鞠川静香が輪姦されていた頃。  
宮本麗と高城沙耶は、別の部屋に通されていた。  
彼女たちの前には中学生くらいだろうか、少年がベッドサイドに腰掛けて 何かを話しつつ、品定めでもするように二人を眺めている。  
「…話は分かったでしょ。どう? ボクに飼ってほしい?」  
彼の足元には四人の少女がいた。  
少女たちは服を着ていない。全裸で首輪を付けられ、犬のように床に這いつくばっている。床の片隅には大きなエサ皿がひとつ、転がっていた。  
「無理にとは云わないよ。ただ、奴隷女はいくら居てもいいからサ」  
あまりに不遜な物言いに、気の強い麗はブチ切れる寸前だ。が、それでも自制しているのは、案内の男の言葉がまだ耳に残っているためだった。  
少年はこのシェルターのVIPなのだという。  
彼の父は若くして与党幹事長の要職にあり、祖父も二期にわたって首相を務めた。明治の元勲に連なる『華麗なる一族』の後継者なのだ。  
(こいつを愛して 骨抜きにしちゃえば…)  
床に這う少女たちを見下ろしつつ、麗の中で打算と欲望が頭をもたげる。権力者の愛人となり、このシェルターで何不自由なく暮らす。この非常時に、それは悪くない選択に思われた。  
一方、高城沙耶は−。  
「バッカじゃないの!」  
毅然として提案を拒絶し、部屋を出て行く。  
財力や権力、それも親の七光りを利用する男なぞ、沙耶にとっては侮蔑の対象でしかない。この地獄を自分たちの力だけで生き抜く、孝やコータの姿を見てきた今となっては なおさら。  
「どいてよ、邪魔ッ」  
扉の前に仁王立ちする黒服の大男を睨みつけ、ドアノブに手をかけた瞬間−。  
ビリリ…!!  
崩れるように 沙耶は倒れた。  
「タカビー女は嫌いだよ」  
「どうなさいますか、坊っちゃま」  
スタンガンを背広の内にしまいつつ、大男が問うた。  
「そうだな…。ああ、〈奴ら〉の実験に回そうよ」  
薄れ行く意識の中、それが少女が最後に聴いた言葉だった−。  
 
 
 
「メス…オカス…」  
異様な気配を感じて、高城沙耶は目を覚ました。  
周囲の暗さに目が慣れない。眼鏡に軽く触れ 掛けているのを確かめようとするも、  
(…!)  
腕は全く動かない。  
それは腕だけでは無く、脚も肩も 何か強い力で抑え付けられ、彼女は床に大の字にされていた。  
(何で…ここは…?)  
ようやく目が慣れてくる。彼女を抑えていたものは−。  
「ひ…っ、きゃああぁぁ!」  
目の前にいたのは、〈奴ら〉だった。  
沙耶は手脚を暴れさせ、懸命にあがく。が、〈奴ら〉の腕力に敵う筈もない。  
「イヤよ…、離しなさいよ、この…っ」  
なおも抵抗を続ける少女に、肩を押さえ込む〈奴ら〉の口から 粘性の液体が落ちてきた。唾液か胃液か、それは凄まじい腐臭を放ち、思わず彼女は顔を背ける。  
(ここまでなの、アタシ…)  
気丈な沙耶の目に 涙が浮かんでいた−。  
 
『03・04・07・16…、コードF3…始め』  
スピーカーを通して どこからか声が響いた。  
と同時に、沙耶の周りで 〈奴ら〉が一斉に動き始める。  
「オカ…ス…」  
「オンナ…オカス…」  
〈奴ら〉の手が少女に伸び、ブラウスを ショートパンツを 下着を、その怪力で引きむしった。一瞬にして全裸にされる沙耶。  
(こいつら、何…? 今までのと違う…)  
一体の〈奴ら〉が沙耶の身体に馬乗りになり、双乳の間に肉棒を挟んで左右の乳房でしごき始めた。別の〈奴ら〉が彼女の手を取り、その白くしなやかな指で肉棒を握らせ、しごかせる。さらに別の一体が覆いかぶさり、少女の口腔に肉棒を押し込んだ。  
「うみゅ…うぶゅ…はうぉ…!」  
初めての体験が三人(?)がかりのレイプ。だがそれ以上に、〈奴ら〉の肉棒の圧倒的な腐臭と絶望的な味覚が、沙耶を完膚なきまでに打ちのめしていた。  
三本の肉棒に蹂躙される沙耶。そこに、  
「…んむぅ…りゅむ……んっ、んむぅーーっ!」  
最後の〈奴ら〉が襲い掛かった。  
両膝を押さえて太腿を大きく開かせ、強引に肉棒を挿入してきたのだ。前戯も何も無く、乾いたままの秘裂に無理矢理 亀頭を捻じ込まれ、少女は激しくもがき、呻いた。  
〈奴ら〉はさらに肉棒を突き動かす。  
「メス…レイプ…レイプ…」  
肉棒は狭隘な肉路をこじ開ける。その前進は途中で遮られるも、力まかせに腰を打ちつけ 無理矢理に先へ進んだ。  
処女膜を裂け−−破れた。  
「んうっ…んむぅーっ! うはぁぁーっ!!」  
乱暴すぎる破瓜に傷ついた粘膜を、肉棒は容赦なく凌辱していく。ゴツゴツとした肉棒が膣ヒダを痛めつけながら最奥まで打ち込まれ、引き抜かれるときには 少なからぬ出血がそれに絡み付き、耐え難い痛みを与えて 沙耶を悶絶させた。  
いつ終わるとも知れず、少女は〈奴ら〉に犯され続ける。  
やがて、一体が彼女の顔に白濁液をぶちまけ、残りの〈奴ら〉も次々に精を吐き出して、彼女の身体から離れていく。全身 汚液まみれで彼女自身も腐臭を放ちながらも、  
(終わったの?…よかった…)  
(でも、もうアタシは…)  
声も出せず、脚を閉じる気力さえ無く、高城沙耶は宙を見つめていた−。  
 
 
薄暗い室内。四体の〈奴ら〉が横一列に並んでいる。  
そこから少し離れて少女が一人、凌辱されたままの姿で 床に転がされている。開いたままの太腿の付け根には 秘唇がぽっかりと口を開け、そこから凌辱の証の白濁液が とろとろと滴り落ちていた。  
凄惨な凌辱の風景。  
だが、沙耶の地獄は まだ終わってはいなかった。  
『03・04・07・16、コードS5、スタート!』  
スピーカーからの指示を受け、〈奴ら〉が再び 動き出す。  
ボロ布のように転がされていた少女は、恐怖に その美貌を引きつらせ、  
「いやだぁ…っ、もう…もう許して!」  
ぶざまに床を這い 涙を流して許しを乞う。  
〈奴ら〉は無論、止まらない。  
「オンナ…ワカイオンナ…」  
「…オカス…メイレイ」  
「オソウ…オカス…」  
その怪力で、彼女は再び 四肢を掴まれ、押さえ込まれた。  
「離してッ、もう…やだぁ!」  
長いツインテールを振り乱し、泣き叫ぶ沙耶。藤美学園一のタカビー天才少女の面影は、もはや無い。化け物にただ弄ばれるだけの かよわくあわれな少女が、そこには居た。  
M字型に脚を開かされ、彼女は二度目の凌辱を受けた。  
「痛っ! …お願い…誰か見てるんでしょう、もう助けてぇ…!」  
薄暗い室内、そのどこかにあるハズの監視カメラを探し、少女は懸命に訴える。と、突然 〈奴ら〉が動きを止めた。  
(え…、何…?)  
一瞬の淡い期待。だが−。  
「ソウダ…メイレイ…」  
沙耶を貫いていた〈奴ら〉が上にのしかかり、彼女を抱きしめた。そしてそのまま床を転がる。気がつくと上下が入れ替わり、彼女は〈奴ら〉の上に乗る形になっていた。  
(何なの、これ…)  
懸命にもがくが、がっちりと下から腰を抱えられていては 肉棒から腰を逃すことも出来はしない。そんな沙耶に、二体目が迫る。彼女の傍らに膝をつき、腐りかけの肉棒を唇に押し付けてくる。  
「むー、んんーーっ」  
キツく唇を結び、それを拒む少女。すると〈奴ら〉は彼女の鼻をつまみ、息が詰まるのを待って わずかに開いた唇に肉棒を押し込んだ。  
髪を掴まれ、再び始まる腐乱肉棒でのイラマチオ。そのおぞましさと苦しさは 想像を絶していた。  
「うぶ…じゅぶ…むぅうっ」  
美少女の顔は 既に涙でくしゃくしゃだった。  
そこへ、さらに−。  
「オカス…ケツ…オカス」  
背後から三体目が襲ってきた。  
肉づきのよいヒップを抱え込み、ひっそりとたたづむアヌスのすぼまりに剛棒の先端を押し当てる。  
(えっ、そこ…違う…っ!)  
その怪力に任せて、〈奴ら〉は無理矢理 剛棒を突き立てた。オイルを塗ることも 指で中を揉みほぐすこともなく、ただ力任せに剛棒を捻じ込んでいく。  
「んうーっ!! むぅむうぅぅーーっ!!」  
沙耶の尻孔が裂けた。破瓜の痛みすら超える激痛に、もはや少女は半狂乱だ。肉棒を咥えさせる〈奴ら〉の腰の辺りにしがみつき、その激しい痛みに 少女はかろうじて耐えている。  
息も絶え絶えの沙耶。だが、そのとき−。  
視界の端で、最後の一体が動き出すのが見えた。  
(…!)  
それは彼女を犯す三体を横から押し倒し、沙耶は三つの孔を貫かれたまま、床に転がされた。倒れたはずみで 肉棒に喉奥を突かれ、思わず咳き込む。そんな少女の片脚を持ち上げ、  
(何をする気…。まさかそんな…っ)  
四体目はゴツゴツした肉棹を少女の秘裂に突きつけた。  
そこには既に一体目の肉棒が半ばまで収まっていた。にも関わらず、四体目は自分の肉棹を強引に 無理矢理に捻じ込んで来る。  
「うふゅんぅーーっ!!」  
ひとつの牝孔に挿し込まれる、二本の肉棒。  
繊細な女性器を大きく引き裂かれ、想像を絶する激痛に 少女は絶叫した。大きく目を見開いて全身を硬直させ、そして−−意識を失った。  
失神した沙耶。その股間から 赤と黄の液体が漏れている。  
「メス…レイプ…」  
「…サンケツ…オカス」  
「オカス…」  
もはや微動だにしない少女の肢体を、〈奴ら〉が いつまでも犯していた−−。  
 
 
高城沙耶が壊されていく。  
その様子を、宮本麗は息を飲んで見つめていた。  
 
「ははは、ちゃんと命令に従うじゃないか」  
「ハイ、新しいユニットを脳に埋め込みました。事前に映像で見せておけば、簡単な指示は問題なく実行します。殺人・食人衝動も抑えてあります」  
「で、いつ頃 実戦に投入できそう?」  
「今すぐにも。…ただ、費用対効果を考えますと、その…」  
広い室内には麗の他にも十数人が居るが、誰も沙耶のことを気にしていない。彼らの関心は 改良された〈奴ら〉にあり、沙耶はその実験道具でしかないのだ。  
(あんなの…あたしは嫌だ…)  
麗は心を決めた−。  
 
 
少年とともに さっきの部屋にもどる。  
問われるより先に、  
「ねえ、わたしにも首輪…付けてくれる?」  
媚びを含んだ微笑を向け、麗は上着を脱ぎ始めた。一枚、また一枚と、少年の視線を意識いつつ ゆっくりと服を脱いでいく。  
「ふうん、中々…」  
焦らすようなその仕草。見える角度を計算に入れた動き。ストリップ嬢も顔負けの悩ましいポーズ…。誰に学んだわけでもなく、ただ自然に男の視線を釘付けにできる−−麗は生まれながらの娼婦だった。  
純白の下着に身を包み、麗は少年の前にひざまづく。  
「しゃぶってよ」  
「はい、ご主人さま…」  
他の性奴たちが見ている。その表情は嫉妬に歪み、彼女を睨みつける者さえいた。が、麗には少しも気にならない。  
(一番になるのは あたし。あたしなんだから!)  
従順にかしずき、ベルトを外し ズボンを降ろす。  
れーろり、れろれろり。  
まずはブリーフの上から股間に舌を這わせ、やがて少年のモノが鎌首をもたげてくると、陰嚢を優しく撫で回し ブリーフからはみ出た亀頭をねっとりと舐め上げる。  
「へぇ…、フェラ 上手いじゃないか」  
気持ちよさそうに、少年が目を細めた。  
「…ありがとう…ちゅぷ…ございま…す」  
上目遣いに少年を見上げ、丁寧なご奉仕を続ける麗。  
肉棒は既にブリーフから完全にそそり立ち、鈴口には先走りの汁がにじんでいる。子供のものとは思えない、赤黒く使いこまれたペニスを、  
「たくましい…」  
彼女はうっとりとした表情で見つめている。宝物を捧げ持つように 肉棒を両の掌に載せ、いとおしげに頬ずりをする。そして 麗は口をいっぱいに開き、亀頭を咥え込んだ。  
ちゅぱ…ちゅぷ…ぺちゃり…。  
淫らな音が聴こえてくる。  
少年の股間に顔を埋め、肉棒の先端から根元までを何度も何度も舐め上げる麗。細くしなやかな手指で肉棒をしごきつつ 皺袋を丹念に舐めたかと思うと、亀頭をずっぽり咥えて激しく頭を打ち振り 茎胴を唇でしごいていく。  
「う、んん…っ」  
経験豊富な少年が 麗の濃厚奉仕に目を閉じ、口を半開きにして声を漏らす。  
(こいつ、処女の筈なのに…。何てテクだよ…っ)  
ベッドサイドから腰を上げると、少年は麗の髪を両手でわし掴み 根元まで肉棒を捻じ込んだ。ぐりぐりと腰を押し付けて喉奥の粘膜を犯し、つづいて 腰を大きく前後に振って 長いストロークで打ち込み始めた。  
(ご主人様のボクが 牝奴隷にリードされるわけには…)  
荒々しいイラマチオ。少女の口腔は今や、肉棒を喜ばせる道具でしか無い。  
だが、麗の方が一枚上手だった。  
「あぅ…!」  
少年が喘いだ。  
白く細い指先が、彼のアヌスを弄んでいた。口腔を蹂躙されながらも、麗は右手で玉袋を、左手で尻孔を、繊細な指遣いで愛撫し続けていた。  
その巧み過ぎるご奉仕に、  
「ううッ、出る…っ!」  
こらえ切れず、少年は精をぶちまける。  
凄まじい噴出が二度三度と起き、しかし 麗はそれを一滴もこぼすことなく口腔で受け止め、そして ゆっくりと飲み込んでいった。  
「あ はぁぁ…。美味しいです、ご主人さまの精液…」  
なまめかしい表情で少年を見上げ、麗は甘くささやいた−。  
 
 

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