「あの、ちょっと密着過ぎじゃ…」
「そうかい?だけど…この方が教えやすいのだけどね…」
「で、でも…にゃぁっ!!」
「…執事の必殺技のコツを知りたいのだろう?」
「は、はい…あんっ!」
「なら、力を抜いて僕に全てを任せるんだ…とっておきの技を教えてあげるからね」
「あっ…ちょっ…そんな、力強いのは…」
「この程度で根をあげていたら駄目だな〜…この技は腰の動きが重要なんだよ」
「やめ…そんな…あぁ!!」
「ふふっ…可愛いな君は…」
「…というようなハヤテ様とヒムロさんの台詞が、さっき校舎裏から聞こえたのですが…何をされてたのでしょうか?」
「そ、それはあれよ、きっとコマ回しの技でも教わっていたというオチよ」
「コマ回しとは…古いなヒナギク、今はベイブレードというのだぞ」
「…もうブームは過ぎたんじゃありませんかナギ?」
「!?あの〜ハヤテくん、どうしたのですか?」
「うううぅぇぇぇ〜〜〜っ!!」
その日、マリアはお尻をさすりながら泣きじゃくりながら帰ってきたハヤテを迎えるのでした。