生徒会が完全征服された今、執事服の少年の中に潜む魔物は生徒会室を  
我がもの顔で闊歩していた。  
「実にいい眺めですね」  
 ヒナギク、美希、泉、理沙の4人はベランダの欄干に両手をついて露出した  
下半身をハヤテにむけていた。彼女たちの口からは恐怖とも歓喜ともつかない  
吐息が絶え絶えにもれていた。いや、それらが渾然一体となった吐息であり、  
だからこそ純然たる恐怖であり歓喜でもあった。  
「さて、誰から挿入してさしあげましょうか…」  
 ヒナギクたちは息を殺して顔を見合わせる。入れて欲しい。しかし、他の三人の前で  
それを口にするのは、はばかられる、という葛藤が生徒会を駆け巡る。  
ハヤテはその様子を楽しそうに観察する。  
 はじめに音をあげたのは当然ながら高所恐怖症のヒナギクだった。  
「ハヤテ君、お願い。あなたが触れていてくれないと私、ここに立っていられないの」  
 火田先生こだわりの臀部をむっちり揉みながら、  
「仕方のない生徒会長さんですね。生徒会員に示しがつきませんよ」と呟くハヤテ。  
 ヒナギクは感極まった鳴き声をあげ、それをきっかけに泉と理沙もハヤテを望む。  
「ああんっ、私も触ってよ〜」  
「私も頼む…ハヤ太」  
「はいはい…」  
 ハヤテは苦笑しながら、沈黙をまもっている美希に水を向けてみる。  
「花菱さんはどうですか?」  
「そ、そんなこと…!」  
「…いちばん欲しがりなのは花菱さんみたいですね」  
 言葉で弄びながら肉棒を美希に挿入する。押し殺された――しかし、甘い音と声が  
美希の秘所と口から漏れる。両手でヒナギクと泉を悦ばせながら深く突き入れた。  
「こんなに濡らしちゃって…」  
「…ちがっ!」  
「次にハヤ太は「口ではそんなこと言っていても身体は正直ですよ」という」  
「口ではそんなこと言っていても身体は正直ですよ――はっ!」  
『……』  
 一瞬五人は押し黙ったが、すぐに何事もなかったかのように行為を再開する。  
美希の意識が混濁してくる頃には泉が耐え切れなくなって、  
「ハヤ太君〜!私もう我慢できないよ。お願い…入れて」とお尻をふる。  
 ハヤテは息絶え絶えの美希から引き抜くと、一気に泉に突き入れ、激しく動かす。  
「ひゃあぁんっ!…あぁん、気持ちいいよぉ!…あっ、あっ」  
 泉をかき回しながら右手と左手の相手も理沙と美希に交代させる。  
 おいてけぼりにされたヒナギクが切なそうな目でハヤテを見てくる。  
「ヒナギクさんは理沙さんの右手に並んでください。順番ですよ…順番」  
 これぞ、夢のキャタピラ運動!次々と犯す相手をかえながら室内を一周するのだ。  
「最後まで我慢できた人に出してあげますよ…」  
 その言葉で挿入と中出しを求める4人の葛藤を深めながらペースを速めていく。  
 
「あ――…んっ…ぅんっ」  
「朝風さんのココ、あいかわらずイヤラシイ動きをしますね。素敵です」  
「…そんな恥ずかしいこというな」  
「ふふっ、喜んでるくせに…」  
 
「ハヤテくんっ、もっと…もっと動いて」  
「ヒナギクさんは凄く淫乱になりましたよね…旧校舎で犯したころが懐かしいですよ」  
「やぁんっ、だって…ハヤテ君のせいなのに…」  
「もちろん、淫乱なヒナギクさんも大好きですよ」  
「…うれしい。ひやぁあんっ!」  
 
 もっともっともっと、嬲って啼かせて犯して――という生徒会の心の声に応えながら  
暗黒執事は疾走する。  
 美希を快感と屈辱の板ばさみにし、泉をあまりの気持ちよさに恐怖させ、  
理沙の恥ずかしさと誇りを飽和させ、ヒナギクを細胞のひとつから魂の隅々まで陵辱する。  
「やだやだ…うああ゛っ、うくっ…ああ゛ああぁぁ――っ……イっちゃった…」  
「ひにゃっん!イっちゃうよ〜っ!」  
「く…イっく……っ!」  
「…ヒナギクさん、当選おめでとうございます。出しますよ。ほらっ!」  
「ああっ、出てる…私のおま○この中にハヤテ君の赤ちゃんのもとが、たくさん…!  
ふわあんっ、中が一杯になってく、ハヤテ君、ハヤテ君…イっちゃう――っ!!」  
 
「いいな〜ヒナちゃん、中出ししてもらえて〜」  
 そういって泉は精液あふれだすヒナギクの割れ目に吸いつく。  
「ちょ…ちょっと、泉!…あっ、やぁんっ」  
 泉が口のものを理沙とエロティックに分け合う。ハヤテは美希に肉棒を綺麗にさせながら  
――表情は嫌そうだが口使いは丹念――どうせ全員一発ずつやることになるんだろうなー、  
と思った。  
「明日は正念場なんで…みなさんお手柔らかにお願いしますよ…」  
 
 
 天上に向かって走るエレベーター。中には決意を胸に秘めた桂雪路28歳。  
いつも乗りなれたはずのエレベーターが雪路にはまったく異質なものに感じられた。  
生徒会が座し白皇学園に秩序の風をもたらすはずの時計塔が、今は退廃の腐臭を放っている。  
(いったい綾崎君に何があったの?)  
 電話口で「生徒会の四人は預かりました。返してほしければ時計塔へ来てください」  
と喋った声はまるで人のものではなかった。  
 エレベーターは頂上に着き、扉をひらく。  
 
 ここより先に立ち入るもの全ての希望を捨てよ  
 
 そして雪路は白皇学園生徒会に巣くう、漆黒の悪魔と、それを宿す少年に相対した。  
 
 
「ようこそ!『僕の』生徒会へ。桂先生」  
 広々とした生徒会室の中央にある執務机。綾崎ハヤテはその向こうに腰掛けていた。  
まるで彼がそこに在るのは当然のように、生まれもったように支配者の風格を帯び、  
人を畏怖させる禍々しさを背負いながら――とても1億5千万の借金に追われる少年には  
みえない。  
 その後ろには布一枚というか最大の機能はおっぱいを透かしてみせること、みたいな服を  
まとった4人の美少女生徒会員が立たされていた。  
「ヒナ!あなた達!」  
 駆け寄ろうとする雪路をハヤテは手で制す。  
「焦らないで下さい。手に入れた手段はどうあれ、彼女たちは僕のものです。身体を力ずくで  
取り戻せても、心までは戻りませんよ――マ○ンドアサシンの知り合いがいれば、別ですが」  
「くっ!どうしろっていうの?」  
「僕と彼女たちを賭けて勝負して下さい。桂先生が勝ったら、主人としてカウンセリングでも、  
何でもご自由に。その代わり、僕が勝ったら桂先生も彼女たちの列に加わっていただきます」  
 正気を疑うような言葉、だが雪路にはそれが真実だと何故かわかった。  
「っ!…いいわ!4人は絶対返してもらうんだから!」  
 そういって指を突きつけ、睨みつける。  
「…で、何の勝負をするわけ?」  
 ハヤテは苦笑する。  
「何の勝負か知ってから決断した方が賢いですよ。…勝負は限定野球拳です。桂先生、カードは  
持ってますか?」  
「トランプ?いいえ」  
「では、未開封のやつを使いましょう。開けて改めてください」  
 ハヤテがバーテンダーのように卓上を滑らせて、トランプのパックを雪路によこす。  
「トリックカードじゃないことが確かめられたら、スペード以外のカードを6枚ずつ…」  
 雪路は配った。  
「クラブがパー、ダイアがグー、ハートがチョキです。賭博黙示録カ○ジは読みました?  
簡単に説明すると出すカードを一枚選んで顔の斜め前に構え、両者が机の上に置いたらオープン。  
ジャンケンのルールで勝敗をつけます。桂先生が勝ったら一人お渡しします、僕が勝ったら  
脱いでもらいます――四回で全て脱げるようにしてください。時を止めたりヨガテレポートは  
禁止です」  
「ルールは分かったけど…普通のジャンケンじゃ駄目なの?」  
「別に構いませんが、僕強いですよ。ジャンケンは死活問題だったので…キ○ア並に後出しが  
得意です。スタンドを全部奪われてもいいなら――」  
「わ、わかったわ。633kの趣味にしたがうから!エロくないとか、技巧にこりすぎとか  
脱線しすぎとか、ジョジョネタしか思いつかねーとか、言わないから!」  
「…作者を敵にまわしては勝負を落としますよ…さて、はじめましょうか」  
 
 限定野球拳! 綾崎ハヤテVS桂雪路  
 
 一戦目、雪路は素早くカードを選ぶ。どう見ても直感です。本当にありがとうございました。  
ハヤテも冷静に一枚のカードをさしだす。  
 オープン。雪路はクラブ(パー)、ハヤテはダイア(グー)。  
「よっしゃあーっ!勝ったどーっ!」  
「一勝でテンションあげすぎですよ。…花菱さんをお渡しします」  
 しずしずと雪路の後ろにつく美希。  
 
 二戦目、またまたすぐに決める雪路。カードを見ているのかすら疑わしい。人生を軽々しく  
賭けすぎではないだろうか?  
 オープン。雪路はクラブ(パー)、ハヤテはダイア(グー)。  
「よっしゃあーっ!勝ったどーっ!」  
「二勝でテンションあげすぎですよ。…朝風さんをお渡しします」  
 もくもくと雪路の背後にまわる理沙。  
 
 三戦目、何か自信満々で雪路はカードを置く。その自信には絶対根拠がない。だが、ハヤテは  
プレッシャーを感じていた。  
 オープン。雪路はクラブ(パー)、ハヤテはダイア(グー)。  
「よっしゃあーっ!勝ったどーっ!」  
「さ、三勝でテンションあげすぎですよ。まだ、ここからです…ええ。瀬川さんをお渡しします」  
 きょぴきょぴと泉は雪路の後ろに歩いていく。  
 
 四戦目、トドメッって感じで雪路はカードをセットする。ハヤテは意外にも迷いをみせずに  
カードを伏せた。  
 オープン。雪路はクラブ(パー)、ハヤテはクラブ(パー)。  
「引き分けね。首の皮一枚つながった、ってとこかしら?」  
「またパーで来ましたか。いえいえ…奇跡はこれからですよ」  
 二人は不敵な笑みを浮かべる。ヒナギクはちょっと嫉妬した。  
 
 五戦目、これでどうだ?とカードを叩きつける雪路。ハヤテはやれやれメンコじゃないんだから  
と苦笑する。  
 オープン。雪路はダイア(グー)、ハヤテはクラブ(パー)。  
「僕の勝ちですね」  
「一勝したくらいで調子に乗らないでほしいわね!」  
「…その言葉、そっくりお返ししますよ」  
 雪路は上を脱ぎ、酒乱不摂生でどうして保てるのか謎のプロポーションを外気に晒す。  
 
 六戦目、寒いわねーと文句をいいながら雪路。追い詰められているという事実を感じさせない  
余裕をみせるハヤテ。  
 オープン。雪路はダイア(グー)、ハヤテはクラブ(パー)。  
「…チョキの出番、なしですか?」  
「秘密兵器!と呼ばれて温存されるキャラは最後まで出番がもらえないものよ」  
「漫画界も世知辛いですよねー」  
 スカートが床に落ちる。ハヤテは生徒会員やマリアにはない(ことになっている)大人の色気を  
雪路のふとももに覚える。  
 
 七戦目、いいかげん文章考えるのがめんどくなってきたと633k。お前にはボキャブラリーが  
決定的に足りないとナギ。  
 オープン。雪路はクラブ(パー)、ハヤテはハート(チョキ)。  
「これでイーブンですよ。勢いは僕ですけど。今ならガラスのシャワーを浴びても――略」  
「クッ!負けないんだから!」  
 ブラジャーが外れる。揉んで育てるのもいいけど即戦力が欲しかったんだよなー、エヘッと  
ハヤテは妄想を膨らませる。  
 
 八戦目――ですがこの話はマルチエンディングです。どっちに勝ってほしいですか?  
 まぁ、レスがなくても1時間後には両方投入するんですけどね。  
 
 
 
 ハッピーな?バッドエンド  
 
 力強くハヤテはカードを置く。負ける気遣いはない。ぶっちゃけイカサマなのだ。  
 タネを開ければ簡単。雪路の後ろの三人がしぐさで通しをしていただけだ。「三人を助ける」  
つもりでいる雪路には盲点だろうが。  
 まぁ、ハヤテの支配は完璧とはいえないので、二戦目のように美希に嘘をつかれたり、三戦目の  
ようにサボタージュされたりすることもある。だが、泉は忠実だったし、美希と理沙も今回は  
同じ柄を示していた。四戦目のようにあえて引き分けを狙う必要もあるまい。  
 しかし――  
 オープン。雪路はダイア(グー)、ハヤテはハート(チョキ)。  
「よっしゃあーっ!勝ったどーっ!」  
「…あれ?え?どうして?」  
 大喜びの雪路を前にハヤテは呆然とする。いつのまにか近づいた泉が話しかけてくる。  
「フフフフッ、それはね〜ハヤ太君。私たちが裏切ったからだよ」  
 生徒会三人娘はハヤテを囲んだ。  
(だからハヤテだって言ってるでしょうが…呼び名も矯正できなかった時点で僕の負けか)  
「理由を聞きたいか?」  
「いえ…別に。どうせ僕の扱いに怒ったんでしょう?」  
「…違う」  
「え?」  
「私たちが裏切った理由はね〜」  
「ハヤ太が私たちを苛める様子があまりに楽しそうだったからだ」  
「…私たちもやってみたくなった」  
 ゾッ  
 ハヤテは自分が生徒会の心の中に育ててきたものの片鱗をみた。  
「裸にしてベランダから逆さ吊りにしたいな」  
「ここはオーソドックスに肛門を…」  
「目隠しして水鉄砲で撃たない?」  
「…それなら、弾は私たちのオシッコだ」  
 フフフフフフフ……  
「いやぁあああぁ――っ」  
 いまや攻守は完全に逆転し、三人がハヤテに襲いかかる。  
「うぁっ!ど、どうして僕に三勝させたんですかっ?そのままでも…」  
「…突き落とす位置は高ければ高いほど良いと私たちに教えたのはお前だ」  
「ああ、ダメ…ダメですよ。そこは…っ…!いたっ、いたい!噛まないで…爪をたてないで。  
うぁっ…うああああ――っ…ひぃっ。もう、許して…許してください…」  
「私たちがそういった時、ハヤ太君はなんて答えたんだっけ〜?」  
「許すからもっとやらせろ、じゃなかった?」  
「…許しを請われるようなことをした覚えはない、だったか?まぁ…」  
「許さん!!」  
「だめだよ〜」  
「許すわけがない」  
「あぁ〜〜〜っ!」  
 ハヤテは永遠の墜落感を味わった。  
 
「……。だ、大丈夫?ヒナ」  
「お姉ちゃん…」  
 こわばった表情のヒナギクを雪路はひしと抱き締める。しかし、ヒナギクはハヤテの運命の  
方に心を奪われていた。肉食獣にハラワタを食い荒らされる草食動物のような有様のハヤテに  
耐えられず、声をかける。  
「みんな待って!」  
「ヒナ…」  
「ヒナちゃん?」  
 青ざめて目尻に涙を浮かべたハヤテをヒナギクはみおろす。  
「ひとつだけ聞かせて…どうして私にイカサマさせなかったの?」  
 ハヤテは観念したように目をつぶって言った。  
「…ヒナギクさんに肉親を裏切らせたくなかったからです。悪党に徹しきれなかった僕は所詮  
三流でしたね…」  
「ハヤテ君…」  
 女の子に押し倒されて着衣を乱されたハヤテは格好がよいとはお世辞にもいえないのだが、  
その状態で生徒会室が沈黙する。もちろん乱すのは空気嫁、雪路。  
「え、えっと…焼肉のタダ券あるけどいく?」  
 ちょっと間をおいて泉が元気よく答える。  
「うんっ!いくいく〜」  
「これの元ネタ分かるわけがない」  
「…ハヤ太には精力をつけてもらおうか」  
「やっぱり解放されてないんですか。ヒナギクさん…助けてください〜」  
 生徒会長桂ヒナギクは極上の笑顔をかえす。  
「安心しなさい、ハヤテ君。私がたっぷり可愛がってあげるから」  
 
 この日から白皇学園生徒会は時計塔でペットを飼いはじめた。  
 
 
 
 ヘビーなハーレムエンド  
 
 ハヤテは確信した。「勝った!第一部完!」  
 しかし、雪路はカードを裏返す手を止めて不敵に微笑む。トップレスでは格好がつかないけど。  
「それで勝ったつもり?綾崎君?」  
「…何のことですか?」  
「この勝負はイカサマだわ。後ろの三人に私のだすカードを教えさせていたんでしょ?」  
「…そうだとしても証拠を示せますか?何より出したカードは引っ込められませんよ」  
「そうね。でも…貴方もカードを引っ込めることはできないわ。実は物凄く安っぽいトラップを  
しかけさせてもらったの」  
「…へぇ?」  
「後ろの三人の位置からじゃ、斜め上下の模様まではよくみえないわよね?私がハートの1を  
逆さまにもってハートが割れている方を指で隠したら何に見えると思う?」  
「!…ダイアにみえることもあるかもしれませんね」  
「ダイアにみせるのよ。私がこの勝負でハートを出すのは初めてだし、ハートは割れている方が  
上という先入観があるからね…」  
 確かに!  
 しかし、後ろの三人が「な、なんだってーっ」って顔をしていることに雪路は気づいていない。  
「見事なトラップかもしれませんね…カ○ジが乗り移ったみたいですよ。…でも、桂先生のひとり  
ずもうです。ほらっ」  
 ハヤテが伏せたのはハート。何故なら生徒会三人娘に裏切られたから。  
 雪路のカードがダイア(グー)に見えたのならそれに負けるハート(チョキ)をださせるために  
三人は雪路はクラブ(パー)だと教える。ハヤテの悪運も相当なものだ。  
「ええっ?サイコメトラー疑惑すら掛かった私の読みを外すなんて…やるわね!」  
「…だから空回りですから」  
 
 九戦目、どうやら自分の判断で次のカードを選ばなくてはならなくなったようだ。ハヤテは直感  
に任せることにした。ここで逡巡すれば拾った勝ち運を逃すことになる。雪路は何か根拠でもある  
かのように自信たっぷりでカードを選ぶ。でも…おっぱい丸見えですから、残念。  
 オープン。雪路はクラブ(パー)、ハヤテはハート(チョキ)。  
「…僕の勝ちですね」  
「ええっ…」  
 信じられないというように雪路はハヤテの後ろをみた。なるほど、とハヤテは冷たい心で思った。  
それは望んだことではなかったが、時間は前にしか進まない。  
「さあ、桂先生…最後の一枚を脱いでください。その後は…」  
 ご想像のとおりですと、せせら笑う。雪路は反骨精神にあふれる目で睨んでくるが…パンティに  
手をかけると引き落とした。  
「なかなか威勢のよい脱ぎっぷりで…花菱さん、瀬川さん、朝風さん…」  
 ハヤテが目で指示すると三人はビクッと身体を震わせて、いやいや雪路を囲む。  
「あ…あなたたち」  
「ごめんね〜桂ちゃん。私たちヒナちゃんと違って真性じゃないからオシオキは辛いの」  
「悪いな、雪路」  
「できるだけ気持ちよくする」  
「きゃあっ!」  
 三人は雪路の乳房と陰部に取りついて愛撫をはじめる。  
「うぁっ、く…」  
 抵抗しようにもできない雪路は、ハヤテがヒナギクに近寄るのをみた。  
「ヒナッ!」  
「あっ…ハヤテ君」  
 ヒナギクの期待と不安の入り混じった目を、ハヤテは愛憎いりまじった目で見返す。いきなり服を  
つかむと強引に胸をはだけさせ、もう一方の手を股間にさしいれる。  
「ひゃあっ!」  
「桂先生の前で無茶苦茶に犯してあげます」  
「ああ…そんなのだめぇ…」  
「こんなに濡らしておいて、何を言ってるんです?ほらっ!」  
 ハヤテが指をひねるとヒナギクは嬌声をあげて倒れそうになる。その腕をとって雪路の直前まで  
ひきずっていく。  
「お姉ちゃん…」  
「さあ、桂先生の前でヒナギクさんがどれだけエッチになったか見てもらいましょう」  
「や…やめなさい!私はどうなってもいいから…ヒナに手をださないで!」  
「嫌ですね。自分のモノに命令されるいわれはありません。慌てなくても後でたっぷりお相手して  
さしあげますよ。先生」  
 いつもは喜んで肉棒を受けいれるヒナギクの形ばかりの抵抗を抑えこんで、ハヤテは一気に  
挿入する。  
「やあああぁぁっ!…あ、あぁ」  
 あっさりと気をやってしまい、うつろな表情のヒナギクにピストン運動を続ける。  
「や…あんっ…んん」  
 三人がかりで愛撫された雪路も喘ぎを押し殺すことができない。  
「妹が犯されている前で感じているんですか?」  
「だって、だって、この子達が…きゃんっ」  
 ハヤテはヒナギクの肉壷と雪路の痴態を楽しみながら、一回目のスパートをかける。  
「桂先生、生徒会でヒナギクさんだけ孕んでいないんですよ。きっと、あなたより先に子供産むのが  
気が引けたんでしょう。ずいぶん、姉思いじゃないですか?今日は姉妹仲良く孕んでくださいね」  
「お姉ちゃん…ヒナ…毎日ハヤテ君に中出しされちゃってるの…そろそろ出来ちゃいそう」  
「そ…そんな!やめて――っ」  
 雪路の絶叫をトリガーにしてハヤテの肉棒はヒナギクの体内に大量の精液を流し込む。行き場を  
うしなった余分があふれて床にたれる。  
「あ…あぅ…ごめんなさい。お姉ちゃん。私、汚されちゃったの。もう戻れないの…だから一緒に」  
 堕ちて、か。ヒナギクさんの考えることは僕には分かりかねますね、とハヤテは思った。  
 桂姉妹が必死に伸ばした手が繋がる。そこを踏みつけにして、笑う。  
「そんなにヒナギクさんが孕むのが嫌なら桂先生が吸いだしてさしあげたらどうですか?  
僕の攻めに耐えながらできるなら別に構いませんよ」  
 雪路は青ざめた表情で頷いた。そんなことしても無駄だろうけど。  
 
 仰向けに転がったヒナギクの股間に雪路の頭がかぶさる。  
「ああんっ…お姉ちゃ…ん」  
 ヒナギクの方は近親相姦的な愛撫と受けとめているようで、こらえきれずに快楽の声をもらす。  
 ハヤテは雪路の尻をおさえると後背位で叩き込んだ。雪路の身体が電撃をうけたように痙攣し、  
破瓜の血がふとももを伝わる。  
「あれ?桂先生、処女だったんですか?それを早く言ってくれれば…別に何も変えず犯しますが」  
 充分に慣れたヒナギクとまったく同じペースでハヤテは動いた。雪路の中が壊れていくような  
気配を感じたが、雪路は悲鳴もあげずヒナギクから精液を取り除くことに集中している。  
 肉親の愛情にいつも餓えていたハヤテはその姉妹愛に嫉妬を覚え、さらに激しく攻め立てる。  
それは愛の営みとは程遠い行為で、創造よりは破壊の属性を帯びていた。  
「うあ゛っ!…ぎゃっ、あああっ、やっ…がぁっ…!!!」  
 ついに雪路が絶叫する。ハヤテに身も心もボロボロにされていく。  
「お姉ちゃんっ!」  
「…いいですよっ!桂先生。このまま人間やめてもらいますか…」  
 ハヤテは親指を舐めると雪路のアナルにめりこませる。  
「ひぎぃ…あ゛――っ!!!!」  
 断末魔をあげる雪路の子宮をハヤテの精子が襲う。出した本人も呆れるほどだった。  
 それどころか性欲はまったく衰えず、姉にすまなそうな視線をむけるヒナギク、床に崩れた雪路、  
恐怖に身を竦ませる三人娘、全てを陵辱しつくしたいと願った。  
 大丈夫、僕ならできる。  
 
 
 ハヤテは雪路秘蔵の美酒を傾けながら白皇学園を眺めまわした。  
 右手には泉、左手には美希、後ろには理沙、足元にはヒナギクを侍らせて――腰の下からは  
「うぅっ…先生だぞー…馬鹿にすんなー」という弱々しい声が響く。  
 夕日に照らされた敷地内は血の雨でも降ったかのように赤く染まり、それをみるハヤテも  
赤く照らしていた。まるで生徒会の返り血を浴びたかのようだ。  
「フフッ…クククッ…あははっ」  
 笑いが自然に口をつく。両親や借金に束縛されていたハヤテの人生が5人を隷属させることで  
初めて魂の自由を味わっていた。人を支配する自由を。  
 笑いはやがて爆笑になり、爆笑は哄笑になり、涙まで流れる。  
 ハヤテはグラスを目の前の光景に掲げた。  
「白皇学園、万歳」  
 
 この日から白皇学園の暗黒時代が始まった。  
 
【残り0人 Game Over】  
 

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