草原に咲く蒲公英の様な、美人がすぐ近くに居る。
心臓が終焉の見せない鼓動を響かせる。
「京橋さん、えっと……」
「あら、ハヤテさん、意外とイジワルなのね、誰も居ないなら“ヨミ”って呼んでって言ってますのに。」
「だって……」
「「だって」じゃなくて“ヨミ”です。」
意地悪な微笑みを浮かべる彼女には、従うしかなかった。
「 ヨミ……」
〜200+1=京橋ヨミ、異論は認めない〜
「じゃあ、脱がせてください。」
終わらぬ緊張の空気を漂わせながら、彼女はそう言う。
エプロンドレスの左肩の部分だけ肌蹴け、その部分を彼女は自分の左手で蔽う。
その次の瞬間、ボクは目と耳を疑った。
「服、脱がすの上手いですね。」
「え……?」
何時の間にかブラウスのボタンを外し終え、さらにブラジャーのホックを外しているボク。
stop! 何故? what?
ああ、トランスだよ。 物理攻撃力が二倍のアレだ、秘技使えるアレだ、●月の心得の。
だから素頓狂な声を出さなくても良いんだ、って違います。
えと、多分通常の意味のトランスで。
だけど、ボクが変態であることを、他ならぬボク自身が認める破目となってしまった。
ホックを外されたブラジャーが床に落ちて彼女の胸がたわわになる。
女性らしくピンクのブラジャーで覆われていたその中身は表現を許さなかった。
「えっと、他に誰も居ないからと言っても、あまりジロジロ見られるのは……」
「でも、綺麗ですよ。」
白く形の良い胸、ピンクの突起。
ボクはその胸を無我夢中で揉んでいた。
年の割りに大きめな胸に強弱をつけ、時折ピンクの突起を指で摘む。
嗚呼、矢張りボクは変態だ。
「んっ……、あっ……」
彼女の温かな吐息が顔に当たり、甘い苺の様な薫りがする。
そして手から、指から伝わる柔らかさ、弾力をゆっくりと堪能する。
「っ……、あっ………、ハヤテ……、さんっ……」
彼女の唇にボクの唇を重ねる、そして彼女はボクの舌の侵入を拒む事無く受け入れる。
ピチャッピチャ、そんな卑猥な水音が部屋中に響きながら唾液が混ざり合う。
求めつつ、求められつつ。
唇を離したとき、ボクとヨミの口に亘る銀色の橋が名残を惜しむ様に曳いていた。
それを終えたとき、ボクの分身は痛々しい程に血液を滾らせていた。
だがこのままその行為を行い彼女を痛めるのは出来なかった。
彼女の陰裂に人差し指をゆっくりと差し込んでいく。
ヨミの震えが指を通して伝わって来る。
「はっ……、はぁ……」
慣れてくると中指も入るようになり、薬指まで入るようになってきた。
「ハヤテさん……、早くっ…………、入れてっ……下さい……。」
「はいっ……、分かりました……。」
荒い吐息がぶつかり合う。
ヨミの陰裂はボクを受け入れる準備を終えていた。
その場所にボクの分身を挿入し、ゆっくりと距離を縮ませていく。
ヨミの顔が直前まで迫る、刹那ヨミが中学生だったことを思い出す。
行為の前にも考えていたものの、背徳的な事実が体中の血液を滾らせる。
罪悪感さえ感じるのに、体は言うことを聞かず、お互いの距離をゼロまで進めた。
罪悪感さえ感じるのに、体は快楽を求め、腰を突き動かす。
「あっ……、ヨミっ……、さんっ……!」
「んっ……、ハヤテさんっ……、来て……下さいっ……!」
彼女の嬌声に従って、その時、限界を迎えた。
頭には白いイメージと、白花蒲公英。