夜の帳が洋館に訪れるころ。  
一人のメイドが空を見上げていた。  
空には煌々とした月がひとつ。  
メイドはそれを見ながら、立ち尽くしていた。  
 
同じ時間、とある洋間。  
ハヤテはぼーっとコタツに入りながらテレビを見ている。  
見るともなくテレビを見ていると、不意に扉が開いた。  
「邪魔するぞ」  
ナギがそこに立っていた  
「お、お嬢様!何をいきなり・・・」  
あわてて部屋の片づけをし始めるハヤテ  
「いやいや、気は使わなくていい。退屈だったからさ」  
「紅茶がいいですか?それともジュース?」  
「いらないってば」  
「は・・・はい」  
ハヤテはいつもの癖でナギに気を使っていた。  
 
「あの・・・」  
「ん?今日は執事の役割は果たさなくていいぞ  
遊びに来たのだから私は」  
「そうなんですか・・・」  
「そうだよ、コタツに座っててくれ」  
「はい・・・」  
 
執事の仕事というのは気を使うこと  
そのものが仕事のようなものである。  
「何もしなくていい」と言われると  
返って困るものだ。  
特に今のようにただ「遊びに来た」と言われると  
どうしようもない。  
さて、どうしたものか。  
 
ふと見上げると窓の向こうに月が見えた。  
まんまるとして煌々と輝く月。  
「何を見ている?」  
「あ・・・月がきれいだなって」  
「少女趣味だな」  
「ですかね?キレイなものはキレイって言っておかないと」  
「じゃ、わたしはどうだ?」  
「え?」  
「わたしはキレイなのか?」  
「ん・・・と」  
「キレイじゃないんだな」  
「キレイというか・・・可愛いって感じですね」  
「正直すぎだ馬鹿者」  
何が言いたいんだこの娘は。  
「そんな可愛いモノを目の前にして食らいつきたくはないのか?」  
「へ?」  
一瞬、目の前のものが視界から消え去り  
ナギしか目に入らなくなった。  
 
何 を 言 っ て い る ん だ こ の コ は。  
 
誘ってる?  
「あ、あの・・・」  
「聞いているだけだ、誰も食らいつけとは言っていない」  
「ですよね」  
「当然だ。で、どうなのだ?」  
「んと・・・まぁ」  
「正直に言え」  
「食らいつきたいです・・・はい」  
 
その華奢な体つき。  
まだ小さめな胸のふくらみ。  
腰まで伸びたツインテールの髪の柔らかさ。  
ツンとした表情に乗っかった小さな瞳。  
食らいつきたくないはずがないじゃないか。  
 
「そうなのか」  
「そうです」  
「じゃ、食らいついてもいいぞ」  
「え」  
「心配するな誰も来ない」  
「いや、そうじゃなくて・・・なぜ今夜に限って」  
「・・・満月だからさ」  
 
次の瞬間 カケルは華奢な少女をかき抱いていた。  
「カケル・・・スキだよ」  
そっとつぶやくナギ」  
何も言わずにうなずくカケル。  
鼻腔がナギの香水の薫りでくすぐられる。  
 
カケルは仰向けになり、ナギが覆いかぶさっていた。  
そっと唇を近づける二人。  
舌を入れようとすると、ナギは恥ずかしそうに  
唇を外した。  
それを逃がさず、頭を手で押さえ込むカケル。  
しかたなさそうにもどかしく、舌を入れてくるナギが  
愛しかった。  
 
自分のモノの部分に彼女の股間が触れているのがわかる。  
モノはズボンの中でいきり立っていた。  
ナギが艶かしくキスの心地よさに腰を動かすたびに  
快感がモノに伝わってくる。  
「う・・・ん・・・はぁ・・・」  
ナギのいやらしい声。  
カケルは起き上がり体勢を逆転させ、ナギに覆いかぶさった。  
 
そして股間を相手に押し付けつつ 柔らかな首筋に  
キスをする。  
ますます淫らなナギの声が部屋に響いた。  
「もっと・・・大きな声出していいんだよ・・・」  
「やめろ・・・はずかしいぞ・・・」  
そしてナギのセーターをめくり上げていくカケル。  
ナギの上半身がブラジャーひとつを残してさらされた。  
小ぶりの胸が目にまぶしい。  
そのちっちゃな胸に顔をうずめるカケル。  
うめくように喘ぐナギ。  
 
「外していいですか・・・お嬢様」  
「ん・・・あ・・・好きにするがいいさ」  
 
 

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