美希「ふふ…今日は確かカメラの回収日だったな」  
理沙「お、そう言えばそうだったな」  
泉「どんな映像が撮れているかドキドキするね〜」  
放課後、いつものように動画研究部に所属する私達3人は何事かを企んでいた。  
まあ言ってしまえば3日前に生徒会室に仕掛けておいてある  
ビデオカメラを今日回収する事になっているわけなんだが…  
泉「あれ?それよりいいの?私達のセリフの前に名前なんかつけちゃっても…」  
美希「ああ、構わないはずだ。ギャグ物や小ネタ物では認められている技法なはずだからな」  
理沙「いや世界観を完全にぶち壊しな事を言うなよ…」  
美希「すまない。取りあえず私はテープを回収してくる。  
今日は遅いから明日、皆でビデオ観賞するとしよう」  
泉「了解、じゃあまた明日」  
理沙「一人で先に見るんじゃないぞ美希」  
美希「そんなことするわけないだろう?お楽しみは取っておく」  
私は泉と理沙に手を振り替えした後、すぐさまイギリスのビック・ベイによく似ている  
時計塔のエレベーターに乗り込んだ。  
今から起こる出来事は決してギャグ物でも小ネタ物では無かった事を知りもしないで…  
 
【動画研究部への復讐 〜花菱美希編〜】  
 
ゴウンゴウン…  
 
いつもと変わらぬエレベーターの起動音。  
やはり割りと年代物なのか、やはり揺れが激しかったが何とか私を最上階まで送り届けてくれた。  
「ん?おかしいな…。さっきまで晴れていたはずだが…」  
エレベーターに乗っている間にすっかりと辺りは薄暗くなっていた。  
当然、日が暮れた訳ではいない。  
かなり厚い暗雲が辺りに広がり今にも雨を降らそうとしているのだ。  
私はそれを見て、「くそ…」と心の中で毒づく。  
確かに天気予報でも夕方頃から崩れるとは言っていたがまさかこんなに早いとは…  
何にしても早く済ますべきか。  
 
時刻は5時。  
今日は生徒会の会議もヒナの仕事もほとんど無かったはずなので  
ヒナがこんな時間まで残業しているとは考えにくい。  
しかし用心するに越した事は無いため私は恐る恐る生徒会室の扉を開ける。  
すると信じがたい事が生徒会室で行われていた。  
 
「ヒナギクさんどうですか?くっ…気持ちよく無いですか?」  
「は、ハヤテ君!強すぎるから!!ちょっと待ってよ!!」  
「はは…無理ですよ!」  
 
……何だこれは?  
ああ、そうか。そうなのだ。私は疲れているのだ。  
私は目頭に指を当てて思いっきり指圧を与えながら考えた。  
今、思えば泉と理沙のボケに対してツッコミ続ける毎日。  
それどころかテストの点数が悪かったため雪路の補修にも強制参加させられる毎日。  
ヒナやハヤ太くんの嬉し恥ずかし映像を撮るべく追い回す毎日。  
ヒナから生徒会の仕事を押し付けて逃げ惑う毎日だったのだ。  
疲れるのは当たり前なのだ。  
 
……私がいくら自分に幻覚だと言い聞かせていても生徒会室から聞こえてくるのは、  
ヒナギクの気持ちよさそうな喘ぎ声、ハヤ太くんの挑発的な言葉、いやらしい水音。  
全てが最悪だ。  
 
確かにヒナにも恋人が出来るとは思っていた。  
しかしこれではまるで陵辱じゃないか。  
ハヤ太くんが一方的にヒナを攻め立てているようにしか見えない。  
ヒナはすっかり堕ちて悦んでいるがとても愛があるようには見えなかった。  
私はヒナにはもっと普通の恋愛をして欲しかったのに。  
ヒナは私にとって清楚で最も尊敬すべき相手だったのに。  
その私の中のヒナギク像を今ハヤ太くんが無茶苦茶に壊している事に私の怒りはどんどん膨れ上がっていく。  
「は、ハヤテ君!ハヤテ君!!」  
……でもそれは私のワガママなのか?  
ヒナがあんなにも悦んでいる以上、私に何かを言う権利など無いのでは?  
むしろ今、飛び出して止めに入った方がヒナには私に見られたという事で深い傷が残るはずだ。  
そう思い直した(いや、絶対にそうだと思い込むと)私はハヤ太くんへの嫉妬と怒りの念をなんとか振り払うと踵を返してエレベータの方へ戻った。  
 
今回ばかりは理沙と泉にも内緒にすべきだ。映像は必ず処分する。  
思っていた以上に最悪な動画を撮ってしまっているかもしれないのだ。  
今はヒナがいるから明日の朝一に回収しよう。  
理沙と泉には壊れたメモリーの方を渡して録画できなかった事にする。  
改めて仕掛けようとなった時には、たまには別の奴を盗撮しようとでも言えば済むハズだ。  
 
私は今見た事を完全に無かった事にするためだけに思考を働かせながらエレベーターのボタンを押した。  
既に最下層に降りていたエレベーターが最上階まで登ってくる。  
 
ゴウンゴウン…  
 
そのうるさい稼動音で私はあることに気付いた。  
「…待てよ?」  
この古いエレベーターの立てる轟音。  
これは生徒会室からでも普通に聞こえるはずだ。  
〔彼ら〕がこの音を聞いたとしたら誰かがあがってくる事くらい想像がつくはず。  
この階にやってきた人物が誰であっても生徒会室の扉を開けない訳にはいかない。  
何故なら時計塔の最上階のつくりは生徒会室から生徒会会議室、生徒会資料室などの様々な部屋に分岐しているのだから。  
……誰かに見られたかった?  
そんな訳あるか!  
私や泉達じゃない奴らが見たらあっという間に全校生徒に知れ渡るだろう?  
世間体などを考えたらまともな奴は見られたくないと思うはずだ。  
それでは一体どうして?単に聞こえなかったのか?  
 
チーン!  
 
エレベーターの到着音が鳴り響き扉が音もなく開いた。  
私は疑問を残したままエレベーターに乗り込もうと前に進んだ。  
いや、進もうとしたその時だった。  
 
がしっ…  
 
「え?」  
不意に両腕に腕をまわされて身動きがとれなくなった。  
この時計塔に今いるのは私以外にただ2人。  
「花菱さん。忘れ物ですよ?はいこれ。」  
左腕はハヤ太くんに自由を奪われていた。  
彼は悪魔のような笑みを浮かべながらブルーレイのビデオカメラを無理矢理、私に持たせる。  
そう私達が仕掛けたあのビデオカメラ。  
……まさか?  
私達の盗撮に気付いていた上、さらに回収に来た我々の誰かを誘き寄せるために気付かないフリをしていたのか。  
「あ、ありがとう。ハヤ太くん。」  
「美希、生徒会室の私の机にそのカメラの中に入っていたメモリーが置きっぱなしなのよ。一緒に取りに来てちょうだい。」  
「ひ、ヒナ?」  
右腕はヒナに自由を奪われていた。  
ヒナは語尾を弾ませて、普段とは違う喋り方をする。  
「ふ、二人とも…や、やめてくれ」  
裸姿の2人に私の腕は自由を奪われていて強引に引っ張られていく。  
私がどんなに足を動かしても引きずられる勢いは収まらず…  
ついに目の前のエレベーターの扉が音もなく閉まった。  
 
「はいメモリーチップ。」  
「…あ、ありがとうヒナ。もうここには用はないよ。」  
未だに私の腕を解放しない2人。  
言い知れぬ恐怖に屈して私はすぐさましゃがみ込む。  
丁度、土下座をするような形だ。  
「こ、この事は誰にも言わないから!」  
「ふふ…美希。それもそうだけど、このビデオカメラどういう事?」  
「と、盗撮しようと思ったんだ<あいつら>と一緒に…」  
「へぇ。花菱さん盗撮しようとしたんですか?」  
ハヤ太くんは私を押さえる力をより一層強くする。  
そしてヒナは丁度私の下半身を押さえるように移動する。  
2人にがっちりと押さえられながらヒナは下の制服を脱がそうとした。  
「ちょっとヒナ!何をする気だ!!ハヤ太くんもさっさと離してくれ!!」  
「ええ、質問に答えてくれたらいいですよ花菱さん。どうしてヒナギクさんを盗撮しようと?」  
手足を思いっきり捻り、何とか拘束を解こうとしたがこの二人に力で叶うはずがなかった。  
私は慌ててハヤ太くんの質問に答える。  
「か、軽い悪ふざけだったんだ。怒らせたなら謝るからやめてくれヒナ!」  
「ふふ…ハヤテくんこっちへ」  
「はい、ヒナギクさん」  
ハヤ太くんの言葉遣いに背中に寒感が走る私。  
私はソファーに無理矢理に寝かされその上にヒナが押さえつけるように寄りかかってくる。  
「だ、誰かが来るぞ!?泉や理沙が、いつまで経っても戻ってこない私を心配して見に来るかも…」  
「その手には乗りませんよ。何しろここはガーデンゲートですから花菱さん達が下で別れたのをちゃんと見てました。  
おそらく今、白皇にいるのは一部の先生方だけではないでしょうか?」  
嘘も見破られ、私は下を完全に脱がされ上は乱されて取りあえず胸が露出するように捲られた。  
……全てあの私が信頼しているヒナの手によってだ。  
「あら羨ましいわね。美希もそれなりにあるじゃない」  
「ひ、ヒナよしてくれ!本当に軽い気持ちだったんだよ!」  
ヒナの目はあの愛歌のようにSっぽさ全開の様な目をしている。  
何よりも私なんかがヒナの胸の大きさに勝ってしまった事がとてもまずかった様だ。  
「軽い気持ちだったとしてもヒナギクさんが可哀相だとか思わなかったんですか?花菱さん」  
「そ、それは……その…」  
「思わなかったそうですよ。ヒナギクさん、好きにやっちゃってはどうですか?」  
「ひぃ……ヒナ!思ったから!!悪いと思っていたけどあいつらがどうしてもって…!」  
もうヒナには聞く耳がない。ヒナの全神経は私のある一点にしか注がれていなかった。  
ヒナがいきなり私の胸を触りだす。  
 
「ううぁ、何をするんだヒナ!!」  
「うん?私達も美希達と同じ様に軽い気持ちで美希を弄んであげようかなって思ったりして?」  
「も、弄ぶって…やめ……ひ…」  
「はは、楽しそうですね。」  
ヘラヘラと笑いながらこちらを見つめるハヤ太くん。  
私の手はヒナの片手で頭上で押さえつけられている為、私の必死の抵抗にも関わらず胸を触るのを止めないヒナ。  
「ひ、ヒナ…もう二度と盗撮なんてしないからな。今度からはちゃんとヒナの許可取るからぁ!」  
「って言ってますけど?ヒナギクさんやめてあげないんですか?」  
「う〜ん美希とは長い付き合いだけど、こういう約束が守られた試しが無いわね。」  
「そ、そんな!?あは…ど、どうして?信頼できないんだよお…」  
断然、やめる気がないヒナ。  
それどころか行為は段々とエスカレートしていく。  
「あぅ!や、やめ…くぅ!」  
最初はそれこそ軽く触られる程度だったが徐々に胸を力強く揉んでくる。  
しまいには私の乳首を自分の口で吸ったり転がしたり舐めまわしたりしてきたのだ。  
 
ぺろ…ちゅぱ…ころ…。  
 
ヒナの唾液が嫌な水音を立て始める。  
右胸を舐めながら、弱冠痛いくらいに左の乳首を摘まれたり回りをなぞられたり…。  
「はぁ…あう…ヒナぁ!やめろって言ってるだろ?」  
「とか何とか言う割には抵抗する力が弱くなってるわよ?」  
「っ!そんなわけ…あぁ…ひう!」  
自棄になって手を動かそうとしたけど身体を反らせたせいかビクビクと身体が震えて力が入らなくなってしまう。  
そこを見計らったかのようにヒナはやさしく乳首を噛んだのだ。  
震えが止まらない。  
こういう事には疎いはずだったヒナにこんな事をやられるなんて。  
私はただ喘ぐようにだらしない声が漏れていく。  
 
「はぁ…ひ、ヒナ頼む!やめてくれたら……あぅ……」  
「やめてくれたらって……何も思いつかないの?私がやめてあげたら生徒会の仕事を手伝ってくれるとか色々あるでしょうに。  
 それとも私を怒らせるほど手加減は無用って事かしら?」  
「違う!…うぁああ…ああ!一体どこで……」  
本当にヒナは手加減していたのかヒナの舌使いが各段とあがり身体には常に電気が流されるような感覚だった。  
舌で乳首を突かれ、押しつぶされ、擦られて…  
ジンとする強い刺激が身体中に広がって汗がでて顔が火照ってくる。  
こういう面では全くヒナの能力を低く見ていたのだが私は身体を必死に可能な限りくねらせて何とか、感覚を逃がそうとする。  
しかしヒナは片手を胸から離しある方面へとのばしていく。  
「はぁ!やめてヒナ!!そこは……」  
「ふふ…何となく嬉しいわね。私なんかで感じてくれるなんて。」  
「ヒナギクさん。さすがにやりすぎじゃあないんですか?」  
ハヤ太くんが白々しくヒナに忠告する。  
本当はお前はそんな事なんか思っていないくせに…  
ヒナはあろうことか私の秘部にまで手をのばし始めた。  
私が自分で出してしまった愛液がヒナの手にまとわりついていやな水音を立てていく。  
 
ぴちゃっ…くちゅくちゅ…ぺろ…  
 
これで興奮するなと言うのが無理なことだ。  
どんどん感情は高ぶっていって限界が近づいて来たのが分かる。  
片胸は常にヒナの口内で弄ばれ続けて、もう片方の手で秘部を擦られ続ける。  
どんなに足をばたつかせてもヒナが擦るのをやめてくれる気配は無い。  
たまに親指がクリトリスに当たって擦れる度に私はまた悲鳴をあげた。  
「ひぃ…ああう…ああ…ひゃあ!」  
さらにハヤ太くんが相変わらずのへらへらと引き締まらない笑顔でこちらをずっと見ている。  
これなんてエロゲだよ!  
「さて指をいれるわね?」  
「や、やめてヒナ!も、もう充分…はぅ!」  
やや荒い手つきで勢い良く指を私の前の穴に入れるヒナ。  
そしてくちゅくちゅとヒナらしくその中指は暴れだした。  
「はあっ!…や、やめてえ!はぁ!あああ…」  
「美希…頑張ってね。」  
「な、何をだよ!あっ…やぁ!んああぁひぁぁ!!」  
ちゅうう…と擬音が聞こえそうな程、ヒナはとどめと言わんばかりに私の胸に吸い付いたのだ。  
肺活量が関係するのかどうかは知らんがまるで掃除機だ。  
……ついに私は限界を向かえてしまったのだ。  
ビクビクと身体の震えが止まらなくなった。  
愛液を大量に出してしまいヒナの左手をまんべんなく濡らしていく。  
ヒナが指を入れるまでもない。何もかも始めての私にはこの胸の刺激が強すぎた。  
味わったのは達成感と脱力感、何もする気が起きなくなる。  
荒い息遣いのせいで開いたままの口を閉じようとさえ思わなくなってしまったのだ。  
 
「ふふ…まさか本当にイクなんてね〜。ソファーが台無しじゃない美希。」  
「はぁっ……ひ、ヒナがそういう風に仕向けたんだろうが。は、ハヤ太くんが見てるのに何もこんな所で…」  
ハヤ太くんは相変わらずあのニパーとした笑みを崩さない。  
何がそんなにも楽しいのだろうか…  
私のプライドはこれで砕け散ったも同然だった。  
まあ裸になった時点で私はやっていられないのだが…  
「さて続きをやるわね美希。ハヤテくんも。」  
「はいヒナギクさん。」  
「つ、続き!?」  
聞き逃せない言葉だった。思わず上体を起こす私。  
それをヒナが信じられない力で阻止した。  
顔面を片手でソファーに押し付けるように押さえつける。  
「美希は動かなくていいのよ?全て私達がやってあげるからね。」  
「や、やめてくれ。何でもするから!生徒会の仕事でも、何だったら動画研究部を退部してもいいからぁ!」  
「何でもしてくれるそうですよヒナギクさん。どうするんですか?今なら僕はやめられると思いますよ」  
ハヤ太くんがわざとらしくヒナに質問する。  
それに対してヒナは私も耳元で囁くように言った。  
「何でもしてくれると言うなら今は我慢して欲しいわね。ちゃ〜んと最後まで美希に味わってもらいたいからね」  
「ひ……やめてくれたら何でもしてあげると言っただけだぞヒナ。」  
「今、美希に休憩させてあげてるじゃないの。それじゃあ約束どおり最後まで私達に付き合ってね」  
「遠慮なく行きますね花菱さん。」  
いつの間にか私に自分のモノを突きつけているハヤ太君。  
私はさっきからずっと彼が裸体だったのに今まで気付かなかったのだが、  
あんな女のような顔をしているハヤ太君のイチモツは見かけに寄らず中々、大きく太かった事を…  
 
「ま、待てよ…ゆる…謝るから、それは!」  
「許せませんよ、僕のヒナギクさんに手を出した罪は重いですからね。」  
「う゛ああああっうう!」  
ハヤ太くんは言うが早いが何の遠慮もせずに私の中に自分のモノを埋め込み始めた。  
全くスピードを落とさずに私の膜を突き破る。  
一体いつからヒナがお前の物になったんだと怒鳴ってやりたがったがそれも余りの激痛のため叶わなかった。  
ヒナのあれが前戯といった奴だったとしても痛い。  
「がぁああああ!痛っぐぅ…うぅ…。」  
 
ずぶぶ…ずちゅ…ずぶぶ!  
 
「いぁああ!っうう…」  
ハヤ太くんは私が初めてだという事に構わず信じられない速さで動き出す。  
やはりハヤ太くんは怒っているのだ。  
今のハヤ太くんは私を痛めつける事しか考えていない。  
「痛っい!は、ハヤ太く…落ち着け!ゆ、許して…!ああぅ!!」  
ごつごつとした固いハヤ太くんのモノが無理矢理に捻じ込まれては引きずり出されて私は悲鳴をあげる。  
「ひぃ…ああ!!ぐぃいい…」  
そしてクッと小さく笑いながらハヤ太くんはやっと動きを止めてくれた。  
「やっと分かってくれましたか花菱さん。盗撮はいけない事だって。」  
「最初から分かったと言っていたじゃないか…本当にいい加減に…」  
「ふふ…気付けなくてすみません。もうこれ以上花菱さんを虐めるのはやめておきますね。ヒナギクさんの為にも。」  
「…ヒナの?」  
全く気付きはしなかったが、ヒナは私の悲鳴が聞くに耐えなかったのか目を背けていたのだ。  
……ようやく遅すぎるが私はヒナの許しを得たのか。  
「ヒナ……」  
「美希……」  
「ですから花菱さん。お詫びをかねて僕がとっても気持ち良くしてあげますね?」  
「…もう一度言ってくれハヤ太くん。」  
 
「ですから、花菱さんの事をヒナギクさんと一緒に気持ち良くしてあげます。  
ヒナギクさん、花菱さんがちょっとでも痛みが和らぐように御奉仕してあげてください。」  
「分かったわハヤテ君。美希同じ事の繰り返しになるけど我慢してね。」  
「は、話がちが…ふむぅ!」  
すぐさまヒナは私に圧し掛からったまま口を塞いだ。  
ヒナは強引に自分の舌を私の意思に関係なくにゅるにゅると侵入させてくるので、私は再び気が変になりそうだった。  
ヒナに…女性にファーストキスを奪われた!?  
いくら四肢をばたつかせても私がヒナに力で勝てるはずも無く、だんだんと力が抜けていく。  
「むぅ!…ふぅ。」  
「話が違うって言われましても僕は花菱さんを許した訳じゃありませんよ?  
 ヒナギクさんに免じて可哀相な事はやめてあげると言う意味だったんです。  
 では思う存分イっちゃってくださいね?」  
 
ちゅぷにゅる…ぺちゃ…  
 
「うう…ふっ…うっ…ふむぅ!」  
ヒナは余った片手でやはり胸までもモミモミとどこまでもいやらしい手つきで執拗に触ってくる。  
同じ女だからか的確に私に刺激を与えてくるヒナ。  
力強く揉みながらも手の平で、すっかりと敏感になった乳首を擦られて、ハヤ太くんとは違って強すぎるが優しい刺激だった。  
「あはは…。何かまたすごい濡れてきましたね花菱さん。これは本当にぐしょぐしょですよ。  
これで痛みが少しでも和らいでいれば良いんですがね!」  
「ぷは…や、やめ…んん…んぅっ!ふぅっ!」  
今まで大人しくしていたハヤ太くんは私が感じ始めた事を良い事に再度あのスピードで動き出した。  
腰を打ち付けられる度にパンと乾いた音と私の愛液が飛び散る音が生徒会室に響き渡る。  
確かに先ほどよりも時間を置かれた為か痛みは和らいだかも知れないが、それは新たな地獄の始まりだ。  
痛みがそのままの刺激の強さでだんだんと快感へと変わり始めてしまう。  
そんな事はあってはならない…人間としてこんな望まぬ形では絶対に…  
もちろん抗議しようと思ったがヒナが私の口を塞ぎそれを許さなかった。  
「んむぅ…!ふぅん!んっ!ぬふっ!」  
「う〜ん。本当はこんな手は使いたく無いんですけどね。せっかく僕の両手が余っている訳ですし。ここを苛めてさしあげますか。」  
「んんぅ!ふぅ!」  
ハヤ太くんはその余った両手で私のクリトリスを摘んだ。  
いや、摘むだけではない。  
延々と擦り続けるつもりなのだ。  
「んぅ!!んぅうう!」  
ヒナは既に両手を使って胸を力強く揉んだり力を弱めてマッサージの様に触ったりしていて、  
四肢は全て自由に動かせるはずだったのだが私が感じるのと同時にがくがくと震えるだけで全く役立たずだった。  
ここまで滅茶苦茶にされたら抵抗する力は全く残っていない。  
口内はしつこくヒナの舌に犯され続け唾液を大量に流し込まれて私の神経を麻痺させてきて、  
胸はヒナの両手に信じられないほど気持ち良く責められて私の興奮を引き立たされていく。  
 
「ふう!んん!!むぅう!!」  
もうこれだけでも私は達してしまいそうだというのにハヤ太くんは最も敏感な所を擦り続けている。  
男にはそこがどんなに敏感か分からないのだろうか?  
ともかくハヤ太くんは手を止めてくれない。  
そしてあの気味の悪い固い肉棒で滅茶苦茶に私の中を掻き回す。  
満足に抵抗もできずに私は4つの箇所を一斉に責められ続け彼らが満足するまで達し続けなければならないのだ。  
「ふっ!んんっ!ぬうう!んううううう!!」  
……だんだんと平衡感覚が損なわれていき上も下も分からなくなりながらイカされ続けて意識が何度もぶっ飛びそうになる。  
飛んだとしても彼らが動くのをやめる事はなく、無理矢理にでも現実に引き戻されるのだが…  
「はぁ……う!…ヒナギクさん。そろそろ口を解放してあげてください。  
 花菱さんの感想を聞いて見ましょう。」  
「ちゅぱ…はぁ…。そうね、どうなの美希?」  
ヒナが口を離すとヒナか私の唾液が物凄く粘りつき糸を引いた。  
そして感想を求められた私だが何も言えるはずが無い。  
「やめて」という一言も満足に喋れないのだ。  
今も彼らは動き続けているのだから。  
まるで発狂したかのように悲鳴をあげる事しか出来ない。  
「ああああぅ!は、ハヤぁ!!やぁああああ!ひぃいいい!」  
「もっとやって欲しいですって?良いわよ?」  
そう言いながら胸にむしゃぶりつくヒナ。  
言っている事が無茶苦茶だ。  
今の絶叫のどこを聞けば「もっとやってほしい」に聞こえるのだろうか?  
「ははは、ヒナギクさんも意地悪ですね。」  
「あああっ…ひゃあああ!もうやめぇえ!は、ハヤ太くん!!」  
不規則にハヤ太君の陰茎が私のアソコを刺激し続けているのもそうだが、何よりもクリストスを弄られ続けるのは私にとって拷問に等しかった。  
私は必死でハヤ太君にやめるように呼びかける。  
「ふふ、さすがにここの刺激は強すぎましたか?ともわれ僕の勝ちみたいですよヒナギクさん。」  
「はぁ…冗談じゃ無いわ!勝負はここからよ!」  
唾液でベトベトに私の胸を汚しながら舐めるヒナ。  
ハヤ太くんの挑発に乗せられたか、より一層強く胸から与えられる刺激。  
再び乳首をぎゅっと強く摘まれ引っ張られ伸ばされていく。  
不思議な事にそれはハヤ太くんの乱暴すぎる刺激に一瞬勝った。  
「ああうぁぁ!…ひ、ヒナぁ!ひあぅ…!」  
「ちゅぷ…ほらハヤ太くん。美希も私の方が気持ちいいらしいわよ?」  
「くっ…負けてられませんね!」  
「ああぅ!ハヤ太!…らめぇ!動かなぁあああ!」  
「呼び捨てするなんていい度胸ですね!」  
「ち、違うあああ!もう、やあああ!イきたくない!!もうやめええええ!」  
ヒナに胸だけでイカされた余韻を味わう暇さえ与えられずに私は再びハヤ太くんに強すぎる刺激を与えられイカされる。  
ほとんど連続絶頂というやつだろうか…  
私は自由になった四肢を必死でばたつかせる。  
…痙攣させていると言った方が正しいか。  
 
「あうぅ!…やぁああ!ハヤ太ぁ!ヒナぁ!!ひぃああああ……はあ!」  
「……呼び捨てはやめた方がいいですよ?っ…そんな事よりも、もう限界です!」  
「ひぃあぅ!ま、まさぁああ!」  
私は確かに薄れていた意識の中、ハヤ太君の言った事を聞き逃さなかった。  
ハヤ太くんに限界が来るのは何としても避けたい。  
万が一、子供が出来たらどうするつもりなんだ……もう手遅れかも知れないが。  
「だ、だって花菱さん初めてでキツイんですけど、花菱さん感じすぎて…  
 こんなに何回も締め上げられて我慢出来るの僕だけですよ。」  
「なぁあああ!ひぃいい!」  
「……はぁ…幾らなんでも、それは美希が可哀相……」  
「……もう手遅れですからあ!…うあああぁぁ!!」  
「ひぃああああぁぁぁぁ…」  
人が喋れないことを良い事にハヤ太くんは最後に思いっきり腰を打ちつけ私の中に精液をぶちまけた。  
物凄い勢いで私の奥に打ちつける精液。  
完全に密着しているため精液は溢れる事なく無理矢理に子宮内に限界まで大量に送られているようだった。  
私は今までにないほど遥か彼方へと意識を飛ばされたようだった。  
それでも私の意識とは関係なく無意識に指先から四肢が胴体が痙攣し続ける。  
「はぁ…ひ、ヒナギクさん。僕やってしまいましたよ」  
やっと私の中から自分のイチモツを取り除いてくれたハヤ太君。  
やっと私が解放された瞬間だった。  
あの不快なゴツゴツした物は取り除かれ私は身体中をヒクヒクと痙攣させて涎を流しつつも一安心した。  
しかし…  
 
「ひぃぃ…ひゅうぅ…」  
「あむ…はぁ…」  
ヒナは相変わらず胸にしゃぶりついていたままだった。  
そんなにも私の胸が美味しいのだろうか?  
私は喘ぎ声と言うより、まるで喘息のような呼吸を繰り返すばかりだった。  
「ひ、ヒナギクさん?それ以上やったら花菱さんが本当に壊れるのかも知れないのでやめた方が…」  
「だ、だって…せっかく胸があるから気持ちよくなってもらった方が!」  
「……なんだかんだで僕よりもヒナギクさんの方が花菱さんに恨み持ってません?特に胸に…」  
ヒナもハヤ太君の手を借りて、ようやく胸から離れてくれたためやっと私は本当に解放された。  
今はもう人前には出られない顔をしてるんだろうな私。  
汗で額ににピタっと張り付くあの一束だけ前に出した髪や涎や涙で台無しになった顔を拭くことも今の私には出来なかったし、する気力も無かった。  
「これ以上、ヤってたら心臓の弱い人はショック死するかも知れませんよ?というよりも花菱さんが失神しないのが不思議です。」  
「いいえ、美希はタフだから続けても良いと思うわ。ていうかこれじゃあ愛歌さんは体力無いから耐えられないわよ?」  
「え?…いや僕は愛歌さんには別に恨みとかはありませんし。」  
「何よ!愛歌さんや千桜さんも、いずれはヤって見たいからこれ(駄文)を書いたんでしょう!?」  
「……この世界観を壊さないでください。台無しです。」  
2人が何を話しているか、意識の浮き沈みを繰り返していた私には聞き取れなかったが  
何やらとても楽しそうな会話だった。  
 
やがて、その会話が終わるとヒナが私の頬を叩いてきた。  
「美希、大丈夫?」  
「花菱さーん。」  
薄ぼんやりと開いていた目を無理矢理こじ開け私の目をみるヒナ。  
「ああ…う。」  
「大丈夫見たいよ。」  
「本当ですか?えい!」  
「ひあう!」  
まだヒナギクの唾液で汚れていた乳首をハヤ太君は人差し指で力強く押したのだ。  
再び、私は愛液を股間から吹き出してしまった。  
最も今は彼のせいで愛液ではなく精液なのかも知れんが…  
「美希、嬉しいお知らせよ。美希はこれで解放されるって」  
「……本当なのか?」  
私は無理にでも置き上がり、手で涎を拭いた。  
口内がすっかり乾ききっている。  
しかし優しく声を掛けたヒナギクとは打って替わってハヤ太君は低い声で呻くように言った。  
「ただし条件がありますよ」  
「…じょ、条件?」  
「そうですよ?あんな位で僕が花菱さんを許せる訳無いじゃないですか。条件がつくのは当たり前です。」  
「そんな…」  
「取り合えず条件を言いますね。条件はただ一つ。明日の放課後午後4時までに瀬川泉さんか朝風理沙さんをここに連れてくるだけです。」  
「そ、そんな…」  
私は再び同じ事を言いながら首を横に振った。  
 
確かに私の仕事はそこで終わりかもしれない。  
しかし泉か理沙を連れてくる。しかも午後4時までにという事は…つまり…  
ふと、私は飾ってあった柱時計を見た。  
時刻はいつの間にか午後7時。  
私が助かる代わりに泉か理沙を3時間この拷問まがいの事を受けさせるという訳だ。  
「出来るわけがないだろ…」  
「へえ?ちなみにもしも明日、一分でも遅刻した場合や僕たちの命令に逆らった時は…」  
「うわ!」  
ハヤ太くんは私の足首を持つや否やさっきと同じ体勢で私の股の間に立った。  
「今日と同じ事を繰り返します。僕の気が済むまで」  
「そんな事、言われても…」  
「最近、ヒナギクさんとヤり続けて免疫が出来たのか3回位は連続で出来るようになったんですよね花菱さん。  
これって昔のひ弱な僕にしては凄い成長じゃないですか?  
それに相手があの憎き花菱さんだとすれば怒りに任せて10回連続でヤれると思いますよ?  
1回で、あんな虚ろな目になっていた花菱さんは僕が10回射精して果てる頃にはどうなっているんでしょうねー?」  
…私はただ呆然とした。  
脅しだと思うが私には今みたいなキツイ事は真っ平ゴメンだ。  
そうやってうなだれた私にはある声が聞こえてきた気がした。  
もちろん幻聴だと思うのだが、それに耳を傾けてしまう。  
――そうだ。  
何で私が、私だけがこんな目に遭わなければならない?  
今回に限って見れば計画を立てたのは泉じゃないか。  
ビデオカメラだって理沙のじゃないか。  
私のした事と言えば、このカメラを回収しに来た事だけ…3人の中で一番軽い罪じゃないのか?  
そうなのだ。何も理沙はともかく泉の身を守ってまで自分を犠牲にする必要はないんだ。  
「…やれば良いんだろ。やれば」  
「そうですよ花菱さん。はい服をどうぞ。今日の所はもうお帰り下さい。」  
ハヤ太君は私に、いつの間にかきっちりと畳まれていた制服を受け取る。  
同時にすぐ近くで雷が落ち、それに続くようにスコールの様な大量の雨が降り出す。  
心の奥底にわずかに残っている私の良心が友達を売ろうとしている自分に傷ついて泣き叫んでいるような気がした。  
 
続く  
 
 

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