ナギ今週号ハヤテの部屋にて。  
 
コロン  
 シラヌイにかこつけてハヤテの部屋に入ったナギは再び何かと理由をつけて  
ベッドに寝ころんだ。  
 自分のベッドとは明らかに違う布団の匂い。  
「すんすん……」  
 枕に顔を埋めて鼻を鳴らす。鼻腔を埋めるハヤテの匂いに鼓動が早くなる。  
(わ、私はなにをしてるのだ……)  
 そう思いつつも顔が枕から離れなかった。離そうと努力するもハヤテの  
ベッドの上をごろごろするだけの結果に終わる。  
(い、いかんこのままでは枕にヨダレがついてしまうではないか)  
 そこでふと思う。  
(は、ハヤテもだらしなく寝ててこの枕にヨダレをたらしたりなんか……)  
 そんな可能性はないとも言い切れない。そんな事を思ってると  
いつしか押しつけてる唇が、布地を甘くくわえていた。  
(こ、これでは明確にヨダレが……でも顔をうつぶせにして寝てたりしたら間接キス……)  
 いろいろとあらぬ妄想がナギの理性の衣をはぎ取っていく。  
マリアとハヤテが居ないことも原因であったろう。  
「ん……」  
 手がその薄い胸板をなでる。ふくらみかけながら柔らかい感触。  
「ふぁ……んっ……」  
(ハヤテの部屋でなんてことを……私は……)  
 そう思うことでさらに興奮していることには気付かなかった。  
(ダメだ! ダメだ! こ、こんなことしてはっ……)  
 そう思いつつも手が体だがその先を臨んでいた。  
「あっ……んくっ……んはっ」  
 手はいつしか下に延びフレアスカートの内部へといざなわれていた。  
「ハヤテ……んっ……あぁハヤテっ……」  
 ハヤテの匂いに包まれての自慰は今までと比べものにならない快感を  
もたらしている。  
 薄手の生地のよい下着は既にすっかり濡れ秘唇の形を浮き彫りにさせていた。  
その秘裂のいただきとなる固い肉の芽をやさしくころがしつづける。  
「んっ……くはっ……あン! あっあっ……ダメ……んんっ!」  
 いつもよりも強く激しい快感がナギを襲い体を強ばらせた。  
「んんんむぅっ!」  
 やがて波が引くように体の自由がゆっくりともどってくる。そして……。  
「んはっ……ふぅ……あ……」  
 枕どころかシーツすら少し汚してしまったこと気付く。  
(こ、これはなんとかしないと……)  
 思案を巡らすナギであった。  
「………やはり一人でお留守番は無理ですね」  
「う…うん…もう無理でいい……」  
「……でも何故僕の部屋が重点的に……」  
「い、いろいろ不可抗力だっ」  
 木の葉を隠すなら森の中に。色々隠すなら大破の中に。一つ学んだナギだった。  
 
 
 
 
「…ということでハヤテ君、改装の間、しばらくホテルかどこかに……」  
「え? でも部屋なら…」  
 このお屋敷には使われてない部屋がそれこそいくらでもある。  
「いえ…それがなにやらまたナギが……」  
「え? あ、あの僕またなにか……」  
「さぁ……」  
 ナギが一方的にハヤテの部屋で自慰をしてしまい顔を合わせづらいのであるが、  
そのことはマリアとて預かり知らぬことであった。  
「ということで100万円渡しますのでそれでなんとか」  
「あ……はぁ……」  
「……今度は無くさないでくださいね」  
「そ、そりゃもう!」  
(あんなことしょっちゅう起きるわけが……)  
 すでに数時間前に自分がどういう目に遇っていたか忘れていた。  
 
 ──とある公園。ハヤテがブランコで佇んでいる。  
「はぁ…なんでいつもいつも……」  
 いつものごとく不幸を重ねて文無しで途方に暮れるていた。  
 主が留守番できない体質であるならば、執事は大金を維持することが  
出来ない体質のようだ。  
「あ……あれはハヤテ君……」  
 そしていつものごとくといえばこの人もいつものごとく。  
公園のそばを通りかかったヒナギクがハヤテを見つけた。  
 あのときと違うことは二つ。  
 ヒナギクガハヤテに彼女がいると思っていたこと。  
 そして自分のハヤテへの気持ちに気付いてること。  
 どう見てもあのときと同じで困ってそうなハヤテを放っておくことなど出来ない。  
 でも、「うちくる?」なんて今の自分に言えるのだろうか。  
 声を掛ける前から顔が赤い。鼓動が早くなってきているのがわかる。  
 そうやって逡巡した時間はとても長く思われた。  
 それでも意を決して入ってハヤテに近づく。  
「ハ、ハヤテ君…」  
「あ、ヒナギクさん……」  
 こうして二人の距離がまた一歩近づくのであった。  
 

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