「ふふ・・・あと30秒ってところでしたか・・・残念でしたねヒナギクさん、この勝負、僕の勝ちです♪」
「ふ・・・ぁ・・・」
ハヤテはヒナギクの秘所から口を離すと、彼女を見下ろして宣言する。
初めての絶頂を体験したヒナギクは弾けた快楽の余韻に浸りながら、
放心したような表情でハヤテを見上げるが、
「あ・・・やさき・・・く・・・ん? 服・・・え・・・?」
彼が宣言したと同時に、ハヤテから“ぼうんっ”と何かが弾けるような音がして煙が上がり、
煙が晴れた後には、妙に似合っていた女装姿から一転、いつもの見慣れた執事服姿となったハヤテがいる。
「あぁ、よかった・・・これで一生女装姿なんて死にたくなるような事態は避けられました♪
では・・・」
そう言って一瞬、安堵した表情を浮かべるが、
すぐに仰向けに倒れたままのヒナギクに視線を移し、彼女の姿をじっくりと眺める。
「あ・・・や・・・」
ぱっと見は、いつも通りの笑顔を浮かべるハヤテだが・・・
彼の目に宿る獣欲の光が、ヒナギクにははっきりと見える。
その目が、自分の蜜と彼の唾液とでとろとろに蕩けてしまった秘所をジッと見ているのも、わかる。
そして・・・彼の考えていることも。
―――私・・・このヒトに・・・犯されるんだ・・・
そう思うと、怖くて、悔しくて・・・なのに、身体が・・・
「それではヒナギクさん。
折角のチャンスをモノに出来なくて残念だとは思いますが・・・結果は結果です。
さっき言った通り―――」
絶頂を経て、涙と涎で被虐的な艶を纏ったヒナギクの顔に、対照的な笑顔で迫り―――
「ヒナギクさんのこと、犯して差し上げますね♪」
笑顔のままで、言い放つ。
「ひ・・・」
そう言われた瞬間、ヒナギクの背筋がゾクリと震える。
震えるが―――身体は、動かない。
ハヤテの顔が離れても、彼が自分から意識を逸らせても、
ただその様子を目で追うだけで後ずさろうとすら、しない。
―――なんで、私・・・逃げないの・・・?
このままじゃ、私・・・彼に・・・犯されちゃうのに―――
自分のことが、よくわからない。
今はどう足掻いてでも逃げ出さなくてはならないハズの場面なのに・・・
これではまるで―――
「逃げようともしないなんて流石ヒナギクさん、潔いですね〜
それとも、もしかして・・・」
「ち、ちが・・・!」
「あれ、僕まだ、何も言ってませんよ?」
「――――――っ!」
憔悴しきっていたヒナギクの表情が、狼狽と羞恥で真っ赤に染まる。
「ねぇヒナギクさん、僕が何て言うと思ってたんですか?」
「し、知らないわよ・・・!」
顔色だけで全て悟られてしまいそうで、ヒナギクは顔を背け口をつぐむ。
そう、そんなこと・・・あるワケがない・・・思うハズが無いのだ。
よりによって―――
「ふふ・・・じゃあ言ってあげますね♪
ヒナギクさん、僕に犯されたいって・・・そう思ってるんじゃないですか?」
かぁ―――っと、紅潮した頬が羞恥で更に熱く火照る。
「そ、そんなこと・・・」
「だってヒナギクさん、無理矢理に大事なトコロを舐められて、触られて・・・それでイっちゃうような、
ドがつくほどのMなんですからね〜♪」
「そんな、そんなことあるワケが――――――」
無い。
そう、ヒトに言われるまでもなく負けず嫌いを自認する自分が、
男の子に犯される・・・陵辱されて、屈服させられることなど・・・望んでいる訳が無い。
そんなことを望んでしまったら・・・これまで、必死に築いてきた―――
―――桂ヒナギクが、崩れてしまう。
両親が自分たちの元を去って、辛い思いをしてから・・・強くあろうとした。
悲しみに押し潰されない様。
更なる悲しい目に合わない様。
どんな苦難も困難も、自力で乗り越えられる様。
身体も鍛えた。
勉強もした。
あらゆる努力を怠ることなく、あらゆる面で“負ける”ことを頑なに拒み続け・・・今の自分を得た。
なのに・・・
「ひ・・・っ! んぁ、や、ひぁああ! やめ、あ、やぅう! 触っちゃ・・・ぁああ!」
彼に・・・この綾崎ハヤテという少年に敗北し、これから更なる辱めを受けようとしているのに、
ソコを触られるだけで身体はびくびくと震え・・・甘美な刺激に、蕩けた声を上げずにいられないのだ。
「はは・・・本当にびしょびしょですね・・・良かったじゃないですか、これならもしかすると、
そんなに痛くならないかもしれませんよ?」
「そんな・・・ぁ! いや・・・綾崎君・・・っ・・・お願い・・・許して・・・やめて・・・ひぅう!」
生まれて初めての絶頂を体験させられて、あられもない姿を見られて、
更なる辱めを受けようとして・・・情けない声で、彼に・・・ハヤテに懇願している。
だが、彼は笑顔のまま、腰からそそり立つモノをゆっくりと、少しずつ・・・
ヒナギクのソコに近づけてゆき・・・
「そんな泣きそうな声に顔、ヒナギクさんらしくないですが・・・
でも、それはそれでいつに無く乙女チックで・・・ふふ・・・ますます犯してあげたくなっちゃいますね♪」
「そ、んな・・・ぁ・・・」
ハヤテの言葉は残酷にヒナギクの心を貫き、
そして彼の凶器もまた、彼女の身体を貫くべく・・・
ちゅく、と。
濡れそぼった秘所へと、肉槍の先端があてがわれる。
「ひ・・・・・・!」
ハヤテは仰向けのヒナギクに覆い被さり、彼女の顔を正面から見据え―――
「ヒナギクさん」
「やめ・・・・・・え・・・なに・・・?」
すぐに動こうとする気配を見せず、ヒナギクの顔をじっと見つめている。
「今のヒナギクさん・・・もの凄く、可愛いですよ」
「な―――――――――」
かぁあ!
と・・・こんな状況であるにも関わらず、ヒナギクの顔が真っ赤に染まる。
そんな彼女の様子に少しだけ笑みを洩らして、ハヤテは言葉を続ける。
「いつものヒナギクさん・・・強気で、颯爽としていて、凛としていて・・・
みんなの知っている、みんなの憧れているヒナギクさんは格好よくて、素敵です」
「な、な・・・何を・・・!」
「でも、今のヒナギクさん・・・怯えて、涙ぐんで、打ちひしがれて・・・ふふ・・・」
ぞくっとするような笑みを浮かべるハヤテに、ヒナギクは何も言葉を発することが出来ず・・・
ただ彼に見据えられたまま、胸の鼓動が高鳴るのを感じる。
それが恐怖のせいなのか、それとも・・・別の感情によるものなのか・・・ヒナギク自身にも、わからない。
「以前から思っていたんですよ。
ヒナギクさんのいつもの強気な表情がちょっとでも崩れたときの、不安そうだったり怖がったりしている顔、
普段とのギャップもあるのかもしれませんが・・・本当に可愛いなぁって」
「そ・・・んな・・・な、な・・・何を言うのよ・・・!」
可愛いと言われること自体は、イヤじゃない。
だが、今ここで、一体何を言おうとしているのか・・・ハヤテの意図がわからずヒナギクは混乱するが、
彼は構うことなく先を続ける。
「初めてヒナギクさんと出会った時、木の上で怯えていましたよね。
旧校舎ではあのヘンな人形に驚いて、僕にすがりついてきましたっけ。
マラソン大会の時は、吊り橋で泣きそうになっていました。
そして今・・・僕に組み敷かれて・・・為す術も無く犯されようとしているヒナギクさんの表情・・・
凄く可愛くて・・・儚げで・・・そそるんですよ」
ハヤテが口にするどの場面も、ヒナギクの記憶にしっかりと残っている。
恥ずかしくて、ちょっと悔しい思い出。
だが何故か、嫌な思い出ではない。
・・・勿論、最後のことは除いて、だが。
「これって・・・僕しか知らないヒナギクさんですよね・・・
皆が憧れて尊敬する生徒会長の、皆が知らない・・・僕だけのヒナギクさん・・・」
その通り。
彼―――綾崎ハヤテという少年はヒナギクにとって、
これまで築き上げてきた“強い自分”の、虚を突くような存在だった。
出会いからしてそうだったし、身の上までもがそうだった。
その境遇を知ってしまったからなのか・・・
そういう彼の存在―――隠れた弱さを引き出してしまうような厄介なハズの彼を、
自分は受け入れていた。
受け入れてしまっているのだ。
―――今、こんな状況になってさえ!
「だから・・・もっといじめてあげます。
ヒナギクさんのキレイな顔を、もっと引き吊らせて、歪ませて・・・泣かせて、叫ばせて・・・
誰にも見せたことのないヒナギクさんをもっと引き出して・・・
これからもずっと・・・僕の前ではそんな顔しか出来ないようにしてあげますよ」
それだけ言ってハヤテは口をつぐみ、ヒナギクの顔を見つめたまま、腰に力を加え始める。
「あ・・・ひ、や・・・め・・・」
濡れそぼったソコに当てがわれた肉茎の先端が、つぷ、と秘唇を押し広げ、ヒナギクの中に入り込んでくる。
「いや・・・綾崎君、お願い・・・やめ・・・」
当然ながらハヤテの先端は程無く彼女の純潔の証に達し・・・
そして彼は全く変わらぬ勢いで肉茎を押し込んでゆく。
「ひ・・・ぃ! やめ・・・や、いや・・・いやぁ!」
みし、めり・・・と、処女の証が軋み、破られようとする感触に、
ヒナギクは大粒の涙を浮かべながら声を張り上げて泣き叫ぶ。
それはまさにハヤテが望んだ通りの表情で、彼女に対する支配欲、征服欲はますます膨れ上がり、
「ヒナギクさんの初めて・・・頂きますね」
それだけ言うと、更に硬さを増した肉槍に一気に力を加え―――
「ひ・・・や! やめ! 綾崎君! やめ、や・・・ひ・・・ぃやぁあぁああああ!」
めりめりめりっ!
そんな音が聞こえそうなほどの感触を味わいながらヒナギクの処女を破り、
そのままの勢いでハヤテはずぶずぶとヒナギクの中に侵入する。
「いた、いたぁあ! やめ・・・あ、ひぎ・・・ぃあ、や・・・あぁあああ!」
狭い未通の膣内を肉の凶器で無理矢理に押し広げられ、抉られる痛みは、
剣道で体験するそれとは全く別次元のモノで、
既に精神的に追い詰められているヒナギクには耐える術も無く・・・ただただ泣き喚くことしか出来ない。
自分を犯す少年の執事服をぎゅっと掴み、涙をぽろぽろとこぼしながら髪を振り乱して叫ぶ彼女を、
ハヤテは愛でるような視線で見守りながら・・・全くペースを落とすことなく肉茎をキツい膣内に沈め込み、
程無くして根元まで彼女の中に埋め込んだところで、やっとその動きを止める。
「ひぐ・・・いた・・・いたい・・・ぃ・・・ひどい・・・いたいよぉ・・・あや・・・さきくん・・・っ」
普段の彼女を知る者が聞いたら、それが本当に生徒会長の桂ヒナギクの声かと耳を疑うような、
弱々しい涙声で彼女はハヤテに耐え難い苦痛を訴える。
だが、ハヤテを非難するその声は、余りにも弱々しく・・・
彼にとっては逆に堪らない、被虐的な魅力に溢れた声でしかない。
「大丈夫ですよ、ヒナギクさん・・・確かにヒナギクさんの中、ギチギチにキツいし、凄い痛いでしょうね・・・
でもさっき、イっちゃうくらいにしっかりと前戯もしたワケですし、
今もほら・・・ヒナギクさんのいやらしい蜜がたっぷり湧き出てきてますから・・・
あんな状況でイっちゃうようなMなヒナギクさんですから、
すぐに痛いのよりも気持ちいいのが勝っちゃいますよ♪」
「ち、ちが・・・! わた・・・あぐ・・・え、えむなんかじゃ・・・な・・・い・・・ひ・・・ん・・・っ」
悲痛な表情で泣き声を上げるヒナギクとは対照的に、ハヤテは満面に嗜虐的な笑みを浮かべながら、
「そんなワケでヒナギクさん・・・しばらくは我慢して下さいね♪」
「ひ・・・や、いた・・・やぁああ! やめ・・・あぅ、うぐ・・・ぅあああ!」
ずるる・・・と彼女の中に埋め込んだ肉茎を引きずり出して、そしてまた突き入れる。
引き抜いた際に溢れ出た蜜に破瓜の赤色が混じるが、
それもゆっくりとした抽送を繰り返すうちに泡立つ蜜に紛れ溶けて消えてしまう。
「っく・・・う・・・ヒナギクさんの中・・・すご・・・本当にキツくて・・・
うわ・・・僕のをきゅうきゅうって締め付けて、ヒダヒダも絡み付いてきて・・・
あは、これ・・・ホント凄い・・・気持ちよすぎますよ・・・」
「うぁあ、あうぅう! いやぁ、いわないでぇ! そんな、あぐ・・・いたぁ! いたい、ひぅ・・・あぁあ!」
ヒナギクの狭い膣はハヤテの肉茎にぴっちりと密着し、埋め込まれたモノをぎゅっと締め付けている。
だが、ヒナギクの中からは絶えず蜜が湧き出しているので粘膜と粘膜が直に擦れ引き攣るようなことは無く、
ハヤテにとっては己のモノ全体を包み込むキツさや熱さ、襞の凹凸に滑りの良さも相まって、
初めて味わう・・・まさに極上の感覚だった。
しかも嗜虐嗜好に目覚めた彼の目の前では、ヒナギクが泣き悶えているのである。
「ヒナギクさん・・・っく、ただでさえ気持ちいいのに、そんな顔されると・・・
もっと、酷いコト・・・したくなっちゃうじゃないですか・・・っ」
「ひ・・・いや、いやぁ・・・いたいの、本当に痛いの! やめてぇ・・・裂けちゃう・・・こわれちゃうぅ・・・
やめ・・・あひ! あやさ・・・くんっ! おねが・・・っ、うぁあ! ひ・・・っ! やめてぇえ・・・」
ヒナギクが涙声で懇願すればするほどハヤテの嗜虐欲は膨れ上がり、
彼女を犯す肉槍の動きが少しずつ加速してゆく。
「あ・・・ぎ・・・ぃい! いた、ひ・・・たぁ・・・っ! もぉやめ・・・やめてぇ・・・!
んぅ・・・うぁあ! あひ・・・っ! ひぐ・・・あぅう! んぁああ!」
じゅぶ、じゅぷっ、じゅぶぶ・・・
生徒会室に響く卑猥な水音も、ハヤテの腰の動きに合わせて徐々にテンポを上げてゆく。
確かにハヤテの言う通り、大量に分泌されるヒナギク自身の蜜のせいで抽送自体はスムーズで、
摩擦による痛みはほとんど感じられない。
だが、いくら前戯を念入りにされようが、溢れるほどの蜜で濡れそぼっていようが、
キツく閉じていた膣を無理矢理抉じ開けられて異物を挿入されて、痛くない訳が無いのだ。
普段のヒナギクなら、例えどれだけ痛くともこんな状況で相手の望むような行動など意地でも取らないだろうが、
度を越えた苦痛の為か、それとも・・・彼女自身も気付かない別の理由からか、
今はただハヤテの前で彼の望むままに泣き、悶える。
「は・・・っ、ねぇヒナギクさん、気付いてますか・・・?」
「あぅ・・・うぐ! あひ・・・いぁあ・・・っ、なに・・・が・・・ぁ」
「こんなに僕に酷いコトされてるのに、ヒナギクさん・・・
逃げようともしないで、僕にずっとしがみついているんですよ?」
「え、それは・・・ぁああ! あぅ、ひぎ・・・! しらな・・・ぅああ! 手が・・・勝手にぃ!」
「あは・・・犯されてるのに、その相手にぎゅっとしがみついて耐えるなんて・・・
ダメですよ・・・もう、可愛いすぎて・・・っ」
「ひぅ・・・あぐ、やぁあ! ぇ・・・え、な、なに・・・っんん!? んんん―――――――――!?」
そのことを指摘されても尚、ハヤテから手を離そうとしないヒナギクに、
ハヤテは彼女をもっと苛めたいという思いと、
そんな彼女が可愛い―――否、愛おしいとすら感じる、相反する思いを同時に抱き、
背反する衝動のどちらにも逆らうことなく、
己の欲望の塊でヒナギクを貫きながら―――もう一方の欲望の赴くままに・・・彼女の唇を塞ぐ。
「ん―――っ! んむ・・・っんんっ! んんん―――っ!」
苦痛に喘いでいたヒナギクの口にハヤテは口を開いたまま覆い被さり、
彼女が突然のことに混乱して状況が掴めないうちに、無防備な口腔へと舌を侵入させ、
にゅるにゅると舌を絡め、吸う。
「んんっ! んふ―――っ! っぷ、んんんっ! んぷぁっ、はぁ・・・っ、あむ・・・! んむ―――!」
膣内を抽送される、異物感と痛みとに囚われていたヒナギクは一瞬、何が起きたのかわからず・・・
ハヤテに唇を奪われたことを理解した時には、既にその舌も、唇も、彼の思うがままに舐めしゃぶられていて、
粘膜同士がぬめり絡みつく生々しい感触や、
自分と彼の二人分が混ざり合った唾液の味や、
喉の奥まで伝い落ちてくるソレを咽ながら嚥下する感覚に、
そして、何より・・・
―――キス・・・された・・・わたし・・・このヒトに・・・キスされた・・・
その事実が、痛みと羞恥に埋め尽くされていたヒナギクの意識に、ぽっかりと穴を穿つ。
無理矢理であることは全く変わりないのに、
処女を奪われ、秘所を貫かれた時とは全く異なる感覚が、意識の穴から滲み出してくる。
―――はじめて、だったのに・・・わたしのはじめて・・・みんな、うばわれちゃった・・・
はじめてにして“にゅく、くちゅ”と音が聞こえる程のディープなキスに、
ヒナギクは何の抵抗もせず、身を任せる。
抵抗したところで奪われたモノは戻らない・・・というのは勿論なのだが、
―――なんで・・・無理矢理なのに・・・なんで・・・どうして、こんな・・・
ヒナギク自身が“キス”という行為に抱いていた少女らしいイメージのせいか、
痛みを伴わず、それでいて執拗なキスに心が揺らいだのか・・・
―――イヤ、じゃない・・・イヤだって、思えない・・・からだ・・・あつい・・・どうして・・・
処女を奪い、ファーストキスを奪ったこの少年に、抵抗しようという思いが湧いてこない。
貪欲な、貪るようなキスに・・・この少年がいかに自分を強く、激しく、求めているのか・・・
その思いが込められているように感じられ・・・
どくん、と鼓動が高鳴り、身体が―――熱くなる。
「んん・・・んふ・・・んむぅ! んっ! んく・・・ん―――っ!」
求められている―――
ただ自分を辱めるためではなく、ただ快楽を貪りたいだけではなく・・・
私を、求めてくれている。
身体も、そして・・・心も。
それはヒナギクが勝手に思い込んだことに過ぎない。
だが、唇で唇を塞ぎあっている今、二人の間に言葉が紡がれることはなく・・・
ヒナギクにとっては彼女の思いが全てであり、
その思いに呼応するように―――またしても思い出される。
毎晩、彼のことを夢に見ていたこと。
彼のこと―――綾崎ハヤテのことばかり、考えていたこと。
ここへ来たのは、果たし合いの為。
でも、そうでない可能性を常に考えていなかったか。
二時間半の大遅刻、しかも深夜に差し掛かろうという時刻に、
睡魔に襲われながらも帰りもせず待っていたのは何故なのか。
遅れてきた彼にあれだけ怒ったのは、ただ待たされたからなのか。
・・・来てくれなかったらどうしよう、という不安の裏返しだったのではないか。
組み敷かれ、弄られ、犯されて・・・処女も初めてのキスも全て奪われてしまったのに、
こんなに痛いのに、辛いのに・・・どうして・・・彼のことを・・・憎めないのか・・・
身体はもう、彼に征服されたようなもの。
だが、心は・・・
ここへ来る前から、既に彼のものだったのではないのか―――
そう思った瞬間、鼓動は一気に加速して、身体がかぁっと火照り熱くなる。
―――そんなハズない!
―――こんな無理矢理に、酷いことをされているのに・・・そんなコト思うワケない!
ヒナギクの中の理性がそう反論するが、
同時に・・・ぞくり、と。
身体の一番奥の方・・・今まさにハヤテに貫かれ、抉られて、
痛みしか感じていなかったところに・・・微かな違和感を覚え始める。
その違和感がどのようなものか、ヒナギクは・・・知っている。
それは今、ヒナギクの唇を塞ぎ舌を貪っているモノで、彼女の一番恥ずかしいところを貪られた時。
感じたくないのに、感じてしまった感覚。
・・・達してしまった、イかされてしまった、あの・・・・・・快楽。
―――違う! こんなこと、ない! あるワケ無い!
―――こんなこと・・・こんなに痛いのに! 感じるワケが―――!
理性がそんな感情を、感覚を、必死に否定する。
だが・・・気付いてしまった想いは消えず、
抱いてしまった快感は徐々に―――ヒナギクを蝕み始める。
「ん・・・んんん―――! んむっ! んむぅ! んんんっ! ん――――――!」
ヒナギクの膣は相変わらずギチギチとキツく、どうしようもなく熱く、
締め付けは痛いくらいだったが・・・それでもやめられないくらいに、彼女の中は極上だった。
唇も舌も柔らかく、どれだけ舐めようが吸おうが、啜ろうが貪ろうが、飽きることなどありえなかった。
他に比較するべき経験を持たないハヤテだが、ヒナギクの上下のクチを同時に味わうこの至福に比して、
これ以上のモノなどあるハズがない、と確信を抱く程だった。
そんなヒナギクの感触を堪能し、酔い痴れていたハヤテは、ヒナギクの呻きのトーンが微妙に変化したことなど、
しばらくは気付くことも出来ずにただただ彼女の身体を貪り続ける。
だが、いつの間にか・・・痛いほどだった締め付けは僅かに緩み、
変わりにただの凹凸でしかなかった無数の襞が微かに動き、蠢くようにハヤテのモノに絡みつき・・・
「――――――っ! ん・・・んっ! んぐ・・・・・・っ・・・」
あるハズがない、と思っていたモノ・・・さっきまでのヒナギク以上のモノに、変わってゆく。
その感触に集中したくなってヒナギクの唇を貪る舌の動きがやや緩慢になると、
今度はそれまで逃げるだけだった彼女の舌が、遠慮がちながら・・・自らハヤテの舌に絡み付いてくる。
それで―――ヒナギクの肉体に酔い痴れていたハヤテにも、彼女に何かが起きていることに気付く。
「ん・・・んっ! ・・・っ、・・・はぁ・・・っ、は・・・っ」
塞ぎつづけていた唇を解放し、顔をあげると、
「んんんっ! んっ、ぷぁ! は・・・うぁあああっ! あひ、ひゃああ! いたぁ! いた、ひ・・・ぃいっ!
ひ、い・・・ぁあっ! やぁ・・・やめぇええっ・・・あやっ! あやさきくん・・・!」
涙を浮かべる目からも、堰を切ったように溢れ出す喘ぎ声からも・・・
今の彼女の身体を支配するのは痛みだけではなく・・・快楽に侵されつつあることが察知できた。
「あは・・・ヒナギクさん、言ったとおりでしょう? そんなに気持ちよさそうにして・・・」
「ひ・・・いひゃあ! ひが・・・ちがぁあ! きもち、よく、なんかぁあ! あふ、ひぁああ!」
引き攣っていた顔も、悲鳴のようだった声も、快楽と戸惑いに曇り、蕩けつつある。
それでもハヤテの言葉を必死に否定するヒナギクだが、
ハヤテからすればもはや弄り甲斐のある可愛い人形に過ぎない。
「ふふ、本当ですか〜? ヒナギクさんの膣内、キツく僕のモノを締め付けてるくせに、
ヒダヒダがにゅるにゅるって絡みついてきて・・・もの凄い気持ちいいんですよ?
ね、ヒナギクさんは僕ので膣内を掻き回されて、どんな感じなんですか?」
「ふゃああぁ! ひらないっ! そんなコトっ、言っちゃやぁああ!」
びくびくと身体を震わせながら、痛みではなく悦楽で泣き悶えるヒナギクの姿は、
ハヤテの嗜虐欲をどうしようもなく昂ぶらせ―――
「ね、どうなんです?」
敢えて意地悪げに重ねて問いかけながら、
ただ突き込み引き抜くだけだった抽送に変化をつけ始め、
抜き差しの度に肉茎の向きを変え、様々な角度からヒナギクの膣壁を擦りあげる。
「ひっ! いぁあっ! やめ、そんなぁあ! あん! や・・・そこだめっ! ひぁあああ!」
擦りあげる角度によってヒナギクの喘ぎ方は様々に変わり、
どこが気持いいのか、どこが特に感じやすいのかを全てハヤテに教えてくれる。
「や! んぁあ! そこっ! だめ・・・やぁああ! ダメだめぇえっ! うぁ、んぁあああ!」
「あは、ヒナギクさんの弱いところ見付けちゃいました♪
ココをこうされるのがイイんですね〜♪」
「ひぁ! あはぁ! ちが、ちがぁ! んぁああ! ちがうからぁっ!
だから、そんな・・・ひゃ! ふぁあああ! あやさっ! っく、んぅううっ! ダメぇええ!」
膣壁の天井を擦るように上に、臍に向けて突き上げるように抽送されて―――
ヒナギクは過剰に注ぎ込まれる快楽に為す術もなく翻弄され、髪を振り乱してあえぎ悶えることしか出来ない。
「ひぁああっ! あぅ・・・ぅあぁああ! やめ、ひゃああっ! だめ、あ、ふぁああ! んぁあああっ!」
「こんなになっても強情ですねぇ、まぁそれもヒナギクさんらしくていいんですけどね〜♪」
クスクスと笑いながらハヤテは腰使いをより一層、大きく、速くして、
「ひゃあぁあっ! もうだめ! ダメぇえ! こんな、されたらぁ! わた・・・っ! ヘンになるっ!
おかし・・・っ、なっちゃぁああ! やめてぇ・・・もうやぁああ!」
完全に快楽に蝕まれた声であられもなく喘ぎ、叫びながら・・・
それでもヒナギクは微かに残った理性を総動員して、自分を保とうとする。
だが、もはや心からも身体からも乖離した上辺だけの理性など、風前の灯に過ぎず、
ハヤテもそれをわかっていて、その上で―――
「じゃあ、やめましょうか」
ヒナギクの膣内に肉茎を思い切り突き込んだところで、ぴたり、と腰の動きを止める。
「あぅ・・・うぁ・・・あ? ひぁ・・・え・・・?」
この行為自体はヒナギクの言葉通り、彼女の求めた通りのこと。
だが、それは同時に彼女の身体が、心が受け入れていた快楽の遮断に他ならず、
「あ・・・え・・・・・・っ、ぅう・・・・・・」
ヒナギクはしばし唖然とし、それから何かを求めるような、訴えかけるような目でハヤテを見上げる。
「どうしたんですかヒナギクさん? 言われた通りに止めましたが?」
「え、あ、うん・・・そ、その・・・・・・あの・・・・・・っ」
ニコニコと笑顔を浮かべながらぬけぬけと言って、更に―――
「あ、そうだ、止めるんですからナカに入ったままじゃいけませんよね♪」
「へ・・・? ひ、いぁああ! あぅ、ふぁ・・・ぅあぁあ・・・! あ、あぁ・・・!」
ず、ずず・・・と、ゆっくりとヒナギクの膣内から肉茎を引き抜いてゆく。
抽送されているときに比べれば遥かに鈍い刺激であっても、
一度動きを止めて焦らされたあとのヒナギクにとっては十分過ぎる快感で、
身体の奥から搾り出すような嬌声が洩れてしまう。
だが、その動きはハヤテのモノが先端を残して引き抜かれてしまったところで再び止まり、
「さ、じゃあこのまま引き抜いて、終わりにしましょうか♪」
「え・・・や、や! 待って!」
反射的に、叫んでしまう。
「あれ? どうしたんですヒナギクさん。 一刻も早く止めて欲しかったんじゃないんですか〜?」
「あ・・・そ、その・・・それは・・・・・・!」
かぁあ・・・、とヒナギクの頬が羞恥で更に赤くなる。
ハヤテが本当に止める気などないこと、自分に何か言わせようとしていること、
どちらもヒナギクは気付いている。
だが・・・わかっていても、理性が必死で押し留めようとしても・・・
ハヤテによって埋められていたトコロは、彼のモノが抜けたあとの切なさに耐え切れず、
じくじくと疼いてヒナギクの理性を蝕んでゆく。
「あの・・・・・・その・・・・・・っ」
泣きそうな顔でハヤテを見つめ、それでいて肝心の言葉が言えずにいるヒナギクを更に焦らすように、
残りの先端部分も少しずつ引き抜き始める。
「や、まって・・・! まってぇ!」
「どうしたんです? もう止めて欲しいんでしょう、ヒナギクさん」
「ち、ちがう・・・ちがうのっ!」
「・・・じゃあ、ちゃんと言ってください。 僕にどうして欲しいんですか?」
じりじりと、ゆっくりと引き抜かれながら問い掛けられる。
ただそれだけのことだが、ヒナギクにとっては今を逃したら、
もう二度とソレをナカに挿れてもらえないと・・・
もう、二度とハヤテに抱いてもらえないと・・・
そう思ってしまうくらいに・・・心も身体も、切なく疼き・・・
「・・・もっと・・・して・・・」
搾り出すように、言う。
「もっと? 何をですか? 具体的に言ってくれないとわかりませんね〜♪」
ハヤテの意地悪に、むっとするような余裕も無く、
「あ・・・あやさきくんので・・・」
「僕の、何ですか?」
「あの・・・あやさきくんの・・・」
ひたすらに膨れ上がる切なさと、疼く肉欲に、耐え切れず―――
「あや・・・綾崎君のおちんちんでっ! わたしを・・・わたしのなかをメチャクチャにしてぇ!」
一気に、叫ぶように言い切って・・・
ヒナギクを支えていた理性に、音を立てて亀裂が走る。
「わかりました、ヒナギクさん・・・お望みの通り、メチャクチャにしてあげます。
さっきよりもっと激しくして、ヒナギクさんがどんなに泣いても叫んでも、最後まで止めてあげません。
それでも、いいですか?」
拒絶など、出来るハズがない。
心の中で理性が崩れ始める音を聞きながら、それでもヒナギクは―――
「うん・・・いいから・・・綾崎君の、好きなようにしていいから・・・だから、早く・・・
ね、綾崎く・・・うぁ、あ! あ、は、ぁ・・・ぁあああっ!」
懇願する涙声が、歓喜の嬌声に変わる。
ハヤテの肉茎がずぶずぶと膣内に沈み込み、
彼に埋め尽される感覚にヒナギクは恍惚の表情を浮かべる。
「すご・・・ヒナギクさんのナカ、さっきよりももっと熱くて、絡み付いてきますよ・・・
動かなくても気持いいくらい・・・」
「そんな、やぁ・・・綾・・・崎君・・・動いてくれるって・・・」
快楽に蕩けかけていたヒナギクの顔が、再び泣きそうになる。
「あは、大丈夫ですよヒナギクさん。 確にこうしているだけでも気持いいですが、でも・・・ほらっ!」
「ひゃあああぁあっ!?」
ずるるっ! とヒナギクの膣内から肉茎を一気に引き抜いて、
間髪入れずに今度は引いた腰をヒナギクの腰にぶつけるように、
「あ、ひ・・・ぃあぁああ!」
ソレで彼女の秘所を一息に貫く。
たった一往復の抽送で、ヒナギクは身体をガクガクと震わせて待ち望んだ悦楽に身悶えするが、
勿論こんなものは序の口に過ぎず・・・
「ふふ、そんなに悦んじゃって・・・でも、本番はこれからですから・・・ねっ!」
「え・・・ぅあ、あぁあ! ひぁ、ゃああっ! あやさっ! く・・・ぅああ!?
こんなっ、すご・・・あぅ、うぁあああっ! だめ、これぇ・・・! はげしっ、ひ・・・ぃああぁああっ!」
ずちゅっ! じゅぶっ! ずちゅっ! ずぶっ!
ハヤテは欲望の赴くままに荒々しく腰を振るい、肉茎でヒナギクの膣内を文字通り“掻き回す”。
痛いくらいにキツかった最初には出来なかった激しい抽送も、ぐずぐずに蕩けきった今なら思いのままで、
ハヤテはヒナギクに随喜の悲鳴を上げさせながら、自らも彼女の肉体という極上の快楽を貪ってゆく。
「ひぁああっ! あやっ! あやさ・・・ぁああ! これすごっ! すごいよぉ! あぅ、ぃあぁああ!
ひぃ! そこ、そこだめぇ! あぅう、うあぁああ! 綾崎くんっ! あやさきくんっ!」
「はは・・・ヒナギクさん、はしたない声で叫んじゃって・・・
そんなに僕のモノ、気持ちいいんですか?」
そんな、先ほどまでなら絶対に口を閉ざしてしまうような意地悪な質問にも、今のヒナギクは・・・
「イイのっ! 綾崎くんのっ、うぁ、ひゃああ! い、いひぃっ! 気持ちいいのぉ! あぅ、うぅうう!」
「それはそれは、ヒナギクさんにそんな風に言ってもらえるなんて、嬉しい限りですね〜
そう言えばさっきも聞きましたけど、どんな風に気持ちいいんですか?」
「うんんっ! あふ・・・ぃああっ! どんな、風ってぇ・・・ぇああ!
これ、こんな・・・あぅう! ひ・・・っ、引き抜かれると・・・っ、
ナカが、あやさきくんののっ、肩のところで・・・ひゃうう! えぐ・・・っ、えぐられてぇ!」
心身を狂わせる悦楽を言葉にする行為に、崩れた理性は―――もう、働かない。
こんな辱めも、ハヤテに求められ、聞かれるのであれば・・・ヒナギクは昂ぶってしまうのだ。
「おく・・・っ! んぁああぁあ! おくにぃ! はいって、くると・・・あやさきくんのが、わたしの中にっ!
い、いひゃあああっ! いっぱいになってぇえ! あやさきくんので、埋めつくされて・・・
おくまでっ! 気持ちいいのが・・・とどいてぇ・・・」
自らの手で堕としたとは言え、
普段の凛々しくツンとしたヒナギクと、今の快楽に溺れ従順なヒナギクとのギャップは堪えられないものがあり、
そんな彼女を更に乱れさせるべく、ハヤテの腰は更に荒々しくヒナギクを責め立てる。
「ひぁあああ! またっ! またはげしっ! い、うぁああ! すご、すごいよぉ!
あやさきくっ、うぁあ、やぁあああっ! こんな、されたらぁ! わた、も・・・うぁ、んぁあああ!」
彼の思うがままに悶え狂わされながら、ヒナギクは再び絶頂の高みへと突き上げられてゆく。
はじめての時とは比べ物にならないくらいの強烈な快感に加えて、今度は負けも勝ちもない。
何よりも―――ヒナギク自身が登り詰めることを、ハヤテにイかされることを望んでいるのだ。
「んぁあああ! ひゃうぅ! んく・・・ぁあああ! もっとしてぇ! あや、あぁああ!
あやさきくんのでっ! もっとっ! ひゃううっ! もっとぉ! めちゃくちゃにしてぇえ!」
「はぁ・・・は・・・っ、いいですよっ! もっと、っく、もっとメチャクチャにしてあげますからっ!」
ヒナギクのあられもない姿と声に、求められるまでもなくハヤテは腰を加速させ、
身も世もなく乱れるヒナギクを容赦なく、好き放題に弄り尽くす。
「っひぁああっ! すご、また・・・はげしっ! うぁあっ! いひっ! も、だめぇ!
わたっ! また、またイっちゃう! 綾崎くんにっ! イかされちゃ・・・うぁああ!」
とは言え、一方的に責めるハヤテにも決して余裕があるワケではない。
ヒナギクが昂ぶる程、感じる程に彼女の膣内は熱く潤み、肉襞はハヤテのモノに絡みついてきて、
いつか飲み込まれ、溶かされてしまう―――とすら、思えるほどの蕩けそうな快感に取り込まれ―――
「はっ、はぁっ! いいですよっ! イって、好きなだけイってくださいっ! 僕も・・・!
僕も、すぐ・・・っ、ヒナギクさんのナカ、気持ちよすぎて・・・! 僕もすぐ、イきますからっ!」
熱に浮かされたような口調でそう言って、全力で腰を振るう。
じゅぶっ! ずぶぶっ! ずちゅっ! ぎちゅっ!
とめどなく溢れる淫蜜を飛び散らせながら、ハヤテは肉杭を何度も何度もヒナギクの膣内へと叩き込む。
ヒナギクの身体は快楽でガクガクと痙攣し、絶頂間際の浮遊感に怖さを覚えたのか、
「ひゃうぅ! あやさっ! あやさきく・・・んぅうう! あや、あぁあ・・・! ひぁ、ひゃぁああ!
はや・・・っ、ハヤテくんっ! もぉダメぇ! わた・・・っ! わたしぃ! もう、もぉ!
ハヤテくん! イっちゃう、わたしもぉ、イっちゃうよお! ひゃああっ! ハヤテくんっ!」
ハヤテの名を連呼しながら、両腕を彼の背中に、両足を腰に回し、ぎゅうっとしがみつく。
ヒナギクのそんな行為に、ハヤテの昂ぶりもまた限界に向けて一気に膨れ上がり―――
「っく、ヒナギクさんっ! うく・・・っ、このまま・・・! しがみついて、イってくださいっ!
そしたら・・・僕もイきますからっ! ヒナギクさんのナカに・・・ははっ、誕生日プレゼントです、
僕の精子、たっぷり注ぎ込んであげますからねっ!」
「ふぁああ! イくっ! イくのっ! ひゃああっ! わた・・・ぁああ! ハヤテくんにっ、こんなにされてぇ!
イっちゃうの、もう、もう・・・! ふぁ、ひゃああっ! もうダメ! もうダメぇえ・・・!」
ヒナギクが限界を迎えるその瞬間に、ハヤテは肉槍で彼女の最奥を貫いて―――
「ハヤテく・・・っ、イっちゃ―――」
膣から子宮、そして全身を、快楽の炎が覆い尽くし、意識をも真っ白に焼き尽くし―――
「―――うぁああぁああぁああっ!」
ヒナギクは二度目の絶頂に達する。
同時に、一番奥まで突き込まれたハヤテの肉茎を膣全体がきゅううっと締め付けて、
ハヤテもまた・・・
「イ・・・っく! 出しますよっ! ヒナギクさんの・・・ナカにっ!」
びゅる・・・っ! びゅくっ! びゅくくっ! どぷっ! びゅるるっ!
それがトドメとなって、滾りに滾った欲望をヒナギクの膣内へと注ぎ込む。
「―――っあ、あぁ・・・っ! ハヤテくんの・・・精液がぁ・・・っ! なかっ、出て・・・ぇえぇっ!」
絶頂に達し、ブリッジするように身体を仰け反らせていたヒナギクは、
膣内を、子宮を埋め尽くす熱い濁液の迸りが収まるまで―――
胎内で荒れ狂う精液の奔流によって、達し続けるのだった。
「は・・・ぁっ、はぁ・・・っ、は・・・っ、ヒナギクさん・・・」
ハヤテは射精の余韻に浸りながら、
長い絶頂を経てぐったりと脱力し、放心したヒナギクの顔を陶然とした表情で見つめる。
「ひ・・・ぅ、はぁ・・・・・・ハヤテ・・・くん・・・」
ヒナギクは注ぎ込まれたモノの熱さに酔い痴れながら、ハヤテの名を口にする。
覆い被さるハヤテを見上げる視線には、怒りも、非難も、恨みも込められてはいない。
あるのはただ・・・悦楽で蕩けきった・・・堕ちた、眼差し。
「ヒナギクさん・・・処女を奪われて、膣内射精までされちゃいましたね」
ハヤテはそれをまるで他人事のように、さらり、と言う。
「キスも・・・」
「はい?」
「キスも・・・初めてだったの・・・」
羞恥に顔を染めるヒナギクに対し、ハヤテはさも嬉しそうに、
「そうでしたか、ファーストキスも処女も、みんな僕が貰っちゃったワケですか・・・それじゃあ」
そう言ってにっこりと笑顔を浮かべ―――
「ヒナギクさんはもう、僕のモノ、ですね♪」
まるで宣言するかのように、言い放つ。
ヒナギクは、恥ずかしげに、ただ一言・・・
「・・・うん」
とだけ、答える。
それで、よかった。
これだけのことをされたのに、憎めない。
恨めない。
嫌いに、なれない。
もう、偽れない。
自分は・・・この少年のことが、本当にどうしようもなく―――スキなのだ。
身体も、心も・・・もう、言われるまでもなく・・・彼のモノなのだ。
だから・・・これで、よかった。
「ハヤテくん・・・」
熱っぽい声で、未だに交わりあったままの彼の名を呼ぶ。
その声にどんな意図を込めたのか、彼に伝わったのか・・・それとも、単に続きがしたかっただけなのか。
ハヤテは答える代わりに、
「ん・・・・・・っ」
ヒナギクに唇を重ねる。
「ん・・・んんっ! んむ・・・・・・んぅ・・・ぅんっ!」
唇を重ね、舌を絡め・・・彼女の膣内で再び硬さを取り戻していたソレを、ゆっくりと動かし始める。
ヒナギクは望んだ通りの悦楽に身体を震わせながら・・・
ぎゅっと、愛しい少年にしがみつくのだった―――
―――後日。
「おいハヤテ・・・今日も補修なのか?」
「はい、スミマセンお嬢様・・・そろそろ終わるかと思うのですが・・・」
綾崎ハヤテは主である少女とともに、放課後の学院を歩いている。
「全く・・・三千院の執事ともあろうものが赤点なんか取るから!」
「う・・・スミマセン、ほんとスミマセン・・・」
「大体な! どうして補習が先生による授業じゃなく・・・」
ここ数日いつものことなのだが、この話題になる度にお嬢様はヒートアップしてしまい、
臨界を迎える直前に―――
「こらナギ、ハヤテ君を困らせないの!」
「う、出たなヒナギク!」
「出たな、って酷い言い方ねぇ」
「こんにちはヒナギクさん♪」
「はい、こんにちは♪」
毎回毎回、計ったように出没する彼女によってナギの怒りは逸らされてしまう。
「ええい! そもそもだ! ハヤテが赤点になったのだって、
試験直前に生徒会活動の手伝いなんかさせられたからじゃないか!」
「それは悪かったと思ってるわよ、だからこうして補習の担当を申し出たんじゃない」
「それがおかしいと言っているのだ!
いくら生徒会長だからって、なんで生徒であるオマエにそんな権限が―――!」
逸れた怒りはヒナギクに向かう訳だが、
そこには絶大な格の違いが存在し・・・
「さぁ、申し出たら呆気なく承諾されたんだけど、それだけ先生から信頼があるってこと、かしらねぇ? 」
「ぬく・・・!」
ナギとしては不本意で堪らないのだが、
これ以上問答を続けても勝ち目が無いことは身に沁みて知っているので仕方なく、
「で、ではハヤテ! 本当に補習なんぞとっとと済ませて、すぐに執事として復帰するのだぞ! いいな!?」
「はい、お嬢様、ご迷惑おかけしてスミマセン・・・」
「ぬ、い、いいんだ、いいから・・・だが、間違ってもヒナギクとヘンなことするんじゃないぞ!」
例によって高飛車に言い放つものの、ハヤテにしゅん、とされるとつい言葉を緩めてしまう。
これもいつものこと。
そして、
「あら、ヘンなことってどんなことかしら?」
「う・・・うるさいっ! いいからあまりハヤテに近づくな! じゃあ先に帰るからな!」
「はい、ではお嬢様、また後ほど」
「じゃあね、ナギ、また明日」
やはりいつも通りの挨拶を交わして、ナギはSPに囲まれて帰途につく。
そして残された二人は・・・
「さ、じゃあハヤテ君、行きましょうか」
「はい・・・ところでヒナギクさん」
不意に、ハヤテが声を落として傍にいるヒナギクにだけ聞こえるように話し掛けてくる。
その気配で、ヒナギクも何かを悟ったのか・・・僅かに俯いて、やはり声を落とし・・・
「なに・・・ハヤテ君?」
「今日は・・・ちゃんと入れてきましたか?」
「そ、それは・・・・・・ぁん!」
ぼそぼそと話していた彼女の声が、急に跳ね上がる。
下校時刻の学院のメインストリートは数多くの生徒で賑わっていて、
しかもヒナギクは学園随一と言って良い程に目立つ存在である。
彼女のそんな挙動に多くの学生の目が集まるが・・・
「は・・・っ、ハヤテ君! さっさと行くわよ!」
表情を硬くしてスタスタと歩いて行く彼女は相変わらず颯爽としていて、
先ほど聞こえた声はきっと何かの聞き間違いだろう、と誰もがそう思い、再び各々の帰途へつく。
・・・彼女の後を付いて歩く少年を除いて、だが。
「・・・ふふ、ちょっと危なかったですが・・・さすがヒナギクさんです♪」
やたら早足で歩くヒナギクに追いついて、彼女の横に並びながらハヤテが楽しげに、しかし小声で囁く。
「は・・・ハヤテ君、こんな、ところで・・・なんて・・・ちょ・・・っひ、ぃ・・・ぁ・・・っ」
ヒナギクにはハヤテが右手を突っ込んだポケットから、“カチ、カチ・・・”と乾いた音が聞こえ、
ハヤテにはヒナギクのスカートの奥から、“ヴ・・・・・・ン”という鈍い、振動音が聞こえる。
「だめ・・・ハヤテ君、こんな・・・っ、強くしちゃ・・・ぁあ・・・」
「そんな顔しちゃうと、皆に気付かれちゃいますよ? さ、時計塔までもう少し、頑張ってくださいね♪」
「ひぅ・・・ぅ」
俯き気味で妙に早足の生徒会長とその後を笑顔でついて歩く執事服の少年を数人の生徒が不思議そうに見送るが、
皆の憧れを一身に集める完璧超人たる生徒会長のスカートの中で何が起きているかなど、
誰一人、想像だにできるハズもなかった。
ゴウン、ゴウン・・・と重厚な音を立ててエレベーターが降りて来ると、
ヒナギクは扉が開くと同時に飛び込むように乗り込み、
ハヤテが入ったのを確認するとすぐに“閉”のボタンを叩き―――
「ぅあぁあ! ひぁ、やぁ・・・あぁあ! ハヤテ君っ! もぉダメぇ! はやっ! ひぁ・・・はぅう!」
扉が閉まると同時に、ハヤテに縋りついて喘ぎ出す。
その表情は、先ほどナギと会話していたときの凛々しい生徒会長のそれとは全く異なっている。
「ふふ、よく頑張りましたね♪
それにしても・・・まさかヒナギクさんがアソコにローターを入れたまま学校に来ているなんて知られたら・・・」
「や! ダメぇ! そんなこと、誰にも・・・! あ、ひゃああっ!」
明らかに狼狽するヒナギクのスカートに腕を潜り込ませ、
じっとりと湿ったスパッツをずるりと引きずり下ろし、
「大丈夫、安心してください♪
生徒会長としてのヒナギクさんは学院みんなのアイドルですが・・・」
「あ・・・ひゃうっ!」
彼女の膣内に埋め込まれていたローターをぷちゅっ、っと引っ張り出す。
「アソコにこんなモノを入れさせられて、白昼の学院で喘ぎ声を洩らしてみたり・・・」
「ふぁ・・・やぁあ!」
更に、栓を失って一気に蜜を溢れさせるヒナギクの秘裂に指を突きこんで、
「こんな風に一方的にえっちなことされても拒みもせずに感じちゃうような真性Mのヒナギクさんは、
僕だけのモノなんですから・・・誰にも言うワケ無いじゃないですか♪」
「ひぁ、やぁああ! あぅ・・・っ、掻き混ぜないでぇ・・・指ぃ・・・いやぁ・・・っ!」
くちゅくちゅと音を立てて、彼女の膣内の感触を堪能する。
「指はイヤ、ですか〜・・・じゃあ、どうして欲しいですか?」
「え・・・そ、それは・・・ぁ・・・」
そう言われて言葉を濁すヒナギクだが、ハヤテには聞くまでも無く・・・
最後に彼女が何を求めるかは、最初からわかっている。
「特にリクエストは無し、ですか?
まぁ、上には花菱さん達が既にいらしているかもしれませんし、今からじゃどうにも―――」
と、ハヤテが最後まで言い切る前に、ヒナギクは慌てて操作パネルに手を伸ばし―――
ガコン!
エレベーターは急停止し、後にはハヤテと沈黙と・・・振り返って彼に熱っぽい視線を送る、ヒナギクだけ。
「あの・・・ハヤテ君・・・エレベーター、多分・・・動き出すまで、10分はかかるから・・・」
恥ずかしげにそう言うヒナギクの意図は、もはや明白。
そんな彼女の表情や仕草を見ているだけで、ハヤテもまた・・・準備は整ってしまう。
「だから、それまで・・・ハヤテ君・・・わたしのこと・・・」
「いいですよ」
彼女に最後まで言わせる前に、ハヤテの方からヒナギクに迫り、その肩に手を置いて・・・
「じゃあ・・・そうですね、後ろを向いて、壁に手をついてください」
「あ・・・うん・・・・・・ど、どうぞ・・・」
ヒナギクは言われた通りにハヤテに背中を見せて壁に手をつき、腰をハヤテに突き出すようにしてみせる。
その表情は羞恥に真っ赤に染まりながら・・・それ以上の期待の色を隠し切れていない。
もう、何度も見ているハズのヒナギクのそんな姿にぞくりとしながら、
ハヤテは硬くそそり立ったモノを取り出して、ヒナギクのスカートをめくり上げ・・・
「っひぁあぁああっ! あ、あぁああ! い、いひっ! ハヤテくんっ! はいって・・・ぇえ!」
じゅぶぶぶっ、と肉茎を彼女の一番奥まで一気に突きこんで、
そのまま抽送を開始する。
「ふぁあ、うあぁあ! すご、いいのぉ! ハヤテくんっ! うぁあ! ハヤテくんのがぁ!」
とっくに聞き慣れたハズの彼女の嬌声も、決して飽きることなど無く・・・
むしろ聞くたびにヒナギクに引き込まれてゆく。
例え現場は見られなくとも、もし上に誰かいればコトを終えた後の上気した表情や、
エレベーターにこもった匂いできっと怪しまれるに違いない。
美希あたりは勘が鋭そうなので、二人の関係が看破されるのは時間の問題かもしれない。
もしそうなれば、きっとナギにも伝わり・・・ハヤテ自身にとってかなり面倒な事態に陥ることも、
十分に予想できる。
だが・・・それでも・・・もう、ヒナギクからは離れられなかった。
今もハヤテを包み込み締め付ける、熱く潤んだ甘美な肢体も、
どんな要求にも恥じらいながら従う従順さも、
彼だけに見せるはしたない、淫らな表情も・・・
全てがハヤテだけのモノであり、同時に・・・彼を虜にした。
故に・・・もう、彼女の為に堕ちてゆくことになるとしても・・・構わなかった。
誰に見捨てられようとも、誰から捨てられようとも、誰から憎まれようとも・・・
きっと、彼女だけは・・・共に堕ちてくれるから。
そんなことをふっと考えてから、
ハヤテは彼の責めによって既に二度、絶頂に達し、
今まさに三度目の高みに上り詰めようとしているヒナギクの腰をぎゅっと掴み、思い切り彼女の膣内に精を放つ。
ヒナギクは背を仰け反らせて嬌声を上げ―――度重なる絶頂に腰が砕けたか、座り込んでしまいそうになるのを、
ハヤテが背後から抱き締めて支える。
そして・・・その耳元に唇を寄せて、
「ヒナギクさん、愛してます」
囁いて、耳元に軽くキスを送る。
「ハヤテ君・・・スキ・・・」
絶頂の余韻に身体を小刻みに震わせながら、ヒナギクは振り返り、そう答える。
そして開いたままの唇は、互いの唇によって塞がれて―――
ガクン!
密室が揺れ、ゆっくりと上昇を始める。
だが、二人は離れない。
交わったまま、唇を貪りあう。
上には誰かいるかもしれないし、いないかもしれない。
だがもう・・・そんなことは関係ない。
上りゆくエレベーターの中、
二人は絡み合い・・・どこまでも堕ちてゆく―――