某金曜日 午後11:50  
 
「ふぁ〜ぁ、もうこんな時間。そろそろ寝るか…」  
ハヤテは読んでいた本(学○○ノA)をしまい、ベットに入った。  
「そういえば、お嬢様は映画を見ると言って閉じこもっていたけど、今日は確か…」  
 
コンコン  
 
ドアをノックする音。  
「あ、はい。どうぞ」  
ドアを少し開け、顔を覗かしたのはナギだった。  
「お嬢様、どうかしましたか?」  
ナギは無言のままハヤテの部屋にズカズカと入っていき、ベットにあがってきた。  
そしてハヤテの隣になるように座す。  
「あの…」  
「○○7を見た。」  
「え、あっ、はい」  
「あのシリーズを見る度思うことがある。それについて教えてほしい。」  
「まあ、答えられることなら」  
ナギは一度咳払いをした。  
「ジェームズと登場する女は裸でなにをしているんだ?」  
 
ハヤテは思う。「なんて健全な小学生的質問なんだ」と。  
 
ハヤテはごまかすという手段も考えたが、それではナギの為にならないだろうと思った。  
『保健で習うような感じで教えれば……って、あれ?』  
「えっと、お嬢様」  
「なんだ」  
ナギは期待と恥ずかしさを顔に表している。  
「今までに保健の授業って受けてます…よね?」  
「ああ。男女の身体に関わること以外はな」  
「は、はい?」  
「私には早いらしい。だからうちのクラスだけそういう授業はしていない。」  
『そ、そんなバカな』  
「たかが子供の作り方じゃないか。私にだってそのくらい理解できる。」  
「はぁ…」  
「だが唯一理解できないのは、子供を作るでもないのに裸で女と抱き合うジェームズだ。」  
そう言い、「いーまーの(ry」とサビを口ずさむ。  
 
「えっとですね、分かりやすく言うと…」  
「うんうん」  
ナギが期待に満ちた目でハヤテを見つめる。  
「愛し合う男女とはそうするものなんです」  
「あ、愛し合う男女…」  
『このくらいの説明が無難か…』  
「じゃ、じゃあ」  
「はい?」  
ナギはもじもじとしている。  
「私たちもそうすべき、なのだな?」  
「…はい?」  
「だってそうだろ?わ、私達はあ、あ…愛し合って…」  
『ΩΩΩなんだってー!?』  
「だ、だからハヤテと私も、裸で…」  
『まずい…このままじゃマリアさんとのフラグが!』  
焦るハヤテ。  
 

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