「うっ…う〜ん…」
ここは、何処だ?オレは何をしていたのだろうか?
なんだか頭の中がボーっとしてて、今は何も思い出せない…
ん?遠いとこから誰かオレを呼んでるような声が…
「ちょ…っと…ね…いぃ…」
ん?うるさいな…なんだ?
オレはもう少しこのまま寝ていたいって、オレは寝てたのか?
するとだ、そんな眠気を吹っ飛ばすような衝撃が起こったのだ!
「ちょっと!いい加減に起きなさいってば!」
「うわぁぁぁぁっ!!?」
オレはその大声に飛び起きてしまった、な…なんだ?
女の声だったような気がするが…オレはようやく目蓋を開き、
この心地良かった暗闇の世界から、外の世界を見るのだった。
するとオレの目に映りこんだのは…
「やっと起きたの!あんたね…人を誘っておいて、何を寝てるのよ」
それはまごう事なき美少女だった、なんだ?まだ夢でも見てるのか?
辺りをよく見ればプラモがあっちこっちに飾られてる、ここはオレの部屋じゃないか。
そんな中に女が居るなんて…はっ!!
「どうした〜まだ起きてないの?目覚ましに叩こうか?」
「いや…その、起きてる…だが、何でここに…」
「ちょっと、だから誘ったのはあんたでしょうが、他のプラモを見せてくれるって」
え?そう言って誘ったのか、オレが?
このオレの部屋に…女を誘ったというのか!ゆ…雪路を!!
そうだ、目の前の少女は、雪路…オレと同じクラスの女子だ。
確か…そうだ、学校でこいつがオレの作ったプラモを褒めてくれて…ん?
だが誘ったか?オレの部屋に来てくれって…?
その事だけは全く思い出せない、というか
チキンハートのオレがそんな事を言ったなんて信じられないぞ!
「ほらほら、ボーっとしない、この私がせっかく来てあげたのに」
「あ…あぁ…まぁな」
「ん?もしかして…」
するとだ、あの可愛らしい顔がオレの間近に迫ってきたのだ!?
思わず胸がドキッと高鳴ってしまう、すると…雪路は指を伸ばし、
オレの鼻の先をボタンを押すかのように触れてきたのだった。
「緊張してる?何だか顔が赤いわよ」
「なっ!そ…そんな事、ない…ぞ」
「あはは、結構かわいいじゃない…あんた」
「うっせぇな……うわっ!」
するとだ、まだベッドの上で呆けてるオレの横に、こいつは座ってきて、
その身体を横から密着させてくる、恥じらいもなく…というかオレを挑発してきてるようだ!
「どう?」
「な、何が?」
「こんな風に女の子に密着された事…ないんでしょ?」
「うっ!」
図星だ…そしてオレはこいつの思い通りに、更に胸がドキドキし緊張してきて、
頭から湯気がでそうなくらいにまでなっていた。
そんなオレの態度を面白そうに、こいつは…雪路は見てた。
その時だ、さっき雪路が勢いよくベッドの上に座ったせいか、
その振動でベッド横の棚の上に置かれた大き目のプラモ箱が、
今にも落ちてこようとしてたに気付いたのは!
雪路からは死角で見えてないようだが、それが雪路の頭の上に落下しようとしてる…
「危ない!」
「えっ?きゃっ!!?」
ドサァァッ!!
オレは咄嗟にそいつを落下物から庇った、幸いに空箱だったらしく怪我は無い、
少々箱の角にぶつかって痛い程度で済んだが…しかし。
「あっ…」
「あ…」
そんな痛みを吹き飛ばし感じさせないような、衝撃的な状況にオレはいた…
咄嗟に庇ったわけで、何も邪な考えなんて無かった…無かったのに。
オレは雪路を…このベッドの上に押し倒したかのような体勢になっていたのだ!
雪路も驚いた顔でオレの顔を見つめてる…頬が少し赤い、
ち…違う、そんなつもりじゃなかったんだぁ!!
オレの頭の中はスパークし、顔の体温が一気に物凄く急上昇していく…
「え…えっと…薫君が、こんな大胆な事をするなんて、思わなかったかな…」
「ち、違う…これは、そのだ…」
「わかってるって、守ってくれたんでしょ?私を…」
「えっ?」
ちょっ…なんだ、この空気は?
何だかいいムードになってる気がするのはオレだけか?
倒した時に乱れた制服、そしてほんのりと上気した顔、
そして…少し潤ませた瞳がオレを見つめてる。
「雪路…お、オレ…その…」
「えっ?」
「お、お前が……好きだ!」
「!?」
えっ?え…ちょっと待て、オレ…何を言った?
勢いにのって…好きって…な、なにぃぃぃ!!
まさか緊張してボタンを連打して、罠な選択肢を選んでしまったのか?
それとも何かのバグなのか…
チキンハートなヘタレなオレが、この状況で…告白してしまったなんて!!
雪路は更に驚きを感じ、唖然としてた…
あぁ…終わったかもしれない、早まった…早過ぎたんだ、だが…
「あ、あはは…男の子の部屋に来たからには少し覚悟してたんだけどさ」
「え…?」
「まさか本当に、こんな風に…告白されちゃうなんて思わなかったな」
「ゆ、雪路…オレ…」
「特に、薫君ってここ一番な時に弱腰になるタイプだと思ってたのに…」
なぁ…オレの錯覚か、さっきから妙な熱い眼差しを向けられてるような気が…
息使いが荒い…オレの呼吸音?いや…それだけじゃない、オレ達二人のだ。
「いいよ…」
「な、何が?」
「女の子に全部言わせる気?初めてなんだから…その、優しくしてよね」
…………ガピィィィィ─────
って思考を強制終了してる場合じゃない!
な…何のイベントだこれは!ちょ…オレの想像もつかない展開になってる気がする。
これってあれだよな…その、エロ展開?
そ、そんなわけあるのか!?だって…突然の告白から、
その一気にエッチだと?ま、まさか…そんな事…
「服…脱がせるの、上手いんだ」
「えっと…知識だけだけどな」
「なぁ〜に、それって男子特有のエロ妄想で?」
「まぁ…そうかな」
「ふぅん…こっちまで器用なんだ、ん…あっ…」
制服を捲りあげて、胸元を隠すブラのホックを外していくオレの手…ん?
待て待て!!な、なんでオレは雪路のブラを外してる!?
気付けばオレは雪路を脱がせにかかっていた、半ば無意識の状態でだ…
はっ!うぉっ!!そ…そんな状況にも驚くなかで、更なる衝撃がまた…
オレの目に、二つの膨らみが目に入った…それは雪路の胸、おっぱいだ!
「あ、あんまり…ジロジロ見ないでよ」
「いや、その…とっても綺麗だったから、つい…」
「は、恥ずかしいじゃない!ん…まぁ…ありがと」
揺れてる…エロ雑誌とか二次元とかでしか見た事のない、
あの女性の胸の膨らみの全容が、オレの目の前に…いや!
「あっ!ん…優しく…揉んでよ…あっ!」
「わ、わかってる…これくらいでいいか?」
「う、うん…あっ!あんっ!」
さ、触ってる…揉んでるよ、オレのこの手は!!
雪路の胸の膨らみを、オレは…あぁ柔らかい、これが女の胸か。
その膨らみを鷲掴みにし、柔らかさと弾力を堪能していく、
すると動きの度に、あの雪路の口から色っぽい声が漏れるのだ。
「あっ…んっ…なんだ、上手じゃない…あ!」
か、感じてる…オレの愛撫で雪路が!
こんなエロイ表情をして、感じてるのか…
まさに手から伝わってくるその感触は夢心地だった、
あぁ…もう死んでもいいかと思うくらいに感激をうけてしまう。
だが、まだこれは始まりだったんだ…
「あんっ!ちょ…そ、そこ…」
「えっ?えぇ!?」
「駄目っ!あっ…そんなとこをクリクリしたら…あぁ!!」
オレの指先は突起を摘み、そして回すように弄くっていく、
この胸の先の突起…ピンクの乳首を!
そしてそして…何といつの間にか、下半身の突起まで、
下着越しにもう片方の手で弄ってしまってたのだ!
クリという…あの豆な突起部を!
「あぁ!薫君…そ、そこ…ちょ…調子に乗りすぎだって、あぁ!」
「ごめん雪路、お、オレ…もう止まらねぇ!!」
いつの間にか抱き上げ、後ろから抱きつくようにし、
その半裸の雪路の全身をより愛撫していく、
こ…こんな真似ができる勇気がオレにあったのか不思議なくらいの行動力だった。
しかし…オレの手でやらしく乱れる雪路に、オレは激しく興奮させていたのは確かだ、
すでにパンツの中のも激しく勃起させてる、雪路も…この指先で弄くる股間部が、
べっとりと濡らさせていて興奮させてるのを知らせてる。
だから欲情が収まらない状況でオレが、その行動に出るのは自然の流れだと思った、
特に今の無意識状況で大胆な行動ができるオレには!
「なぁ…入れるぞ、雪路…」
「えっ!あ…マジで、んっ!あっ…ちょっと待っ…あぁぁ!!」
ズブゥゥゥゥゥ!!!
「あぁぁぁ─────!!!」
オレはその股間で膨らませてたのを、外に解放させてやると…
じっくり火照り濡らしてた雪路の股間に、それを押し当てていた…そしてそのまま一気に、
この塊を熱くドロドロになってた中へと挿入していったのだった!
な、なんて…気持ち良さなんだ、これが雪路の…中!
「あ…あぁ…もっと優しく…んっ!」
激しい衝撃のせいか、雪路の身体が反り暴れさす、
ポニーテールの髪が激しく揺れてるぞ。
オレは、優しくと努力しようとしてた…だがこのあまりの快楽が、
勝手に身体を動かしていく、更に快感を貪ろうと行動するのだ!
「あぁ!!激しい…あ…あぁ!!」
し、絞まる…オレのを締めていく…くっ、だけどなんて気持ちよさだ…
雪路もあまりの激しい感覚に翻弄されてるようだが、
オレもまた同じく激しい衝撃に翻弄されていく…その中でオレは、
段々と身体の奥から湧き上がる熱さを感じてた。
そしてそれは…下半身に集中し…膨張させた柱へと移っていく、
つまりそろそろオレは…
「うわっ!で…出るっ!」
「んあぁ…ちょ…あ…待って!あぁぁ!!」
ドクドクドクゥゥゥ!!!
オレはその熱いマグマを…雪路と繋がったまま、その中へと解き放った。
勢いよく吐き出されていく感じがする、そして頭の中を白く染める開放感…
オレはイったのだ…雪路と一つになって、そして…
「はぁはぁ…あ…馬鹿、中に出すなんて…んっ…熱っ」
「ご、ごめん…オレも初めてだから…うっ」
オレはようやく全てを出し切り、弱々しく萎えた自分の分身を抜く、
すると…その今日初めて無修正で見た女性の性器部から、
赤い…初めての証と一緒に、白い…オレが出したのが溢れてくる。
「はぁ…はぁ…もしもの時は、ちゃんと責任をとってよね…」
「あ、あぁ…わかってるって」
「約束よ…薫…京ノ介君」
チュッ…
初めてだった、これも生まれて初めての体験だ、
その互いの初めての経験の最後にもう一つ経験したのは、
キス…女性との初めての唇を重ねる行為だった。
それから数ヶ月後…
「ねぇ…あのね」
「な、なんだ…雪路?」
「……できちゃった」
「はい!?」
オレの元に、衝撃すぎる告白が飛び込んできた…
それを口にしたのは当然に雪路、どうやらあの時のが命中したらしい!
「だから…責任、とってよね」
「あ…あはは…」
そしてオレはその後に…すっかりお腹の大きくなった雪路と学生結婚をする事になったのだ。
彼女も薫の姓名になり「薫 雪路」となり、オレ達はその後の人生を二人で…
いや生まれてくる子を合わせて三人で力を合わせ生きていく事になった。
後の人生はそれはもう波乱な展開だったよ、
趣味だって、就職して金を稼ぐ身になっても新婚生活に稼いだ金を奪われ、
そんなに金を費やせる事ができなかったしな。
でもオレは…幸せだった、何故ならオレの側には…
あの大好きな惚れた女がいるのだからな。
【オレの人生 二周目…HAPPY END】
:::::::::::::::::
「うっ…う〜ん…」
ここは、何処だ?オレは何をしていたのだろうか?
なんだか頭の中がボーっとしてて、今は何も思い出せない…
ん?遠いとこから誰かオレを呼んでるような声が…
「ちょ…っと…ね…いぃ…」
ん?うるさいな…なんだ?
オレはもう少しこのまま寝ていたいって、オレは寝てたのか?
するとだ、そんな眠気を吹っ飛ばすような衝撃が起こったのだ!
「ちょっと!いい加減に起きなさいってば!」
「うわぁぁぁぁっ!!?」
オレはその大声に飛び起きてしまった、な…なんだ?
女の声だったような気がするが…オレはようやく目蓋を開き、
この心地良かった暗闇の世界から、外の世界を見るのだった。
するとオレの目に映りこんだのは…
「こらぁ〜〜〜〜!!あんたね…まだ倒れるには酒が足りてないわよ〜ひっく!」
……ヤバイ、オレは目を覚ますべきでなかった、
違う…こっちの世界は違う!!
「何を必死に現実を否定してるような目をしてるのよ〜こらぁ〜」
オレの…目の前には酔っ払いがいた、
そのだらしない様は、女性としてもはや色気も無いような姿だった。
よく見れば場所だって飲み屋の店内だしな。
「ん〜なんか失礼な視線を感じたけど、気のせいかしら」
「あぁ…気のせいだ、だからもう飲むのはよせ雪路!」
「え〜〜やだよ、まだ飲むもん!うぃ〜」
ったく、オレのおごり…強制的にそうさせられたのだが、
さっきまで高い酒を飲んでたと言うわりに、オレにおごらせた安い酒を飲みまくってたのだ。
はぁ…アレがこんな風になってしまうなんてな。
「時間って…残酷だよな」
「ん?何の話よ〜」
「こっちの話だ、気にするな…」
そっか…さっきまで見てたのは夢だよな、夢…
何だか感覚がリアルだったから、騙されかけたぜ!
でももしかしてらそんな風になるルートがあったのだろうか、
このオレの人生にも…もしかしたら。
「あの時にセーブしたかったな…できるのならさ」
「何を言ってるかわかんないけどさ、あんた…キモイわよ」
「うっせーバーカ!!」
分かってるよ人生にセーブも二周目も無いって、
だからオレは…
「え〜い、オレも飲むぞ!親父…酒!」
まだ希望は捨てないさ、そいつと腐っても縁がある内はな!
そうだ、オレの好きな人は側にいる…随分と変わってしまったが、
それでもまだ誰の物にもなってないんだ…だから。
【まだオレの人生 一周目…進行中】