモノを。
私は小室君達からの又聞きだけど、ありすちゃんは目の前でお父さんを失ったって聞いた。それも“奴
ら”にじゃなく、“生きた人間”によって殺された。お父さんの胸に突き刺さる刃物と、お父さんの最期
の優しい笑顔を、ありすちゃんは夢の中で見ちゃってるのね。
その証拠に、ありすちゃんが寝言を言う。「お父さん、死んじゃヤダぁ」って。
私は人差指でありすちゃんのほっぺたに伝ってた涙を拭うと、その小さな身体をぎゅっと抱き締めた。
私じゃ役者が不足してるかもしれないけど、ありすちゃんは一人じゃない。私達が……今は私が傍にいる
よって、伝えるために。
私は強く抱き締め過ぎたせいかもしれない。ありすちゃんはそっとその目を開き、私の目を見つめた。
「せんせい……?」
目を覚ましたありすちゃんの身体は、心なしか震えてた。まるで迷子になった子犬みたいに、不安で不
安で堪らないかのように。私の両腕と胸に伝わるその震えが、私の気持ちをより一層昂らせる。
「大丈夫……大丈夫だよ、ありすちゃん……先生が傍にいてあげるから」
ありすちゃんはまた目に涙を浮かべて、顔を私の生の胸に埋めた。さっきみたいに乳首を吸う事もな
く、ただ泣きながら嗚咽を漏らす。私はありすちゃんの身体を抱き締めながら、耳元で何度も囁く。「大
丈夫だよ」って。何度も、何度も。
そんな折、ありすちゃんは涙を私の胸で拭った後、顔を上げてまた私の目を見つめた。
「せんせい……どうして、何も着てないの?」
ありすちゃんの質問はまさに直球で、私は思わず「えぇっ!?」と声を上げちゃった。
裸で寝た方が身体にいいんだよ、とか、この部屋暑いから、とか、言い訳なんていくらでもできたんだ
けど、私は敢えてその質問には答えなかった。
答えない代わりに、私は口元に優しく笑みを浮かべながら、口を開いた。
「……ありすちゃん、怖くならないおまじない、教えてあげよっか」
私の目を見つめたまま、ありすちゃんは私が何を言ってるのか分からなかったみたいで、一瞬だけ首を
傾げた。それでも、私が優しく微笑み掛けてると、ありすちゃんはやがてコクンと首を縦に振った。
それがおまじないって言うなんて、ありすちゃんが大きくなったら訴えられちゃうかもしれない。
だってそのおまじないの半分は、私の欲望だったから。
震えている、小さなありすちゃんの唇。私はその唇にそっと、自分の唇を重ねた。
……柔らかい。驚いて目を丸くするありすちゃんもまた可愛い。そんな丸くなった目は、幼女にキスを
する私はどんな風に見えてるんだろう。そもそも、ありすちゃんはキスってどんな行為だと思ってるんだ
ろう。多分、真っ先に思いつくのは、「男の人と女の人がする事」だと思う。ありすちゃんが目を丸くし
て驚いてるのは、「先生も女なのに」って思ってるからかも。
ほんの二秒程の短いキス。私はどんな言葉を浴びせかけられる覚悟をして、ありすちゃんの第一声を待った。
でも、私が想像してた言葉とは、まったく違ってた。
「せんせいの唇……柔らかい……」
ありすちゃんは今、どんな気持ちなんだろう。でも、どんな気持ちだっていいや。ありすちゃんの恥ず
かしながらもうっとりとした表情が、私の気持ちを後押しする。
今度は、舌を入れてみよう。
私はもう一度、ありすちゃんの唇にキスする。小さな唇を丸ごと食べちゃうかのように口を開いて、あ
りすちゃんの口の中目掛けてそっと舌を伸ばす。閉じられたありすちゃんの唇の間に差し掛かったところ
で、ありすちゃんはビクッと身体を震わせた。初めての経験だから、仕方がないと思う……でも、怖がる
事なんてないよ。
少し強引に舌先をありすちゃんの口の中に侵入させると、舌に何か硬いものが触れる。歯だ。歯の裏を
舐めても良かったんだけど、私はそれよりもまず舌を更に侵入させて、奥の方で引っ込んでたありすちゃ
んの舌へと伸ばした。
やっぱり、キスはディープじゃないと。
舌先でありすちゃんの舌の表面をなぞって舌を引っ込めて、なぞっては引っ込めて。そうしている内に
ありすちゃんも自分がどういう風にすれば良いのか分かってくれたみたいで、恐る恐る舌を私の方へと伸
ばしてくれた。ありすちゃんの舌先が私の唇に触れた瞬間、私は待ってました! とばかりにそれを唇で
挟んで吸い上げる。
――ずちゅっ、じゅぷっ、ずるる、ずじゅるるっ。
「ん……っ、んちゅっ、ふぅんっ……んっ、んん……」
舌と舌を絡め合わせ、舌を吸い上げる音と、二つの小さな甘い吐息が部屋中に響き渡る。私の耳に届い
たのはそれらの音だけで、それ以外の音は本当に何も聞こえなかった。音だけ聞いてるとラブホテルにで
もいるみたいで、そう思うと私はちょっぴり恥ずかしくなった。
ずっとこうしてディープキスし続けたかったけど、私の欲望が求めるのはもっともっと先の事。私はあ
りすちゃんの舌の暖かさとぬるぬるの感触を惜しみながらも、ありすちゃんから顔を離した。
改めて見ると、ありすちゃんは顔を真っ赤にしてた。当たり前、だよね。子供同士で大人の真似をして
キスする事はあっても、大人のキスなんて見た事も聞いた事もなければ、初体験だろうから。
私はあくまでそれがおまじないであるとありすちゃんに言い聞かせるように、ニコッと笑顔を作った。
「どう、かな? 怖い気持ち、どっかいっちゃった?」
ありすちゃんは案の定戸惑ってるみたいだった。でも、その戸惑いはキスという行為をしてしまった事
じゃなくて、別の事みたい。
「うん……でも、ありすヘンだよ……今度は身体が熱くなってきちゃった……あ、だからせんせいも裸なの……?」
「それじゃ、ありすちゃんも脱ごっか。はい、バンザイして〜」
「ひっ、一人で脱げるよぉっ!」
「いーからいーから? はい、バンザーイ」
「う〜……」
渋々とありすちゃんが上半身を起こすとバンザイして、両手を上に上げる。ありすちゃんもパジャマ
で、高城さんが昔着てたモノみたい。だからと言って綺麗なネグリジェとかじゃなく、前をボタンで止め
るタイプの普通のパジャマ。柄も至って普通で、ピンク色の可愛らしいハートマークが沢山付いてる。
そんなパジャマの上から二つ目までボタンを外すと、私は引っこ抜くようにパジャマを上へと引き抜い
た。ありすちゃんがバンザイしてくれてるから、楽に脱がせられた。ありすちゃんの膨らみ掛けてもいな
いおっぱいが露になる。私がまじまじと見てると、その視線が恥ずかしいのか、ありすちゃんはまるでグ
ラビアアイドルが手ブラでもするかのように手で乳首を隠した。
口の中に滲み出た生唾をゴクリと呑み込む。次に脱がしに掛かるのは下半身。
ありすちゃんの身体をベッドの上に押し倒し、ありすちゃんの下半身に被ってた布団を持ち上げる。
「せんせい、恥ずかしいよぉ……」
泣いてるかのような声でありすちゃんが訴えるけど、興奮した私の耳には入らない。というより、耳に
入ってはいるけど聞く耳なんて持たない。私の視線は、ありすちゃんの股間に釘付けだったから。
まずはズボン。腰のゴムの部分を持ち、下へと引っ張っていく。真っ白のパンツがちょっと露になった
ところで、ズボンが引っ掛かった。ベッドとお尻に挟まれてるから。無理矢理引っ張っても良かったんだ
けど、ここはやっぱりありすちゃんに協力してもらう事にした。
「少しお尻上げて、ありすちゃん」
「……うん」
私の言う事を聞いてくれたありすちゃんは、背中と両足に体重を傾けてお尻を持ち上げた。すぐさまズ
ボンを持つ手に力を入れると、するするとズボンが動いた。ズボンが宙を舞う頃には、私の手は最後の一
枚を脱がしに掛かっていた。両手でしっかりと白いパンツのゴムの部分を持ったところで、私の手にあり
すちゃんの手が触れた。脱がされるのを拒んでるみたいだった。
「お、おパンツはいいよぉ、せんせい!」
「だ・め? 先生もパンツ脱いでるんだから、ありすちゃんも脱ご?」
「じゃあ自分で脱ぐよぉっ!」
脱がすのもいいけど、脱いでもらうのもアリかも。ストリップショーを見てるみたいで、それはそれで
興奮する。
私が手を退かすと、ありすちゃんは自分でパンツを下ろし始める。やっぱり恥ずかしいのか、私の方を
ちらちらと見ながらも、それでもゆっくりと脱いでいく。膝辺りまで下ろしたところで、私は露になった
小さな縦筋を見た。まだ毛も生えてない陰部――おまんこは、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ光沢を
帯びてた。小学二年生にして、もう濡れる事は覚えてるみたい。
「……はい、脱いだよ」
ありすちゃんは言うや否や、持ち上げていた布団を全身に被り直した。ベッドの外へと投げ棄てられた
パンツは、年相応と言うべきか、可愛らしいクマさんの顔がプリントされてるものだった。可能であれば
それを手に取り、臭いも嗅ぎたいところだったけど、わざわざベッドを降りてまで取りに行くのは億劫
で、私もありすちゃんと同じように布団を被ってベッドに横になった。
布団の中で、私に背を向けてるありすちゃんの身体を、私は後ろから抱き締めた。そして悪戯っぽく言う。
「どう? 身体が熱いのは収まった?」
暫くして返事が返ってきた。
「ううん……裸になっても意味ないよぉ。それどころかもっと熱くなってきちゃった……せんせい、コレって病気なのかな?」
病気なんかじゃなく、身体が興奮して火照ってるだけ、というのはありすちゃんには言わない。私はあ
りすちゃんの身体を自分に引き寄せるようにして、更にぎゅって抱き締めた。私の足に触れるありすちゃ
んのお尻も、胸に触れる背中も、手に触れるおっぱいも、どれも柔らかくて抱き心地は最高だった。この
まま抱き枕にしたくなっちゃうくらい。
私はありすちゃんの問い掛けに、嘘で答えた。
「そう……かもね。でも先生、ちゃんと治す方法知ってるよ。お薬なんていらない、すぐに治してあげられるわ」
「ホント……?」
「うん、ホント。じゃあ、先生の言う事、ちゃ〜んと聞いてくれる?」
ありすちゃんは多分、キスされた事とか裸にされた事とかを思い出して、悩んだんじゃないかな。「う
〜ん」と低く唸り声を上げながら、葛藤を繰り広げる。
暫くして、ありすちゃんは布団から顔を出すと、私に向かって頷いてくれた。
私は腕の中のありすちゃんを解放すると、ガバッと布団を捲り上げた。蹲るようにして私に背を向けて
るありすちゃんを、ごろんと動かして仰向けにする。おっぱいよりもおまんこの方が恥ずかしいみたい
で、ありすちゃんは二つの手の平をお股の上に被せるようにしてた。涙ぐんだ目が訴えてる、「恥ずかし
いよぉ」って。
でも、苦いお薬もいらない、熱くなった身体を治す唯一の治療方法だから、我慢してね。てゆーか恥ず
かしがってるありすちゃんもかーわいぃー。
「せ、せんせい……どうするの?」
「女の子の大事なところ、先生に見せてくれる?」
「大事なところって……?」
「ありすちゃんが隠してる、そ・こ?」
私はそう言ってありすちゃんの手を退かした。必死になって隠してる訳じゃないから、簡単に動かす事
ができた。
小さな小さな割れ目。私はそれが良く見えるように、ありすちゃんの足元へと座り直すと、白くて細い
両足をゆっくりと左右へと押し広げた。ふと前を見るとありすちゃんが不安そうな目で私を見つめてる。
これから何をされるんだろうって、期待と興奮の欠片のない、ただ不安そうな眼差し。
「持ってて」って言うと、ありすちゃんは私の言う通りに自分の足を両手で持ち上げた。寝転んだ状態
でのM字開脚ほど、おまんこがはっきり見える体勢はないんじゃないかって思う。開かれた両足の付け根
に引っ張られるかのように、小さな割れ目は少しだけ左右に開いていて、間から生々しいピンク色が顔を
覗かせてた。
そっとありすちゃんのおまんこに顔を近付け、くんくん、と臭いを嗅ぐ。こんなに近付けて他人のおま
んこの臭いを嗅ぐのは初めて。と言っても、自分の臭いなんてどうやっても嗅げないから、自分のもこん
な臭いなのかなーって想像する。でもきっと、ありすちゃんと私のじゃ、臭いもちょっと違うんだろうな。
「そんなとこの臭い嗅がないでぇ……っ!」
「そんなとこ、じゃなくて、おまんこって言うの」
「おまん、こ……?」
「そう、おまんこ。女の子の大事なところの名前よ」
「おまんこ……」
ありすちゃんが口の中で復唱するのを聞きながら、私はスゥッと息を吸い込んだ。
それじゃ……いっただっきま〜す! あむっ♪
私は口を大きく広げると、口でありすちゃんのおまんこを包み込む。その瞬間、おしっこみたいな臭い
が口を通して鼻に伝わった。臭いだなんて思わない。口で包み込んだ後は、顔の位置をそのままに舌で弄
ぶだけ。小さな割れ目を上から下へ、下から上へと舐め上げ、上の方にあるクリトリスを舌先で弾く。
「んきゃぁっ!? そっ、そこおしっこ出るところだから汚いよせんせい! 舐めちゃイヤぁ……っ!」
「ぴちゃ……むちゅっ、ちゅぷ、ちゅるる……ぺろぺろ、んちゅぅ……」
んふっ……美味し。
殆ど閉じた状態の花弁を一通り舐めた後、私は手で花弁を押し広げた。ピンク色の花が咲く。おしっこ
の穴や、まだ使った事のない穴が丸見えになる。フッと短く息を吹き掛けると、ピクッと花弁全体が震えた。
私の口はさっきからニヤけっ放しで、ありすちゃんの目には変態のように映ってるのかも。いや……変
態ってどういうのを指すのか分からないだろうから、さしずめ変なお姉さんってところかな。
そうです、私が変なお姉さんです(てへっ、一度言ってみたかったの)。
――とまぁ、脳内でフザけるのはこれくらいにして、私はありすちゃんのおまんこを手で押し広げたま
ま、もう一度口をおまんこに密着させた。舌先を尖らせて、女の子の穴を中心に弄り始める。どんなに小
さくても穴は穴なんだから、舌先くらいは入るよね……って思ってたんだけど、ありすちゃんががっちり
力を入れてるのか、まるで外部からの侵入を断固拒否してるかのようにその穴はきゅっと締め付けられてた。
「ありすちゃん、力抜いて」
「でもありす変だよぉ! せんせいが治療してくれてるのに身体がどんどん熱くなってる! 怖い、怖いよせんせいっ!」
「大丈夫……先生を信じて、ね? ありすちゃん。どんどんと身体が熱くなってるのは、先生の治療が効いてる証拠なんだから……」
「そ、そうなの……?」
「そう。だから何にも怖がる事なんてないのよ。さあ、力抜いて……」
ふぅー、とありすちゃんがゆっくりと息を吐き出していくと共に、ありすちゃんの穴がやっと私の舌を
受け入れてくれた。舌に付着した私の唾液とありすちゃんの少量の愛液が潤滑油になって、私の舌は一セ
ンチくらいありすちゃんの中へと侵入を果たす。
「ん〜……んっ、んんっ、ん……っ!」
ありすちゃんの嗚咽にも似た声が聞こえる。ありすちゃんの中は暖かい、と言うよりは熱かった。中に
入った舌が火傷をして神経がピリピリしてるみたいな感覚になる。その状態で顔を前後に動かして舌の出
し入れを繰り返したかったんだけど、座った状態で上半身を屈めてる私の体勢はなかなか辛くって、長時
間そうしてると腰を痛めちゃいそう。
だから、選手交代。私はありすちゃんに添い寝するように身体を動かした。口が狙うのはありすちゃん
の小さな乳首。手が狙うのはさっきまで私が舐めてたおまんこ。幼いありすちゃんにとってはどっちもま
だ性感帯じゃなく、ただくすぐったいだけって言うのが普通なんだろうけど、さっきからのありすちゃん
の反応を見る限りそうでもないかも。
ううん、きっとそうよ。ありすちゃんは私の手によって女として目覚めようとしてるのよ!
って考えると何だか嬉しくなってきた。嬉しくて嬉しくて、ありすちゃんの可愛い喘ぎ声が聞きたくて
聞きたくて、私は乳首とおまんこを同時に責め始めた。
「あふぁっ、ふゎぁっ、はぁっ、んひっ、はぁん……っ!」
乳首はちょっと硬くなってて、私が舌で押すと適度な力で押し返してくる。おまんこは指を動かす度に
いやらしい音がする。まるで絶頂を迎えたかのように身体全体が時々ビクン、ビクンと跳ねる。
私はついに我慢ができなくなって、ありすちゃんのおまんこに触れる小指に力を入れ始めた。小指の先
に触れる感覚は紛れもなくさっき私が舌を入れてた穴。人差指や中指を使いたいところだけど、それはさ
すがに躊躇わざるを得なかった。ありすちゃんの穴は小さい。そんな穴に人差指や中指を入れようとする
のは、大人の私にとって拳を入れようとしてるみたいなものだもの。私は見た事ないけど、“フィストフ
ァック”って言葉があるくらいだから、拳が入る女の人もいるみたいだけど。
ありすちゃんの息遣いが荒くなっていく。意識はしてないけど、私も自然と息遣いが荒くなってた。
やがて、小指の先が小さな穴を押し広げたところで、ありすちゃんが悲鳴を上げた。
「痛いっ、痛いよせんせいっ! そんなとこに――おまんこに指なんて入らないよぉっ!!」
ありすちゃんが初めて自分から卑猥な単語を口にするのを聞いて、私はその行為に歯止めが効かなくな
る程興奮した。痛いのは分かるよ……私だって初めての時は痛かったもん。血だって出た。だけど、私は
血が出る程奥に指を入れるつもりはないから安心して。入口のところで指を出し入れできたら充分。
ありすちゃんの声を無視するように、ズプッ、と小さな音を立てて小指が膣の中に侵入した。
「――あぁぁっ!? 入って、来る……はぁっ、ありすの中にせんせいの指が入って来るよぉ……っ!?」
「痛い? ありすちゃん……」
「痛いよぉ……っ、でもでも……痛いけど何か変な感じ……っ! 何コレ……おまんこが熱くてビリビリ
する……っ、何コレ、何コレぇっ!?」
「気持ちいいの?」
「分かんない……だってこんなの初めてだからぁ……あふっ、ん〜っ、はぁっ、はぁっ、あっ、んっ、んくぅっ」
ありすちゃんてば凄く感じやすいみたい。今からもっと感じるように身体を開発していってあげたら、
数年後にはどんな身体になってるんだろう。クリトリスに触られただけで軽くイっちゃうような身体? ちょっと触るだけでビクビク痙攣したりするのかな?
でもありすちゃんに男の人は勿体無い。
ありすちゃんは、私だけの女の子。
私だけの、玩具。
ありすちゃんを気持ち良くできるのも、イかせられるのも、愛してあげられるのも私だけ。
……誰にも渡すもんですか。
こんなに可愛くていやらしい女の子、誰にも渡すもんですか。
私が小指を動かす度にありすちゃんは喘ぐ。自分の両足を抱えるありすちゃんの爪がふっくらとした太
腿に食い込む。小指の先と第一関節の間で繰り返す短いピストン運動。そうしている内に大分ありすちゃ
んの穴が解れて来て、一度小指を抜いてもスムーズにまた入るようになった。穴から私の指に掻き出され
るように出てくる透明の液体は、気付けばありすちゃんのお尻の穴まで垂れてた。
……もっとありすちゃんの恥ずかしい顔が見たい。もっとありすちゃんの恥ずかしい格好が見たい。
私はそう思った瞬間に行動に移してた。おまんこから指を引き抜き、口の中の乳首を解放する。
「ありすちゃん……今度は四つん這いになって」
「え……?」
「四つん這い。赤ちゃんがハイハイするようにして、お尻を高く突き上げて」
ありすちゃんは何も言わずにくるんと仰向けだった身体をうつ伏せにひっくり返すと、言われるがまま
に両手と両足で身体を支えて四つん這いになる。後ろにいた私はずっとありすちゃんのお尻の動きを見て
た。今、ありすちゃんのお尻は私の目の前にあって、いやらしい二つの穴がはっきりと見える。
「こんなワンちゃんみたいな格好……恥ずかしいよぉ」
ありすちゃんが顔を私に向けながら言う。恥ずかしさを我慢してるのか、相変わらず顔は真っ赤で目に
は薄っすらと涙を浮かべていて、身体はプルプルと震えてる。
まず、私は両手でありすちゃんのお尻を鷲掴みにした。二つの柔らかいお肉をそれぞれ上下左右に引っ
張ったり、円を描くように撫でたりすると、ありすちゃんの口からはくすぐったさを我慢してる声とはま
た違った甘い声が漏れる。普通の女の子なら「くすぐったいよ」と笑うところだと思うけど、やっぱりあ
りすちゃんは違う。お尻に触られるだけで感じてるんだ。
「んっ、ん……んん、んっ……んふぅっ、んっ……んん……」
喘ぎ声を押し殺してるかのような甘い吐息を聞きながら、私はようやくラストスパートを掛ける。そ
う、ありすちゃんをイかせるために。
「――ふああっ!?」
左手を乳首へと伸ばして、突起を人差し指と親指で摘む。右の小指をおまんこへ挿入し、親指でクリト
リス、薬指でお尻の穴をグリグリする。口は手を動かすのに邪魔にならないよう、今度はお尻のお肉の方
へと持ってきて、本当に食べるかのように被り付いた。
私でもこんなに多くの感じやすい場所を同時に責められた事なんてない。だから、ありすちゃんがどん
な反応を見せるか愉しみでもあった。