午後の暖かな日差しが差し込む部屋でナギは学校帰りの咲夜と二人きりでゲームをしていた。  
「はぁ〜、二人でボンバーマンやら桃鉄10年で熱中しとったらもうこんな時間か」  
「ああ、疲れた。かなり本気になってしまったな」  
 
コンコン  
 
「失礼します。おやつをお持ちしました」  
マリアがお茶とアップルパイを持ってきてくれたようだ。  
「おお、マリア。頼んでおいたものが出来たようだな」  
「頼んでおいたってこのアップルパイのこと?」  
首を傾げながらアップルパイをまじまじと見つめる咲夜。  
「ふふ、咲夜さん。これはただのアップルパイではありませんよ。ガレット・デ・ロワってご存知でしょうか?」  
「あ〜、確かパイの中に指輪を入れて切り分けた際その指輪入りを食べた人が一日王様になれるっちゅ〜やっちゃな」  
「そうです。それを今からハヤテ君を混ぜて4人でやってみようとナギから提案がでまして」  
「なんでまた?」  
「いや、前から一度これをやってみたかったのだ。おっ、ハヤテも来たことだしさっそく4等分に切り分けてくれ」  
マリアは指輪入りのアップルパイを手際よく4等分に切り分けました。  
「なあ、ナギ。もしこれ借金執事が引き当てた場合ウチらになんて命令するかな?」  
「なんだいきなり?それと顔が少し赤くなってるぞ、咲夜」  
「へぇ!?な!!これは、その…」  
「どうせイヤらしい事でも考えてたんだろ?でもハヤテは真面目だからそこまでは命令してこないだろうな」  
「じゃあ何て?」  
「そ〜だな〜、ゴスロリメイド服着ろとか?」  
「真面目な人はそんな命令しないやろ〜?(汗)」  
「ナギ〜、咲夜さ〜ん、まずは自分のパイを選んでみましょうか〜」  
とマリアが満面の笑みでちびっ子二人に微笑みかける。  
 
ゾクッ  
 
突如背筋が凍りついたナギと咲夜。  
(な、なあナギ。もしこれマリアさんが引き当てた場合って…)  
(ああ、ろくでもない事は目にみえているな)  
「なあ、マリア。命令って言っても今日一日って事だから長期に渡る条件はダメだからな?」  
「ええ、それは分かっていますよ・・・(ちっ)・・・」  
(え、あの、今舌打ちみたいなものが…)  
(しっ、気のせいだよ。気のせいだと思い込んどけ)  
しばらくして4人が自分のパイを選び終え、  
「では皆さん頂きましょう〜」  
マリアさんが美味しそうに頂くのを他3名はおそるおそるそれを見届けながらパイを食べていく。  
「あら残念。私のには指輪入っていませんでしたね・・・(ちぇっ)・・・」  
(ナ、ナギ、また舌打ちみたいなものが…)  
(黙って食え、ってこれは?)  
ナギはパイの中に指を入れある物を取り出した。  
「ふふふっ、天は私の味方をしてくれたようだ」  
ナギの持つ手には王様の権力の象徴でもある高価な指輪が輝いていた。  
「わぁ〜、よかったですね、お嬢様」  
「すごいですわ、ナギ・・・(ちぇっ)・・・」  
(も、もう何も言わへん)  
 
「さて、王である私からの始めの命令だ!まずはマリア…ん〜と、仕事に戻れ」  
「はい、かしこまりました」  
(さすがはナギ。下手に命令なんかしたら次の日が恐いからな…)  
「そんじゃ〜、次はハヤテ。そ〜だな〜、夕食の買い出しに行ってきてくれ」  
「分かりました、お嬢様」  
(おや?なんで?)  
ナギの意外な命令に咲夜は疑問を感じていた。  
その後二人がそれぞれの持ち場に向かったのを見はかり、ナギに問い質してみた。  
「なあ、ナギ。マリアさんは分かるとして借金執事はあんな命令でええの?」  
「ああ、マリアとハヤテにはしばらくの間部屋から出て行って貰いたかったからな。さて、咲夜…」  
「な、なんや?」  
「私はこれから漫画を書くからお前はあれだ、アシをやれ、アシを」  
「はあぁ?」  
「忘れてくれるな、これは王様の命令だぞ」  
「命令かて、こんなつまんない漫画を…」  
「・・・(怒)・・・は?つまらないだと?」  
「ああ、つまらない。これ書いてる暇あったらお料理の勉強くらいしたらどうや?」  
幼い頃からたまに咲夜にこんな事を言われてきたナギであったが、今日は何故だかその怒りをしまう事が出来ないでいた。  
王様という立場が今のナギを創りだしてしまっている為なのかもしれない。  
「言わせておけば好き放題言いおって、じゃあアシはもういい。咲夜には漫画のネタ作りを命じる」  
「へっ?ネタ作りって?」  
「咲夜の珍行動を漫画のネタにするのだ。まずはそーだな、制服を脱いでみろ」  
「ええっ?ちょ、ナギ、そんな命令は…」  
「何だよ。さっさと制服を脱げ。それともお姉ちゃんのくせに約束の一つも守れないのかな〜?サクちゃんは〜?」  
「むっ、分かった。脱げばええんやろ、脱げば」  
『お姉ちゃん』という言葉を出せば必ずやってくれる…ナギ自身も咲夜の扱いをよく知っているようだ。  
そして付き合いが長いという事が咲夜にとってこの時ばかりは痛手になってしまったようだ。  
「お〜い、もう上だけでいいから早く脱げよ。時間ないんだからさ〜」  
「うーー……」  
咲夜は顔を赤らめながら制服を脱いでいく。  
 
パサッ  
 
「ほら、これでええんやろ?」  
見れば絨毯には脱ぎ終えた制服の上着、傍には上半身白いブラの少女が立っていた。  
「おお上出来、後は…」  
とナギは咲夜の背後に立ち、ブラの繋ぎ目に手をかける。  
「ちょ、ちょいナギ。脱ぐのは制服までって!!」  
「は?制服脱げとは命令したがブラは私自身が取り外しているのだ。理解できたか?」  
「そ、そん、あっ!!」  
パサッっと白いブラが絨毯に落ちていった。  
「ちょ、ナ!ああああぁっ!?」  
 
ブラを落としたと同時にナギの両手は咲夜の大きな胸をフニフニと揉み込んでいた。  
「ん?どうした?胸だけでイきそうなのか?」  
「やめ・・・ひゃああっ・・・ち、力が・・・」  
ナギは咲夜の身体から力が抜けたのを感じると、隠し持っていた手錠で咲夜を後ろ手に拘束した。  
「ナギ!?な、なんやねんこれぇ?」  
「ああ、以前SPに買いに行かせた物だ。漫画のネタに使おうとな」  
力の抜けた咲夜をベッドに押し倒し、後ろ手に拘束した手錠は枕元の支柱に固定し、  
結果邪魔な両手はバンザイの状態で仕舞う事に成功した。  
「やだ、ナギ、うそやろ?」  
「今この状況が嘘や冗談に見えるか?」  
と咲夜の制服のスカートをずるずる脱がしていく。  
「綺麗だよな。咲夜の足って」  
「待って、ナギ!下もなん?」  
ショーツもスルスルと脱がし、咲夜を靴下以外を除き全裸状態にさせた。  
「あそこが丸見えだぞ、咲夜」  
ナギは咲夜の股の間に割り込み、まじまじと咲夜の秘所を見つめている。  
「いやぁ、ナ、ナギ、一体何処までやるつもりなん?」  
「やれる所までやるつもりさ。なぜなら今日、私は王だからな」  
ナギは人差し指で咲夜のピンク色の裂け目を優しく撫で上げてみると、そこはわずかに濡れていて指がつぅーっと滑っていった。  
「んっ!?ふあああぁ・・・」  
ビクンッと咲夜の身体が高く波を打った。  
「ちょっとなぞってやっただけでこの反応か、咲夜って結構感じやすい身体してるんだな」  
「う、うっさい、なんか文句でもあるんかいな?」  
咲夜は涙目になりながらも馬鹿にしてくるナギを睨み付ける。  
「文句なんてある訳ないだろ?咲夜が敏感ならこちらも遊びのレパートリーが増えるってものだ」  
「ナ、ナギぃぃ〜」  
「心配するな、お前の処女膜を破ろうだなんて思ってないから」  
ナギはそう言って咲夜の淫核を軽く摘んでみた。  
「やっ、・・・んんっ・・・やあああぁ・・・」  
咲夜の身体が弓なりに仰け反り、先程よりも大きな喘ぎ声が聞こえた。  
「気持ちいいのか、ここが」  
ナギはもう少し反応を見ようと親指と人差し指で咲夜の淫核をコロコロ転がすように愛撫を行ってみた。  
「んんんっ・・・ふあああぁ・・・うあぁ・・・」  
咲夜は唇を噛み締めて必死に喘ぎ声を外に漏らさぬようにしていた。  
しばらくの間愛撫を続けていると淫核が固くなっている事に気付き、咲夜の表情を眺めてみた。  
「ここ固くなり始めてきたけど気持ちいいって事なのか?」  
「・・・・・・」  
咲夜は何も言わず、目を合わせようともしない。  
「ふうん、王様に向かってシカトをするのか…お前ってやつは」  
ナギは淫核を触る指の動きを速めてみた。  
「だめええぇ!!んあああぁ・・・やめ・・・んんっ・・・ひあぁ・・・」  
「絶対やめないからな」  
「あんっ・・・あかん・・・ああああぁ・・・にゃああぁ・・・」  
咲夜は仰け反った状態で身体を痙攣し続けていた。  
ナギが指の動きを止めると咲夜の身体がドサッっとベッドに沈んだ。  
はぁはぁと真っ赤な顔で荒い息をたてている咲夜の姿は同姓であるナギでさえ興奮が高まっていった。  
「咲夜って結構エロいよな」  
 
再び咲夜の淫核を指で摘み上げてみる。  
「んあっ・・・あううぅ・・・」  
身体が仰け反ったと同時に拘束している手錠がガチャッっと部屋の中で響いた。  
「あんっ・・・壊れちゃ・・・やめ・・・ふあああぁっ・・・」  
「そうか」  
それを聞いてナギは咲夜の淫核をデコピンをするように強く弾いてみた。  
「あんっ!・・・やだやだ・・・んあぁ・・・壊れる・・・あうっ・・・やめえ・・・」  
身体を仰け反らせながら咲夜は「やめて」とお願いしてくるがナギは聞く耳を持たなかった。  
「咲夜、一つ教えとくがこの状況で『やめて』は火に油を注いでいるようなものだぞ」  
ナギは淫核を摘み続けながら咲夜の耳朶をカプリと噛み付いた。  
「あああああっ!!・・・ぁぁ・・・んんっ・・・うあぁ・・・」  
「にしても咲夜って攻められると女の子全開になってしまうよな、うりゃうりゃ」  
「おねが・・・やめ・・・んあぁ・・・はぁん・・・」  
咲夜はガチャンガチャンと金属音をたてながら腰を激しく上下に動かした。  
「何度も言わせるな、やめる気など無いのだからな」  
ナギは先程よりも強い力で咲夜の淫核を握り潰す。  
「あああああぁんん!!・・・ああっ・・・うぅん・・・んぁ・・・んん・・あんっ・・・」  
咲夜の身体が弓なりに仰け反るとともに大きな金属音が音を鳴らし、大きな喘ぎ声を上げた。  
「もっといじめたい所だが…」  
ナギ自身も指が疲れてしまい淫核から指を引いた。  
 
咲夜はハァハァとかなり荒くなった息遣いで一点の天井を見つめ続けていた。  
 
「さて気を取り直して…」  
ナギは自分のポケットからローターを取り出し咲夜に見せびらかしてみた。  
「コレが何か分かるよな、サクちゃん?」  
「な、なんでそないなモノを?まさかまたSPに?」  
「いや、これはマリアの部屋からこっそり持ってきたモノだ」  
「あ……そう……」  
(ばれたら酷い目にあうで、自分…)  
「さて、どうしたものか」  
 
ナギがローターのスイッチをONにするとヴイイイィィンとバイブ音が部屋中に響き渡った。  
「よっと」  
ナギはローターを持ちながら咲夜が拘束されているベッドにドサッっと飛び込んだ。  
「待って、ナギ、それだけは…」  
「はぁぁ〜?それだけはぁ〜?」  
不敵な笑みを浮かべ、ローターを咲夜の淫核に無理やり当てがった。  
「やめえぇぇ!!んんんっ・・・あんっ・・・あっ!」  
「あはっ、可愛いな」  
ガチャガチャと手錠の金属音をたてて身悶えをする咲夜を気にも止めず、淫核にローターを当て続ける。  
「ふあああぁ・・・だめ・・・んんんっ・・・あんっ・・・あ・・・」  
 
ナギの部屋ではバイブ音、手錠の金属音、咲夜の喘ぎ声が一つの不思議なハーモニーを奏でていた。  
「おっ、これで4回目だぞ。イッったの。にしても咲夜のここもう洪水だな、  
  ベッドのシーツにもいっぱいシミ作っちゃって、全くお前というやつは」  
「だめ・・・壊れてまう・・・あっ・・・やめ・・・あんっ・・・くぅんんん・・・」  
少し休憩を入れようとナギは淫核からローターを退ける。  
「あんっ・・・ハァ・・・ハァハァ・・・ハァ・・・」  
退けた後もしばらくの間は身体の震えが止まらず、口からは涎がつぅーっと垂れていた。  
「13才の分際でなかなかエロいやつだな」  
「ハァハァハァハァ、う、うっさいなぁ」  
「ほう、喋れる元気のある奴をまだ弱っているとは言わないな。さて再開するか」  
ナギは再びローターを咲夜の淫核に当て続けた。  
「あああああぁあああぁぁ!!あんっ・・・ああんっ・・・」  
「私の姉なんだ。この程度じゃ満足なんかできないよな?」  
「ううっ・・・あんっ・・・やめ・・・」  
「ほれほれ、このバイブの振動が堪らないのか?」  
「らめぇ・・・もう・・・イく・・・あんっ・・・イっちゃ・・・あああああぁ!!」  
さきほどよりも大きな金属音をたてながら咲夜はブリッジの体勢で絶頂を迎えた。  
「あは、イくの早すぎだって」  
ナギは持っていたローターをポーンと絨毯に投げ捨てた。  
「あ・・・ハァ・・・ハァハァハァハァハァハァ」  
「あはは、何か言いたげだな」  
咲夜は笑っているナギに腹を立て、キッっと睨み付けた。  
「ナギのドS!」  
「ほっほ〜う、どうやらまだお仕置きが足りないようだな」  
勢いに任せてしまった咲夜は咄嗟に我に返り、  
「や、うそ、ごめん。謝るから、だからもう、やめてや」  
「怒ったり、泣きそうになったりと忙しい奴だな。だがまぁ安心しろ。どの道まだいじめてやるつもりだったからな」  
ナギは咲夜の淫核をそっと親指と人差し指で軽く摘んだ。  
「やめ、だめだめ、あかん、いややぁーー!!」  
なんとかナギから逃げようと試みる咲夜だったが、手錠の前ではどうする事もできず、虚しくも金属音だけが部屋中に響き渡る。  
「無理だよ、咲夜」  
咲夜が暴れるごとに、身体中から出る汗の雫がナギに飛び散った。  
「や、やめ、これ以上は壊れてまう」  
「はは、壊しはしないさ。お前も伊澄と同じ位好きだからな」  
「あの・・・っっっあああああぁぁ!?あんっ・・・」  
先程のようにナギは親指と人差し指で淫核を扱き始めた。  
「咲夜の好きな所は可愛いところかな、今みたいな風にな」  
「んんっ・・・うううっ・・・ああぁああぁぁ・・・やあぁ・・・あんっ・・・あああっっ・・・」  
ガチャガチャと音をたてながらベッドで大暴れしている咲夜だが、ナギは先程よりも勢いが無くなっていることに気が付く。  
・・・・・・・が淫核への愛撫は止めようとはしない。  
「やああぁ・・・また・・・あんっ・・・イっちゃ・・・っっあああぁあぁぁ!!」  
ビクンビクンと華奢な身体を痙攣させ、本日数十回目の絶頂を迎えた。  
「あ・・・ハァ・・・ハァハァ・・・」  
しばらくして身体の痙攣が収まっても目の焦点が未だに合っておらず、涎もダラダラと口から垂らしたりと可愛い顔が台無しになっていた。  
 
これ以上はまずいなと考えたナギは咲夜の淫核から指を離した。  
「ごめん咲夜、命令の期間は今日までだったけどもういいぞ、自由になっても」  
「・・・・・・・」  
返事は無い。  
咲夜は意識が殆ど飛んでいる状態でしたので、ナギが何かを話しているかさえも気付いてはいなかった。  
「んっ、私も結構運動したからな、なんだか眠くなってきたな。少し仮眠でもとるか」  
ナギは部屋にある毛布を取り出し、それを咲夜と自分の身体に被せ、そのまますぐにナギは眠りへと落ちていった。  
 
 
夕方5時――――――――  
ナギはケータイにセットしておいた目覚ましで目を覚まし、ムクリと起き始めた。  
隣を見れば両手を手錠によってベッドの支柱に拘束されている咲夜の静かな寝息が聞こえる。  
「あの後咲夜も寝てしまったのだな」  
ナギは咲夜を起こそうと咲夜の身体をユサユサと揺らす。  
「お〜い、夕方だ〜、起きろ〜」  
「ん?うううぅぅ〜〜ん」  
「早くおき・・・!!」  
ふと咲夜の身体を見てナギは顔を真っ赤にさせる。  
布団からチラチラ覗く大きな胸、真っ白な太腿……同じ13歳とは思えぬ色っぽさにナギはクラクラしていた。  
(い、いかん。鼻血が出るかと思った…って同性相手に何欲情しておるのだ、私は…)  
「バ、バカ、ちゃんと布団を被せておけ」  
バサッっと毛布で咲夜の裸を隠していく。  
(正直裸よりそそるな、チラリズムは…って何処の神父だ、私はーーー!!)  
「ありがと。ところでナギ、手錠もう外してもろてもええかな?」  
「あっ、すまん、忘れていた。待ってろ、今すぐ外してやるから」  
ナギは枕元の隣に置いていた手錠の鍵で咲夜の両手を拘束するモノをカチリと取り外した。  
「ん、ありがと」  
数時間後ぶりに両手が自由になり咲夜はブンブンと腕を振り回す。  
「うあっ!?咲夜、手首が」  
「手首?あ、ありゃ〜〜」  
咲夜の手首は先程大暴れした為であろう……手錠がかけられた部分が赤く染まっていた。  
その痛々しい咲夜の手首を見てナギに後悔やら罪悪感やらが一斉に襲ってきた。  
 
(一体私は咲夜になにをしているのだ?こんな・・・)  
 
「あ、ナギ、気にせんとき。まだ厚着の季節だし・・・大丈夫やろ」  
一体何が大丈夫なのか、とツッコミをいれたいナギではあったが、  
「・・・すまんな」  
「もうええって、それよりお風呂借りてもええかな?汗びっしょりかいてもうたから」  
「ん、ああ」  
 
そして『ありがと』と部屋を出て行こうとする咲夜をナギが呼び止める。  
「あ、待て咲夜。たまには泊まっていってはどうだ?」  
「え、泊まり?・・・そやな、たまにはええかもな」  
と笑顔でナギに交わす。  
 
バタン  
 
咲夜はそのまま浴場の方へと向かっていった。  
 
「さて、私も部屋の片付けを・・・ってこのベッドのシーツどうしようか…」  
ベッドのシーツは先程の行為のせいで咲夜の汗、涎、愛液でグショグショに濡れていた。  
「これ、咲夜から出た液なんだよな」  
ナギはしばらくの間濡れたシーツを眺め続けた。  
「咲夜の・・・いい匂い・・・」  
性欲を抑えきれなくなったナギはシーツを口に含み、ちゅうちゅうと染み込んでいる蜜を吸い始めた。  
「ん、おいし。ごめん咲夜、またお前の事を虐めてしまう日は近いうちにやって来てしまいそうだ」  
 
咲夜との長年の関係を大きく変えてしまった今日この日。  
これがいい方向に進んだのか悪い方向に進んだのか……ナギ自身にも分からないでいた。  
 
 
END  
 
 
 

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