生徒会室――  
 
「たぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」  
ヒナギクの木刀・正宗が振り下ろされる。ハヤテは間一髪で避けるが、壁に追い詰められてしまった。  
「ふふふ……観念しなさい、ハヤテ君」  
「くっ……」  
ヒナギクはじりじりとハヤテに近付き、その脳天に正宗を振り下ろした。だがこれはフェイク。かわしたところを見極めて叩く。……つもりだったが。  
 
ガゴッ!  
 
木刀はやけにあっさりとその頭にヒットした。  
「……え」  
ハヤテは無言で地面に倒れ込む。  
「ちょっ、ハヤテ君!?」  
そもそもこのバトルは、二人のちょっとしたいざこざが原因で起こったものだった。ヒナギクとしては少しこらしめる程度のつもりだったが、木刀がもろに入ってしまった。頭の中でどうしようどうしようと繰り返される。  
「えと、こんな時は……」  
保健室、と思い当たって運ぼうとすると、突然ハヤテは起き上がった。  
「……あ、平気?」  
「平気、ですよ。……えぇ、平気です」  
ヒナギクはほっとして机によりかかった。首をうしろに倒して、もう一度一息つく。  
 
「ホントに平気――」  
なの? と訊こうとして、失敗した。  
ハヤテの腕がヒナギクを襲ったのだ。  
「がはっ!」  
ヒナギクは机の上に寝転ぶ形になった。肩を押さえられて固定される。  
「弱いな」  
ハヤテが呟く。その声を聞いてヒナギクはハッとした。「あなた、誰? ハヤテ君じゃないわね?」  
ハヤテ――ハヤテの姿をした誰かは、くくく、と笑った。  
「ハヤテだ。綾崎ハヤテ。ただし、お前の知っているハヤテではない」  
「……何? ドッペルゲンガーとでも?」  
再びくくく……と笑う。  
「似て非なる者だ。別人格という方がいい……さて、せっかく表舞台に出れたのだし……手始めに凌辱と行くか!」  
(なっ!)  
口に出して言う前に、唇で自分の唇をふさがれた。  
「――っ!」  
瞬く間に口内を蹂躙された。抗う舌を絡めとられ、唾液を強制的に流し込まれる。  
頭を振ったりして抵抗するが、まったくの無駄だった。  
「……く、ふぅ……」  
息ができない。苦しくなって顔を話そうとするが、やはりできない。  
しばらくして唇が離れると、二人の間に銀の糸が引いた。  
 
「――っは、――っは、――っは!」  
大きく息を切らすヒナギク。「さて……お次は、と」  
ハヤテの指先は股間に伸びていく。  
「やっ……そこは……っ!」指がスパッツごしにそこに触れる。瞬間、ヒナギクの体は跳ね上がった。  
「ひゃぁぁっ!?」  
「……どうした、そんな声をあげて……」  
卑屈な笑みで、ハヤテは股間に当てた指を動かした。下から上になぞるように、ゆっくりと。  
「ぁく……や、め……!」ヒナギクの悶える姿は艶やかで、性欲のそそられるものだった。  
ハヤテは制服の上着を一気に捲りあげた。真っ平らな胸が露になる。  
「やめ……っ、あぅ……!」反論は股間の指を動かして止めた。  
ハヤテは胸に顔を近付け、そこにあるピンクの突起を舌で舐めた。  
「ひぅっ!」  
「感じてるのか?」  
そんな訳ない、とヒナギクは言おうとしたが、胸への刺激で潰される。  
「……もういいな」  
ハヤテは呟くと、スパッツを破き、ショーツも破いて、性器を露出させた。  
「いや……っ」  
ヒナギクは羞恥と恐怖から目を閉じる。  
ハヤテは問答無用で性器に触れた。  
 
「ひぅ……っ!」  
「おや? ヒナギク……濡れてるぞ?」  
ヒナギクは目を見開いて反論する。  
「そんな訳……!」  
「じゃあこれは何だ?」  
そう言ってハヤテは性器をいじる。  
 
くちゅ……ちゅく  
 
淫らな水音が鳴る。  
「!?」  
紛れもない証拠だ。  
「これなら、挿れて平気だな……?」  
そう言ってハヤテはズボンと下着を脱ぐ。  
そこには、はち切れんばかりに膨張した陰茎があった。  
ハヤテはそれをヒナギクの性器にあてがう。  
「いや、やめて……!」  
ヒナギクの制止は聞かない。ハヤテは一気に、それでヒナギクを刺し貫いた。  
「ひぐぁぁぁぁっ!!」  
純潔の印を散らされたヒナギクは、あまりの痛さに涙した。  
「くっ……いい締まり具合だ……っ!」  
ハヤテは腰を動かし始める。始めは抵抗のあった膣内だが、腰を動かすにつれ楽になってきた。  
「ぅん、い……や、痛い、の……おね、がい……」  
「いやだね」  
そう言ってハヤテは速度を速めた。  
「ひぐ、あく、ぃ、や、め……」  
ヒナギクは気付かない。痛みが引くにつれ、快感が現れてきていることに。  
 
ハヤテは腰を動かし続ける。ヒナギクの膣内を蹂躙し、犯し続けた。  
「ぁくっ、くふ……ダメ、イッ……ちゃう……っ!」  
ヒナギクは体をのけ反らせた。膣内の感覚に抵抗しつつも、その快感は無視できなかった。  
「ダ……ッ、メ……!」  
 
ビクッ  
 
ヒナギクの体がさらにのけ反り、その体が痙攣する。  
終わったとヒナギクは思った。だが、  
「まだだぞ?」  
現在進行形でイッているヒナギクを無視し、ハヤテはまた腰を動かした。  
「……っ!! だ、だみぇ! 今イッてるかりゃぁぁ! らめ……っ! ひあ……」  
そして連続の頂点がヒナギクを襲った。  
「中に、出すぞ!」  
そしてハヤテもまた絶頂を迎えた。  
「ひやぁぁぁぁっ! やめっ、らめぇ! にゃかはらめぇぇぇぇっ!!」  
その懇願も虚しく、  
 
ドクッ!  
 
大量の精液がヒナギクの膣内へと発射された。  
「ぁ……中、熱い……」  
中出しされたこともショックだが、これで終わりだと思うと、ホッとした。  
ハヤテが陰茎を抜く。  
「あ〜あ、こんなに汚くなって……」  
ヒナギクはその台詞に恐怖を覚えた。  
 
「お前が綺麗にしろよ。なあ、ヒナギク?」  
ハヤテは机に寝そべったままのヒナギクを地面に落とし、その上半身を抱え起こした。顔の前には精液と膣液にまみれた陰茎がある。  
「いく、ぞ!」  
ヒナギクの口内に陰茎が侵入する。  
ハヤテはヒナギクの後頭部を鷲掴みにし、自分の腰に打ち付けるように動かした。  
「む! ぐ! ヴ!」  
ヒナギクの目には涙が溜まっていた。ハヤテが頭を動かすたびに陰茎の先が喉に突き刺さり、強烈な吐き気を感じるのだ。  
「ほら、出すぞ!」  
「むぐっ!!」  
喉の奥に精液を放出され、ヒナギクは目を見開いた。陰茎が抜かれるとともに地面に倒れ伏す。  
口からは精液が溢れだしていた。  
「まだまだ、だからな」  
ヒナギクは虚ろな視線で思った。どうせなら、と。  
ハヤテはヒナギクの体を起こし、四つん這いにさせた。うしろから貫き、腰を動かす。どうせなら、どうせ犯されるのなら、いっそのこと精神を手放そうと。何も考えられなくなればいいと。そう思って、ヒナギクは意識をなくした。  
「出る!」  
ハヤテが、ヒナギクの中に射精する。  
 
服をきっちりと着たハヤテは、うしろを振り返った。  
性器や口からおびただしい量の精液をこぼし、虚ろな視線のヒナギクが、そこにいた。ハヤテはほくそ笑んで一言。  
「See you my darling...」  
 
【To be contined】  
 

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