「じゃ…!!じゃあ歩!! 少し話があるんだけど…大事な話が…」  
「へ? 大事な…話…ですか?」  
「ええ!! 実はその…!!」  
 
アウターストーリーin第120話  
「ふきだし以外をベタで塗る」  
 
「えっと…今ここじゃないとダメかな?」  
 歩の確認の問い掛けに、ヒナギクは告白を中断して背後を振り返る。脱衣所の中で  
畳敷きの上に布団を用意している二人の少女に、ヒナギクはやっと気が付いた。  
「……」  
「おし、できた。」  
 二人の少女は旅館従業員の作務衣を着て、何故かサングラスを掛けていた。  
布団を敷き終えると、おかっぱの少女は長い黒髪の少女を連れて脱衣所の入り口に  
向かい、脇の「清掃中」の立て札を掴んで戸を開く。そして、ヒナギク達の方に  
振り向いて、軽くお辞儀をした。  
「ほな、気分が良うなるまで、ごゆっくりー。」  
「ごゆっくり、どうぞ…」  
 ピシャン。  
「……」  
 ヒナギクはその視線を、閉じられた戸の向こうで立て札を立てたり鍵を掛けたり  
している少女達から、彼女達が敷いた布団に移した。わざわざ板間に畳を持って  
来たらしく、布団の周囲にしか畳は敷かれていない。御丁寧にも布団はいわゆる  
ダブルサイズで、ピンクの枕が二つ並べて置いてある。  
「ちょ、待ってください!!」  
 ダンダンダン!!  
 ヒナギクは入り口に駆け寄って戸を叩き外に訴えかけるが、気付いていないのか  
無視されているのか、少女達は立ち去ってしまったようだった。  
「走っちゃだめです……よー…。」  
 ふーーーーっっっ。  
 いつの間にかヒナギクの背後に立っていた歩が、そう諭しながらうなじに息を  
吹きかける。  
「んふぅ!!」  
 腰が砕けたヒナギクは、戸に手を突いて身を震わせた。  
「湯にのぼせたばかりなんですから、ヒナさんは。今ここでは、さっきの旅館の人の  
言うように、気分が良くなるまで、ゆっくり、しましょう…?」  
 歩は耳元で囁きながらヒナギクの体をまさぐる。  
「んあっ、歩っ、だ、大事な、話が…」  
「ヒナさんの体の方が大事ですよ…それに、ほら…」  
「んあ!?」  
 ヒナギクの体を抱えてくるりと半回転し、脱衣所の中の布団と枕を見せる。  
「YESが表になってるからには、これはもうやるしか」  
「あゆむーーっ!!」  
 
「ふう、ええことしたあとは気持ちがええなあ。」  
「のぼせた人が休めるようにしてあげるなんて……いいお姉さんらしい気配りも、  
たまには出来るのね。」  
「たまにはとはなんや、たまにはとは。」  
「褒めているんですよ?よく気が付くわ、って。」  
「なあに、ウチのセンサがビビビッとな…」  
「……でも、この色眼鏡はなんなの?暗すぎて、さっきのお客さまの顔も、  
良く見えなかったわ。」  
「これからご休憩すんのに、宿の人と目が合うたら気まずいやろ?」  
「……そういうもの?」  
「そういうものや。長年新婚さんを見とるウチが言うんやから間違いない……」  
 
「う……んっ……」  
「んぅっ、んんっ!!」  
 布団にヒナギクを押し倒し、歩はその唇を貪った。柔らかい感触を噛みしめ、  
体熱を混じり合わせる。  
「あむ、んんん…っ」  
 ヒナギクは与えられる唇の魅力に逆らえず、歩の口づけを受け続ける。二人の  
くぐもった吐息が脱衣所に響いた。  
「あふ……んんん……」  
「…!! んっ、ん!!」  
「んー……」  
 歩がヒナギクの唇を割って舌を差し入れる。ヒナギクの舌と触れ合ったはいいが、  
次の動き方が分からなくて歩の舌はまごつく。ヒナギクはその戸惑う舌先を、優しく  
吸ってやった。  
「ん…んくんっ、んっ、んっ……」  
「っふ、ん、ぁ、んんん…」  
 歩の舌をねぶり終えると、ヒナギクは少し顔の角度をずらし、するりと舌先を歩の  
口元の隙間に送り込む。  
「はぷ、んあっ、んく、む……!!」  
「ん…ぶ…んっ、んー、んー、んー……」  
 舌先で器用に歩の口内をくすぐりながら、口と口の密着を深める。舌と舌を  
絡み合わせ、より深いところに舌を届ける。  
「……ぷは。」  
「…はぁっ、は…」  
「ん……」  
「あ、んぷ?」  
「んー……ん?」  
 ヒナギクは一度舌を抜き、顔を離した。そして今度はふわりと歩の口を覆い、  
舌先で唇を叩いて歩をうながす。  
「はっ、はぅ……」  
「ん……」  
「んっ、んん……」  
 歩は自分の舌を伸ばして、ヒナギクの舌と擦りあったのち、ゆっくりとヒナギクの  
口内に再び舌を進めた。自分の口の中でされたことを思い出して、真似しながら  
あちこちをなぞってみる。ヒナギクは軽く歩の舌を吸い込みながら、口内を  
まさぐられる感覚を受けとっていた。  
「んふ、ふっ…んっ、んーん…」  
「んっ……んっ…んっ……」  
 
「ん、や…」  
 胸元をはだかれたヒナギクが歩に抗議する。  
「恥ずかしい…」  
 歩は輝く肌を見下ろして賞賛した。  
「とっても、綺麗です……」  
「だって、その……小さいし」  
 ヒナギクは常々サイズを気にしている所が見えてしまうことを、恥らう理由として  
挙げる。歩はヒナギクの腰帯を解きながら応じた。  
「私は好きですよ……つやつやしてて、可愛くて。」  
「でも…つまらないでしょ?」  
「そんなことないですよ。むしろ感度とかが大事…」  
 歩は微笑み、乳首とその周辺を指でこすってみせた。  
「ああっ!!」  
「ヒナさんはこれ、つまらないですか?」  
「ううんっ……!!」  
 ヒナギクは不明瞭な声とともに首を横に振って返答する。  
「ですよね。だから、そういうところを見たり触ったりするのは、私もつまらなく  
ないですよ。」  
 優しく乳首の周りをなぞりながら、歩はそれに対してそう応じた。  
「それに、見た目というなら、ヒナさんはかっこいいから、揉まれるよりいっそ  
揉む方がさまになりますよ。女の子の胸を揉むのには困ってないでしょ?」  
「……時々困るけど。」  
「……さすが守備範囲が広いですね。」  
 歩は苦笑した。そして、自分の浴衣の胸元を指で覗かせる。小ぶりな膨らみが、  
ヒナギクの前に現れた。  
「ほら、私のは、どうかな?」  
「歩…」  
「小さいけど、なんとか揉めるくらいは…」  
 
 歩がヒナギクの頭を胸に抱え、横向きに枕に横たわる。ヒナギクはその胸に  
むしゃぶりついて、乳首を吸い、乳房を揉み込んだ。  
「んあ!!あんっ、はぁん!!」  
「ん…んっんっ……」  
 快感の声が歩の口を突いて出る。張り詰めた乳首をしごかれ、乳房をいやらしく  
マッサージされて、胸の感覚がどんどん肥大し、悦びに満ちてくる。  
「はんっ、んんんっ…」  
「あああ!!んあんっ、んあ!!」  
 ヒナギクは乳首と乳房の弾力をとことんまで味わい尽くそうと、かなりきつい  
ひねりなども加えた。激しい愛撫の加え方にも手馴れていて、歩をより一層  
燃え上がらせるスパイスとして、上手に調理に組み込んでいく。  
「ああ、んあぁ!!あっあぁあ!!」  
「ふ、んっ、む……」  
 ヒナギクの手と口によって、歩の双丘と双突は淫らに変形を重ねる。  
「ああ、ん、ん、ああああ!?」  
 ヒナギクは歩の股間にも手を伸ばした。洗いたての秘所に伸ばした指先に、  
とろりとぬめりが絡みつく。  
「歩、濡れてる、っわ…」  
「は!! んあ!! やっああっ!!」  
 ヒナギクの指が歩の秘裂を前後する。歩は反射的に身を縮こまらせて、股間を  
逃そうとした。ヒナギクは歩の頭をもう片方の手で優しく撫で、驚かせたことを  
謝る。その間にも泉のありかを求める指を、デルタに往復させるのを忘れなかった。  
「……歩、いい?」  
「はっ、はいっ…」  
 頃合を見て、ヒナギクは歩に許可を得た。歩は大きく息をしながら待ち受ける。  
今度は目でしっかり確認しながら、ゆっくり指先を差し込んでいく。  
「…はい」  
「んぅ!!」  
「そう、いい子…」  
「あぁ!!んっ、んんっ!!」  
 秘裂に添えられたヒナギクの指が、ゆるやかに動き出す。軽く優しい愛撫が  
しばらく続くと、蜜に溢れた秘所は先の抵抗感をもう忘れ、隙と誘いを見せ始めた。  
脚は付け根の角度をせわしなく変え、腰が指のリズムに連れ立って見せる。  
「ん……」  
「はぅ、ううぅんん……んぁああんっ……!!」  
 じらすようにヒナギクは胸への愛撫を再開した。勃起しきった乳首を口と指で  
転がす。歩はとうとう、明らかに慰めを欲しがっている声を漏らした。  
 
「ヒナさんっ、私っ…」  
 歩は自分の秘所に伸びたヒナギクの手を引き、胸に吸い付いた頭を抱き寄せて、  
ヒナギクの体を吸い寄せた。ヒナギクの手を股間に押さえつけ、胸をヒナギクの  
顔面に押し当てて、左右に体を揺する。  
「んっ、歩…!!」  
「んあぁ!!」  
 ヒナギクは体勢を落ち着かせるために、歩の背を布団に押し付けて制圧した。  
股間で邪魔をする歩の手を払って手首を押さえ込み、責め指の自由を確保する。  
抱かれた顔面から荒い息を発しながら、ヒナギクは問いかけた。  
「そんなに、欲しいんだ、歩っ…?」  
 そして間髪入れず花弁を割って、内側に添えた指に速い円運動をさせた。  
「んんんあああああっ!!」  
 歩は大きく仰け反ってよがり声を上げる。  
「ここも、欲しいんでしょ…」  
「あああ!!んああ!!」  
「ここもっ…!!」  
「んあああ!!」  
 ヒナギクは膣口や陰核といった敏感そうな場所も手際よく愛撫し、歩の予想以上の  
ペースで陰唇の飢えを慰め、性感の高まりを加速させていった。溢れ出る快感が  
歩の脳を鈍らせる。  
「ああ、歩…っ!!」  
「んぁっ!!」  
 ヒナギクは身を伸ばして顔を歩と同じ位置へ持ってきた。そして枕に乗っている  
歩の頭に被さって、その唇を自分の舌と唇で塞いでしまう。有無を言わせぬ口づけを  
されながら、歩はヒナギクを抱いていた腕に再び力を込めた。  
「んんっ……!!」  
「んっ!!んんっっ!!」  
 ヒナギクは腰の辺りで押さえ付けていた歩の手首を肩横へ引き上げ、片足を膝で  
押し上げて股間を開かせる。歩の体を布団の上ではしたなく開かせて、その上に  
肌と肌で重なり合った。唇も、胸も、手のひらも、脚も、そして熱い女のしるしも、  
すべて感じることが出来る。  
「んんっ!!んっっ!!んん!!」  
「んんっんん!!んん!!」  
 体全体で求められ、その一部である指先に引き続き最も心地よい部分を責められ、  
歩は熱と汗と体液、そしてくぐもった呻きを撒き散らした。そして体を震わせつつ、  
精神が興奮の階段を急速に駆け上っていく。  
「ああ!!ん!!んあ!!ぁんん…ああああぁ……!!」  
「あふ、む、あゆむっ、んむぐっ……!!」  
 歓喜の声がヒナギクの唇にも塞ぎ切れなくなった。歩の背がしなり、腕が一層固く  
ヒナギクを抱き締める。声を上げ続ける歩の口に唇で絡み付きながら、ヒナギクは  
最後の責めに没入した。歩の陰唇の敏感な所が、強く愛撫される。  
「ああぅ!!はん!!はっ!!あ!!ああ!!」  
「ふっうぅ…ぅ……んあ、は、ふっ!!」  
 そして床の上で、歩はついに絶頂を迎えた。  
「あ!!あああ!!ああぁあああぁぁぁぁああああ…………!!!!」  
 
 
「……また流されてしまった……」  
「ヒナさーん?」  
 ヒナギクは歩に背を向けてしゃがみ込み、布団の上に指で「の」の字を書いた。  
「こんなんじゃだめよ…もっとしっかりしなさい…はっきりさせなきゃ…  
私が女の子相手に…胸がときめいて流されるなんて…それは逆だとはっきりと…  
そりゃビビビッと来たらえっちしてるけれど…あくまで私がしっかりと…  
精神的にリードをすべきであって…」  
「ヒーナーさーん?」  
 ぴと。  
「ひゃふん!!」  
 歩に背中を触れられ、ヒナギクは驚きの声を上げる。  
「な!! なに!?」  
「へ?いや…」  
 歩はその声にびっくりしながらも、用件を告げた。  
「ヒナさんまだ、いけて、ないでしょ?今度は私が、してあげます……」  
 そう言ってにじり寄る。ヒナギクは後退しながらそれを断った。  
「……だだだ大丈夫よ、歩。それよりほら、大事な話が…」  
「欲求不満の処理は、大事ですよー。」  
「ええと、それはかなり大事だけど、ここで処理すると本末転倒というか……」  
 歩がさらに顔を近づけていく。  
「ほ・ら……」  
「あの……くしゅん!!」  
 ヒナギクは小さなくしゃみをした。  
「あ、湯冷めしちゃったかな?」  
 心配そうに歩が尋ねる。鼻をこするヒナギクは渡りに船と話を変えようとする。  
「…そ!!そうね!!ちょっと私もう一度温泉に入って温まってくるわ!!」  
「あ、じゃあ湯に浸かりながら…」  
 歩の片手がわきわきと動いた。  
「……ごめん、ちょっと一人でいさせてーー!!」  
 ヒナギクは枕を蹴飛ばして露天風呂の方に駆けていく。他に誰もいない脱衣所に、  
歩が一人取り残された。  
「……まあ、一人でしたいときもあるよね……」  
 ひっくり返ってNOが上になった枕を見詰め、歩は呟いた。  
 
「ヒナさーん、戸を開けて片付けてもらいましたよー。私が体流したら、  
一緒に出ましょうねー……」  
 
 バシャ…  
「ん?」  
「………」  
 ブクブクブクブク…  
「わ――!! ヒナさ――――ん!!」  
 
〜Fin〜  
 

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