「おうナギ! おるかーっ?」
「なんだ騒々しい」
「これラスベガスみやげや。貧乏執事用にと思てなぁ」
「バニースーツじゃないか。こんなもんわざわざ買ってこなくてもハヤテ用なら何着も…」
「そやないねん。これはなNASAが開発した…ゴニョゴニョ」
興味なさそうだったナギの目が次第にキラキラと輝き始める。
「すごいな!NASAは!」
「効力は不本意ながら実証済みや」
「ハヤテーハヤテー!」
バニースーツを持ってハヤテを探しに行くナギをあきれ顔で見送るマリア
「咲夜さん困ります。ラスベガス土産とはいえナギにあんなもの渡されては」
「その割にはまったく止めへんかったな」
「そ、それはまぁ」
着せられて困り顔になるハヤテは容易に想像がつく。
(それはそれで私も見たいですし……)
屋敷にハヤテの味方は一人としていなかったのであった。