「いいわよ…ハヤテ君になら…何されても…」――なんて冗談、と続けるより早く、  
ふりかえったハヤテにヒナギクは唇を奪われた。  
頭が状況に対応する前に強く抱きしめられ、身動きも取れなくなる。  
「う!むぅ〜〜!!」  
 焦点が合わせられないほど接近したハヤテの瞳を睨みつけながら、  
力づくで身体を離そうとするが、逆に重心移動を利用して押し倒されてしまう。  
腰に覚える鈍い痛み、重力にしたがってハヤテの唾液が流し込まれてくる。  
「――ッ!何するのよッ!」  
 呼吸のためにやっと解放されたヒナギクの罵声にハヤテは困ったような顔で  
「何されてもいいと言いながら、それを聞くのはおかしいですよ?」と笑う。  
 反論は許されず、再び口を塞がれて身体をまさぐられる。  
 
 袖ボタンの冷たくも固い感触が下腹部を這い上がってきて胸に達する頃には  
ヒナギクの気力もかなり削がれ、抵抗も下火になっていた。  
「や、やめて…」という涙目の懇願は、ハヤテの劣情を倍増する効果しかなく、  
下着をずり下ろされ、遠い意識の中でジッパーの下ろされる音を聞く。  
「前戯なしじゃ無理かな?何しても良いみたいだし大丈夫か…」  
 突然襲う激痛がヒナギクの朦朧とした意識をはっきりさせ、また朦朧とさせる。  
「あ、あ…痛っ…痛いよぉ…」  
「泣かないで下さい、ヒナギクさん。この寒さで顔を濡らすと痒くなりますよ。  
濡らすならこっちにして下さい」  
 ハヤテは優しくヒナギクの目元を拭きながら、容赦なく膣をせめたてる。  
「ひぁっ…ぅうっ、酷いよ、ハヤテ君…私、死んじゃうよ」  
「安心してください。このくらいで死ぬようなら人類はとっくに滅亡してますから」  
 無慈悲にさとすと悲鳴もでなくなるほど激しく突いてくる。  
 麻酔なしで歯科医療を受けているような、拷問級の激痛をともなう激しい衝撃が、  
ヒナギクの下半身を襲う。  
「ヒナギクさん、最高ですよ。うっ…いま射精してさしあげますからね…」  
「ぇ…ッ!やめて、それだけは!許して!ハヤテ君。何でもするから…」  
「…では、許してあげますから中に出させてください」  
 憐れみとあざけりの同居した苦笑を浮かべてハヤテは深く深く、侵入してくる。  
「あ…あぁ…」  
 スフィンクスの問題を間違えた旅人のような絶望感にヒナギクは目を閉じた。  
その膣はハヤテの精液に、意識は闇に満たされていく。  
 
 
 目が覚めても、まだヒナギクは磨耗して木目の浮かび上がった旧校舎の床と  
黒い執事服をまとった少年の身体の間にいた。  
「あ、気がつきましたか?反応がないので屍姦しているみたいでしたよ。  
…まだ僕、満足できていないので、もう少し我慢してくださいね」  
 神経の閾値を通りこしてしまったのか、下半身の感覚が鈍い。痛みよりも重く  
濡れた感触が強かった。  
「くっ…こんな酷いことをして、恥ずかしいと思わないの?」  
 怒りの言葉にハヤテは首をかしげて、人差し指を眼前につきたてる。  
「んー?目の前のご馳走は食べられる時に素早く食べちゃう主義ですから、僕。  
生まれ育ちが卑しいんです、きっと」  
 さらりと語るハヤテに同情を感じるなんて…お人よしにもほどがある。  
「ところで…また出そうなんですけど…外に出しましょうか?」  
「…外に出して」  
「でも…精液に汚れた制服で桂先生たちに会わないといけませんよ?」  
「え?」  
「…いいんですか?」  
「くっ…ずるい」  
「では…顔からスカートまでまんべんなく掛けてさしあげますね」  
「…まって」  
「何かいいましたか、ヒナギクさん?」  
 心身両面を徹底的になぶられ攻められ、ヒナギクは屈服する。  
「もう!待ってっていってるでしょ!ヒナの中に出してください…お願いします。  
…これで満足でしょ?早く終わらせてよ…」  
 錯乱気味の懇願に、ハヤテはドキッとするくらい満面の笑みを浮かべる。  
「満足なんですけど…何故でしょうね?ヒナギクさんにお願いされると反対の事を  
したくなるのは…」  
 ヒナギクは唇をかんで顔色をうしなう。良いように思考を誘導されているのだが  
判断力が働いてないから全然気付かない。  
「うぅ…ヒナに、ヒナにハヤテ君の赤ちゃんを産ませてください…えっく…  
子宮にたくさん精液を注ぎ込んで…ひっく…ください…ハヤテ君のばかぁ…」  
 とめどめなく涙をこぼしながらヒナギクは中出しを要求する。ハヤテはやけに  
優しくキスをしてくる。  
「そこまで言われては仕方がありませんねー。きっと可愛いですよ…僕らの子供」  
 ハヤテも何度目か覚えていない射精がヒナギクの中で行われる。  
 
 
 その様子を物陰から眺める少女がひとり。  
「ハヤテさまったら…完全にこの場の邪気にあてられてしまってますね…  
とりあえず結界を張っておいて悪霊退治を優先しますか…  
生徒会長たるもの自分の発言には責任をもっていただかないといけませんし…」  
 
 そう呟いて立ち去る伊澄の足に何かが当たった。  
「…アイスの棒?」  
 裏返すとそこには手書きでこう書いてある。  
 
         ”続け”  
 

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