妖艶な“裸エプロン”姿に理性が崩壊した孝のとった行動は単純なものだった。
孝が冴子を突然、後ろからぎゅっと抱き締めると、彼女はビクッと身体を震わせた。
「こ、小室君……?」
「先輩が悪いんですよ、こんな格好で僕を誘うから……」
「さ、誘ってるワケじゃ……んああっ!」
孝の手が冴子の胸に伸びる。躊躇う事なくその豊かな大きさの胸をエプロンの上から鷲掴みにし、
薄い布越しに伝わる柔らかな感触を愉しむ。
初めて揉む女の胸に興奮を隠そうともしない冴子の耳にもその激しい吐息が聞こえる程に興奮していた。
「や、やめたまえ……君には宮本君が……っ!」
冴子は必死になって自分の胸を揉みしだく孝の手を振り解こうと彼の手を掴む。
が、それは徒労に終わった。
異性に胸を揉まれるという行為と状況が冴子の手に力が入らなくする。
結局、孝の手に冴子は手を添えるような形になっただけだった。
「麗の事なんて関係ありませんよ。先輩、可愛いです……あむっ」
「ふああっ! 耳ぃっ! 耳はやめ――……ひぁっ!?」
ふわり、と冴子の洗ったばかりの髪から漂う良い香りで肺の中を一杯にしながら、
孝は彼女の耳たぶを口で優しく包み込んだ。
彼の口の中は暖かく、それだけで何とも言えない感情が彼女の中に込み上げる。
「〜〜っ!?」
冴子は言葉にならない声を上げると同時に、目に見えてビクン!と大きく身体を震わせた。
孝が耳たぶを更に刺激したのだ。
口の中の耳たぶを舌で何度も舐め上げ、弱い力で何度も歯で噛み締める。
(耳はやめてくれ……耳は弱いんだ……っ!)
冴子の心の叫びは決して声になる事はなく、彼女の思った通り、耳たぶを責められて
彼女の身体からますます力が抜けていく。
立っている事がやっとの状態になる頃には、胸を揉む孝の手をもう止める事もしなかった。
彼の手に添えられていた彼女の細い手が力を無くし、だらんと肩からぶら下がる。
孝の目には冴子が自分に全てを委ねてくれたように見えた。
小さく、それでいて甘い喘ぎ声を漏らし続ける冴子の目はもういつもの鋭い目ではなく、
快楽に恍惚とした目に変わっていた。
孝は一旦胸を揉む手を離すと、エプロンの中へと手を突っ込んで生の胸の感触を味わい始める。
「んっ、んふぅっ、あっ、あはぁっ! こ、小室君……!」
冴子が久しぶりに声を発したのは既に数分が経過してからだった。
「何ですか、先輩」
「が、我慢できないのだ……あんっ、んくっ! 私の事、好きにしてくれて構わないから、私をもっと気持ち良くして欲しい……っ!!」
それを拒む理由などなく、孝は冴子の背中を押して前のめりにさせる。
突き出された冴子の尻。邪魔な彼女のパンツをするりと脱がすと、愛液で濡れた彼女の股間が露になる。
「先輩……いや、冴子……挿れますよ……っ!」
「は、早く来てくれ、た、孝……っ!!」
冴子の懇願に応えるかのように、孝はいきり立った逸物をその割れ目に押し付けると、一気に腰を突き入れた。