四つん這いと言う恥ずかしい格好のまま、ハヤテの動くのを待つ歩。
…しかしハヤテはなかなか動き出さなかった。
「…あの……入れると言うのは、いったいどこへ入れるんでしょうか…?」
このハヤテの質問に、歩は顔を真っ赤にして怒りだす。
「ど…どうして女の子にそんな事聞いちゃうのかな!?……こんな格好してるんだから…大体は分かるでしょ?」
ハヤテはそう言われて、先程まで自分が指を入れていた所を見ている。
「(…やっぱりココの事なのかな……でもこんな小さい所に入れてホントに大丈夫なのかな…?)」
そう思いながら、顎を手に置き考え込むハヤテ……その間も歩はずっとその体制のまま待っていた。
「…は、早くしてくれないかな?……この格好…恥ずかしいんだから…。」
歩にそう言われ、ハヤテはようやく動き出した。…しかし、はじめての事なのでなかなか挿入に手こずってしまう。
「…え、えっと……もうちょっと上かな……」
「…この辺りですか?」
「それじゃ上に行きすぎだよ…っ!…もう少し下………?!!…ちょっと、そこ…ちがっ……」
「あっ、何となく分かってきましたよ!…ココですね!」
「…だ、だから何で人の話し聞かないかな!…そこはお尻……入れてほしい所はもうチョット下だよ…。
…もぉ……本当に仕方ないんだから…ほら、ここだよ。…早くしてくれるかな。」
そう言って歩は手をお尻の方へまわし、恥ずかしい部分を両手で開いてハヤテに入れやすいようにした。
お互い初めてと言う事で初々しい二人だったが、歩のおかげでようやくハヤテは歩の入口へとたどり着いた。
「…ん……っ、…そう、そこだよ。…そこにハヤテの…入れてほしいんだょ…。」
「分かりましたお嬢様、それではひと思いに入れてしまいますね!」
そう言って歩の腰を持って、一気に歩の中へ突き刺そうとするハヤテ…歩は慌ててそれを制止する。
「ちょ、ちょっと待って!…そんなひと思いに入れられたら壊れちゃうよ。
…私だって初めての女の子なんだから、その……もう少し優しく扱ってくれるかな…!」
歩にそう言われハヤテは申し訳なさそうに謝ると、一度深呼吸をし、ゆっくりと歩の中へ先を入れ始めた。
初めての痛みに、歩には先程までの余裕は無く、ただただ唇を噛んでシーツを掴み、必死に痛みに耐えている。
ハヤテは言われた通りにしているだけだが、その歩の様子が心配で仕方無かった。
「お嬢様?…やはりコレはさすがに入らないのでは…?」
「…つつッ……大丈夫…っ、…大丈夫だから……そのまま…ゆっくり入れてくれるかな…。」
「でも…っ!」
「ダメだよ……ご主人さまの言う事…ハヤテはちゃんと聞けるでしょ…?」
「……それは………では、…絶対に無理しすぎないで下さいよ…?」
そう言うと歩はニコッと笑い、ハヤテは再びゆっくりと歩の中へ自分のソレを入れ始めた…。
「(…うぅぅ…っ!エッチがこんなに痛いなんて思わなかったよ…。……私のあそこ…裂けちゃった気がしてきたよ…
…だいたい男の子ってみんなこんなに大きいのかな?…ハヤテ君が大きすぎるんじゃないのかな…?)」
歩は心の中でそう思いながらも、依然グッと口を閉じて声を押し殺している。
その額には痛みに耐える脂汗が…そして手は震えて今にも崩れ落ちてしまいそうだ。
そんな歩に、ハヤテの口から待ちに待った一言がようやく発せられた。
「お嬢様、…全部入りましたよ。」
とりあえずその言葉を聞いてほっとする歩。入れてしまうと、動かなければそれほど痛い物でもない。
「ちょ…ちょっとこのまま休憩しようか。」
歩にそう言われ動きを止めるハヤテ。…しかし、ほんのかすかな動きでも歩に強い刺激を与えてしまい、
その度に歩の中は、ハヤテのソレを締め付けるようにビクビクと痙攣している。
「…んんっ、……まだ動いちゃダメだよハヤテ…!」
「でも…お嬢様が締め付けるから体が勝手に……」
「な…私は何もしてないよ。…ふぁ…っ、……ハ、ハヤテが勝手に動いてるだけだよ…。」
「そんな…っ。…だってお嬢様の中……柔らかくて…すごく気持ちいいから…」
「…もぅ……なんでそんな恥ずかしくなること言うかなぁ…。」
結局動かずして感じ合ってしまう二人…このままではそれらしい事もする事無く果ててしまいそうだ。
しかし時間が経つにつれ、歩の割れ目からは大量の愛液が溢れ出し、ソレによって滑りがだんだんと良くなっていった。
「(…あれ?……少し痛いのがマシになってきたかな…?…今なら大丈夫かも……うん、きっと大丈夫だよ!)」
歩はそう思い、ついにそれらしい事をする決心をした。
「…ハヤテ、…ゆっくり動かしてみてくれるかな?……絶対ゆっくりだよ…!」
歩がそう言うと、ハヤテはゆっくりと歩の中から自分のソレを引き抜くように動かし始めた。
すると歩の膣内には痛みはあるものの、最初の様な衝撃は無かったらしく、
歩は更に動きを激しくするようにハヤテへ命じた。
痛みと気持ち良さが半々の世界を彷徨う歩…しかし痛みは時間を刻むにつれ麻痺し、和らぎ、
その代りに気持ち良さがどんどんと増して行く。
そして気づくと部屋には、ハヤテと歩の連結口から聞こえるグチュグチュと言う卑猥な音と、
歩の口から聞こえる、普段からは考えられない喘ぎ声が響き渡っていた。
「ハ…ハヤテ君、…すごいっ……んっ…んぁ……はぁ…っ……お腹の奥まで…ハヤテ君のが…っ!」
「ハァ…ッ……お嬢様、…また僕の事を君付けで読んでいますよ?」
「だって…頭の中が……あっ…、気持ちいいでいっぱいで……んっ…ふぁぁ…!……私おかしくなっちゃったのかな…っ。
ハァ…ッ……気持ちいよ…気持ちいいよ、ハヤテ君…ハヤテ君………ハヤテ君!!」
気がつくと歩は、ハヤテが気を失っていると言う事も忘れ、何度も何度もハヤテの名前を叫び続けていた。
歩がハヤテを君付けで呼ぶようになってから15分程経った頃、歩は3回目の絶頂を迎えていた。
「ハ…ハヤテ君、私…また…ッ……あっ、…んん……んぁぁぁ!!」
体を大きく数回ビクつかせ、前のめりに倒れこむ歩を見て、ハヤテは動きをとめる。
「お嬢様、大丈夫ですか?…今ので3回目ですので、そろそろ止めておいた方が…」
「あぅ……ダ、ダメだよ!…ハヤテ君はまだ一回もイッて無いでしょ?」
確かのこの時、3回も絶頂に達した歩に対し、ハヤテは1度も絶頂に達することはなかった。
「私ってそんなに魅力ないかな…?」
「いえ!…もちろんお嬢様は魅力的なのですが…お風呂でスッキリしてしまってなかなか……」
「そんな事言ったら私なんて3回もイ………と、とにかく!大きくなったハヤテ君のおちんちん…絶対に私が静めるんだから…
だからハヤテ君はジッとしててくれるかなっ!」
歩はそう言うと、今度はハヤテをベッドに寝かし、自分はハヤテにまたがるような体制をとった。
そしてハヤテのソレを手で掴むと、ゆっくりと自分の中へ埋め込んでゆく…。
「……んっ、…今度こそハヤテ君の事…私の体で満足させてみせるんだからっ…。」
そう言って歩は、体を上下に動かしハヤテのソレに刺激を与え始める。
この体制になってハヤテは特別気持ち良くなる事は無かったが、確実に気分は高まって行った。
おそらくは、先程まで後ろからの攻めで見えなかった歩の顔が、この体制になって見えている事に関係していたのだろう。
歩は唇を噛みしめながら腰を動かしたり、時に口を大きく上げて息を荒げている。
そんな歩のエッチな姿を見てハヤテは思わず興奮してしまい、とうとう絶頂を迎えようとしていた。
「お嬢様……僕…もう……」
「んっ…何?……ちゃんと言ってくれないと……はぅ…ッ……分からないよ…?……んん…っ!」
「その……もうイキそう…です…っ!」
「うん、…いいよ、中に出してくれるかなっ…。……私も……またイキそ……ふぁ……あぁぁぁ!!」
歩はハヤテのソレを一番奥まで埋め込み、4度目の絶頂はハヤテと共に迎えた。
「……すごい…ハヤテ君のおちんちん…まだ私の中でビクビクいってる……いっぱい出てるのかな?」
「そんなっ……あの、…恥ずかしいんでそろそろ出してもよろしいでしょうか?」
「まだダメだよ、…最後の一滴まで私がぜーんぶ絞り出すんだからっ!」
そう言って歩が子宮あたりに力を入れると、膣内がグッと締まりハヤテのソレをきつく締め付ける。
そして思わず声をだすハヤテの精液を文字通り一滴残らず絞り出した歩は、ようやくハヤテのソレを解放した。
「はぅぅ…っ、…まだお腹の中が熱いよ。…ハヤテ君の精液がいっぱい出たからかな?」
そう言ってハヤテの顔を覗き込む歩。ハヤテは思わず恥ずかしくて目をそらしてしまう。
「や、止めてくださいよお嬢様。…あっ!それと、もう『ハヤテ』って呼び捨てに戻してくださいね。」
「えっ…?……あ、そっか…ハヤテ君記憶失ってたんだったね…。」
歩はハヤテのこの一言で、ようやくハヤテが記憶を失っていた事を思い出した。
すると途端に、ハヤテをだましてこんな事をした罪悪感の様なものが歩を襲う。
その様子を心配したハヤテは、冗談交じりで笑いながら話し始めた。
「いやー、でもお嬢様があんな声を出すなんて本当に驚きましたよ!」
「なっ、…それは女の子なら普通じゃないかな…!……そうだよ、私は普通が取り柄なんだから…」
「いえいえ、お嬢様の喘ぐ声はすごく大きくてとてもエッチでしたよ。きっと普通の方よりもエッチな…」
「ちょっと…は、恥ずかしいから止めてくれるかなーッ!!」
歩はそう言ってハヤテの体を、思わずドンッと突き飛ばしてしまう。
するとハヤテはベッドの上から落ち、頭を強く打って2回転程派手に転がって壁にぶつかり、ようやく止まった。
「ハ…ハヤテ?!…ごめんなさい、…だ、…大丈夫…かな?」
「…テテッ……あれ…?ココは……って西沢さん?!…ななな、何ですかその格好……って僕まで?!!」
その慌てようを見て、歩は一目で気がついた。―――記憶が戻ったのかな…。
歩は少し迷ったが、ハヤテに嘘をつく事も出来ず、正直に記憶を失ってる間に自分が何をしたのかすべて話そうとした。
…が、その時、歩より先にハヤテが口を開いた。
「えっと……うーん…たしか僕はお嬢様に言われてお屋敷をでて…それで西沢さんに呼びとめられて……」
「あ…あの、私の言う事…少し聞いてくれるか……」
「それで車に跳ねられて、…何故か西沢さんをお嬢様と呼んで……それで一緒にお風呂に…」
「?!!」
ハヤテのこの言葉に歩は驚きを隠せない様子で、ハヤテの話に割って入った。
「ハ…ハヤテ君?!……もしかして、覚えてるのかな?」
「はい、少しづつですが思い出して……えっと、確か僕はお風呂で西沢さんに何か…気持ちいい事をされたような…??」
「…ちょっと待って!…えっと…記憶を失った場合って、記憶が戻るとその時やっていた事は忘れる…って言うか。
そう言う感じの…なんて言うか、…暗黙のルールみたいな物があるんじゃないのかな?…かな?!」
そう言われて少し考えるハヤテ。…しかし記憶は断片的にどんどんと蘇って行く。
「…えっと……それで確かさっきまで僕は西沢さんと…ベッドで…………ッ!!!」
ハヤテが顔を真っ赤にして黙り込むのを見て、ハヤテが先程までしていた事を思い出したのは明白だった。
それにつられて顔を真っ赤にした歩は、いてもたってもいられず布団へ潜り込んだ。
「その…ご、ごめんなさいっ!…私……どうかしてたのかな。」
「僕の方こそ…記憶を失っていたとは言え……西沢さんが何度も果てるほどあんな事を…」
「ヤダッ…、…は、恥ずかしからあんまり思い出さないでくれるかな………。」
「す…すみません。」
その後しばらく、立ちすくむハヤテと布団の中で小さくなる歩の間に会話は無く、二人の間には沈黙が続いている…
そして耐えきれなくなった歩は、ハヤテに屋敷に帰る様に言いだした。
「ハヤテ君さ…御使いの途中だったんだよね。……その、早く戻った方がいいんじゃないかな…?」
もちろん歩はハヤテにずっとここに残っていて欲しかった。
…しかしハヤテの事を思えば、そんなわがままも言ってられない。
これ以上ハヤテには迷惑をかけてはいけないと言う、歩なりの気づかいだった。
しかし涙を我慢する歩の声はどこか頼りなく震え、その声は逆にハヤテを引き止めてしまう。
「西沢さん…?大丈夫ですか?」
「…わ、私は大丈夫だからっ!……大丈夫だから…」
「でもやっぱり…こんな事して西沢さんを放っておくなんて僕には……」
「だったら……だったらハヤテ君はずっと私の家にいてくれるのかな?…ナギちゃんじゃなくて…ずっと私の傍にいてくれるのかな?」
そう言って布団から顔を出した歩の目からは、大粒の涙がぽろぽろと流れていた。
「そ、…それは……僕にはナギお嬢様に一億五千万円の借金があるので、それを返し終わるまで御屋敷を離れる訳には…」
ハヤテがそう言うと歩は一度フーッと息を吐き、涙を拭って普段通りの笑顔を見せた。
「でしょ?…だったら早く御屋敷に戻らないと!私なら本当に大丈夫、…エッチな事だって私から誘ったんだから。
ハヤテ君は記憶を失って私の言う通りにしただけなんだから…気にする事無いよ。……。」
歩はそう言うと、これ以上は笑顔を続けることができず、再び布団の中へ潜り込んだ。
ハヤテはかける言葉が見つからず、部屋に来る時に脱衣所から持ってきた執事服を着始めた。
―――はぁ…ハヤテ君をだましてこんな事して、ハヤテ君に嫌われちゃったかな…。
…そうだ、これはきっと夢なんだよ。……きっと私が毎日ハヤテ君の事ばかり考えてたからこんな夢見ちゃったんだ。
一度はそう思った歩だったが、自分の愛液で濡れたベッド、さらには自分の中からあふれ出るハヤテの精液が、
そしてそばで聞こえるハヤテの着替える音が、再び現実の世界へと歩を連れ戻した。
「……あの、…西沢さん。」
ハヤテの呼びかけに歩はピクリと体を反応させるが、返事をする声が出ない。
「えっと、…そのままでいいんで聞いて下さい。…その、……いくら記憶を失い西沢さんを主人と思ってて命令されたからとは言え、
…僕はそんな気も無しにエッチな事する様な男じゃありませんから…。」
ハヤテの言った意味を理解しようと歩の頭はフル回転で動いている。
そしてそれとなく意味を理解した歩は、慌てて布団から飛び出した。
「そ…それってどう言う意味かな?!…かな!!?」
いきなり興奮気味に大声を上げる歩に、驚いて少し後ろに下がるハヤテは頭を掻きながら恥ずかしそうにしている。
「えっと……まぁ、そう言う事です。」
「あー!そんな風にごまかしちゃダメだよ!もっとハッキリ言ってくれるかな?!」
たじろぐハヤテに歩はどんどん顔を寄せて近寄って行く。
ハヤテもどうやら観念した様子で目線を下に伏せて、さらに恥ずかしそうに口を開いた。
「その……僕、西沢さんの事が……す………」
「……す…?」
「す……すき………すき焼きがですね、」
じれったいハヤテに、歩は思わず崩れ落ちそうになっている。
「どうして急にすき焼きの話になっちゃうのかなぁ…?」
「いえ、僕はすき焼きが大好きで!…それで西沢さんはそのすき焼き以上に大好きですって言おうと……っ…。」
慌てて話ごまかそうとしたハヤテだったが、結局は歩に告白する形となってしまう。
そしてそのハヤテの告白(?)を聞いた歩は、ようやく心の底からの笑顔を見せた。
「もぉー、女の子をすき焼きと比べるなんて失礼じゃないかな?……アハハッ、でもハヤテ君らしいと言えば、ハヤテ君らしいかな?」
ようやく見せた歩の笑顔に、ハヤテもホッと胸をなでおろしている。
「なんだか順番がめちゃくちゃですみません。…あんな事してから告白なんて…。」
「うぅん、私が悪いんだから…こちらこそごめんね。…えっと、ふつつか者ですがよろしくお願いします。…でいいのかな?」
まるで結婚でもするかの様な堅苦しいあいさつに、二人で笑いながら歩は夢の様なひと時を過ごしていた。
…しかしハヤテもずっとココにいる訳にもいかず、楽しい時間はあっという間に終わり、ハヤテは帰る事になった。
「あのねハヤテ君……私たち…またすぐに会えるかな?」
「はい、きっとすぐに会えますよ。」
「そ、そうだよねっ、…もう私たち恋人同士なんだもん……すぐに会えるよね。」
歩はそう言ったが、実際に今までだってハヤテとは高校も違いあう事はめったに無かった。
いくらハヤテに思いが伝わっても住み込みで働くハヤテに、すぐに会えるかなんて保障は何所にも無い。
「あっ、そうだ!」
少し落ち込んだ様子の歩を見て、ハヤテはある事に気づき胸ポケットからペンとメモ帳を取り出した。
「これ、僕の携帯の番号とメールアドレスです。…今はお屋敷に忘れてきちゃいましたけど……
夜、ナギお嬢様がお休みになった後ならいつでも電話できますので。
あっ…後、僕もたまにはお休みをいただいているので、その時は何所かへ…」
そう言いながら番号等を書いた紙を歩に渡すハヤテ。歩はそれをポーっとした顔で黙って受け取った。
―――ハヤテ君の携帯番号……これから毎日ハヤテ君と電話出来ちゃうのかな?
じゃあ毎日寝る前にハヤテ君におやすみって言ってもらったり…それからそれから、好きだよ…とか言われちゃうのかな?
ハヤテ君がお休みの時は何所に行けばいいのかな?遊園地かな?水族館かな??
「あの……西沢さん?」
ハヤテが声をかけると、一人妄想をしていた歩はビクッと反応した。
「あ…えっと、……け、携帯を御屋敷に忘れちゃうなんて、ハヤテ君本当にドジなんだから。
…えっと、えっと……あ、…ありがと。……毎日電話するね!」
「はい。西沢さんならいつでも喜んで。」
ハヤテは笑顔でそう言うと、歩に手を振りながら屋敷への道を歩き出した。
「それではまた。」
「うん、ハヤテ君も気をつけて帰ってねっ!」
「はい、もうあんな事は……」
―――キキー!…ドンッ!!!
「ハヤテ君?!……大丈夫?ハヤテ君?!」
「…あれ?……ここはいったい…?」
終わり。