「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!」
名門、白皇学園・・・いつもは静かなのだが、今日は叫び声で途絶えた。
「待て!野々原!早まるな!」
尻餅をついて、自分の執事を止めようとする、ヘタレが一人、
彼の名前は東宮康太郎。
ただのヘタレだ。
「いいえ・・・今日という今日は許しません!・・・いい年なんだから早くお相手を見つけて、童貞を捨ててください!」
竹刀を持って、東宮に歩み寄る、執事が一人、
彼の名前は野々原楓、
東宮の執事で厳しい。
東宮は半泣きで、
「相手っていわれても・・・そうだ!」
と立ち上がり楓に耳打ちした。
「さすがお坊っちゃま!・・・では明日にでも決行しましょう!」
聞き終えた楓は、笑顔で、去っていった
「明日で・・・童貞ともオサラバだ」
と小さくガッツポーズをした。
「よ〜し!今日も部活頑張るわよ〜!」
今日も、ヒナギクは元気いっぱい!で部活に行こうとした時・・・
「むぐぅ!!」
後ろから忍び寄ってきた何ものかによって、口に何らなの布を押しつけられた。
「(誰!!・・・あれ?意識が・・遠く・・・)」
ヒナギクはその場で意識を失った。
・
・・
・・・
「う・・ん・・」
ヒナギクが、目を覚ますとすぐに自分の体の違和感を感じた。
「(なかに何かが入ってる)」
そういって、自分の下腹部を撫でるヒナギク。
[ブブブブブ・・・]
「ひゃん!」
突然なかに入っている何かが振動を始めた。
「(な・・何なのよこれ。)」
そう思い、何とか取り出そうと、股間に手を伸ばそうとした、その時
「あれ?桂さん、どうしたんですか?」
後ろの茂みからヒョコっと顔を出したのは東宮であった。
「え?・・・ううん何でもないわ」
咄嗟に手を退かし、首を横に振りながら答えるヒナギク。
「(あれ?震えが止まってる?)」
下腹部を撫でるヒナギクに東宮は、腕を掴み、
「早くしないと、部活始まってしまいますよ。」
と手を引き、部活へと急いだ