「ちびっこ会長!聞いて下さい」
「・・・牧村さん、そのちびっ子会長というのはやめて下さいって言ってるでしょう?」
白皇の生徒会室に、生徒会副会長の牧村志織(以下、志織)と、生徒会長であるマリア。
部屋に飛び込んできた志織の言葉に、マリアが眉をしかめる。
「そうでした。ごめんね、マリアちゃん」
「で、何の話なのですか?」
「そうなの! この本によると、最近は胸の大きい女の子が人気なんだそうだよ」
「・・・・・・はぁ。それが何か・・・?」
「だからね。マリアちゃんもこれから胸が大きくなるように頑張らないといけないと思うんだ」
「・・・・・・。私は別に・・・。それに、まだそんなの気にする年じゃないと思うんですけど。私・・・」
「だめですよー! 何事も最初が肝心なんだから。今からちゃんと準備しておかないと、将来、小っさな胸に
なっちゃうかもしれないじゃない。絶対マリアちゃん美人になるんだから、胸だって大きいほうがいいに
決まってるよ」
「・・・ハァ」
「それに、将来素敵な人が現れても、胸が大きくないとダメだなんて言われたら悲しいじゃない?」
「・・・それは、大きくないほうが好き、って人もいるのではないでしょうか?」
「それはそうだけど、やっぱり大きいほうがいいと思うよ。胸で挟んで欲しいとかお願いされても、小さいと
できないしね」
「・・・は、挟む・・・? って、何を??」
「とにかく、今から即実践あるのみ! とりあえず、毎日牛乳は飲んでる?」
「・・・まあ、朝食でミルクは毎日出されますので」
「うんうん。いい心がけだね。そうしたら、あとは・・・、あっ、この本によると胸は彼氏にたくさん揉んでもらうと
大きくなるって書いてあるね」
「牧村さん・・・、一体何の本を読んでいるのですか・・・」
「でも、残念ながら彼氏なんていないもんねー。代わりに介護用ロボ実験体一号にでもやらせてみようか?」
「それは勘弁して下さいっ」
「うーん、じゃあ私がやってあげる。マリアちゃん上着脱いで〜」
「私は別にいいですからっ」
「ほらほら、遠慮しないで」
「もぉ・・・、あぅ・・・」
志織の強引な押しに、仕方なく制服の上着を脱ぐ。それを後ろのソファーの背もたれに掛けたところで、志織が
後ろから抱き付いてきた。
「きゃっ、・・・牧村さんっ?」
妙に嬉しそうに顔をすりすりしてくる。
「あ〜やっぱりマリアちゃん可愛いな〜。じゃあ始めるよ」
困り顔のマリアの胸を、制服のワンピースの上から志織の手が触る。
一瞬身体を小さく震わせるマリア。志織の手がマリアの胸のあたりを包んで、動かされていく。のだが、
「うーん、服の上からじゃよくわかんないね」
マリアの胸は年齢相応にほとんど無いので、夏服とはいえそれなりに厚い制服の生地の上からではちゃんと揉めて
いるのかさっぱりわからない。
「マリアちゃん、スカートも脱いでくれない?」
「い、嫌ですよっ。こんなところで」
困った顔をして眉をしかめるマリア。いくらなんでも多少なり人の出入りのある生徒会室で下着姿になるなんて、
いくらちびっこのマリアといえ、できるわけない。
「そう? だったら仕方ないね。こうしちゃうから」
志織の手がマリアのスカートの裾に伸ばされ、中に手を入れてスカートをたくし上げる。
「やっ、ちょっと、牧村さんっ」
そのままスカートが胸までたくし上げられ、薄地の肌着の上から志織の手がマリアの胸を触る。
いきなり下着を露わにされ、恥ずかしくて顔を赤くするマリア。思わず身をよじらせて逃れようとするが、
さすがに高校生との体格差、いくら運動が大得意のマリアといえども、逃れられるわけもない。
「だーめ、逃げちゃ。マリアちゃんのためなんだからね」
「だ、だって、こんな、恥ずかしいですよっ」
「大丈夫、誰も来たりしないから。ほら、じっとしてて。ね」
「あぅ・・・」
どうしても解放してくれるつもりはないらしく、マリアはあきらめて恥ずかしいのを我慢する。
マリアがおとなしくしてくれたので、志織はニコニコしながらマリアの胸を触り始める。
薄手の肌着(もちろんブラジャーなどではなく、子供用のシュミーズである)の上からマリアの胸のわずかな
膨らみを手指で包み、ふにっと軽く揉む。
するとマリアが大きく身体をよじらせた。
「やぁっ!くっ、くすぐったいですっ」
制服の上から触られたのとは全く違い、薄いすべすべした肌着ごしに、手の感触が直接肌に伝わってくる。
「ほらほら、我慢だよ。マリアちゃん、感度は良好だねー」
そんなことを言いながら志織はおかまいなしに胸を触り続けてくる。手のひらと親指の間で胸の膨らみを包んで
ふにふにと揉んでいく。
くすぐったがって身をよじらせるマリアに、志織は楽しそうに言う。
「すぐ良くなるからねー、もうちょっと我慢しようね」
何が良くなるのかよくわからないけれども、言われるままくすぐったいのを必死に我慢する。
「や・・・やっ・・・はう・・・っ・・・」
ところが、そのうちに、あんなにくすぐったくてたまらなかったのが、くすぐったいけれど嫌ではなくなって
きている自分に気が付くマリア。
確かにくすぐったくはあるのだけれど、嫌じゃない、むしろこれは、・・・気持ちいい?
さっき言っていた『すぐ良くなる』って、こういうことだったのだろうかとマリアは思った。
「・・・っ、・・・んっ・・・、んくっ・・・」
志織の手が動かされるにつれ、くすぐったいのに気持ちいいという不思議な感覚に思わず変な声を出してしまい
そうになるのを、必死になってこらえるマリア。
そんなマリアの反応の変化に、志織はもちろん気が付いていた。
『あら、マリアちゃん、良くなってきたみたい。まだ小さいのに感じちゃってるんだね』
正直なところ、すぐ良くなるというのは単なるきまり文句のようなもので、まだちびっこのマリアが感じるなんて
期待していたわけではなかったのだけれど、予想に反して、腕の中の小さなマリアは胸を揉むのに合わせて身体を
震わせた。
なんだか嬉しくなって、マリアがより感じてくれるような手の動きに変化させていく。
小さな膨らみを手指でさわさわと撫でたり、手指全体でマッサージするようにまわしたり、まわりから寄せ上げて
膨らみをちょっぴり大きくさせたところで揉みしだいてみたり。
「ひゃ・・・、んあ・・・っ・・・、んんっ・・・!」
胸への刺激が強くなって、気持ちいいのがくすぐったさよりも大きくなり身体がビクビクと震えだす。顔を真っ赤に
して必死に声を抑えてこらえるものの、時たま声が漏れてしまう。呼吸が次第に乱れてくる。
そんなマリアの表情を見て、志織はなんともいけない気持ちが膨らんでくるのを感じた。
だだえさえ可愛いちっちゃな美少女が、胸を揉まれて感じさせられるのに必死に声を押し殺して堪えている姿が、
あまりにも可愛くて愛らしい。
それで悪ノリして、一番敏感と思える胸のちっちゃな先端を摘んでみた。
「きゃうっ!」
マリアの身体が大きくビクっとする。強い刺激に思わず身を前に縮めて抵抗しようとしてしまうが、しっかりと
身体を抱きしめた志織の手が胸にしっかりとあてがわれたまま、胸の先端を摘んだり指先で捏ねたりしてくる。
「・・・いやっ!・・・やあっ!」
声を上げ身体を強くビクつかせるマリア。こういう愛撫の目的でこんなところを弄ることなんて今までしたこと
ないので、刺激に慣れていなくて敏感すぎる。もはや、声を上げるのを恥ずかしがるとか、そんな状況ではない。
どう考えても、胸を大きくするのとは全く関係のなさそうな行為に、たまらず抗議の声を上げる。
「ま、牧村さんっ!そこはっ・・・か、関係ない・・・でしょうっ!?」
けれど、志織はなんとも楽しそうに敏感なマリアの胸の先端を弄りながら、
「いっぱい刺激を与えたほうがね、大きくなるんだって〜」
と、テキトーなことを言い行為を続ける。
「ほ、本当・・・っ・・・ですかぁっ!?」
おかしい、こんなの絶対に何かおかしい、そう思いながらも、必死に胸への刺激に堪えるマリア。
「あっ!・・・やぁ!」
決して気持ちよくて嬌声を上げているわけではなく、単純に刺激が強すぎて辛いのでしかない。
『うーん、ちょっと感じすぎてて辛そうかなー?』
必死の表情のマリアに志織は、胸の先端ばかりを弄るのをやめにして、胸全体を愛撫しながら一緒に胸の先端も
触るように変更した。
ようやく、責め苦のような胸の先端ばかりへの強い刺激が止められて、こわばらせていた体の力をやや抜いて深く
息を吐く。それとともに、再び始められた胸全体への愛撫に、さっきまでの強い刺激の続いたせいか、なんとも
いえない気持ち良さを感じる。
「は・・・ぁ・・・ふわ・・・」
もう前のように声を上げるのを懸命にこらえることもなくなり、ほどよく力が抜けて、快感を受け入れるマリア。
こうなると、時折り混じる胸の先端への刺激も、心地よい快感のアクセントとなって気持ちよく感じられていた。
マリアが身体をビクビクッと震わせて、息を乱れさせながら胸への愛撫に気持ちよさそうな表情をする。
「わぁ・・・マリアちゃん、気持ちよさそうだね〜」
志織は、マリアの可愛い表情をもっとよく見ようと思って、顔を覗きこむ。そのとき、志織独特の横へ跳ねたくせ毛が
マリアの耳に触れて、マリアが首をすくめる。志織はそれを見逃さなかった。
『えっ、もしかして、マリアちゃんって』
試しにマリアの耳にふうっと息を吹きかけてみる。
「ひゃぁ」
マリアがこれまでとは違う、なんとも力の抜けた声を出して首筋を震わせた。
『わー、やっぱり。マリアちゃんって、耳、弱いんだ〜。可愛いっ』
もうたまらないといった表情の志織。こんなに小さくて可愛いのに感じやすいなんて、もはや犯罪以外の何物でもない。
あいにく両手はふさがっているので、唇でマリアのちっちゃな耳をつまんで、耳たぶのふちをなぞったり、軽く歯を
当てたりりして愛撫していく。
「やあぁ・・・っ・・・そこ・・・そんな・・・ダメです・・・っ」
鳥肌が立つようにぞくぞくと首筋を震わせる。耳を触られただけでこんなになるなんて、とマリアは困惑したまま、
感じさせられていく。
胸へと耳への同時の愛撫によって、身体を震わせ息を荒げて小さな嬌声を上げるマリア。
次第に高まってきているのがわかる。
・・・こんなに感じてくれるんだったら、胸や耳だけでイかせてあげられるんじゃないのかな、と志織は思った。
さすがにマリアの年齢や今いる場所を考えると、下に手を出すのはまずいような気がしているので、願ったり叶ったり
この上ない。
『ふふっ、マリアちゃん、最後までしてあげるね』
志織は、このままマリアをイかせてみることにした。きっとマリアには初めてだろうから、それを自分がさせてあげる
ことに胸がときめいた。
志織はマリアの肌着をたくし上げると、中に手を入れ胸をじかに触った。
これまでよりもさらに直接的な胸への愛撫の感触に、マリアはさらに身を震わせる。
もはやマリアの姿は、肌着まで胸のところまで持ち上げられ、肌やパンツが思い切りあらわになり、志織の手の動きに
よっては胸の先端まで見えてしまうような格好になってしまっている。
もし誰か他の人が今、生徒会室に入ってきたりしたなら、そんな姿を見られてしまうであろうにもかかわらず、
マリアにそれを気にしている余裕などもありはしなかった。
志織が胸を愛撫し続けていく。今までの肌着越しのすべすべした感触と違い、肌が触れ合い擦れ合って、より愛撫の
感触が強く感じられていく。胸の先端が手指の抵抗で強く弄られ強い快感を感じさせる。
もちろん、耳への愛撫も忘れずに。
「やっ・・・あっ、あっ、・・・あぁ」
身体がビクビクと震え、足に力が入らなくなってくる。
自分の中で気持ちいい感覚が膨れ上がり、身体がおかしくなっていくのを感じるマリア。
「あっ・・・やっ・・・やっ!・・・」
志織はマリアが絶頂に近付いているのを感じて、胸の先端への愛撫を強める。
もうそれは背筋を走り抜けるほどの快感となって、マリアの高まりを増大する。
「やぁ!・・・わたしっ!・・・おかしく・・・っ!」
もういっぱいいっぱいになって、そんな自分の状態を怖がっているような必死の表情をする。
立っているのもやっとのマリアに志織は抱きかかえて支えながら言う。
「マリアちゃん、大丈夫だからね。イっちゃってっ」
仕上げとばかりに胸の先端を摘んで捏ね、強く感じさせる。一気に高まりが達する寸前にまで増大する。
「ま、牧村さんっ! やあぁっ!!」
生まれて初めて達する感覚に、自分が壊れてしまいそうな恐怖心に襲われ声を上げるマリア。けれど、志織の手の
動きは止められることなく、胸の先端を摘み上げ、そして、ついに
「やあぁっ! あっ、あぁっ――!!」
身体に強く力を込め、ビクビクと全身を震わせて、マリアは絶頂に達した。
「はぁ・・・はぁ・・・」
達した余韻に身体を委ね、床にへたり込んで身を志織の身体に預け、荒げた呼吸と熱く火照った身体を落ち着かせて
いるマリア。
「えへ〜。マリアちゃん、イっちゃったの初めてだよね〜。どう、気持ちよかったでしょう?」
マリアの肩に手を置いて、マリアの顔を横から覗きこみながら、ご満悦といった表情で嬉しそうに訊く志織。
けれど、マリアは次第に身体と気持ちが落ち着いてくるのにしたがって、可愛い顔が歪んでくる。
「・・・・・・ぐすっ・・・、・・・ひっく・・・」
そして、目に大粒の涙を溜めたかと思うと、たちまちそれは溢れ出し、とうとう声を上げて泣き始めた。
「ぐすっ・・・、ふえ〜〜ん・・・」
「マ、マリアちゃんっ!?」
絶頂に達するということを知らないのにイかせられたことで感じた恐怖心と、自分はまだ子供なのに無理やりに
大人の階段を登らせられてしまったような罪悪感で、ショックを受けて泣き出すマリア。
志織も、そんなマリアの心情を理解して、泣いているマリアの姿に後悔する。
「ご、ごめんね!マリアちゃん!! まだこういうの、マリアちゃんには早すぎたよねっ!?」
小さな少女の心を傷つけてしまったことを反省し、懸命に謝る志織。
けれども、マリアはただただ泣き続けるばかりであった。
・・・・・・・・・・・・
「・・・・・・そういえば、そんなこともありましたねー・・・」
三千院家の窓際で、遠い目で窓の外を眺めるマリア。
思い出したくもない過去の記憶が、まるで昨日のことのように・・・。
「おい、マリア。聞いているのかっ!?」
リビングの中央に置かれているソファーに腰掛けたナギが、不機嫌そうに呼びかける。
「えっ?・・・・・・ええ、聞いていますよ」
「まったく。人の話の途中でぼーっとするなんて失礼だぞ。で、マリアはどう思う?」
・・・・・・・・・。
「えーと、どこまで話していましたっけ」
「全然聞いていないではないかっ、まったく。だから、この本に書いてある、胸を大きくするには揉むといい、
っていうの、ホントに効果あるのかな?って言ってるのだ。マリアだって、こういうこと、やってみたことくらい
あるんだろ?」
手にした女性誌の開いたページをべしべしと叩きながら、ナギが問いかけてくる。
「どうでしょうか・・・。・・・効果あったんでしょうかねー・・・・・・」
また遠い目をして窓の外を眺めるマリア。あれから後も、懲りない牧村さんに何度も同じことをされたのだった、
けれど・・・。
「やっぱり? マリアもやってみたことがあるのだな!? だったらさ、私にもやってみてもらえないか!」
目を輝かせて、ナギはマリアに持ちかける。
「それはかまいませんけれど、・・・手がすべりますよ?」
にこやかな笑顔を向けて言うマリア。その笑顔に、思い出したくもなかった記憶を呼び起こさせたナギへの、
怒りや恨みの気持ちをたっぷりと込めて。
「・・・・・・だ、だったら、いい。・・・自分でやってみるから」
ナギは青い顔になって、そうつぶやくと、ソファーから立ち上がりリビングを出て行く。
手がすべる、とやらが、いかなるおぞましい行為なのか、そんな予感に身の毛がよだった。
「そうですか? 残念ですわねー」
笑顔でナギを見送るマリア。一体何が残念なのか・・・、ナギは考えることもよして部屋を出ていった。
ナギがいなくなったリビングで、マリアは再び窓の外を遠い目で眺める。
こうなると、白皇時代に牧村さん達から受けた恥ずかしい思い出が、次々と思い出され・・・。
「い、いけませんね! こんなことウジウジと考えていたって。お仕事しないと!」
両手で頬を軽く叩き、窓に背を向ける。
「もうあんなこと忘れました! 今日の夕食は何にしようかしらっ」
気持ちを切り替え、キッチンに向かおうと部屋の出入り口へと向かう。と、そこへ、
「あ、マリアさん」
ハヤテがちょうど部屋に入ってきた。
「今そこでお嬢様に会って、胸は揉むと大きくなると思うか、って聞かれたんですけど、僕には良くわからなくて。
マリアさん、どう思います?」
たちまちマリアの顔が笑顔のまま思いっきり引きつっていく。
「・・・そ、そうですね。ハヤテ君、女の子みたいですし、女装するときなんか胸が大きいと便利ですわよね。
試しにハヤテ君で試してみましょうか・・・?」
「ええっ!? これって、地雷!? なんだかよくわかりませんけど、ごめんなさーーーい!!」
終わり