月日は巡り、既に1月  
 
 僕――――綾崎ハヤテは、現在東北の三千院家関係の旅館に滞在しています。  
現在は執事服じゃなくて浴衣姿。お嬢様と・・・・そして、愛しいマリアさんと旅行です。  
   
 そうです、僕はマリアさんと結ばれました。  
 
 マリアさんが僕を想ってくれたことはとても幸せであった分・・・・“あの日”の真実を知った時はとても辛いものでした。  
 マリアさんから話を聞いた時、同時に聞いていたお嬢様と激しい言い争いになってしまい、自分が今までお嬢様にしてきた態度を振り返ってみると、  
罪悪感の押しつぶされそうになりました・・・・一度、執事を辞めてしまおうと決意するほどに。  
 そして、全てを知っていたマリアさんも僕と同等の、いや、それ以上に苦しんでいたなんて―――――。  
 
マリアさんは 辛いもの全てを抱え込んでいました  
今まで築きあげてきた お嬢様への愛情と罪悪感も  
あのクリスマスイブの真相も  
そして――――僕を想う気持ちを  
 
 全てを知ったお嬢様は涙を拭った後、  
『―――――い、いいか?一瞬でも油断したら、マリアはお前を見限るからな!そして・・・・その時が来たら、  
ぜっっっっったい!!!お前を・・・・ハヤテの心を奪ってやるからな!  
今度は、執事と主に関係なく!一人の女として!だから、だから・・・・待っていろよ!まって・・・・』  
 ・・・・とても、重い言葉でした。だからこそ、お嬢様の涙も、マリアさんの想いも無駄にせず貫いていこうと思います。  
 しかし、今僕が見ているのは、とても美しい雪景色です。マリアさんは「ちょっとナギと買い物がしたいので、先に旅館に戻っておいてください」と言われ、一旦別れました。  
せっかくだから、一緒に雪景色を見たいのに・・・・。  
 
ここまで雪が降ると、やっぱり“あの日”を思い出します。  
あの日・・・・僕はお嬢様と  
そして、マリアさんと出会った―――――  
 
「―――――とても綺麗な雪ですね」  
「にゃ、にゃあっ!」  
 雪に見惚れていたせいで背後の人の気配に気付かなかった。  
「あら、男の子にしては可愛らしい悲鳴ですね♪」  
もうっ!恋人同士とはいえ、あんまりからかうのも困り者です。声の主は間違いなくマリアさ・・・・。  
「マ、マリアさん?その格好は・・・・」  
「・・・・ふふ♪」  
 いつもの可愛らしいカチューシャを付けているのですが・・・・衣服がいつもと違う。  
 
雪のような白い和服に、真っ赤な袴  
これはもしかしてその・・・・巫女服でしょうか?  
 
「お隣・・・・失礼しますね」  
「ど、どうぞ・・・・」  
条件反射で返答すると、マリアさんは僕の隣に近づいて腰を下ろす。  
このように肩が触れ合う距離でいるのは慣れているはずなのに、今は普段と違う色っぽさで・・・・僕の心臓が破裂しそうです。  
「・・・・雪景色、とても綺麗ですね」  
「そ、そそそそそうですね!!」  
 確かに雪も綺麗ですが、今はマリアさんの方が・・・・。ああ!隣からマリアさんのいい匂いが!い、いくら僕達の関係が進んだからといって、凄く大胆になっていませんか!?  
「お、お嬢様は一緒じゃないんですか?」  
「さっき買い物の帰り道に偶然にもヒナギクさんや生徒会の皆さんと会えたので、『しばらく皆と遊びたい』と言っていましたわ」  
 そうですか、ヒナギクさん達もここに来ていらしたんですね・・・・。べ、別に、お嬢様は、僕とマリアさんに気をきかせたワケじゃないですよね?そうですよね?  
「あの日を―――――私たちが出会った日を思い出しますね」  
「!・・・・そう、ですね」  
 さっき僕が考えていたこととほとんど同じですか・・・・恥ずかしいです。やっぱり、恋人になっても手玉に取られますね。それはそれで幸せですが・・・・。  
「・・・・ハヤテ君」  
 マリアさんは幼い子供を相手するように僕の顔を覗き込む。  
「はっ、はいいいっ!!!」  
うう、また声が裏返ってしまいます・・・・。  
「この服・・・・似合ってますか?」  
 え?あ、この巫女服のことですね。  
「え、ええ、とても似合ってますよ!でも、何で巫女服を?」  
「ナギを見送った後に買い物を続けていて、お店の人が『似合うと思うから着てみてください』って言われて・・・・ハヤテ君にも見せたくて、つい買っちゃいましたわ♪」  
「そ、そうですか〜!いやー、こんな美しい姿を見れて僕は幸せ者ですね〜!あはははは・・・・」  
うわ・・・・何気ない会話でもすれば落ち着くと思ったけど、逆に落ち着かなくなってきました。  
「マリアさんって、和服がよく似合いますよね〜。正月の晴れ姿もとても素敵で・・・・」  
「もう、ハヤテ君ったら・・・・」  
あ、ちょっと褒め過ぎたでしょうか?まあ、ただ本当のことを言っただけですけと。  
「・・・・」  
「・・・・」  
やっぱり互いに無言になってしまう。自分の顔が赤くなっているのは分かるけど、マリアさんの表情を確認する余裕なんてない。  
「ハヤテ君・・・・そろそろ・・・・」  
「へ!?」  
マリアさんが僕の顔を覗き込んでくる。  
「私・・・・もう我慢できなくて・・・・」  
 もう、その言葉だけで、彼女が何を求めているのか理解できるまで、僕らの関係が進んでしまいました。外は雪で寒いはずなのに、マリアさんの顔は真っ赤だ。  
―――――その表情が、とても愛おしい  
 
「マ、マリアさん!?さ、さっき三千院家専用のお風呂でいっぱ・・・・いや、何というか・・・・」  
そうです。既に僕とマリアさんの関係は―――――幾度か体を交わすまでも進展してしまい、  
さっきも隣にあった三千院家専用の銭湯で、お嬢様が湯あたりしたのでクラウスさんに任せている合間に、その、愛の営みをしてきたのに・・・・。  
マリアさんは、その、まだ満足していないのでしょうか?  
「ハヤテ君・・・・本当は、私も怖いんです」  
「え?」  
怖い?  
「もしかして・・・“お嬢様が”ですか?」  
「あの子だけでなく・・・・ハヤテ君もですわ。  
あの日、ハヤテ君と私は確かに結ばれましたが・・・・今でも、あなたのように罪悪感に押し潰されそうなんです。  
元は私が全てを知っていたはずなのに、貴方たちに黙っていたからこんなコトになってしまって・・・・。  
ハヤテ君も・・・・顔を見ているだけで分かります。時にはナギを見ては、申し訳なさそうな表情をしています。私を見ても、辛そうな表情をしています」  
「マリアさん・・・・」  
―――――ああ、お二人に負い目を感じていたことはバレていたんですね・・・・。凄いな。多分、僕は一生マリアさんに敵わないだろうな。  
「私は・・・・そんなハヤテ君を見ていることが辛く、そして、怖いんです。これからもナギと、あなたとお屋敷で生活することがずっと続くというのに・・・・」  
「・・・・」  
 
御免なさい、マリアさん  
貴女も・・・・辛いんですね  
いつも美しく、優しく、厳しく、強い存在  
誰よりも憧れ・・・・いや、想っていた  
そんなマリアさんも、実際は一人の女の子・・・・  
 
「あの子は――――ナギは、私にこう言っていました。『ハヤテに捨てられたら、真っ先にアイツを屋敷どころか日本から追い出してやる!』と・・・・。そして、  
『ハヤテは私を振ってでもマリアを想う男だから、そうなる可能性はゼロだけどな・・・・』  
そう言葉を付け足しました・・・・」  
 マリアさんの目には、美しく輝くものがあった  
 
――――――お嬢様。  
お嬢様も辛いはずなのに・・・・それでも、僕とマリアさんの幸せを願っていてくれる・・・・。  
だから、僕は・・・・いえ、僕“たち”は―――――  
「その想いに・・・・答えろというワケですね?マリアさん」  
「・・・・はい」  
「本当に、僕らは幸せものですね。とても大切な人が祝福してくれるなんて・・・・」  
「ええ、だから・・・・  
私を、幸せにしてくださいね?ハヤテ君」  
 
 彼女は 花のように美しく微笑んだ  
 
僕は もう迷わない  
 
「はい」  
 
既に部屋には布団が敷かれていました。しかも一人分・・・・。  
「準備万端ですね・・・・」  
「もうハヤテ君はえっちな子だってことがバレバレですからねー。声を掛ける前に準備しておきましたわ♪」  
うう・・・・何という羞恥プレイ・・・・  
でも、かまうもんか。もうバレているんだから。  
「・・・・マリアさん!」  
「やっ!」  
というワケで、僕は迷わずマリアさんを布団に押し倒した。愛しい人と密着することで再度甘い香りが僕を包み込む。  
「ハヤテ君・・・・・そんな、乱暴に・・・・んっ!むぅ・・・・」  
僕はエッチをする時には自分の中で決めているルールがある。最初には必ずマリアさんとキスをすることだ。  
ただ欲望を求めるだけじゃなく、純粋にこの人を愛したいからだ。  
「んっ・・・・マリアさ・・・・・むっ・・・・」  
「・・・・ハヤテく・・・・んっ・・・・ちゅ・・・・」  
キスをしたおかげで思考が冷静になってきた、でも正直言ってあまり意味がない。  
だってこの後、僕らはケモノになるほどに熱くなるのだから。  
名残惜しくも、僕の唇はマリアさんの唇から離れる。  
「・・・・はぁ・・・・はぁ・・・・ハヤテ君・・・・」  
「マリアさん・・・・失礼します」  
「あっ・・・・」  
 僕はゆっくりとマリアさんの乳房に触れる。結構な大きさなので巫女服の上からでも十分ボリュームを感じ取ることが出来る。  
というより・・・・本当に以前よりも大きくなっている気がする。  
ただでさえ僕は大きい方が好みだがら、マリアさんのものと比較すると、本やビデオなど他に興味がなくなる。  
 僕は、それを優しく掴み取る。  
「あんっ・・・・んっ・・・・はぁ・・・・・」  
「はぁ・・・・はぁ・・・・ん・・・・」  
 マリアさんの甘い声が無音状態だった和室に響く。僕の声も自然と荒くなる。  
「マリアさんっ・・・・!」  
「ああっ!」  
いけない!ちょっと手に力が入ってしまった。このままじゃ我ながら何をしでかすか分からなくなってしまう・・・・。  
「ご、ごめんなさ・・・・」  
「い、いいんですよ?結構慣れてきましたし・・・・。あと、そろそろ私の方が準備を・・・・」   
そう言うとマリアさんは和服から美しいラインの肩を出し、豊満な乳房を突き出した。既に巫女服へ着替えた際にブラは外していたようだ。  
むき出しになった乳首は取れたてのイチゴよりも美味しそうなピンク色だ。自ずと口の中に涎が発生する。  
「・・・・やっぱり、ハヤテ君に見られるのは恥ずかしいですわ」  
う、美しい・・・・何度見ても・・・・。もう我慢できるか!僕だって散々男らしくないとか言われているけど、この人といる時くらいは!  
 
「それでは・・・・いきます!」  
さっきとは異なり、今度はマリアさんの乳房を乱暴に握り締めた。  
「あんっ!んっ!はぁ・・・・あっ!」  
マリアさんの喘ぎ声が僕の欲望を強く呼び覚ます。  
それでも自分の快楽を優先するより、マリアさんがもっと気持ちよくなってほしい、もっと悦ばせてあげたいという想いが加速する。  
何をすればいいだろうか・・・・?とりあえず―――――吸い付く!  
「ああんっ!!や、やっ!んんっ!」  
 ちゅうちゅうといやらしい音のせいで僕の行為も止まることもないはずだが・・・・。  
「そんなに・・・・吸い付かれたら・・・・んっ・・・・」  
「・・・・えっと、駄目・・・・ですか?」  
やはり辛いのだろうか?僕は一度、口の動きを止めて尋ねる。  
「はぁ・・・・もう・・・・そんなこと、ハヤテ君は・・・・優し過ぎです。まあ、それがいいんですけど・・・・」  
「?」  
僕は首を傾げる。  
「ふふ、ハヤテ君ったら・・・・。いいですよ。続けてください」  
「では・・・・んんっ!」  
再び甘い果実に吸い付く。  
「はぁ・・・・んっ・・・・くぅ・・・・ああっ!」  
「あむっ・・・・ちゅ・・・・」  
 まだミルクなんて出ないはずなのに、無理矢理吸い出そうとして自分でも暴走を止められない。まだ、まだだ、まだ―――――  
「ああ、ん・・・・あんっ!あ、あっ、ああっ!ああああっ!!!!」  
 甘美な声をあげたマリアさんは一瞬、体が震えた後にその身を固まらせた。  
・・・・まさか、乳房に吸い付くだけでイッてしまったとは。マリアさん、何だか今までのイメージと違って、脆くなっているような・・・・。  
気をつけなければ。  
「はぁ、はぁ・・・・。ハ、ハヤテ君・・・・そろそろ・・・・」  
「あ、すみません!」  
 あまり弄ぶとマリアさんに申し訳ない。だから僕はゆっくりとマリアさんの袴に手を伸ばし―――――  
「!!」  
まさか本当に下着を『はいていない』とは・・・・。おかげで袴がビショビショになって股間に張り付き、興奮してしまう。  
「し、失礼します!」  
「あ・・・・」  
 怖がらせないようにゆっくりと、できるだけ落ち着いて袴の紐を解く。マリアさんは抵抗しないから了承したと自分の中で解釈する。  
そしてスルリと袴を脱がす―――――  
「・・・・・」  
「や・・・・そんなに・・・・」  
 マリアさんの花――――ヴァギナは、とても美しいものだった。いつもと違う和服だからだろうか?ご丁寧にも下の毛を処理してある。  
いわゆる・・・・パイパンだ。僕は年上が好みだから剃ってもらう必要もないのだが、これはこれで興奮する。  
既に幾度か見たことがあるマリアさんの大事な場所  
僕は、そこに愛おしく口をつける  
「きゃっ!ああっ!やぁんっ!」  
「ちゅ・・・・んっ・・・・とても・・・・美味しいです・・・・」  
「そんなこと報告する必要は・・・・あああっ!」  
 甘い愛液を全て飲み干したい、でもあまり続けるとマリアさんの体がもたない。でも、我慢できな・・・・  
「んあっ!ふぅ・・・・、やんっ!あっ、ああ、ああああああああああ!!!!」  
 
 刹那のような愛撫の時間も終わり。次にすることは・・・・決まっている。  
「・・・・そろそろ、いいですか?」  
「はぁ・・・・ああ・・・・はい、お願いします・・・・」  
 既にマリアさんの声はか細くなっている。  
 互いに受け入れる準備も終わり、僕もマリアさんも、『ひとつになりたい』という想いがシンクロする。  
 僕自身も乱れた浴衣をずり下ろす。  
「あらあら・・・・可愛い顔して、やっぱりすごいですわね」  
 受け手だったはずのマリアさんは僕の汚いモノを見ると、すぐに上半身を立ち上げて元気を取り戻した。  
 もちろん、既に僕のペニスはギンギンだ。  
 マリアさんを貫き、汚し、悦ばせたいと怒張して訴えている。  
「とても凶暴なおちんちん・・・・でも、ハヤテ君のモノだから、ちょっと可愛くも思えますわ♪」  
「そ、そんなに見られたら・・・・」  
 自分のモノを手に隠そうとうするが、大きくなりすぎて意味がない。  
「ダメです!ハヤテ君だって、何度も私の恥ずかしいところを見たじゃないですか!じっくり見たいんです」  
 とほほ・・・・しょうがないか。その分、この後はじっくりマリアさんと・・・・。  
「ほら、言うことを聞かないとツンツンってしちゃいますわよ?」  
「うわっ!ひゃっ!」  
 僕が行動を起こす前に、マリアさんの細い指でペニスを突かれ、余りにもの刺激的な快楽のために情けない声が出る。  
 これだけでイッてしまいそう・・・・。  
「予想通りの反応をしてくれて嬉しいですわ♪さて、では・・・・」  
 そう言うとマリアさんは僕のペニスを掴み取り顔を近づけると、それを子供のように口をつけ、愛撫を始めた。  
「はむ・・・・ん・・・・ちゅ・・・・」  
「ふぁっ!マリアさ・・・・気持ちよすぎて・・・・出ちゃ・・・・いぁうっ!」  
「む・・・・男の子なら、もう少し我慢してくださいね。さっき散々私を弄んだじゃないですか〜」  
「でも・・・・んぁっ!!」  
 するとマリアさんは口に力を入れて精液を吸い尽くしそうに吸引を始めた。くっ!こんなに早く限界が来るなんて・・・・ダメだ!  
「ご・・・・御免なさい!出ます!」  
 ドクドクと、僕のペニスから欲望があふれ出し、マリアさんの顔を白く染めた。  
「んっ!!・・・・んっ・・・・ごく・・・・」  
 しかしマリアさんは僕の精液を飲み干そうとばかりに喉を鳴らす。  
「マリアさん!無理して飲まなくても・・・・」  
「んっ・・・・結構美味しいモノですよ?好きな人のものですから・・・・ね♪」  
「で、でも・・・・」  
「ハヤテ君だって、さっきは私の出したモノをたやすく飲んじゃったのに・・・・やっぱり同じなんですよ」  
 そっか・・・・そうですよね。  
「では・・・・そろそろ、ここで飲んでほしいですね」  
「きゃっ!」  
 僕は再度マリアさんを押し倒す。そしてむき出しの美しい花に―――――  
 僕のモノを―――――  
 
「マリアさん・・・・行きます!」  
「はっ・・・・あっ・・・・あ、ああああああああああああ!!!!」  
 ゆっくりと、マリアさんの中に僕が侵入し、果てしない快楽に飲まれる。  
 
 これで―――――僕らはひとつになった  
 
 既に何度も侵入しているはずなのに、やはり彼女の身を心配してしまう。  
「えっと・・・・痛く、ないですか?」  
「んっ・・・・もう、何言ってるんですか・・・・。結構慣れてきたのに・・・・」  
 そう、ですよね。  
「では・・・・動きます!」  
「ひゃ!あんっ!・・・・んっ!ああっ!あああああああ!!!」  
 僕が激しく腰を動かすことにより、マリアさんの艶っぽい声が甲高くなる。  
 僕のペニスもヒダに絡みつき、締り、腰を抑えることが出来なくなる。  
「くっ・・・・相変わらず、キツクて・・・・僕も・・・・」  
「だから!言わなくても・・・・!くぅっ!」  
「・・・・っ!マリアさん!」  
 理性が崩壊し、僕は再びマリアさんの乳房を鷲掴みする。大きく、柔らかい。  
 僕が今、独占しているモノがいやらしい形に変形し、更なる快楽へと走っていく。  
「あっ!そんなに激しくしたらっ!だめっ!や、やぁんっ!」  
 ゴメンなさい!我慢できません!僕は声に反して乱暴に握り、動かし、吸い付く。  
「やっ!そんなに・・・・・おっぱい吸わないでええええっ!!!」  
 熱い!体も心も!マリアさんを求めて!  
「くっ・・・・、マリアさん!マリアさん!マリアさん!」  
「ハ、ハヤテく・・・・ハヤテ君!!」  
 もう・・・・だ、め・・・・。  
「はぁ、は・・・・くっ!あ、あああああああああああああ!!!!!」  
「あ、ああっ!あんっ!ああああああああああああああ!!!!!」  
 僕の中から出たモノが  
 マリアさんに注がれる――――――  
 
 既に僕らは疲れ果て、衣服は乱れたまま布団の中で倒れこんでいた。  
腕の中には愛しい人がいる。  
 
 このひととき、二人だけの世界  
 お嬢様と同様に、大切にしたい  
 
「もう、ハヤテ君ったら・・・・もう少しデリカシーがあればいいんですけど」  
「す、すみません。またマリアさんに辛いことを――――」  
 言葉を言い終える前に、マリアさんはスッと僕の口に人差し指を当てて制した。  
「ハヤテ君。そういう意味じゃなくて・・・・私も、あなたと同じですよ?  
好きな人・・・・ハヤテ君と繋がっていたい。だから私と結ばれている間は、わざわざ心配する必要はないんですよ?」  
「・・・・」  
「私だって、その・・・・ハヤテ君と抱き合うことは、とても幸せですし・・・・」  
「・・・・そうですか。じゃあ、マリアさんも結構えっちなんですね♪」  
「そ、そんな意味で言ったワケじゃ・・・・んむっ!」  
 僕は自分の口でマリアさんの言葉を止める。これで僕とマリアさんの幸せな時間も終わる。  
 キスで始まり、キスで終わる。  
 これが僕らのルール。  
―――――ゆっくりと、二人の口が離れる。  
「マリアさん・・・・」  
「ハヤテ君・・・・」  
 マリアさんの顔がトマトのように真っ赤だ、僕も同様に顔が熱くなる。  
 
『一発かましたれー♪一発かましたれー♪』  
 
「「!!!!」」  
 いきなり僕の携帯電話が室内に鳴り響いたことで心臓が飛び出しそうになる。もう既にかましたのに・・・・って違う!  
「メ、メールですね!えっと・・・・はい!お嬢様が『旅館に帰ってきている』との連絡です!  
1階のホールでヒナギクさん達と遊んでいるようです!迎えに行きましょう!」  
「え、ええ!そうですわね!その前に、この服を着替えないと!」  
 すごい今更だけど急に恥ずかしくなり、すぐに立ち上がる。  
絶対に忘れてはいけない人がいるのに、いつまでも寝ている場合じゃない。  
 
既に僕らは部屋から出て、お嬢様のところへ一緒に向かった。  
巫女服でなく、浴衣姿のマリアさんも美しい。  
気付けば―――――  
僕ら二人は、手をつないでいた  
 
 
 THE END  
 
 
 

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