「え?」
きょとんとするマリア。
「だから今日は添い寝はいいと言っている」
憮然としたナギの顔は少しだけ赤かったがマリアはその事を察知できなかった。
「そ、そうですか。それでは……なにかあったら呼んでくださいね」
「うむ」
「それじゃナギおやすみなさい」
「ああ。おやすみ」
多少不信感を抱かせつつもマリアを部屋から追い出すことに成功した。
そして昼間の事を思い出す。
(しかしハヤテめ……大胆にもほどがあろうに……)
池の中で二人切りになった途端レクチャーとも見せかけて体をすり寄せてきた挙げ句、
後ろから胸をわしづかみにしてきたのだ。
(いくら相思相愛といえ心の準備というモノが……)
胸に残るハヤテの手の感触。
(大きくて温かくて……しかも……そのなんというか指が……明らかに……)
触られた箇所に手を置く。昼間擦るように触れられた部分に指をそわせると布地が
擦れる感触が心地よかった。
(大きな声出してしまった……)
ハヤテに乳首をさすられてしまい電流が流れてしまったかのような感触で
声をあげてしまった。今も触ってはいるが昼間ほどの刺激ではなかった。
(やっぱりハヤテにさすられたから……ん……)
それでも緩やかな刺激がパジャマ越しからそのその小さな胸の上にのる
乳首を隆起させてきているのが分かる。
(小さいとバカにしながら触っていたが……ひょっとしてハヤテ小さいのが
好きなのだろうか……)
「ん……」
触ってるうちに体が熱くなり、ついには吐息が漏れる。また二人きりになったら
触ってくれるだろうか。
(今度は……恥ずかしがらずにハヤテに……)
「あっ……んふ……んっ」
手はいつしか胸だけでなくそっと下腹部の熱く濡れ始めた秘唇に手を添わせていた。
マリアの目を盗んではおこなっていた手淫だがハヤテが来てから回数が多くなっていた。
「ん……んふ……んっ……んっ……」
声を悟られるのを恐れ枕に顔を埋めていた。吐息の熱さが枕の布地から顔に伝わる。
(ハヤテ……ハヤテ……ここも……ここも……んぁ!)
秘唇をなぞる指に意識が集中する。まるでこういう風にしてくれとハヤテに懇願してる
ように思われて羞恥心が体をより熱くさせた。指にまとわりつく液を固くなっている肉芽に
ぬりたくるようにこねる。未だに包皮は剥いたことがないがその上からでも十分心地よかった。
(あっ……来るっ……今日はなんか……早…あぁっ!)
昼間の出来事の興奮がいつも以上の刺激を送っていたのか思いのほか早い到達に
戸惑いながらも全身を硬直させた。
(あ……ハヤテ……)
心地よい微睡みがナギを迎えていた。
いつか…。いつか本当にハヤテに触られることを夢見ながら少女は徐々に淫らな願望を
大きくさせていくのであった。