「おかえりなさい。マリアさん、何持ってるんですか?」
「あ、ハヤテ君」
今日はナギが伊澄のところに出かけていて、ハヤテはお屋敷で待機中。
キッチンでハヤテが使用人の二人ぶんだけの昼食の準備をしようとしているところに、買い物にいっていた
マリアが帰ってきた。
キッチンに入ってきながらマリアは、指先に小さな薬のカプセルのようなものをつまんで、小首をかしげながら
眺めていた。
「ええ、さっき帰り道で牧村さんに会ったんですけど…」
「はい、それで?」
「何も言わずにこれを飲んで、っていうから、怪しいと思って没収して話を聞いたら、通販で手に入れた
『体が子供になっちゃう薬』だって言うんです」
「へえ、それはもし本当ならスゴイですね」
「牧村さんによると効果は数時間程度だって言うんですけど、もし本当だとしても、何考えてるんでしょうかねー」
マリアがため息をつきながら、買い物袋をテーブルの上に置く。
「マリアさん、それちょっと見せてもらってもいいですか?」
「かまいませんけど、どうするんですか?」
ハヤテがマリアから薬のカプセルを受け取ると、
「あっ、マリアさん!」
突然ハヤテが部屋の上の方を指差して声をあげた。
「えっ?」
マリアがハヤテの指差した方を見上げる。その際にやや開いた口の中へ、ハヤテが薬を放り込む。
「んっ、んくっ!!」
その拍子にのどの奥まで転がった薬をマリアはおもわず飲み込んでしまう。
「けほ、けほっ…。ちょ、ちょっと!!ハヤテ君!何するんですかっ!?」
「いや〜、僕も子供の姿になったマリアさんを見てみたいなー、なんて。…ま、まあ、たぶん嘘商品だと思いますよ。
そんなすごいものそう簡単にできるわけないでしょうし」
マリアがものすごい形相で睨むので、慌ててフォローを入れるハヤテ。
「…ハヤテくーん」
それでもマリアはハヤテを睨んでいる。
「だ、大丈夫ですよ!きっと」
「…だったらいいんですけどね。これ片付けてきますわ」
マリアはちょっと怒った顔で、買い物袋の中から雑貨類を取り出すと、別の部屋へと置きに出て行った。
「ははは…。怒らせちゃいましたね。まあ、牧村さんが飲ませようとしたんだから毒なんて入ってないだろうし、
大丈夫でしょうけど、あとでちゃんと謝っとかないと、あとが怖そうだな」
なんて苦笑いしながら、買い物袋の中の食品を片付けていると、
「きゃあーーーっ」
突然、マリアの叫び声が聞こえた。ま、まさか!?ハヤテは慌てて廊下に飛び出す。
と…。
「ハヤテく〜ん…」
そこには、マリアのメイド服をかぶった小さな女の子が床に座って、情けなさそうな表情でハヤテを睨んでいた。
「…まさか本物でしたとは」
とりあえず、服も下着も全く合わないで全裸状態のマリアに執事服を羽織らせ、ハヤテが苦笑いを浮かべる。
見た感じ、6〜7歳児ってところだろうか。
「どうしてくれるんですか、これ…。ハヤテ君っ」
すっかり小さくなったマリアが怒る。でもその姿では、失礼ながら怖くもなんともない。
「ま、まあ、数時間も経てば元に戻るんでしょう?それまで待ってれば問題ないですよ」
「それはそうですけど…」
そう言いながらも不満そうに口をとがらせるマリア。その仕草がやたら可愛くてハヤテは笑ってしまう。
「マリアさん、その体に合う小さい子用の服とか下着はありますか?」
「ええ。確かクローゼットの奥に小さい頃着ていた服が仕舞ってあったはずですから、着替えてきますわ」
「そうですか。じゃあ、これは片付けておきますね」
そう言い、脱げてしまったマリアのメイド服一式を拾い上げようとするハヤテ。
「ちょ、ちょっと、待って!ハヤテ君っ、それは私が」
そんなハヤテを大慌てで制止しようとするマリア。というのも、メイド服と一緒に、脱げてしまった下着もその中に
入っているのだから。
「かまいませんよ。僕にまかせてください」
「かまいませんとか、そういうのじゃなくって!ちょっと、だめですっ」
マリアはハヤテが拾い上げた服を必死に奪おうとするが、ハヤテはそれを空いた片手で簡単にあしらうことができていた。
マリアをこんなにいとも簡単にあしらえるなんて状況は、ハヤテにとってはやたら新鮮で、思わず、
『こ、これは!もしかして、…非力なマリアさんに、あんなことやこんなこと、やりたい放題!?』
だなんて、危険な考えが浮かんでしまったが、そうしたところで後が怖そうなので、その考えは捨てることにした。
「ほらほらマリアさん、着替えてきて下さい」
そう言いながら、無理やりクローゼットの方向を向かせたマリアの背中を押していく。
「も、もうっ!ハヤテ君っっっ」
抵抗しても無駄だとあきらめたのか、赤い顔をしたまま、渋々マリアは歩いていった。
それから、ハヤテはキッチンに戻り、マリアのメイド服と下着をきれいにたたんで椅子の上に置くと、昼食の準備の
続きにとりかかった。
そしてしばらくのち、マリアがキッチンに戻ってきた。
マリアが着てきたのは、小さい子用の可愛らしいメイド服。
「昔、家事のお手伝いをしていたときに着ていたのがちょうど合いましたわ。ハヤテ君にだけ昼食を作らせるって
わけにもいきませんし、私も一緒に、…ってどうしたんですか?ハヤテ君」
昼食の準備の手を止めたままに、その姿を眺めるハヤテ。正直言って、ため息が出るくらい、可愛いすぎる。
美人のマリアのことだから、小さい頃の姿も可愛いんだろうなと思ってはいたが予想をはるかに上回り、その上
子供用のメイド服も相まって、半端なく可愛いかった。
「うわぁ…、可愛いですねー」
思わず正直な感想が漏れる。
「…そんなふうにご機嫌取ろうったって、知りませんから」
けれどそんなハヤテの言葉に、ぷいっとそっぽを向いてしまうマリア。
そのマリアの視線の先には、椅子の上に置かれたメイド服&下着。
「もぉーーっ!!」
大慌てで真っ赤になりながら服を抱えると、キッチンの外に走っていってしまった。
そして、戻ってきたマリアも一緒に昼食の支度を始める。とは言っても、圧倒的に身長が足りてないので、
お嬢さま用の踏み台の上でつま先立ちになって、必死に作業しようとしている。
「マリアさん、無理なさらなくても、僕やりますよ?」
「いーえ、このくらい大丈夫です」
そう言いながらも、危なっかしい手付きで小麦粉を持つマリア。だが、言っている側から、バランスを崩して
踏み台から落ちそうになる。
「きゃっ」
とっさにマリアの体を手を伸ばして支えるハヤテ。マリアの体は落ちずにすんだ。…が。
バサバサ…。
頭から小麦粉を被って、マリアはなんとも情けなさそうな顔で立ち尽くしていた。
「う〜〜…」
普段は完璧超人のマリアが、こういう特殊な状況とはいえ、失敗して弱ってる姿がなんとも珍しくほほえましく、
悪いとは思いつつも、ついにやけてしまう。
「ハヤテ君、何笑ってるんですかー」
「いえいえ。うーん、これはお風呂に入ってきたほうがいいですね。後片付けはしておきますから」
「……そうさせてもらいます」
マリアは頭に積もった粉を払うと、肩を落としてお風呂に向かっていった。
「はぁ…ハヤテ君のおかげで、さっきから散々ですわ」
マリアが風呂場の脱衣所で服を脱いでいる。
「うんしょ…あら、難しいですわね」
襟の後ろ側にあるボタンが、手が短いので外しにくい。着るときはクローゼットの鏡を見ながらなんとか留められた
のだけど。
「はい、どうぞ」
「あ、ありがとう」
ボタンを外してくれたので、メイド服を脱ぎ、たたんでかごに入れると、下着も脱いで裸になる。
「……?」
何か違和感。慌てて横を向くと。
「ちょ!きゃあっ!!なんでハヤテ君がいるんですかっ!!」
そこにはハヤテがすぐ横で服を脱いでいた。大慌てでタオルを手に取り身体を隠そうとするマリア。
そう、さっきボタンを外してくれたのはハヤテなのだった。
「僕も一緒に入ろうと思いまして」
「なっ、ど、どうして!」
その言葉にマリアはハヤテの正気を疑って、ハヤテの顔を凝視する。
「だってマリアさん、そんな小さな体ですし、さっきの様子見てたら心配で。特にここのお風呂は大きいですし
万が一何かあったら大変でしょう?ですから」
ぐ…、と返す言葉がないマリア。確かにハヤテの言うことはもっともである。先ほど慣れないこの幼児の身体で
失態を見せてしまった以上、こんな扱いになっても致し方ないことではあるだろう。
とはいえ、だからといってそれを黙って甘受できるわけがない。身体は小さな少女でも、中身は17歳の女の子
なのだ。
そんな葛藤もつゆしらずか、ハヤテは黙々と目の前で服を脱いで、下着も脱ぎ始めたので、慌てて目を逸らす。
「ハ、ハヤテ君っ、私一人で入りますからっ」
「いえいえ、僕に気を使わなくても大丈夫ですよ」
ハヤテの気遣いを拒否しようとするマリアをよそに、淡々と入浴準備を整えていくハヤテ。
「そういうのじゃなくってっ。私一人で大丈夫ですからっ」
「だーめです。何かあったら大変でしょう。一緒にいきますよ」
そうして腰にタオルを巻いて準備完了なハヤテは、一緒に入る気満々だ。
「でっ…でもっ……」
お風呂に入らないわけにはいかないが、ハヤテが出て行くつもりもまったくないようで、困り果てて立ち尽くす
マリア。ハヤテに付き添われてお風呂、だなんて辱め、一体何の罰ゲームなのか…。あんまりな恥辱的状況に
泣きそうになる。
「ほら、マリアさん。一緒に入りましょう」
「や…いやですっ。一人ではいりますから〜…」
笑顔で呼ぶハヤテに、弱りきって、む〜…、と涙目で抵抗しようとするマリア。
「ワガママ言わないでください。身体は小さい子なんですからね。さあ行きましょう」
渋って動こうとしないマリアの背中を押して、浴場のほうへ連れていく。
「うー…ハヤテ君のいじわる…」
泣きそうな声でつぶやくマリア。ハヤテはそんなマリアの姿に、ニコニコとしている。
そう、いじわるなのである。
確かに小さくなったマリアの様子を見ていると、心配なのは違いない。けれど、だからといって一緒に風呂に入るなんて
言ったら嫌がるに決まっていることくらい、いくらデリカシーのないハヤテにだってわかる。
だからこそ、あえてこうして入ってきたのである。普段は頭の上がらないマリアに、ちょっとだけいじわるをしてみたく
なったのだった。
そしてそれはマリアの嫌がる表情を見るに、素晴らしく成功で、とても満足げにハヤテはニコニコしながら、マリアを
浴場へと連れて行くのだった。
そして、浴場に入ったハヤテとマリア。ハヤテが手桶でかけ湯をしている横で、マリアはいまだ納得できないといった
表情で立ち尽くしている。
「ほらほら、そんなところで立っていても風邪ひいちゃいますよ?」
そう言いながら、ハヤテは手桶にマリアのぶんのお湯も汲んで、マリアが身体の前に当てているタオルをひょいっと
取り上げる。
「え?…あっ、きゃあっ!!」
いきなり真っ裸にされてマリアは大慌てする。幼児の姿とはいえ、胸とか大事なところまでみんなハヤテに見られて
しまっているのだから。
けどハヤテは特に意識する様子もなく、小さい子を相手にするようにして、マリアの身体にお湯をかけていく。
確かに体自体は幼児のものだからハヤテが意識しないというのはわかるけれども、中身は17歳の女の子が肌を晒して
いるのだ。恥ずかしくて涙目になってしまう。
「はい、マリアさんいいですよー」
そのうえ、まるで子供をあやすようなハヤテの扱い。屈辱に耐えながら、湯船に入ろうとすると、ハヤテが前を隠して
いたタオルをおもむろに取ったので、慌てて目を逸らした。
「ハ、ハヤテ君!前は見せないで下さいっ」
「あ、すみません。その姿を見てるとつい本当の小さい子相手にしてるように思っちゃって」
「もー…」
恥ずかしいことばかりで、湯船に入る前にのぼせそうなマリアだった。
そして、湯船に入ってしばし温まる。
いつもなら大好きなお風呂でゆっくりとリラックスするところなマリアなのだが、この状況では恥ずかしくて
いたたまれなくて全然落ち着かない。目の前で、にこにこしているハヤテが恨めしくて仕方ない。
「いいお湯ですねー。気持ちいいいですね、昼間にお風呂に入るのも」
「私は全然いいことなんてありませんわ…」
楽しそうに話しかけるハヤテに、拗ねた顔でマリアはにらみながら言う。
「誰のせいだと思ってるんですかっ…、こんなことになっているの…」
「ええ。ですから、僕がちゃんと責任を持ってお世話させてもらいますからね」
なんかやぶへびだった。マリアは不満顔でうなだれた。
「さて、もう温まりました?」
ハヤテがそう言い立ち上がると、今度は前を見せないようにおしりを向けてタオルを巻く。まあ、それでもマリアは
赤くなって目を逸らすのではあるけれども。
「では、さっさと髪を洗っちゃいましょうか」
そう言い、ハヤテは湯船から上がった。でも、マリアはまだ湯に浸かったまま出ようとしない。
そう、問題はこの後。
間違いなくハヤテは髪を洗うのを手伝ってくれるだろう。この身体では自分で十分に洗うのは難しいだろうし。でも、
それは恥ずかしくて勘弁してほしい。17歳の女の子にとって羞恥プレイ以外の何物でもないのだ。
イヤですイヤです〜…、とマリアは心の中で唸るばかりである。
「マリアさん、あまり遅くなると、お風呂の中で薬が切れちゃっても知りませんよ?」
マリアが湯船から出るのを渋っていると、ハヤテがそんなことを言う。
…それは困る!マリアはハヤテの言葉に青くなった。牧村さんの言っていた薬の効果時間が数時間というのも、よく
考えればあまりアテにはならないのだ。
全裸のままいきなりハヤテの前で元の身体に戻ったら、なんて考えたら、渋ってる暇なんてない。
マリアは慌てて湯船から出ると、幼児の身体で恥ずかしいなんて言ってる場合じゃないとばかりに、ハヤテの待って
いる洗い場のほうへ急いで行った。
そして、洗い場のイスにちょこんと腰掛ける。
「じゃあ、僕が洗ってあげますね」
案の定ハヤテがそう言う。恥ずかしいけど、文句言ってるわけにもいかないので、仕方なくハヤテに髪を洗ってもらう
ことにした。
ハヤテに髪を洗われるマリア。ハヤテの洗い方はとても丁寧で優しく洗ってくれている。
けれど、慌ててやってきたのはいいけれど、洗われている間はただ座って終わるのを待っているしかできないわけで、
やっぱりその間じゅう、裸でハヤテに見られてしまっているのが、恥ずかしい。
せめてハヤテに取り上げられたタオルでも取ってから来るべきだったと後悔するが、時すでに遅し。洗い終わるまで
恥ずかしさに耐えるしかない。
顔を赤くしながら、いたたまれなさそうな顔でうつむいて、もじもじとしているマリア。ハヤテはそんなマリアの心境を
すっかりと見透かしていた。
恥ずかしがっているマリアの様子がなんとも可愛くて、もうすこしいじわるしてみたくなる。
しばらくのち髪を洗い終わり、マリアの髪をタオルで拭くと、まとめて髪留めで留める。ようやく終わってくれたと、
マリアが安堵の息をつく。が、ハヤテはマリアの前にあるボディーソープに手を伸ばすと、スポンジにつけて泡立て
はじめる。嫌な予感がするマリア。
「じゃあ、身体も洗ってあげますねー」
ハヤテは笑顔でマリアに言う。
「えっ!?そ、それはかまいませんからっ!!」
大慌てで立ち上がろうとするマリア。髪を洗われるだけで恥ずかしくてたまらないのに、身体を洗われるなんて、
そんなのできっこない!
けれども、ハヤテが軽く押さえるだけで、あまりの体格差、力の差に、まったく立ち上がることができない。
「粉が体にもかかっちゃってるかも知れませんからね。ちゃんときれいにしておきましょう?」
マリアが嫌がるのをわかってて、ハヤテはそんなふうに理由をつける。
「だ、だったら自分で洗いますから!」
「いえいえ。その身体じゃ洗いにくいでしょう。僕に任せて下さい」
「やっ!?ちょっと!」
嫌がるマリアを気にもしないふうに、ハヤテはマリアの体を押さえて、背中をスポンジで洗っていく。
「やっ、待って、ハヤテ君っ!」
身体をハヤテに洗われはじめ、あまりの恥ずかしさに逃げ出したいマリアだが、体を押さえられ逃げられない。
なすすべもなくハヤテに身体を洗われてしまう。
「ほらほらじっとしてて下さい。こっちも綺麗にしましょうねー」
「やーー」
じたばたするマリアをものともせず、マリアの身体を洗っていくハヤテ。
嫌がるマリアを思いのままにあしらって、いじわるできてしまっている今の状況を、ハヤテはとても気持ちよく感じていた。
前に捨てた『非力なマリアにあんなことやこんなこと、やりたい放題』という考えを、あらためて思うハヤテ。
マリアの首回りを洗い、腕周りを洗い、そして、手をマリアの身体の前側へまわす。胸周りやお腹まわりへと。
「きゃっ!ま、前はっ、自分でやりますからっ!!いやっ、ハヤテ君っ!」
身体の前のほうを洗っていくハヤテの手に、マリアが顔を真っ赤にして、恥ずかしさとくすぐったさに、身体をよじり、
声をあげる。
…なんというか、たまらない。ハヤテは背筋がぞくぞくしてくるのを感じた。
もっといじわるしてあげたい。
ハヤテは両手ともマリアの身体の前へまわすと、スポンジから手を離し、泡の付いた手指で直接マリアの胸のあたりを
撫で始めた。
両手でマリアの胸をすっかりと包み、まるでおっぱいを愛撫でもするかのように撫で回していく。
「えっ、ハヤテ君!?ちょっと!?」
マリアもハヤテの手の動きの異変に気が付き声をあげた。どうみても胸を洗っているのではなく触っているのである。
さらにハヤテはマリアの、まだ胸の先端ともいえないような小さな乳首をかるく摘む。
「やっ、やだ!ハヤテ君!?何するのっ!?」
明らかにいやらしい行為をしているハヤテに、マリアは抗議の声をあげた。
「いえ、マリアさんがあんまり小さくて可愛いので、いたずらしてみたくなっちゃいましてね〜」
ハヤテは行為の意図をぶちあける。せっかくだからもっと慌てさせたい。
「なっ、何馬鹿なこと言ってるんですかっ!?」
その言葉にマリアは青ざめて声をあげた。まったく抵抗を許してもらえないこの状況で、ハヤテの台詞はあまりにも
危険な意味を持っていた。
その言葉が偽りでないことを示すように、ハヤテの手はいやらしく胸周りを撫で回し続ける。
「やっ!ハヤテ君、やめなさいっ!」
マリアは必死にハヤテの手から逃れようともがくけれども、幾回りも大きなハヤテの身体が覆いかぶさるようにして
体に腕をまわしているので、立ち上がることも、身体をよじって逃げることもできない。
短い非力な手足ではじたばたして、ハヤテの腕を離そうとするものの、ハヤテ相手には何にもならない。
それでも必死にじたばたしていると、さらにハヤテの右手が、マリアの両脚のあいだへと滑り込まされる。
「きゃっ!!」
ハヤテの右手がマリアの幼い大事なところへ。マリアの目が点になる。
「ハヤテ君!!どこ触って!!」
恥ずかしいところに手を入れられて、その手を反射的に必死になってどかせようとするマリア。
でもハヤテの手は全くどけられることはなく、恥ずかしいところを触りはじめる。
「マリアさんの大事なところもちゃんとキレイにしてあげますからね〜」
「冗談はやめて!ちょっ、やめなさいっ」
マリアが慌てながら声をあげるものの、ハヤテの指はマリアの幼い割れ目にあてがわれたまま、すこしずつその上を
なぞっていく。冗談なんかでやっているわけでないことがマリアにもわかった。
本気で自分を辱めるためにハヤテはやっている。身の危険を確信したマリアは、必死にハヤテから逃れるために、
ますますもがきはじめる。
だけれども、やはりあまりの体格差。逃れられるどころか、ビクともしないハヤテの身体に、無力感に襲われ、
焦るマリア。
なすすべも無く恥ずかしいところを触られているしかできない。
「やあっ!ハヤテ君やめてっ」
抵抗するすべを持たないで、声をあげるしかないマリア。だが、ハヤテの手はもちろんやめるわけもなく、マリアの
大事なところを触り続ける。幼い割れ目を次第に開かせながら奥へ指を滑らせていく。
「やんっ!やあんっ!」
倫理的に生真面目なマリアにとって、こんなふうなエッチな辱めを受けるなんて、恥ずかしくあまりの恥辱に、目に涙を
浮かべ、必死に悶えている。大事なところにあてがわれたハヤテの手を外そうとするものの、まったくびくともせずに
大事なところをまさぐられ続ける。
「おねがい、やめてっ」
涙声になり懇願するマリア。エッチな辱めを抵抗もできないままに一方的に受けさせられて、もはやいつもの強気な
お姉さんのマリアではなくなっていた。
もちろん、やめてあげない。次第に弱々しくなるマリアにハヤテは悦びを感じる。自分のこの手でマリアを征服している
かのような気持ちになりますます辱める指先の調子を強める。大事なところと胸の先端と。
「あっ、やっ!やあんっ」
その辱めにとうとう抗議も懇願もなく必死の声をあげるしかできなくなるマリア。
決して触られて気持ちよさを感じているわけではなく、触られる感触が恥ずかしいのである。
「やっ、あっ、あぁっ!」
あまりの恥辱と、大事なところをまさぐられる感触に、性的な悦びを感じるはずのない幼い身体でも、精神的に興奮し
追い詰められていく。
その懸命にあげるあえぎ声に、ハヤテは強烈な快感を覚え、夢中になってマリアを辱め続けた。
「あっ、あっ、やあっ、ああっ!」
精神的に追い詰められるのがもう限界近くになり、叫び声にも似た必死の声をマリアはあげる。けれどもハヤテは
マリアを辱め続ける。そして。
「あっ!あぁっ!ああっーーー……!」
マリアはついに絶頂…というか精神的に限界をこえて、達してしまった。
力尽きて、はぁはぁと荒く息をしているマリア。ハヤテはそんな小さなマリアの様子を嬉しそうに眺めた。
そしてしばらくしてようやく意識が正常に戻ってきたマリアをきちんと椅子に座らせて、後ろから顔を覗きこむ。
「じゃあ、今度こそちゃんと身体を洗ってあげますからねー」
スポンジを泡立てながら、まだ恥ずかしいいじわるを続けようとするハヤテ。
けれど。
「や…もうやめて……。…恥ずかしいの…。お願い…、お願いだから…ぐすっ」
マリアが目に涙を溜めて、それをポロポロと零しながら、か細い声で、言う。
完全に心が折れてしまったマリアの本気泣きに、ハヤテもさすがにこれ以上はかわいそうになってきて、いじわるする
気がしぼんでしまった。
仕方なく、洗いかけになっているマリアの身体を手早く洗ってしまうと、温かいお湯をかけて綺麗にさせた。
(結局やったことは同じなので、洗っている間マリアが悲しそうにポロポロと涙を流していたのだけれど、洗いかけに
なっていた以上仕方ない!)
「それじゃあ、マリアさん、もう終わりましたから行きましょうか」
なきべそをかいてうなだれるマリアを、そっと背中を押して脱衣場へと連れて行った。
それから、マリアの着替えを手伝ったり、濡れた髪を乾かしたりしたが、嫌がる気力もなくなったのか、ハヤテにそうされる
のに、マリアはおとなしく従うだけであった。
そして、薬の効果が切れるまで、マリアに自室で待機するようにさせた。
「…ちょっと、イタズラが過ぎちゃいましたかねー…」
ハヤテはマリアの部屋に食事を運んで行った後、キッチンで後片付けをしながら、すっかり元気をなくしたマリアの様子に
反省していた。
姿は幼児とはいえ、中身は17歳の大人の女性に、本気泣きをさせてしまったこと。仮にも赤の他人である自分なんかに
決して見せたくないであろう一番弱い部分を、マリアにさらけださせてしまった。そんな思いがして、ひどく罪悪感を感じた。
「あとで、めちゃくちゃ謝っておかないと…」
けれど、それからしばらくして、元の姿に戻ってメイド服姿で部屋から出てきたマリアは、さっきのしょげていた姿ではなく
普段どおりのマリアの様子であった。
自室から持ち帰った食器の後片付けを済ませた後、鼻歌交じりにアップルパイを作っている。
「あれ?もうあんまり気にしていないのかな?……」
元気そうなマリアの姿に、なんだか拍子抜けしながらも、ちゃんと謝ってはおかないと、と、自分の仕事が一段落したところで
ハヤテはマリアに声を掛けた。
「あの…マリアさん」
「あっ、ハヤテ君。ちょうどいいところに。これ今日のおやつなんですけど、味見をして貰えませんか」
「あ、はい。これっていつものアップルパイですか?」
「ええ」
出来たばかりらしいアップルパイの小ぶりな切り身を渡され、ハヤテは食べてみる。
「もぐもぐ。ええ、とっても美味しいです」
食べ慣れたいつものアップルパイの味。文句なしに美味しい。
「そうですか、ふふっ、それはよかったです」
ハヤテの感想に、笑うマリア。とりあえず怒っている様子はないようで、謝るなら今かな、とハヤテは切り出した。
「さっきは…その…、すみません。ちょっと悪ふざけが過ぎちゃいまして…」
「本当ですわ。ハヤテ君ったら。あんな恥ずかしいことされては、もう私、お嫁さんに行けませんよ?」
そう言いながらも、それほど怒った様子でも、深刻な物言いでもなく、ハヤテは、もう許してもらえているのかな、と思った。
…が。
「ですから、ちゃんとハヤテ君には、責任取ってもらうことにしましたから」
そう言いながら笑うマリアの、背後に妙な黒いオーラを見たような気がしたハヤテ。そのマリアの姿が急に大きくなっていく。
…のではなく、ハヤテが小さくなっていっている。
「えっ!?こ、これは、な、何が!?」
突然の事態にうろたえるハヤテに、マリアが不敵な笑みを浮かべ言う。
「ハヤテ君、牧村さんから取り上げた薬が、一個だけだなんて、私言いましたっけ?」
マリアの手には、薬のカプセルがいくつか入ったビニールの小袋。
「ま、まさか、さっきのパイの中に、それを!?」
真っ青になるハヤテ。許してくれてなんて、全然ない!!一気に血の気が引いていくのを感じた。
「ハヤテ君ったら、まんまと味見してしまうんですもの。今日は食べてもらう相手がハヤテ君しかいないのに、どうして
私の得意料理をハヤテ君にわざわざ味見してもらう必要があるんでしょうねえ」
はっとするハヤテ。
いつも作ってるのと同じアップルパイなら、出来具合に不安があるなら自分で味見すればいいだけで、わざわざ今から
食べさせる相手に味見してもらう必要なんてない。何か妙だと気付くべきだった、と今更ながらに思う。
そのハヤテの表情に、マリアは満足そうに笑みをうかべた。
「そういうことです」
そしてマリアは、いきなり小麦粉の入った袋を小さくなったハヤテの頭の上でひっくり返し、粉まみれにした。
「あらあら大変ですわ〜。これはお風呂に入らないといけませんわね〜」
そう言い放ち、小さくなったハヤテを抱えて、浴場に連れて行くのだった。
「マ、マリアさんっ!ちょ、これはっ、恥ずかしいですっ!やめてっ!」
お風呂で小さくなったハヤテのおちんちんが、マリアに弄られている。
「あらあら、ハヤテ君のおちんちん、可愛らしいですわね〜♪」
皮をかむった幼いおちんちんが、マリアの細い指先にもてあそばれる。
「私がちゃーんときれいにしてあげますからね。皮もむいちゃいましょうね〜」
「マ、マリアさんっ!ダメっ!やめてー」
マリアの細指に幼少時の身体のおちんちんの皮がむかれていく、その泣きそうな辱めに情けない叫び声をあげる。
「あーら可愛い。じゃあ洗ってあげますね〜ふふっ」
「ちょっ、無理っ!いたいですっ!!」
幼いおちんちんがすっかりと皮をむかれ、神経が剥き出しであるかのように敏感なその先端を、マリアの指先がくにゅくにゅと
いじっていく。
はっきりいって、あまりにも敏感すぎるおちんちんは、気持ちいいのなんて通り越して、痛い!
しかも、先刻の件で何かが吹っ切れてしまったらしいマリアが、全裸でハヤテを背中から抱きかかえ、柔らかな身体や胸を
押し付けてくるので、幼いおちんちんは小さいながら痛いくらいに硬く勃って、マリアの指先での刺激を敏感に受け止め
感じていく。
「あっ!!あっ!!うあっ!!」
この天国とも地獄ともいえるような状況から逃れたくても、マリアの柔らかな身体に抱き包まれて、男の本能が逃れることを
許してくれない。
「もう私、お嫁さんに行けませんから、ハヤテ君も、お嫁さんに行けないようにしてあげます♪そして、私のこと、責任取って
下さいね♪」
「いやっ、マリアさんっ、僕は男ですからお嫁さんじゃなくって、あっ、ああぁっ!!!」
アリアが指先で摘むように細くても硬くなっている竿の部分を上下にしごきながら、今度は痛くないよう手のひらで表面を
滑らせるようにピンク色の敏感な亀頭部分を撫でていくので、あまりの強烈すぎる快感の刺激に悶絶しかける。
「あらあら、こうするのがいいんですね〜。うふふっ」
「うあぁっ!あっ、あっ、あぁーっ!!」
飛びかけた意識の中、ハヤテはかつて幼少時に出会い一緒に過ごした金髪の少女の記憶を、走馬灯のように思い出していた。
ああ…そうか、あの人は僕の好きな人だったんだ…。でも、この想いは、君にはもう伝えられそうにないよ…。
だって、もう僕は、鏡の中の女の子とずっとよろしくすることになったから…!
走馬灯の合間にちらりと見えた、かつて天球の鏡に映った女の子の姿を先刻の美少女の姿と重ねながら、ああ…あの女の子は
マリアさんだったんだ…と感慨深く思いつつ、ハヤテの意識は遠のいていくのであった。
「あっ、あっ、あーーーーっ!!」
「うふふ。これからずーっとよろしくしましょうね、ハヤテ君♪」
おわり