「まあ、しかし隕石のせいで、不思議な温泉が湧く秘湯があるらしいやんか。」
「そう!! それに入りたいのだ!! それに!!」
「だったら夕飯まで時間あるし、行ってみよか?」
「へ?」
「せやから、」
アウターストーリーin第118話
「SECRET AMBITION」
「下着を用意しに。」
「…ひねらず切り出せよ、秘湯めぐりに、とか。テンション上がらんではないか。」
不平を言ってはいるが、咲夜の提案自体にはナギも乗り気を見せた。
「秘湯を舐めたらあかんで。秘湯に入るには、まず服とか下着とかを脱いで、
そんでドアを開けてやな…」
「あーわかったわかった。」
まだまだ言葉遊びを続けようとする咲夜を制して、ナギは考えを巡らす。
「確かに秘湯に行くのにも着替えの下着は必要だな。しかし、どこだろう…」
「ナギんは隣の部屋のタンスの下から二番目に」
ぶおん!!
「おっと。」
ナギの回し蹴りが空を切った。それっぽい型を構え、咲夜に向かってナギは叫ぶ。
「人の別荘のタンスを漁るな!!」
「いやいや来て見たらナギが寝汗をかいて寝とるやん。これはいかんと思うて
替えの下着を探しとったんや。」
咲夜は両手を前で振り、宥めながらナギと間合いを取った。ナギは収まらない。
「余計なことをするなー!!」
「いやそう恥ずかしがるかと思うて、こっそり脱がして同じようなのこっそり
履かそとおもっとったんやけど、なかなか見比べても似たのが見つからんでな、
そうこうしとるうちに」
咲夜の言い訳に怒りを溜めていたナギが、ふとそれに気付いた。
「…おい。その手の布は……」
「お?おお。しもたしもた。」
咲夜が手を後ろに回す。ナギはスカートの上から手で自分の腰をはたいた。
「……咲夜、お前ぇーーっ!!」
そして咲夜を追い回し始める。
「せやから脱ぐ下着を履いてかんと秘湯に入る手順が狂うやろー?」
「誰のせいだ誰のーーっ!!」
「まあ落ち着き。どうせ温泉で脱ぐんやからええやないか…」
「……返せよー……」
走り疲れてナギは弱々しく手を伸ばす。ナギの体を押し返しながら咲夜が言った。
「それよりほれ、温泉の効能やけどな…」
「かえせー……」
「後で返したる。いろいろテレビで効能いうとったけど、チビお嬢さまの目当ては、
やっぱあれやろ〜?」
「チビいうなチビ!!」
「なんやと〜〜?」
「あで!!」
咲夜はでこピンを一発お見舞いした。
「うー……」
「ああ?ガキお嬢さまがそんな効能で体だけ大人っぽくなって、一体どないする
つもりなんや〜?」
「そ、そんなこと目当てじゃ…」
「そんな見た目にこだわるあたりがガキやっちゅうねん。」
「でも…」
ナギが口籠る。咲夜はさらに続けてナギを諭した。
「確かに……ぱっつんぱっつんのちちとか!! しりとか!! ふとももとか!!
ウチも好きやけど!!そりゃあ大好きやけど!!」
「黙れエロガキ。」
コブシを握って熱く語る咲夜にナギが命じる。構わず咲夜はナギの目を見詰め、
情熱的な口調で囁いた。
「愛さえあれば、ないちちでも、ウチはかまわへんで…」
「おい。」
そして咲夜は手をわきわきと動かしてナギに迫りつつ、一転して軽い口調で
話しかける。
「まーウチの為に?ぱっつんぱっつんのボディになろーっちゅう気持ちは嬉しいし?
こんな温泉にでもすがらんと一生無理やろし?成功のあかつきにはそれはそれで?
いただけるもんはおいしーくいただきますが?」
「いい加減何でも都合よくこじつけてやらしい話に持ち込もうとするのはやめろ!!」
ナギは後退しながら抗議の声を浴びせた。
「その前に、今のうちかもしれへんから、このないちちを愛でておこ…か!!」
「馬鹿ヤロー!!」
逃げ出したナギを咲夜は扉の直前で捕まえた。
「へっへっへ…秘湯行く前に、ないちちでつるぺたのナギちゃんの喰い納めやー。」
「離せこの節操なしがぁ―――――っ!!」
「とりゃ。」
ドスン!!
「うぷ。」
ナギの体を抱いたまま、咲夜はベッドにダイブした。そして服の上からナギの胸に
頬ずりをする。
「あー、ないちちやー。みごとなないちちやー。」
「大きなお世話だ!!」
ナギはその咲夜の頭をポカポカ叩き、脚をバタつかせた。
「服の上からでも分かるほどのないちちやー。せやけど…やっぱ直接拝ませて
もらいたいとこやな…」
「や、んっ!!」
咲夜はナギの背に回していた手で上着の背をまくり、その下の肌を手のひらで
撫で回した。さらにもう片手をスカートの中に入れ、腰へ向かって脚の肌に
触れていく。
「うりゃ…うりゃ…」
「んんんーっっ!!やめろよー!!」
咲夜の手を避けたり押さえ込んだりしようとするナギの体の動きは、のしかかる
咲夜の揺さぶりと体重移動によって十分な効果を上げられない。咲夜は二ヶ所責めの
利点を生かして、無理せず隙の多い方で手を蠢かせ、その効果を利用してもう一方で
隙をこじあけるといったことを繰り返す。
「うーりうーり…」
「くす…ぐ…たいぃ……」
咲夜の手が薄い尻をなぞる。ナギの背に回された方の手が撫で回す場所は、
段々と広い範囲に及んで、スカートの下の尾てい骨の辺りから、両脇の肋骨、
そして肩甲骨の位置にまでわたった。
「んー…うりゃ!!」
「あ…!!」
ナギが十分消耗し、上着の背が十分めくれてしまった頃合を見て、咲夜はナギの
上着の前をまくり上げた。起伏の控えめな膨らみと、その中心の若々しい突起が
咲夜の前に晒される。
「ほれ、かわいいおっぱいがお出ましや。」
「あ…だめぇっ……」
「だめ・か?」
「んぁ!!」
咲夜は親指で乳首を軽く押し転がした。半勃ちだった突起に適度な愛撫が恵まれ、
敏感な器官は急速に固く張り詰めてしまう。
「ほん・とは、ここ・が、ええん・や・ろ…?」
「んふぁっ、や、だっ、ぁ、だめぇー…!!」
「いただき…まーす…ん…」
「んっぁぅぅんっっ…!!」
ナギの服の胸まくりを仕上げてから、もう片方の乳首を咲夜は口に含んだ。唾液を
絡めながら、悩ましくねぶって、その尖りとナギを興奮させていく。
「んあぁっ!!」
咲夜の手が最初に愛撫した乳首に戻る。その指の刺激に、ナギの口から思わず
高い声が飛び出した。
「ん…む……んっ…」
「あうっ、あっ!! ふぅんっ…!!」
きつく吸い付いたり、側面を舐め回したり、指でしごいたり、引っ張ったり、
様々な愛撫を咲夜は両乳首に与えていく。ナギの口からは、どうしても感じてしまう
こころよさを隠し切れずに出る声が、しだいしだいに漏れ出し始めた。
「ん…んん…」
「ふ、あぁあ…」
咲夜は手と口を、乳首への集中した責めの態勢から、その回りの小さな膨らみを
含め愛撫する形へと移動させる。そして優しくむず痒くなるような手つき舌つきで、
その存在を確かめるという風に感触を味わった。ナギは快感を得られる場所を
触れてもらえた悦びと、まだまだおあずけをされているような戸惑いとで、意味を
なさない声をこぼす。
「ふ…」
「あ…?」
ナギの片胸に口付けていた咲夜がふと頭を浮かせた。
「ふぅっ。」
「うひゃ!!」
咲夜はナギの胸の間に顔を押し付け、すりすりと擦りつける。
「んーあーんー、んー、んー…」
「ちょ、ん、もうっ、んんっ」
頬で胸をさすったり、鼻を付けたり、息を吹きかけてみたり、縦に舌を這わせて
みたりと、ふざけてじゃれつく。
「んん、こらっ…」
「んっんっんー。」
「もう、咲夜ぁ…」
ひとしきりふざけたあと、咲夜は軽くナギの胸に口付け、顔を起こした。
「ふう、ええないちちやった。」
〜Fin〜
ポカッ
「あで。」
ナギが咲夜の側頭をげんこつで叩く。
「そんな」
ポカッ
「オチを」
ポカッ
「つけるな。」
ポカポカポカッ
「あでででタンマタンマ。オーケーオーケー、コンティニューコンティニュー。」
「オーケーじゃないオーケーじゃ!!」
「いやでもほ…らっ…」
「あっ、やっ!!」
咲夜はナギの胸に置いていた手を再び活動させた。
「んんんっ…!!」
「オーケーウェルカムって、聞こえるで…?」
「ふふん…」
「んんんぁああ!!」
ナギの胸が再び咲夜の愛撫を浴びる。唇と指の悪戯が、乳首にも双丘にも存分に
仕掛けられた。今度は与える快感を最大化するべく、弱いところや好む刺激を
次々に選んで責めていく。
「ふああ、あんっ…!!」
ナギは快感に身悶えながら、甘い声で喘ぐ。片手を咲夜の頭に乗せ、もう片手を
自分の頭の横に可愛く折り曲げて横たえた。きゅっと手を握って、高まる気持ちに
半分あがらい、半分身をゆだねている。
「んっ……」
「ふぁ!?」
咲夜は胸を責め続けながら、急にナギの尻を掴んだ。ここしばらくはナギの腰を
確保しておく位にしか働いていなかった手に、いきなりなまめかしい接触をされ、
ナギの体がびくんと跳ね上がる。かまわず咲夜は、その丸みを揉みなぶった。
「んっ、やぁぁっんんっ…!!ああっあっあっ、ああーーっ……!!」
「んっはっ、んっ、んん……」
「うひゅ、んんぁああ、んっんっふっうう……!!」
よじれる体を支配して、咲夜はたっぷりとナギの慎ましい部位を賞味する。
その味わいに興奮したのか、咲夜の漏らす息も段々と荒くなった。
「ふ、んっん、ぢゅゅ、んんん……」
「ふあ!! あんっ!! ひゃ…あっ!! んああ!!」
咲夜の熱心な愛撫によって、ナギの反応は一層激しさを増す。そうしてナギを
乱れ切らせて、咲夜はぐいと身を起こした。
「はっ、ふ…!?…んんんんんぁああ!!」
咲夜の指が、くちゅ、とナギの秘所に触れた。たまらず声を上げたナギに、
昂ぶった言葉で咲夜は迫る。
「ほれっ、ナギの、こんなに、なっとるで…!!」
「やぁ…んんっんっ!!」
「胸と尻いじっただけで、濡れ濡れやないかぁ……」
咲夜は息を荒くしながらナギの花弁をまさぐった。すっかり潤みきった割れ目を、
ぬるぬると咲夜の指が滑っていく。
「んああ!! あっああ!! んああ!!」
「えっちな、子や…」
「あうう…!!」
「ぱんつもはいとらんから丸見えやし?ってそらウチのせいか?」
「んあ!! や!! 見ちゃ、あんんっっっ!!」
「かわいい、で…」
「あ…」
咲夜はぬかるみから愛液にまみれた指を引き上げる。そして目の前にかざして
ナギに見えるようにした。
「ほれ…とろとろや……」
「うっく、はぁぅっ…」
「あー…」
「あっ」
「ん…」
咲夜は濡れた指を口に咥え、いとおしそうにしゃぶり始める。
「んん…」
唾を一度飲み干してから、指を咥えたまま片手で胸元をはだける。そして
すっかりしゃぶり終えると、ぱぱっと脱ぎ散らかして全裸になった。
「わっ…」
「へへー……」
咲夜がナギに覆い被さる。淫らな期待に潤んだ瞳と、妖しい情熱に輝く瞳が、
お互いを映しあった。段々と距離が縮まり、互いの息が相手の唇にかかる。
「ナギ…」
「咲夜ぁ……」
「ん…」
「んっ…」
自分の愛液を味わって見せたばかりの咲夜の唇を、ナギは従順に受け入れた。
「ん…ええで…」
「んんんっっ、ああ……っ!!」
咲夜はナギの服を剥いでこれもほぼ丸裸にすると、自分の胸を差し出す。そして、
ナギの花弁を指で慰めてやる対価として、その膨らみへの奉仕を求めた。
育ちのいい双丘と綺麗な乳首を両手で懸命に愛撫するナギに、股間に伸びている
咲夜の腕が絶え間なく意地悪な快感をもたらす。
「んはっ…」
咲夜は片手の肘から先をベッドに突いて胸を起こし、ナギの表情を眺めながら
巧みに秘所を愛撫した。陰唇の中も隠れた陰核も、手順を追って優しく責めを
強めていく。それを受け止めて悦びに身悶えるナギの声と表情は、咲夜専用に
教え込んだポイントをしっかりと守っているこの胸への愛撫と同等以上に、
精神の興奮を否応にも呼び覚ました。
「んっ、ふんん…」
「んんぁ!! ああう!!」
悩ましい喉声を鳴らす咲夜と、とめどなく体ごと鳴き続けるナギは、相手の愛撫に
体の芯を揺さぶられながらも、快感を与え合う営みを続けていった。だが、やはり
先にナギの方に限界が近付く。
「ああう、サクっ、あんっ!!うんっ、わたしっ…!!」
「ナギ?イキそか?」
ナギが必死に咲夜の乳を手に取ろうとしながら、うんうんと頷く。
「ほなナギ、先に軽く、いっときぃや。」
「あう、や、ぁあ!!」
そういって咲夜は体を浮かせていた腕の支えを外し、体をナギに重ねて乳房を
密着させた。自由になった手を自分の股間に回し、指を分泌液で濡らしておく。
「ウチのことは気にすな。すぐ、追いかけたるさかい…」
「んんあ、サクぅっ!!」
ナギは咲夜にきゅっと抱き付き、耳元で喉を鳴らす。
「ん…!!」
「あああ!!」
咲夜が同時にナギと自分の秘唇への責めに踏み出した。すでにナギの花弁に
馴らし切った指は、急所を厳重に責め立てて、突き抜ける快楽を弾けさせていく。
一方、まだこなれていない自分の花芯を荒らす指の方も、濡れ具合の良さに任せ、
体の馴染みは後から付いてくると言わんばかりに、激しい自慰を繰り返した。
「んっあんっ!!んっ!!あんっ!!んんっ…!!」
「あああ!!あんあぁっ!!あんん!!あん!!ああ!!」
周回遅れを追い越してゴールに飛び込む車のように、咲夜の声に被さって、
ナギが大声量を響き渡らせる。
「う、ああ、あんんっ!!あん!!あん!!ん、っ!!」
「んん…!!」
ナギが咲夜の乳房を押しつぶして体を硬くした。
「んっ、ナギぃっ!!」
「あ、あああ、あ…ああああぁあぁあああああ!!」
絶頂の声を上げてナギが果てる。ところが、咲夜はナギへの愛撫を止めず、
さらにまだ快楽を掘り起こしてしまおうとする指の動きを強化する。
「あ!!」
「んあんんんんあんっ、あんっ、んっあんっ…」
「ああ!!サ、サク、だ、やめ、あう!!ああう!!」
「んあ、もっと、ナギっ…!!」
「あ、う、サクっ、んう!!んん!!あんん!!」
頂点で焼かれたての体をまた焚き付けられ、ナギは苦しみとも歓喜ともつかない
疼きにさいなまれる。ただ確実にわかっていたのは、この指に再び追い詰められ、
再びあの真っ白な瞬間に到達するだろう、ということだけだった。
「んああ!!んん!!んああ!!んんん!!」
「あああ!!ナギっ、ナギぃ!!あっああ!!」
トップスピードに入った咲夜の自慰と愛撫が、二人の秘裂から汁を跳ね散らす。
膣口も陰核も容赦なく捏ね回され、湧き上がるうねりに魂が高く押し上げられる
ように感じた。その浮遊感の中で、無意識にお互い体を寄せ合う。
そしてつながったまま、木の葉のように吹き飛ばされた。
「んああ、ああサクぅうううっっっ……」
「ナギ、あぁあああああああああああああああああ……」
「な?ウチはつまり女性の魅力っちゅうのはそんな発育とかはあまり関係してへんと
いうことを教えるべく」
「絶対ウソだ口実だマリアのごとき大人の欺瞞だ。」
ナギは枕を胸に抱えてうつ伏せで拗ねている。咲夜はいつもの調子でそれに構って
やっていた。
「いやいやマリアさんほどやあらへんで。そんな褒めんといて…」
「褒めてなーい!!」
「秘湯にすがるほど追い詰められたナギに心の余裕をと」
「誰が追い詰められているか!!」
吼えるナギに咲夜は笑って応じる。そして、うーん、と腕を伸ばして言った。
「まあウチもフロ入りとうなってきたさかい、温泉行くのはええけど、ちょっと
考えとかなあかん問題があるなぁ。」
「何だよ。これ以上ふざけるなよ?」
「ええか、これから秘湯に入りに行ってやな、それでまあチビお嬢さまの狙い通りの
効能があったとしてな、上手く大人っぽい体型になれたとしよか。」
「別にそんな狙いじゃ、ないのだ…」
あくまで否定するナギに構わず、咲夜は話す。
「大人っぽいお嬢さまが湯の街を歩くと、街の視線を一身に浴びるというわけや…」
「や、街の視線とかはどうでもいいんだけど…」
ナギは人差し指の先を合わせて呟く。
「子供サイズの服を着とるから。」
「お?」
視線を合わせた指先から離して咲夜の方へ振り向いた。
「ぱっつんぱっつんの服から、胸元とかヘソとか尻とかはみ出て、そりゃもうアレな
視線を全身に」
「エロい想定をするな!!」
咲夜はナギの肩を抱いて囁く。
「せやけど隕石温泉やで?何が起こるかわからんとは思わへんか?秘湯を出てみたら
ぴちぴちの17才になっとってみい。下着も服も着て来た子供サイズしかないさかい、
仕方なくそれを着て帰るとやな、迎えに出た借金執事がそれを見て出血多量で
デッドエンドを…」
「ああ!!ハヤテ!!死ぬなーっ!!」
ナギは手を前に伸ばし悲痛な声で叫んだ。
「そやから次の選択肢は『マリアさんの着替えを咲夜と一緒に漁る』を選ぶんや。」
ポカッ
「それだとこっちがバッドエンドになるだろ!!」
「大丈夫やろ。事故に備えて服や下着を借りていくだけやから…」
咲夜は頭をさすりながら意見を述べる。
「いやいやお前今『漁る』って言ったじゃんか!!」
「マリアさんがえっちな下着とか旅行に持って来てないか、気にならへん?」
「やっぱりそれが本音じゃないか!!」
ナギの手を取り、目を見詰めて咲夜は説得した。
「大丈夫や。二人力を合わせれば、どんな罠が仕掛けられとっても――」
「……仕掛けてあるんだな?」
「……」
「……マリアが物理的に罠を仕掛けてあるんだな?サク対策の為に。」
「……毎年の事なんやからきまっとるやろ?」
「咲夜、お前いったい何をしに――!」
〜Fin〜