「が…あくぅ…もうやめて…アーたん。」  
びちゃじゅぶじゅぶ…びちゃ…  
僕の上でアーたんが動くたびに僕はガクガクと身体が震えた。  
それでもアーたんは何度も何度も僕の上で動き続けて僕もそれにつられて何度目かの白いオシッコを出してしまう。  
「ああああ…かはっ…はぁ…」  
「っく…ふふ、今日の所はここでやめてあげるわハヤテ。明日も頑張ってね?」  
「う、うん…はぁ…」  
 
今日も僕はアーたんに執事としての仕事の実技試験をたった今終えたところだった。  
僕は今日も失敗しちゃってアーたんに気持ちよくさせられてしまう。  
僕がいくら、やめてと叫んでも失敗したときは必ず【オシオキ】されなきゃいけない。  
その【オシオキ】を受けた後はいつもこんな風に身体に力が入らない。  
まるでベッドに身体がくっついたみたいにどんなに頑張っても自分では立てないほど疲れきっちゃうんだ。  
僕はこんなだらしない姿をアーたんに見せるのがとても嫌だった。  
アーたんにボロボロにされるのが悲しくて悔しかった。  
涙がうっすらと目に溜まる。  
「…ハヤテ。さっさとあっちに行きなさい!」  
「くはぁ…ひぐ…うん分かったよ。」  
 
 
それから数時間の後、僕は朝の散歩を楽しんでいた。  
散歩中もアーたんの事を考えてしまってあまり楽しめなかったけど…。  
「はぁ…【しつじ】っていうのも大変なことだったんだ。」  
今まで受けてきた色々な修行。  
アーたんに無理矢理にでも色々な事を覚えさせられる毎日。  
なかでも夜の【あれ】だけはここん所かなりつらかった。  
「たまにはアーたんを見返したいのに…。そうじゃないと僕はいつまでも…きゃ!」  
そう考えてボーっとしてたせいで何かにつまづいてしまった僕。  
これじゃあ踏んだり蹴ったりだよ。  
 
僕は思い切り泣きたかったけど我慢した。  
そして自分が何につまづいていたのかと思って振り返って見る。  
すると…  
「…これは?」  
半分以上、朝露でしめった土に埋もれていた雑誌。  
僕はそれに何だかとても興味が沸いてきてしまい服が汚れるのも気にせずに掘り返す。  
そしてそれの中身をおそるおそる覗いて見た。  
「うわぁ…こ、これHな本だ…。」  
思わず僕は雑誌を閉じた。  
雨に濡れて文字やイラストが見えにくくなっていても一瞬で分かっちゃった。  
でもそれも一瞬の事でやっぱり見てみたくなる。  
その雑誌はババーンと大きくこんな事が書いてあった。  
「え〜っと…あ、あれが上手くなるコツ100連発!?なお、この雑誌には50項目しか載っていません。来月号を買ってください?」  
これって詐欺じゃないのかな?と思いながらも内容は僕の知らないことばかりだった。  
すっごく勉強の為になる本。  
あの夜の実技試験はこれで行けるかも。  
 
…駄目だ。こんな機械持ってないからこれは駄目。  
こっちのはなんか恥ずかしいし…。  
あ、これは簡単にできそう!  
こっちも!うわぁ…どれをするか迷うなぁ。  
僕は夢中になりながら雑誌のページを次々とめくっていた。  
「ハヤテー!ハヤテー!朝ごはん!!」  
「わぁ!!う、うん!分かったよアーたん!」  
遠くからアーたんが僕を呼ぶ声が聞こえた。  
僕はドキドキしてきた気持ちを何とか抑えて取りあえず服の下に雑誌を隠すことにした。  
うわぁ…ビチャっと濡れて気持ち悪いよ…。  
 
 
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  
 
「…ム?私が生前、隠したはずのエロ本が消えている。  
 私の許可なく持っていくとはいい度胸だな。どこの誰かは分からんが。」  
 
この神父姿の自縛霊はエロ本が帰ってくるまでここに居座り続けるつもりらしい。  
 
【視点】はその真実を見届けた後、法則に逆らって時を越える。  
時を越えた先で【視点】は再び僕自身の…  
「綾崎ハヤテ」の物になる。  
 
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  
 
 
「さあハヤテ。今日こそは頑張ってね?」  
「うん、分かったよアーたん。」  
今日もこの夜の実技試験の流れはやっぱり変わらずに最初はアーたんが僕をテストする。  
最初の内はうまくいったのに、最近は全くアーたんを気持ちよくさせられない。  
「ちなみに、いつもの様に執事として不合格だったら【オシオキ】するから覚悟なさい!」  
「…分かったよ、アーたん。」  
でも今日こそは僕だって出来る!はず…。  
あの本の通りにやれば必ず…。  
「あ、アーたん。ちょっとの間だけ目をつむってくれない?」  
「…いいわよ?」  
アーたんは僕の言った事に一瞬、怪しく思ったみたいだけど目を閉じてくれた。  
僕はすぐさまパジャマを脱いでアーたんの服もなるべく早く脱がして行く。  
「…いつまで目を閉じればいいのかしらハヤテ?」  
「も、もう少しだけ…。」  
あの本の言う通りにやればアーたんにも喜んでもらえるハズ…。  
何よりももう【オシオキ】はイヤだ!  
「が!?くっ…。」  
「あ、目を開けてもいいけどちょっと我慢してね?」  
僕は何度も見てるアーたんの体を見てドキドキしながらロープでアーたんを縛っていた。  
倉庫でたまたま見つけた埃まみれだったのを洗ったこのロープで…。  
「く、くるしい!な、何をやってんのよ!うぐぐ…。」  
あの本にはちょっとくらい痛がる方が相手にとっては気持ちよくなるって書いてあったよね?  
だからアーたんが苦しそうでも僕は頑張ってアーたんの首を一生懸命縛った。  
 
「いい加減に…しなさい!」  
「うわぁ!」  
アーたんがいきなり僕を押しのけた。  
僕は思わず後ろに倒れてベッドの角に頭をぶつけちゃう。  
アーたんは本当に苦しかったのかむせているみたいだった。  
「何するのよ!?殺す気なのハヤテ!」  
「いやでもアーたん、この本に首を縛ってからすれば気持ちよくなるって。」  
僕は渋々、隠していた例の本をアーたんに差し出した。  
するとアーたんは呆れたように溜息をついた。  
「…ねえ、どこで見つけたか分からないけどこれは【手首】って書かれているのよ?」  
「ええ!?」  
よ〜く見てみると雨で濡れているけど確かに【手】と書いてあるように見える気もする。  
うん、たぶんアーたんが言うのだから【手】って書いてあるんだろうな〜。  
「ごめんアーたん。ちゃんと読んでなかったみたい。アハハ…」  
気まずいときは笑うのが一番!  
そういう風にあのお父さんに教えられた。  
でもアーたんにはその手は効かなかったみたい。  
それどころかもっとアーたんを怒らせたようだった。  
「ハヤテ?覚悟は出来てるんでしょうね?今日もあなたは執事失格よ?」  
「え?ま、待ってよアーたん!もう一回だけ!!」  
「だいたいこんな本に頼るのが間違っているのよ!!」  
僕は必死で逃げようとしたけど頭が痛くてすぐにアーたんに押し倒されてしまった。  
僕は怖くなった。  
また【オシオキ】されるなんて…。いやだよぉ!  
 
「…そうだ。」  
「え?」  
アーたんは今まで見たことないような冷たい目で自分の首のとこらへんを見ている。  
僕がアーたんの首に巻きつけたまんまにしておいたあのロープ。  
「せっかくハヤテがこんな物を用意してくれたのだからこれは使わなきゃね?」  
「あ、ああ…ひ…い…」  
アーたんは笑いながら素早く僕にあのロープを巻きつける。  
僕はそんなアーたんを見て、ただただ怖がる事しかできなかった。  
あの本通りに僕が縛られてしまった。  
「や、やめてよアーたん。きついよぉ!」  
足は開くように縛られて、手も後ろに回されて縛られて僕の体がさらにそれを抑えてしまっている。  
に、逃げられないよ…。  
「ふふ…。じゃあハヤテが大人しくなった所でここをたっぷり可愛がってあげるわね。」  
「ここって…やあ!やめてよぉ!!」  
アーたんは僕が動けないのをいい事に僕のその…アレを…おちんちんを舐め始めたんだよ!!  
こんなはずじゃなかったのに…。  
「ああ…やめてよアーたん。許して!ごめんなさい!!くぅ…ん!」  
「ふふ…今のハヤテったらミノムシみたいね。くねくね可愛らしく身体を曲げて。」  
「うわ…ああ…あう…」  
ぴちゃぴちゃちゅぷ…  
いつもの事だけどアーたんが舐めるたびに僕はどこかへ飛び出して行きたくなる。  
このくすぐったい感じから逃げるように気を失いたくなる。  
それができないから僕は体を動かして何とかアーたんの口から逃げようとした。  
でもロープが邪魔でいつも以上に逃げられなくて。  
それどころかロープで動けないと分かっていると余計にドキドキしてきて、いつもの時よりも気持ちよく感じてしまう。  
…これがあの本に書いてあったことなの?  
「やめて!アーたんくすぐったいよぉ!!」  
「ふふ…駄目に決まってるでしょ?それに今日のハヤテは我慢が足りないわね。ロープで縛られてよけいに嬉しいのかしら?」  
「そ、そんな事。あぅ!」  
アーたんは僕の言う事を無視してまた舐め始めた。  
ぞくぞくと体に寒気が走る。  
 
ぺちゃじゅる…ぴちゃぴちゃ…  
 
「ああ…っあ…あっ…あっ…」  
アーたんのつばでおちんちんはもうドロドロに濡れていて…。  
何よりもベロが動くたびに体中がガクガクと震えて…。  
その…そろそろ限界が…。  
「ああ…アーたん出ちゃうから口離して!!」  
「いつもの事じゃない。我慢しないでイきなさいよハヤテ。あふ…。」  
「あ…」  
アーたんが少し強めに僕のおちんちんを加えちゃって…  
 
「うわああああ…ああ!!あはっ…」  
 
びゅるる!どぷっ!どぷっ!  
 
嫌な音を立てて僕はアーたんの口に精子っていう白いオシッコを出してしまった。  
アーたんはそれでやっとベロを動かすのをやめてくれた。  
「はぁ…あ…」  
「ふふ…ハヤテは相変わらず可愛いわね。」  
「アーたん。明日こそ頑張るから今日はもう…。」  
「何を言っているの?」  
アーたんは僕の言葉に反応した。  
…もう許してくれるんじゃないの?  
「さっきハヤテがしたのは殺人未遂…犯罪なのよ?犯罪者は死刑になるのよ?」  
「し、死刑!?」  
死刑って僕…死んじゃうの?  
「そう死刑。ハヤテには昇天してもらうわね?」  
「しょ、笑点?座布団?」  
「・・・・・・そうね。分かりやすく言うと気持ちよくなりすぎて死んじゃう事よ?」  
「そ、そんな。」  
軽く僕の話を無視された事と何となくこれからやられる事の意味が分かった気がした僕は身体全体に鳥肌がたった。  
焦ってロープを引きちぎろうとしたけど所々ちぎれないように「ほつれ」を取ったのは僕だった。  
ロープが頑丈なのは僕自身が良く分かっていた。  
 
「ふふ…ハヤテは本当に細かい事まで気を配るわね。おかげでしっかりとハヤテを抑えられるわ。  
せっかくロープで縛ってるんだからハヤテがいくら嫌がってもやめてあげないわよ?良いわね?」  
「いやだ!やめてよアーたん!!ほどいてぇ!!」  
「ふふ…アーン。」  
大きく口をあけて僕のおちんちんをもう一回包みこむアーたん。  
いつものアーたんとは思えないような声を出しているのが僕にはさらに怖かった。  
まださっきの気持ちよさが残っていた僕には刺激が強すぎて、身体をロープに縛られているのにめいいっぱい反らせて…  
「あああああっ!あっ!やめっ…そんなに強くう…あうっ!」  
にゅるにゅるとベロが絡みついてきて僕はいつもと変わらないように一方的にイかされ続けて…。  
さらにアーたんは何を考えたのか僕のおしりまで指で触り始めて…。  
「あふぅ…かぁ…ああっ…」  
もう何回出しちゃったか分からないよ…。  
あの白いオシッコをアーたんの口に何度も漏らしちゃって。  
「うふ…この本便利ねぇ。あれ?こういうのまだやった事なかったわねハヤテ。  
 これやってみる?」  
「ふぁああ…」  
アーたんがニコニコしながら指で指しているイラストを見て僕は凍りつく。  
「や、やめて…そんな恥ずかしい事は…もう白いのでないし、ひぐぅ!!」  
「今日のハヤテは死刑なのよ?【オシオキ】の時よりももっと苛めてあげるわね?」  
 
ああ…昇天できるなら早く昇天したいよ…。  
もう死んじゃってもいいからこの気持ちよさから解放されたい。  
「ふふふ…どう?これはいいんじゃない?くっ……それとも舐めていた方が良かったかしら?」  
「あう…あは……あっ…あっ…あくっ…」  
 
でもそれができないから僕は泣いて…  
叫んで…  
髪を振り乱して…  
涙を流して…  
よだれを格好悪く垂らして…  
 
「うああああああ!!!」  
「ふふ…まだ気絶してくれないのね?」  
「も、もうやめてアーたん。ごめんなさ…もうしないか…ひぐぅ!あうぅ!」  
「もう一回はっきり言わないと分からないわよハヤテ?ん…」  
「は…や、やめて…。」  
 
アーたんの【お許し】をもらえるように謝るしかなかった。  
 
【fin】  
 
 
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「ム?眠っていた間に今度はあの【男性が気持ちよくなるベスト100】という本がなくなっている。  
 はぁ、仕方ないがもう諦めてダンジョンに戻るか。」  
 
霊と言えどいつまでもここにいては退屈な事に気付いた「彼」が1週間後にここを立ち去ったのは僕だけ…【視点】だけは知っている。  
そしてその夜、例のテクニックを使ってもアーたんを満足させなかった僕の持ち主が100の技で【オシオキ】されることもこの時点で僕は分かっていたのかもしれない…。  
 
ちょっと憂鬱な気分になりながらも僕は主の…「綾崎ハヤテくん」の元へと戻っていった。  
 
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