ヒナギクの木刀で殴られたハヤテは、性格が豹変してしまった。手始めにヒナギクを犯すと、ハヤテ――ハヤテの体の誰かは、屋敷へ向かった。
「おかえりなさい、ハヤテ君」
玄関まわりの掃除をしていたマリア。ハヤテは演技でただいまと返すと、自室へと戻った。
(……さて)
ハヤテはベッドに腰掛け、何かを思案しだした。
(やはり三千院ナギは犯(や)るとして……邪魔なのはマリア……。先に片付けるか)
ハヤテはその準備のために部屋を漁り出した。
(せっかくの久しぶりの体なんだ……楽しませてもらう)
「マリアさん」
ハヤテは笑いながらマリアへと近付く。もちろん演技だ。その右手にはクッキーが乗っている。
「あら……何ですかそのクッキーは?」
マリアが当然の反応をする。「作ったんです。どうですか?」
マリアは少しだけ考えると、微笑んで、
「それじゃあ一枚だけ」
と言ってクッキーを摘んだ。それを口に運ぶ。
マリアがクッキーを噛み砕いた。すると、マリアは膝を付いた。目許を押さえてかすれ声でつぶやく。
「あ……れ……? 力が、入……ら……」
そのまま、マリアは地面に倒れた。
ハヤテはマリアを抱えて、歩き出した。その顔には、卑劣な笑みが浮かんでいた。
マリアが目を覚ますと、そこは自分自身の部屋だった。まだ半分頭が寝ていて、かろうじて自分がイスに座っているとわかった。
思わず手を動かそうとして、激痛に顔をしかめた。
痛みで完全に覚醒し、自分の体を見回すと、
「!?」
全裸だった。しかも、体の至る所が縄や鉄器具で拘束されている。
手は縄で縛られてイスに固定され、脚は大股に開かれてそのままにされていた。
秘部が丸見えになっている。マリアは真っ赤になった。一体誰が、と考えて、それが一人しかいないとすぐに浮かぶ。
「……どこですか? ハヤテ君!」
マリアは羞恥を押し殺して犯人であろう人物を呼んだ。
「ばれてたか」
この口調は演技をしていない証拠だ。だがマリアは今置かれている状況を把握するので精一杯なのか、それには気付かない。
「何でこんなこと……今すぐ元に戻し――!」
「うるさい」
ハヤテは一言そう言うと、マリアに近付いて、耳元で囁いた。
「心配しなくても、喋れなくなるほど犯してやるよ……!」
そこでマリアは気付いた。これはハヤテではないと。
「誰……?」
「言う必要はない」
ハヤテは一蹴し、マリアの秘部へと手を伸ばした。
「……っ」
マリアが目を閉じる。
指をまだ汚れていないであろう秘部にあて、撫で上げた。「ぁく……」
声が漏れる。
ハヤテは繰り返し指を動かし、秘部を弄び続けた。
「ふぁ……! やめ……っ、くぅ……っ!」
ハヤテは指を動かすのをやめた。
マリアの喘ぎが止まる。その頬は上気して、赤くなっていた。
「実は、あんたが寝てる間にこんな物を見つけてな」
そう言ったハヤテの右手にはピンクの楕円形の震動器具……いわゆるローターがあった。
ハヤテは手元にあるスイッチをONにする。
ブ――……
機械的な震動が起きた。
「これをそこに当てたら……どうなるかな?」
マリアは息を飲む。必死でにげようとするのがわかった。「や……っ!」
「くくく……ほらほら、逃げてみろよ」
震動を続けるローターをマリアの秘部へ近付ける。
ゆっくりと接近し、そして触れた。
「ひゃうっ!」
甲高い声をあげた。ハヤテは再び笑い、より強くあてがう。
「ひ……ぅ、ぁ……っ、くぅ……!」
止まることなく秘部を攻め続けるローターに、秘部は正直に膣液を分泌する。
「体は正直だな。それとも、自分自身も感じてるのか?」
ハヤテはより強くローターを当てた。すると、ローターが秘部へと飲み込まれていった。
「あ、ぅ、んぁぁ!」
中で震動を感じ、マリアは嬌声をあげる。
ビクッ
痙攣でも起きたように、マリアは体を震わせた。どうやらイッてしまったようだ。
「イッたみたいだな。じゃあ、そろそろ……」
ハヤテは陰茎を取り出した。「こいつを満足させてくれよ?」
ハヤテはマリアの胸を鷲掴みにし、その谷間に陰茎を挟み込んだ。
豊満で美しいその双丘はハヤテの陰茎を優しく包み込む。ハヤテは口許を歪ませると、大きく腰を動かし始めた。
「むぐ――っ!?」
長く太いハヤテの陰茎は、マリアの胸だけでなく、その口まで蹂躙した。
「ほらほら、ちゃんと舐めろよ!」
「ぐっ、んぐっ、むぐっ!」ハヤテは顔をしかめた。
「くっ……出る!」
ドピュッ
「ん゛――――っ!!」
濃厚な精液がマリアの口内にほとばしる。
軽く十数秒は射精し続け、口の中に収まり切らないものを顔に、胸に出す。
「…………」
マリアは口から大量の精液をこぼしながら、虚ろな視線で呆然としていた。
しかしハヤテの魔の手はまだ伸びる。
「これからが、本番だ」
ハヤテはまだ膨れ上がったままの陰茎を秘部にあてがい、焦らすことなく一気に貫いた。
「ぁ――」
始めから速めに腰を動かす。マリアの膣内を強烈な衝撃が襲う。
「――、――、――」
すでに神経が陥落しているのか、マリアは声なく喘ぐ。
ハヤテはマリアの背に手を回すと、抱き付いてさらに腰を動かす。
すでに堕ちているために、ハヤテは容赦しなかった。
子宮を断続的に突き、最後の最後までなぶり続ける。
そして、ハヤテは膣内に精液を放出した。
ハヤテは念のためにマリアを縛って転がしておいた。一応それなりに動けるように手は前だ。それでも回りに刃物はない。
「さて……」
ハヤテは最後のターゲットを定める。
「三千院ナギ……待ってろよ」
ハヤテは扉を開けて、ナギのもとへと向かった。
「嫌な予感が……」
伊澄は呟くと、いくつかの呪符や道具を持って外へ出た。「……勘違いならいいのですが……」
今回ばかりは、迷う訳にはいかなかった。
【To be contined...】