「くくく、さあ観念するんだな花菱…」
「なぁに、おとなしくしてりゃ悪いようにはしねぇよ…」
「…まったく、三下の定型文みたいなセリフばかり吐いて…」
「んだとコルァァァ!!」「てめ、自分が今どういう状況かわかってんのかオラァァァァ!!」
「ふむ、それなりに体の成熟した男子3人に囲まれ、辺りに人影無し。
対して、こちらはか弱い女子1人。すでにしっかり腕は縛られ、しかも親友の恥態を晒した写真を盾に
脅されているときた。なんてかわいそうなわたし」「わかってんじゃねえか…。だったら無駄口叩かず大人しく…」
「まあ待て。おい、さっきのそのヒナの写真。もう一回見せてみなさい」
「あァ? んだコラ、これがどうかしたっつーのかよ」
「くは、何回見てもたまんねえぜあの会長がこんな…」
「……ぬるいな」
「あァ?」
「ぬるい、生易しい。児戯に等しい。お前ら、『その程度』のヒナで満足しているのか?」
「てめぇ何言って…」
「まあそれでも。確かに強迫のネタとしては十分だし、さっき言ったとおりの私の不利は変わらない。
だから、これは取引でもなんでもなく、単なるお願いになるのだが…。…よっと、まあこれを見てみたまへ」
「あァ? なんだこりゃ…」
「『サンプル』だ」
「ぶはぁぁぁぁっ!!」
「うわああっ!! 西木が鼻血吹いて倒れたぁぁ!!?」
「ど、どうした…、…! こ、これは…!」
「クククク…、どうだい? 『その』ヒナは?」
「あ、あああ…」
「ふ、目も当てられないとはこのことか。
しかし刮目して見よ。…どうだ? みっともないだろう? はしたないだろう? あられもないだろう?」
「(ゴクリ…)」
「言葉もない、か。情けない。こんなもの、まだまだ氷山の一角だというのに…」
「なん、だと…?」
「サンプル、と言ったろう? 私のコレクションはまだこんなものではない。…しかし、悲しいかな、
今の持ち合わせはこれだけしかないんだ…」
「お、おい…どうするよ?」
「ああ、わかってる…。お願いなんて、この女、そんな甘いもんじゃねぇ。たった一手で、立場を逆転させやがった…!」
「話が早くて助かる。そうだな、ブツはまた明日にでも渡そう。一枚だけ、な?」
「な、一枚だけかよ!」
「今回のように悪用されては困るのでね…。『次』は用意しておかないと。それに、破壊力はそのサンプルの
比ではないぞ? ああ、その一枚もくれてやる」
「なんてやつだ…」
「ああ、そうそう。もうすぐヒナが助けに来ると思うが、わたしはもうお前らに犯されてしまったあと、
ということにしてくれないか?」
「なに? いったいどういう…」
「純潔を汚された私はヒナに懇願する。『ヒナ、あなたが汚れを拭い去ってちょうだい』…。
…あとはお前たちが知らないネチョがネチョネチョの世界だ」
「ね、ネチョが…、ネチョ…」
「ふふ…。…む、来たな。さあお前ら、さっさと散れ!」
「ああ、すまねえ、恩に着…」
「てぇぇぇやあああああぁぁぁっっっ!!!!」
「「げぼああああっっっ!!!」」
「むぅ、一太刀で葬り去られたか。未遂とはいえ、罪は裁かれるということだな」
「美希!! 大丈夫!?」
「あ〜、コホン」
「?」
「…そ、それが、あいつら、無理やり私の制服をひん剥いて…、私の大事なところを、乱暴に…」
「そ、そんな…」
「具体的には、胸を揉んだり、吸ったり、引っ張ったり、挟んだり、あそこを擦ったり、いじったり、舐めたり、臭いをかいだり…」「………」
「あまつさえxxxをxxxってxxxxにxxxxx、さらにxxxxxxをxxしたあとxxxxして、あにはからんやxxxのxxxxをxされるなんて…」
「……(オロオロ)」
「とにかく、人畜非道の限りを尽され、むぐっ!?」「美希、美希ぃ! ごめんね、助けられなくて、ほんとに…」
「……」
「ぐすっ、美希ぃ…」
「…そうになったすんでのところでヒナが助けてくれたので、まったく無傷のーぷろぶれむさー」
「……ほんとに?」
「ああ、ほんとにほんとだともむぐぅ!?」
「ああん、良かった! ほんとに良かったよぉ、美希ぃ! うわぁぁぁん!!」
「…なんか、これはこれでもう満足かな…」