それはある昼下がり・・・
執事とメイドのそれぞれの仕事の合間にキッチンでお茶など啜りながら、
僕は美人のメイドさんと、あまり人に聞かせられないお話をしていました。
「マリアさん・・・本気ですか?」
「あらハヤテくん、怖気ついちゃいました?」
「いえ、怖気ついたというか・・・やはりお嬢様はまだ13歳ですから・・・身体的に無理があるような・・・」
「ふふふ、大丈夫、私もご一緒しますし、ハヤテくんならきっと大丈夫ですわ♪」
「はぁ・・・まあ、やるとしたらまたしても僕の人生を賭けなきゃなりませんから、頑張りますが・・・」
「やるとしたら、ではなく、やる! のですよ?」
「は、はいっ!」
ううむ・・・
先日マリアさんとの勝負に勝った僕は、めでたくこの美人さんを下僕にしたはずなのですが・・・
いや、確かにお嬢様の見ていないところでちょっと互いの親交を深めるときなんかは、
それはもう忠実に、どんな要求にも応えてくれる素晴らしい下僕さんっぷりなんですが、
どうもそれ以外の時は・・・いや、まあいいです、確かに夜を徹してマリアさんと楽しむためには、
お嬢様はどうしたって避けては通れない、最大の障害なのですから・・・!
―――そう、お嬢様を篭絡しよう、ということなのです。
マリアさんの曰くところでは、お嬢様が僕に好意を抱いてくれている(未だに半信半疑ですが)とのことで、
それを利用して僕とマリアさんの関係にお嬢様も巻き込んでしまおうとのことなのですが、
僕が出来ることというと、マリアさんを堕としたように身体で僕の虜にするくらいしかないわけで、
それをするにはお嬢様が女性の身体になっていないとお話にならない訳でして・・・
と言うと、
「あらあら、ハヤテくんともあろう人が、ちょっと観察が足りないんじゃないかしら?
確かにナギは背も低いし胸もあんなですが、腰のラインは結構女性らしくなってきてるんですよ?
それはつまり、ナギの“女”の部分は、意外に発達してることを示していると思うのですが、
毎晩一緒に寝てる私が言うのですから、信憑性も高いと思いませんか?」
「はぁ、マリアさんがそう言うなら・・・お嬢様のそういうところはあまり観察していなかったもので・・・」
なんたって、僕は幼児性愛者(ロリコン)ではありませんので。
「それに、ナギはまだ・・・始まってませんから、どれだけ出しても、安全ですしね♪
・・・まあ、ハヤテくんがそんなこと気にしているかはしりませんけど、ね・・・」
と言いながら、じーっ、と僕の目を見つめます。
う・・・確かに・・・マリアさんには中に出しまくってますけど・・・
「で、でも、ちゃんと安全日とかマリアさんに確認取ってるじゃないですか、だから平気ですよ! ・・・多分」
「ふふふ、そうでしたね♪ いえ、初めてのときに、確認もせずにあんな激しかったものですから・・・
ちなみに・・・今日も、安全日・・・ですよ・・・?」
そう言って、席を立って僕の方に回り込むと、後ろから腕を絡めて僕の肩に顎を乗せてきます。
さっきまで、ちょっとイジワルな素振を見せていたのに、急にこの甘え様。
賢い人だけあって、僕のツボを確実に突いてきます。
「では、お嬢様が探しに来る前に、手早く済ませましょうか、ね」
僕が立ち上がると、マリアさんは片手をテーブルについて腰を後ろに突き出す格好をして、
自らエプロンドレスの裾をめくり上げて・・・
「はい・・・ハヤテくん、おねがい・・・ここに・・・はやく・・・」
僕の目の前で、ショーツに包まれたお尻と、既に潤んでいる恥ずかしいところを晒します。
ショーツを着けてこそいますが、愛液で湿りきって中身が透けてしまっています。
もう、何度も見た姿ですが、それでも・・・
綺麗な人が淫らに乱れる姿は、何度見たってやっぱりそそられてしまいます。
お陰で僕のモノも即座に準備万端ですから、それを取り出すと、
「さすがマリアさん、おねだりも上手ですね・・・では、早速!」
「あ・・・! っは、入って、ハヤテくんのが入ってくるう!」
すっかり濡れそぼったショーツを横にずらして僕のものを埋め込んでいくと、
マリアさんは身体をぶるぶると震わせながら歓喜の喘ぎを漏らします。
初めてここを味わってからそれほど日が経った訳ではありませんが、回数だけならかなりのものです。
それなのに初めてのときと変わらない締め付け・・・やっぱりマリアさん、こんなところまで、すごいです。
「はっ、はぁ・・・っ・・・すご、すごいのっ! ハヤテくんの、奥まできて・・・あたってるっ!」
このまま、心行くまでマリアさんの身体をじっくりと貪りたくてたまりませんが、
残念ながら今は仕事の合間の小休止、そろそろお嬢様が僕たちを探しに来ないとも限りません。
ですので、最初から全力で・・・思いっきり腰を前後させてマリアさんのお尻に打ち付けます。
当然、僕のモノはマリアさんの中を激しく出入りして、じゅぽじゅぽと音を立てて中をかき混ぜて・・・
「あ! あああ! ハヤテくんっ! すご、すごいっ、あああああっ! いいのっ、もっとぉ!」
「ふふっ・・・マリアさんの中も、相変わらずきゅうきゅうと僕のを締め付けて・・・
愛液もはしたないくらいに垂らしちゃって・・・本当にえっちなメイドさんですね♪」
「あぅ・・・っ、そんなぁ・・・誰のせいだと、思ってるんですか・・・っ、あ、あはぁ!」
「さぁ・・・なんのことです? マリアさんがえっちなのはマリアさんのせいですよ?」
「は・・・っ、ハヤテくんが・・・、毎日・・・こんな、するから・・・ぁ・・・あ!」
「それをおねだりするのは何処のどなた様でしたっけ?」
「そ・・・んなっ、だって、あ、うぁあ! や・・・も、もうっ! くるっ! きちゃうっ!」
もともと締め付けのキツいマリアさんの中が、更にきゅうぅっ、と収縮して、
僕のものを一層強く包み込みます。
絡みつく沢山の肉襞が、一斉に僕のモノを愛撫する感触に、一気に射精感を高められて・・・
「っく・・・! すご・・・マリアさんの、本当に気持ちいいですよっ! 僕も、もう・・・!」
「ひぁ! ハヤテくんの・・・すごいのぉっ! もう、わたし! あ、イっちゃう、イっちゃいますっ!」
一気に腰の回転数を上げて、マリアさんの中を奥の奥まで突き回します。
秘所を貫き秘肉を抉る肉槍の抽送に、
マリアさんが背を仰け反らせ、身体をガクガクと震わせながらはしたない喘ぎ声を上げつづける姿は、
僕の支配欲と劣情をどうしようもなく掻き立てて、最後のトドメの体勢を整えます。
「マリアさんっ! 中っ、出しますっ!」
「ひあああっ! きて! ハヤテくんのっ! 私の中に、いっぱい、出してぇ!」
最後に大きく一突きして、マリアさんの深奥まで肉槍を突き入れて―――
びゅく! びゅるるっ! どぷぷっ!
そこに、僕の劣情を存分に注ぎ込みました。
「―――!! 出てるっ! ハヤテくんの、熱いの、私の・・・なかにぃっ! あ・・・ふぁあああ!」
限界まで背を仰け反らせて全身を震わせて絶頂に達したマリアさんは、
彼女の中で僕の射精が完全に済むまでイき続けたようでした。
「はぁ・・・やっぱり・・・マリアさんの中は・・・最高です・・・」
「そんな・・・恥ずかしいこと・・・でも、ハヤテくんのも・・・私、あなたがいないと、もう・・・」
なんて、繋がったままで余韻に浸っておりますと・・・
『お〜い! マリアー! ハヤテー! 何処にいる〜!?』
「あ・・・」「やばっ!」
慌ててマリアさんのから僕自身を引き抜くと、
キッチンペーパーでそれぞれ互いの体液で汚れたものを粗く拭き清めて、
ゴミ箱へ放り込んだところで・・・
「なんだこんなところに居たのか! ・・・って、どうした、何をそわそわと・・・」
「べ、別になんでもありませんよお嬢様! ね、ねぇマリアさん?」
「そ、そうよナギ? ただ合間に少しお茶してただけですから!」
「ならいいが・・・ところで、この部屋、なんか臭わないか?
何というか、すえた臭い、というか・・・」
どき、と僕らの胸が鳴ります。
拭いたモノは蓋付きのごみ箱に突っ込みましたけど、この臭い、僕も確かに感じます。
発生源は・・・おそらく、わずかに足をもじもじとさせているマリアさんのようです。
垂れて、きているのでしょうね・・・
「そ、それはアレじゃないかしら、ちょっと痛んだ食材があって、まとめて捨てたから、
その臭いじゃないかしら!?」
「なんだ、そういうことか、それならいいんだが」
なるほど、確か“それ”を知らないお嬢様からしたら、腐臭にも取れるかも知れませんが・・・
せっかく出してあげた僕のモノを腐ったもの扱いするなんて、
後でまたお仕置きが必要そうですね♪
「それよりハヤテ! ゲームの相手だ! 早くこい!」
「わ、わかりましたお嬢様! ・・・では、マリアさん・・・」
「はい、では、打ち合わせどおり・・・今夜、また・・・」
「何を二人でコソコソしている、早くしろ!」
「は、はいっ! ただいま!」
頭のいいお嬢様でも、流石にまさか僕とマリアさんが、
当のお嬢様をどうこうしようって計画を立てていたなどとは露程も思っていないでしょうね。
恩人とは言え、相変わらず傍若無人なお嬢様がどんな風に堕ちるかは、確かに興味こそありますが・・・
問題は、僕のモノがお嬢様に反応してくれるかどうか、です。
まあ何にせよ、実行は今夜と決まってしまいましたし、
とりあえずはマリアさんの言うように、比較的女性としての成長が認められる腰の辺りをじーっと観察して、
ちゃんとお嬢様を女性として認識・・・
「・・・おい」
「え、は、はい!? なんでしょう?」
「・・・どこを見ている」
「え、あ、いえ別に、お嬢様もなかなか女性らしいお体ぶべっ!」
「ば、馬鹿っ! いくらハヤテでも、ま、まだ昼間だぞ! そ、そういうことは、せめて夜・・・いや、
その・・・ええい、もういい! と、とにかく行くぞ!」
う、迂闊でした・・・
ですが、どうやらマリアさんの言う通り、気持ちが僕に傾いてくれているのは助かります。
あとは、いかに身体をほぐして差し上げるか・・・
失敗したときのリスクはマリアさんの時の比ではありませんので、
僕も手を尽くしますが・・・まずは二人で組んだ手順どおり、マリアさんのお手並み拝見、です。
その後も僕は普段どおりに仕事をこなし、夜更け前に部屋に戻ると、時が来るのを待ちました。
そして時間を進めて今は夜、ナギとマリアがベッドに入ってから間もなく・・・
「・・・ねぇナギ」
「ん・・・なんだ、マリア・・・?」
ベッドの中で、マリアが不意に話し掛けてきた。
不意に・・・とは言っても、まあ別に珍しいことではない。
一緒に寝てるのだから当然といえば当然だし、その・・・なんだ、真っ暗になると、
少しくらい話し掛けてくれたほうが、落ち着くというものだ・・・
いや! 別に暗くてしーんとしているのが怖い訳じゃないからな!?
「ナギは、ハヤテくんのこと・・・どれくらい想っているのかしら?」
「な・・・なんだいきなり!」
今度は不意だ・・・だが、まあ、答えは決まっている訳で・・・
「う、宇宙一強くてカッコイイあいつが、あ・・・あんな熱烈にこ、こ、告白してくれたんだぞ!?
応えなくては三千院の名が廃る!」
「つまり?」
「す・・・好きだよっ ・・・って、そんなことマリアはとっくに知っているだろう!?」
だからこそ “私のハヤテ”なんだ、なのに今更どうしたんだマリアは・・・
「い、今更そんなことを聞いてどうするっ!」
「いえ、どれくらい、“好き”なのかしら、と思いまして」
「どれくらい・・・?」
「例えば、ですよ・・・もし今夜、ハヤテくんから身体を求められたら、応じられますか?」
「か・・・から・・・・・・!」
な、な、何をいきなり言い出すんだ!
い、いくらハヤテがあんな情熱的な告白をするような奴だからって、そんな、今夜いきなり・・・
「・・・どうですか?」
「そ、そんないきなり言われても・・・!」
「いきなり言われたらどうするか、ということです」
「・・・マリア?」
読書灯の灯りだけで表情はそんなにはっきりしないけど、なんとなく、本気そうだ。
一体どうしたんだ・・・
「そ、そうだな・・・まあ、いくらハヤテでもいきなりそんなことをするとは思えないが・・・」
「・・・が?」
「うっ・・・い、いいよっ! ハヤテがそこまで熱烈に求めてくれるなら、断る理由はないっ!」
「・・・そうですか」
「そうだよっ! じゃあ今度はこっちから質問だ! 何でいきなりそんなことを・・・」
と、やり返そうと開いた唇に、マリアの指が当てられて、
「その前に、もう一つ質問です」
「む! なんだよっ! まあいい、さっさとしろ!」
「もし、ハヤテくんの求めに応じて、それで・・・出来ちゃった場合、どうしますか?」
「でき・・・ま、ま、マリア!?」
「もちろん、そんないきなり出来るものではありませんけど、仮定の話です」
や、やっぱり今日のマリアはなんか変だ!
出来ちゃったって・・・やっぱり、その・・・赤ちゃん・・・だよな・・・
「そ、そりゃ、ハヤテとの子なら、ほし・・・い、いや、出来てしまったなら、仕方ないからな、
ちゃ、ちゃんと育てるさ!」
「それが、今夜とは言わなくとも、学校を卒業する前だとしても?」
「っく・・・あ、当たり前だ! むしろ学校へ行かなくて済むなら有難いくらいだからな!」
「そ、それは理由として少しどうかと思うけど・・・と、とにかく、それだけの覚悟なのね・・・」
すこしだけ調子が普段に戻ったけど、なんだろう・・・おかしな質問といい、
いやに陰のある雰囲気・・・やっぱり、変だ。
「では、私も、ちゃんと言わないといけないですわね・・・」
「なんだ、どうしたマリア・・・さっきからおかしいぞ!?」
「ナギ・・・実は、私・・・あなたに謝らなくてはいけない・・・」
表情の読めない、ただ陰を感じさせていたその顔が、
いつのまにか、ひどく哀しげなものに変わっていた。
「な、どうしたんだマリア! いきなりそんな・・・だいたい、マリアが私に謝るようなことなど・・・!」
それこそ、私がマリアに謝らねばならないことは・・・ま、まあ、多少はあるがな・・・
だが、マリアは私に言葉を返すことなく、目を伏せた。
少し・・・嫌な予感がする。
「・・・言いにくいことなのか?」
マリアは黙って、ひとつうなずく。
いつも私に遠慮無く意見するマリアが言いにくいこと。
そして、いままでの話・・・
さぁっと、背筋を冷たいものが走った。
「も、もしかして、ハヤテのことか!?」
マリアは何も言わない・・・否定、しない。
「どうしたんだマリア? ハヤテと、な、何があった!?」
嫌な予感がする。
とびきり、嫌な予感が。
「私が・・・いけなかったんです・・・」
「なんだ!? 何をした!? 何をされた!?」
思わずマリアの両肩を強く掴んで迫った。
“そうであってくれるな”
想像してしまった、あってはならない答えを必死で否定するかのように。
「最初は、ただ少しからかうだけのつもりだったの・・・
でも、気付いた時にはもう・・・私の方が離れられなくなって・・・
私・・・ハヤテくんと・・・関係・・・してしまったんです・・・」
マリアの肩を掴んだまま、私は意識が遠退くような錯覚を覚えた。
いや、錯覚じゃなかったのかもしれない。
「マリア・・・どうして・・・」
おまえは知っていたはずだろ、私の気持ち・・・
なのに、なんで・・・どうして・・・
だが、そんな私のぐらつく意識は、強制的に引き戻される。
・・・マリアの、残酷な告白によって。
「さっきも、ナギがキッチンに来るまでの間・・・私は・・・ハヤテくんと、して、いたんです・・・」
身体がガクガクと震えているのが、自分でわかった。
きっと顔面は蒼白だろう。
だが容赦無く、マリアの告白は続く。
「あなたが入ってくるほんの少し前まで、私は・・・ハヤテくんに、責められていて・・・
ハヤテくんのものを・・・」
「だ、ダメだ! ダメだぞ!」
あまりに露骨な表現に、私は完全に錯乱していた。
だって、そうだろう!?
ハヤテは・・・ハヤテは・・・!
「は、ハヤテは私のものなんだぞ! い、いくらマリアでも、それだけはダメだ!」
受け入れがたい事実に、涙ぐみながら・・・
「ええ、その通りです・・・ハヤテくんはナギのもの・・・わかってます」
「え・・・じゃあ、どうして・・・」
予想外の答えに、さらに私は混乱するが、
「でも・・・私は・・・ハヤテくんのものですから・・・」
言葉が、出ない・・・
じゃあ、私はどうすればいいのだ・・・
ハヤテは私のものなのに、私には何もしてくれないのに・・・!
「ねぇ、ナギ」
茫然としていた私は、マリアがいつのまにか顔を上げたことに気付かず、
また、その表情が少しさっきと変わっていることにも、このときはまだ、気付かなかった。
「・・・・・・」
言葉もなく、ただ呼ばれるままに、私はマリアの顔を見る。
「私は、もう・・・ハヤテくんと離れられない身体になってしまいましたけど・・・
ナギ、あなたも・・・一緒に・・・ハヤテくんのものになれば・・・
抱いて、もらえますわよ・・・?」
「な・・・んな・・・!」
な、何を言っているんだマリアは!?
「ば、馬鹿な、別に抱かれなくても・・・!
わ、私は気持ちさえ、ハヤテの気持ちさえ私に向いてくれていれば・・・」
「そんなこと言っている間に、私がハヤテくんの子供を孕んでしまうかもしれなくても?」
「ま、マリ・・・おまえ!?」
「それに・・・ハヤテくんに抱かれるのって・・・すごく・・・気持ちいいんですよ?」
今になって、初めて気が付いた・・・
マリアが、なんだろう・・・いつもと違う、何というか、ぞくっとするような・・・
妖しい、笑みを浮かべていた。
そして、その表情のまま、私にむけて手を延ばし・・・
「ま、マリア? ちょ、やめ、やめろっ!」
マリアの手が私のパジャマの裾を掴んだかと思うと、少しの躊躇いも見せずに一気にめくり上げ、
寝るときはブラを着けない私の胸が、夜の空気に晒される。
室内とはいえ、ひんやりとした夜気に、ぞくりと震えずにはいられない。
「うーん、相変わらずのサイズですわねぇ。
世の中にはこれくらいのほうが好きって人も沢山いらっしゃいますけど、
ハヤテくんはその気はないようですし、これは将来に期待、かしらねぇ」
「な、何をするマリア! って、う、うるさい! 心配しなくてもすぐに育つ!」
「そうかしら? まあでも折角ですし、大きくなるお手伝いをして差し上げますわ」
そんなことを楽しげに言いながら、私の胸にマリアの手が被さり・・・
「待て、やめろマリア・・・さ、触るな! 撫でるな!」
「ううん・・・揉むと大きくなるって聞きますが、揉むだけの膨らみが・・・」
「ちょ、ちょっとまて、今のは聞き捨てならんぞ!?」
「まあでも、刺激で女性ホルモンの分泌が活性化されて女性らしく発育する、なんて理屈でしたら、
とりあえずはこれでも十分ですよね」
「な、や、やめ・・・っひ!」
触れるか触れないか、そんな微妙な手つきで私の胸を、乳首を中心に円を描くように撫で回して・・・
「っひ! や、やめろっ! く、くすぐったい!」
「あら・・・それだけですか?」
「そ、それだけ、って、な、何が・・・あ・・・!」
何を言っているのだ!
こんな風に撫でられても、こそばゆいだけに決まっているだろう!
「胸の・・・そうですねぇ、芯の方といいますか・・・ちょっと痺れる様な感じとか、ありませんか?」
「胸の・・・芯? ・・・!? そ、そんなの知らないっ! ムズムズするだけだ!」
「ふふ、ちょっと意識しちゃいました?」
「ち、違・・・っひ!?」
胸を這い回るマリアの手が、偶然なのか、私の・・・その・・・ち、乳首、に触れた瞬間、
背筋をまるで電気のような刺激が走った。
この刺激は・・・まずい、よくわからないけど、きっと、まずい。
「あらナギ、どうかしました?」
「べ、別になんでもない! なんでもないしどうもしないから、いい加減もうやめろ!」
マリアは指がどこに触れたか、まだ気づいていないらしい・・・なら、絶対に気づかれてはいけない!
もし気づかれたら、そこを重点的に責められたら・・・どうなるか、わからない・・・
「そうですか? それにしては、なんだか顔が赤くなってきてますよ? それに、息も荒く・・・」
「そ、それは恥ずかしいからだ! いくらマリアにだって、こんな胸を触られ・・・っふぁ!?」
また・・・だからダメなんだそこは!
で、でもそんなことを口にしてしまったら、今のマリアは・・・
「あら、また・・・声も上ずってきてますよ? もしかして・・・」
「し、知らん! そんなことは断じて―――っぅあぁ!」
「・・・断じて、無いことも、なさそうですねぇ?」
ダメだ、そこは・・・そこはぁ・・・
「それにしてもナギったら、わかりやすくて可愛いんだから」
「・・・え、な、何のこと・・・っふ、あ、ふぁあ!」
マリアの指が両方の胸の乳首を、今度は明らかに故意に、横から擦って、先端をつついて・・・!
「うふふ、ナギのここ、思った以上に敏感なんですねぇ」
「ひぁ! し、知らない! や、あ! だめ、そこ、びんかんじゃないからぁ!」
「あらあら、あんなに露骨に反応してたのに、秘密のつもりだったのかしら?」
あくまで、軽く、だから全然痛くない、けど、だけど、でも・・・!
「ば、ばかばかばかっ、やめろっ!」
身体ごと捻って無理やりマリアの腕を振り解くと、そのまま背を向けて胸を抱え込んで、
私はぎゅっと亀のように丸くなって身体を固めた。
こんな暗い部屋で遠くには逃げられないけど、でもこれで、少なくとも胸を弄られることは・・・
「ふふ、ナギったら、それで逃げたつもりですか?」
「う、うるさいっ!」
ベッドの軋みで、マリアが背後から近づいてくるのがわかる。
そのまま背後から柔らかく抱かれて、背中にぴったりと密着される。
普段なら、悪くない・・・というか、心地よい感触なのだ、だが、今は・・・
「ね、ナギ・・・ツンとしたところもあなたの魅力だけど、
あまりそんなだとハヤテくんにも嫌われちゃいますよ?」
「そ、そんなことない! それに、だいたいなんでこんなことになってるんだ!?
少なくともマリアにこんなことされるいわれはないハズだぞ!」
「あー、そういえば言ってませんでしたっけ・・・これはね、準備なんです」
「・・・準備?」
「そう、あなたがハヤテくんに抱かれるための、準備♪」
「んな・・・・・・! な、私が・・・ハヤテに・・・!?」
「ええ、だってナギはまだ経験ないでしょうし、身体だって小さいですからね、
私でも初めてのときは相当痛かったのですから、あなたの場合は余計に入念にほぐしておかないと・・・」
「ちょ、ちょ、ちょっとまて! べ、別に私は、まだ、その、ハヤテとは・・・」
「じゃあ、その間に私がハヤテくんの子供を宿しちゃったら、
それこそハヤテくん、ナギにはなびかなくなっちゃうかもしれませんが、いいのかしら?」
「な・・・な・・・だ、だが、だけど・・・」
「ほら、ハヤテくん、酷い両親に育てられてますからね、
彼のことだから、そんな思いを自分の子供にさせたくはないでしょうし、
一度子供が出来てしまったら、やっぱり大切に育てようと思うんじゃないかしら〜?」
「だ、だったら! マリアがハヤテと、その・・・するのを止めれば・・・!」
「それは・・・無理ですね」
「だ、だが・・・」
「ナギもハヤテくんに抱かれたらわかりますよ」
マリアが顎を肩に乗せて、耳元で囁きかけてくる。
「それを一度知って・・・体験してしまったら・・・」
耳にかかるマリアの息が、生温かく、なんだかムズムズしてしまう。
体験・・・直接的じゃないけど、生々しい言葉を・・・
ふうっ
「っひゃぁああ!?」
いきなり、耳に息を吹き掛けられて、か、身体がぞくぞくって震えてしまって・・・!
「うふふ、ナギったら、可愛い反応」
「う、うるさいっ! こ、こんなの、何でもないぞっ!」
「そうかしら? まあでも、ハヤテくんに抱かれた時の気持ち良さ・・・こんなことの比では、ありませんわよ?」
私は、何も答えない。
だって・・・それは、なんとなく、予想がつくから・・・
昔からずっと一緒だった、いつも私を守ってくれたマリアが、
たった数日、同じ館で過ごしただけのハヤテのせいで、
私にこんなことをしてくるくらいなのだか―――
「っひ!? や、ちょ、マリ・・・っふぁ」
「んぷ・・・ふふ、胸だけ守ればいいと思ってました?
こうして、首筋を舌で愛撫されるのも、悪くないでしょう・・・?」
マリアの生温かい舌が首筋を這い回ってる・・・
何、この感じ・・・身体が、ぞくぞくする・・・
こそばゆくて、気持ち悪くて、でもそれだけじゃなくて・・・!
「身体がびくびく震えてますわよ? ナギもだんだん気分が出てきたかしら?」
「う、うるさい! バカ! 知らないっ!」
マリアの舌が、ぴちゃぴちゃと音を立てて私の首筋や、うなじを這い回る。
その生温かく湿った感触は、普通に考えたら気持ち悪いハズなのに、
私の身体は、嘘みたいに敏感に反応して・・・
「っ、ふぁ・・・あ、やめ・・・だめ、やめろっ・・・マリあぁ・・・っくぅ・・・」
「そんなに身体を捩っちゃって、今からそれじゃあ、これから大変ですねぇ」
「え、まだ、なに・・・わあっ!?」
不意に、肩を抱いていたマリアの手に力が入り、そのまま引っ張られて、ごろっとひっくり返されてしまって、
私は丸まっていたものだから、背中・・・というより肩と後頭部をベッドに押し付ける形で、
下半身を天井に突き出す感じのちょっと恥ずかしい格好になってしまう。
慌てて戻ろうとしても、いつの間にかマリアが下半身の方に回りこんでいて、
そのまま腰を捕まれて、え、ぱ、パジャマに手をかけて、え、ちょ、ちょっと待て、それは、待て、えええ?
「や、やめろ! 脱がすな、そこは、そこは本当にダメだ! やめ、やめろおおっ!」
せめてもの抵抗に、と脚をじたばたさせてみるけど、
腰から太腿までを抱え込まれるようにされてるから大した抵抗にもならず、
パジャマと、それと一緒に、そ、その・・・・・・ショーツまで・・・
「やだ! やめろおっ! いくらマリアでも本当にダメだ! 許さないぞ! だから、やだ、やだあああ!」
「うふふ、涙目でそんなこと言っても怖くないですよ? さあ、こういうの、ご開帳〜っていうのかしら?」
心底楽しそうに、そして容赦なく、マリアの手で私の・・・ショーツは、パジャマと一緒に、
膝の辺りまで、下ろされてしまった・・・
「し、知るか・・・バカぁ・・・見るなぁ・・・うぅ・・・」
み・・・見られてる・・・私の、恥ずかしいところ・・・
いくらマリアにだって、こんなところ・・・!
もう、恥ずかしくて泣きそうな気分だった・・・なのに、それだけでも泣きそうなのに!
「あら・・・ナギのここ・・・ちょっと湿ってますわね?」
「・・・・・・ん・・・な・・・」
「アレだけのことでも、やっぱりちゃーんと感じてましたのね、
これなら思ったよりも早く馴染めそうですわね、将来有望ですわ♪」
「ば、ば・・・・・・」
バカ言うな! 大体、馴染むって・・・やっぱり、あ、アレのことなのか・・・
「でも、初めての痛さは相当でしたからね・・・いくら濡らしても濡らしすぎることはありませんわね」
「・・・え・・・ちょ、マリア・・・? な、なに、え、や、まて、ま、や、ひゃあああ!?」
見られるだけでも恥ずかしいのに、そこに顔を近づけられて、息を吹きかけられて、それで、指で・・・!
「ひ! や、やめ、さわるなぁ、だめ、やめええっ!」
「そうは言っても、そんなふうに腰をモジモジされると、欲しがってるようにしか見えませんよ?」
「ち、ちがっ! ふゃああぁ・・・」
欲しがってなんかいない!
いないのに・・・マリアの細くて滑らかな指が、私の、そこに触れるか触れないかの微妙な感触で、
何度も何度も擦って・・・嫌なのに・・・恥ずかしいのに、そこがじんじんしてぇ・・・
「ふふ・・・ナギのここ、ぴっちりと閉じてるのに、えっちな蜜が、じわーっと染み出てきてますわ・・・」
「ひっ、し、知らな、しらにゃあああっ! ひゃ、だめ! 舐めるな、舐めちゃだめええぇっ!」
その蜜・・・液体が、どんなものか、私だって・・・知ってる。
おしっこじゃない、その・・・えっちな気分になったときに出るものだって・・・
それを、や・・・マリアの舌が、その・・・裂け目を、そこから溢れる蜜を、舐めとって、
その、柔らかい感触だけでも、本当におかしくなりそうなのに・・・うそ、今度は・・・うそ、うそ・・・!
・・・ちゅ、ちゅう・・・っ、ちゅるるっ、ちゅうぅぅぅっ・・・
「っひゃあああ!? やめ、や、吸うなっ! 吸っちゃ、や、やぁああ!」
刺激が、響いてくるっ! 奥まで、身体の奥までじんじんするのが届いてくる!
身体中がびくびくして、抵抗できない・・・このままじゃ・・・本当に、変になる・・・変になっちゃう!
「ぷぁ・・・ナギのここ・・・どんどん溢れてきますわ・・・
思ったとおり、外見は未熟でも、中身はすっかり女の身体ですわねぇ・・・それも、えっちな身体♪」
「ひぅぅ・・・う、うるさいぃ・・・えっちじゃ・・・えっちじゃない・・・」
「それにしても、13才にしては本当に早熟・・・もしかしてナギ、自分で弄ったりしてました?」
思わずびくっ、と肩が震えた。
そ、そんな恥ずかしいこと! ぜ、絶対に・・・秘密なのに・・・
「もしかして、書斎でえっちな漫画でも見ながら、誰かを想ってここを指で弄ったりしてたのかしら〜?」
「す、するかばかっ! こ、この三千院ナギが、そんな、低俗な漫画を見ながら借金執事のことなど想って、
非生産的な行為に没頭するなど決してあるものかっ!
大体、ゆ、指なんて使ってないっ!」
「ふふ、あなたが難しい言葉を使うときは何かを誤魔化そうとしてる時だって、ちゃーんとわかってますよ?
それに・・・借金執事? 一体どなたのことかしらねぇ、ふふふ・・・♪」
「え・・・あ! い、いやなんでもない、なんでもないぞ!」
「それに、指じゃないって・・・もしかして、道具とか・・・?」
「ち、違うっ! ちょっと机のカドに押し当て・・・ば、ばかっ! 何を言わせるんだっ!」
ああ・・・脚の間から見上げるマリアの顔が・・・勝ち誇ったように、にまーっと笑って・・・
「ナギったら・・・ハヤテくんを想像しながら、ここを机のカドに押し付けてたのね・・・えっちな子♪」
「し、しないっ! ハヤテの想像なんてしないからっぁひゃああ!?」
「ナギは敏感だからそれでも気持ちよかったかもしれないけど、直接触られると、もっとすごいでしょう・・・?」
さっきは裂け目の上を撫でるだけだったのに、今度はそこを指で、開いて・・・
「やめ、だめぇ! ひらくなっ! そこ、や、やだああ!」
「うふふ、さ、改めてご開帳ですわね〜 あらあら、綺麗なピンク色・・・
それにしても蜜がたっぷりで・・・美味しそう♪」
「み、見るなっ! や、だめ、舐めちゃ、や、ふぁやああああ! やめ、吸っちゃ、あ、ひ! ひみゃああ!?」
ひ、襞に沿って、舐められて、吸われて・・・自分でするのと、全然違う・・・
だめ、こんなの・・・おかしくなる・・・変に、なっちゃう・・・
「っふぁあぁあ! あ! っはああっ! や、やぁあ! あ・・・あああ・・・」
「もうまともに喋れませんか? すごいですわ・・・いくら自分で弄ってたにしても、
ナギったら感度良すぎ・・・もうこんなにガクガクしちゃって・・・ハヤテくんが来る前に、
イっちゃいそうですわね・・・」
「ひゃぁあ・・・は・・・はや・・・て・・・くる? うそ・・・やだ・・・」
「言ったでしょう? ハヤテくんに抱かれる準備だって? もうそろそろなんですが、
ナギのこんなえっちな姿を見たら、安心して抱いてくれそうですわね♪」
「や・・・! やだ、だめ、だめだ! こんな姿、ハヤテに見られたら、しぬ、死んじゃう!」
「何を言ってるんですか、ハヤテくんにこんなことされてるのを想像しながら、
いつも自分で弄っていたのでしょう?」
「ち、ちが・・・! いつもじゃないっ! 本当に、本当にちょっとだけ、ちょっとだ・・・あぁああっ!?」
ちゅううっ、じゅるるっ、ちゅ、ちゅちゅっ・・・
マリアが、もっと強くそこを、襞のところを、舐めてっ! 吸ってぇ・・・!
「ふゃあああ! だめ、らめ、らめええ! もう、だめ、ひ、ひゃああ!」
身体の奥が、びりびりと痺れて止まらない・・・
もう、心が、身体が溶けてしまいそう・・・なのに、
もう、このままでもどうにかなってしまいそうなのに、
マリアの、舌が、そこに・・・絶対触られたらおかしくなっちゃうところに、近づいて・・・そこは・・・だめえ!
「ひぅ! え、あ、っらめ! そこ、や、らめ、らめぇ! そこは、そこはぁあゃあああああ!!」
そこ・・・軽く、触れられた、だけで・・・わたし・・・
身体が、壊れちゃったみたいにびくんびくんって震えて・・・
あたまが、まっしろに、なっちゃって・・・・・・
「すごい・・・ここ、こんなにヒクヒクさせちゃって・・・
お豆をちょっと舐められただけで、イっちゃったのね」
「・・・はーっ・・・はぁ・・・っはぁ・・・・・・ぁ・・・い・・・く・・・?」
「あら、自分でしててもイったことはなかったんですね。
身体中に電気が走るみたいで、頭がチカチカして・・・気持ち、よかったでしょう・・・?」
「きも・・・ち・・・し、しらない・・・っ」
「まったく、本当に強情なんだから・・・まあでも、すぐにハヤテくんが、何回も何十回でも、
ナギが心行くまでイかせてくれますわよ♪」
「う・・・そ・・・そんな、されたら・・・わたし・・・しんじゃう・・・」
「大丈夫、私もそう思ったけど、慣れたら病みつきになりますから、ね♪」
その、イって・・・しまった余韻で、脱力した私の身体をそのままにして、
マリアは読書灯で懐中時計を見ていた。
時間を確認・・・ハヤテが、来るのか・・・やだ・・・こんな格好、見られたら・・・
「・・・っふゃあ!? や、また・・・!? らめ、やすませてぇ! まだ、イって・・・ひぁあ!」
「あら、ハヤテくんが来るまで休めると思ってました?
ダメですよ? もっともっと解しておかないと、痛い思いをするのはナギなんですからね♪」
私の呼吸も整わないうちに、マリアの指が再び私の敏感なトコロを、
チュクチュクって、いやらしい音をたてて・・・
「ひみ・・・っ、だけどっ、こんな・・・ハヤテに見られたら、わたし・・・ふぁあ!」
「あらあら、さっき、今晩急にハヤテくんが来ても抱かれてあげるって言ったばかりじゃないですか?」
「だ、だけど、でも・・・っふぁ! それは、ひぅ・・・ふ、ふたりっきりで・・・、ふゃ・・・ぁ」
「一人で眠れないのにどうやって二人っきりになるつもりだったのかしらねぇ?」
「ぅ・・・ふぁ・・・そ、それは・・・ぁ・・・っ」
「それに、子供だって出来ても良いとまで言ってましたしね〜?」
「にゃ・・・ふっ! だ、だけど、あぅ・・・そ、それは、先の話で・・・ひぅ・・・」
「うふふ・・・とりあえず、ハヤテくんにはあなたがまだ初潮前だって話しておきましたからね、
何の遠慮もなく存分に、何度だって出して貰えますわよ?」
「そ、そんな・・・!」
そんなにされたら、っていうか、私・・・
コン、コン
どきん! と痛いくらいに心臓が高鳴った。
このタイミングでノック・・・ということは、間違いなく・・・
「・・・あら、おいでのようですわね、ナギ、あなたの愛しの執事様ですよ♪」
「だ、だめ・・・はいって・・・きちゃ、だめぇ・・・」
「ハヤテくんですね? お待ちしていました、開いていますわよ?」
今も弄りつづけられている私の声は、震えるばかりでとてもドアの外までは届かない。
私は、丁度顔をドアに向けて恥ずかしい格好を取らされたまま、
扉が開くのを見るしかなかった・・・