白皇学園の敷地内のどこか  
 
「すっかり道に迷ってしまいましたね、お嬢さま」  
「…うん、このままでは執事クビになっちゃうな、ハヤテ」  
「はは…なんとかなりますよ」  
「その齧っている変なキノコは大丈夫なのか?」  
「もちろんです。親に紅葉狩りと称して連れて行かれた山で――以下略」  
「…そ、そうか」  
「あ!お嬢さま、靴紐が解けてますよ。その切り株に腰掛けてください」  
「ああ」  
 ナギにかしずいて靴紐に手を掛けるハヤテ。彼の鼻腔にふと少女の甘い匂いが香り、  
思わず目線をあげるとナギの汗に濡れたショートパンツ。ももの隙間から微かに白い布が見えた。  
「?どうした、ハヤテ…」  
 その声が引き金になってハヤテは衝動的に行動した。ナギの股の間に頭を突っ込んだのだ。  
「な、何するだー!」  
「いえ…お嬢さまの服が濡れているので脱がせて乾かしてさしあげようかと…」  
「そうか…じゃなくて!初めて会ったときみたいな真剣な目で何を言ってるのだ?お前はー!」  
 ハァハァという息遣いと共にハヤテはショートパンツを掴むと一気にズリ落とした。  
「きゃああああっ!」  
 下着まで脱げてナギの秘部が丸出しになる。  
「おや?お嬢さま、まだ生えてないんですね。  
ここもだいぶむれているようなので、僕が綺麗にしてあげますよ」  
「えっ…!やめろっ、やめろったら、ハヤテ!」  
 借金執事は止まらない。主人がじたばたさせる両足をつかみ、  
ぽかぽか頭を殴られるのも構わずにあそこに舌を這わせる。  
「ひゃっ、ん…くぅ…」  
 その刺激にナギは驚き戸惑い抵抗する気力を奪われていく。  
入念な奉仕にハヤテの頭に両手を乗せてビクビクと身体を震わせ、  
亀裂からは汗とは違う液体を、はしたなくこぼしていた。  
「テンプレなセリフで申し訳ないのですけど…これは栓をしなくては駄目ですね」  
 カチャカチャと金具がぶつかる音にナギの若干うつろになった瞳は焦点を取り戻して、それを見た。  
 
「ど、どうします?ブラック」  
「どうすると言われても…手遅れっぽくないですか?ホワイト」  
「ま、まだ入れてはいないみたいですけど…」  
「でも、止められませんよ、ハヤテ君は。  
クラウスさんは道に迷ってるし…肝心なところで役に立たないんだから」  
「それにしても…いつものハヤテ君らしくないですよ。どうしたんでしょう?」  
「エッチな二次ものにありがちな幻覚作用じゃないですか?キノコ食べてたし」  
「でも…あれ、普通の食用キノコですよ。祖母と一緒に食べたことがあります」  
「え?そうなんですか…ということは」  
『幼女性愛者への目覚め?』ブルル  
 
 キュアキュアな二人が顔を見合わせた時、少女の悲鳴が林間をつんざいた。  
 
 ナギの悲鳴の尾が切れる前に樹上から黒い影が驚いたように飛び立ち、  
木の葉がひらひらと地面に舞い降りた。  
 
「…お嬢さま、くっつけただけで、そんな声を挙げないで下さい。誰かに見られちゃいますよ?」  
 ハヤテはいつも通りにこやかな表情でさとす。ただし、その瞳だけは暗い情熱に駆られていた。  
「…お、お前なんかハヤテじゃない!ハヤテを返せ!」  
 禍々しさに気圧されながらも、ナギが錯乱気味の怒声をあびせる。  
 ハヤテは細い手首を締め上げるように掴むと顔をよせて、ささやく。  
「お嬢さまがどれだけ僕のことを知っているというんです?  
僕はお嬢さまのことをよく知らないのに…まぁ、今から身体に教えてさしあげますけど」  
「ん、ん〜っ!」  
 少女は唇を略奪され、ショートパンツも完全に脱がされ、朦朧としている間に体操服も剥ぎ取られる。  
几帳面にそれらを干しているあたりがハヤテのクオリティ。彼は執事服を広げた草地に少女を押し転がす。  
「はにゃ、ひゃめれ…」  
 半泣きの涙を舐めとるとペニスを割目に擦りつける。はじめはビクビク震えるだけだったナギは、  
こなれてくるにしたがって最高の調律を受けた弦楽器のように動きにあわせて甘い喘ぎを漏らすようになる。  
「そろそろ入れてもよさそうですね…」  
「…!や、やめて!それだけは、それだけは…」  
「そのセリフ…あと何回いう事になるか数えますか?」  
 主人の制止を無視してハヤテは亀頭を潜りこませる。無理やり口を塞いだので絶叫は漏れなかったが、  
洒落っ気をだしていたら舌を噛み切られていただろう。ナギは歯を噛みしめて異物の侵入に耐えた。  
「…まだ、ちょっとしか入ってないんですけど、分かりますかお嬢さま?僕がお嬢さまの中に入っているの」  
「…もう、いいだろ?…許してくれ、ハヤテ。私が悪かったから」  
 とめどめなく涙を流しながらナギは懇願した。それはハヤテの罪悪感を煽ったが、嗜虐心がよりいっそう煽られる。  
「お嬢さまは悪くないですよ?悪いのは僕です、いつだってね」  
 少年の瞳に紛れる哀しさに気付く余裕はなく、ナギは理不尽に怒りをあらわにする。  
「弱い相手を弄んで楽しいのか!ハヤテは!こんな…」  
「楽しいですね。僕は猫科の動物なんです。それに、お嬢さまも僕に似たようなことしてませんでした?」  
「えっ?」  
「僕に借金があるのをいいことに女装させたり、いろんなものと戦わせたり…楽しかったでしょ?」  
「うっぐ…」  
 悪役に徹することを決断するとハヤテの気分は楽になる。世間から受けた理不尽の鬱憤を  
目の前の幼い肉体に叩きつけようと思いを固める。それがどれだけ愚かなことか知りながら…。  
「こんな状態で問答していても詮無いですね…行きますよ?力を抜いてください」  
 その言葉でナギの身体は逆にこわばるが、構わず腰を叩きつける。  
「――――――――――――――――っ!!」  
 もはや悲鳴にならない悲鳴、肺の中の空気をすべて吐き出すだけのそれを、ナギがあげる。  
内部のきつさに顔をしかめながら、ハヤテは跳ね上がった裸体を抱きとめて腰を固定する。  
「あ…あ…」  
 意識の大部分を別世界に飛ばしてしまった少女の耳たぶを噛み、舐め、囁く。  
「最高ですよ、お嬢さま。でも、ちょっときついんで、一回中に出させていただきますね」  
 言葉の意味に気付いたナギは精神を復帰させて、二度目の懇願を口にする。  
「でも、外に出すには抜かなくては。…抜くの、同じくらい痛いと思いますよ。いいんですか?抜いても」  
「え、やっ…」  
「嫌なんですね。では、中に出しましょう」  
 限界だったのでナギの身じろぎと表情を愉しむだけで絶頂に到達できた。  
新しいねっとりとした液体が自身の周囲に広がっていく。ナギの押し殺した鳴き声も心地よい。  
恐ろしいほどの破壊衝動が全身から湧き上がってきたが、それに手綱をかけることすら楽しめた。  
支配や所有がこれほどの快感をもたらすものとは…過去に自分を搾取した人間を許せなくても理解した。  
「お嬢さま愛してますよ、お嬢さま」  
 思わず呪いのように言葉を投げかけると、ナギはキッと睨み上げてくる。  
「愛しているのなら…こんな酷いことするわけないだろ!」  
 自分の少女が土壇場にみせた気丈さに感動を覚えながら、ハヤテは冷笑を投げかける。  
「安心してください。これからイかしてさしあげますから…イくまで犯すともいいますけどね」  
 
 優しいキスをおでこにして、甘いキスを頬にして、情熱的なキスを唇に。  
右手では平面上の乳首を刺激しながら、左手を腰に巻きつけて撫でまわす。  
「ひゃあん、くぅんっ」  
 声に甘いものが混じりはじめる頃を見計らって、ナギの表情を確認しながら腰を少しずつ動かしていく。  
痛そうなときは上半身に意識をそらさせ、大丈夫そうなときは左手の愛撫もあわせて攻めを強くしていく。  
ハヤテが要領をつかむころにはナギも自分の身体の変化に気付いていた。  
「ああ、んん…ハヤテは初めてじゃないのか?」  
 どこか残念そうに少女が問いかける。頬は上気して瞳が熱く潤んでいた。  
「いえ、初めてですよ?…人のをみた経験は豊富ですけど。僕が初めてじゃないと何か不都合でも?」  
「やっ!そんなことはない!…どうでもいいことだ」  
 うなじまで桜色にして目をそらすナギの顔を愉しみながら、攻めを続ける。  
好きな部分に当たるようにナギの腰が細かく動いていることに気付いたが、黙っておいてやる。  
嬌声も周囲をはばかるほど大きくなってきて、誰かが見にこないか心配になるほどだ。  
――そのときは、来た奴を殴り倒して情事を続ける覚悟だったが。  
 
 やがて三千院ナギという蕾はハヤテの手――と他の部分――によって完全なる開花を遂げた。  
「ハヤテっ、ハヤテっ!」  
 ナギが名前を連呼しながら、想定外の力でサバ折をかけてくる。  
「ナギ!ナギ!」  
 気がつけばハヤテも相手の名前を呼び捨てにしていた。ナギの方から首に手を回して口を押し付け、  
必死に舌を絡ませてくる。呼吸するのも忘れて舌技に応え、ペニスを最奥部に間断なく叩きつける。  
このエネルギーをマラソン大会で使っていたらなあ、と思ったことは内緒だ。  
「きちゃっ!きちゃうよぉ、ハヤテ!も、わたし…!」  
 歓喜に震えながら少女が限界を宣言する。急に愛おしさがこみ上げてくる。  
それともはじめからあった感情に今気付いたのだろうか?  
「くっ…僕も!外に出すよ…ナギ」  
「…!や、やめて!それだけは、それだけは…」  
「ええっ!?」  
 ハヤテの下半身を信じがたい怪力で押さえ込んで、ナギは絶頂を迎えた、その律動に刺激されてハヤテも。  
ふたりのコーラスは地球をも揺るがし――実際に揺れていたのは二人の意識だけど――ガクリと力尽きる。  
 
 
「あ…」  
 きゅあホワイトは目前で展開された情事の壮絶さに、ぺたんと尻餅をついて、陶然としていた。  
きゅあブラックの方はすでに目を回して倒れている。運営委員をいいくるめて追い返してから、  
相当な時間が経過したような気がする。濡れた下着のように意識も重かった。  
 そんなとき、後ろでガサゴソと茂みをかき分ける音がした。  
「やっと見つけたぞ、サキ。何やってんだ?こんなところで…」  
 ふりかえるポンコツメイドの酔った瞳に主人の顔がうつった。彼は不審そうに手の平を額に当ててくる。  
「大丈夫か?お前」  
 その声が引き金になってサキは衝動的に行動した。ワタルの股の間に頭を突っ込んだのだ。  
「な、何するだー!」  
 
Fin  
 

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