「マリア、何か買ってきてほしい物はあるか?」
「はい?」
マリアの素っ頓狂な声が響く
今は年末、ハヤテもマリアも掃除を片っ端からやっている。ナギはハヤテが全然自分にかまってくれないのである計画を立てたのだ。
買い物に行こう!
@ハヤテは自分の専属執事
A主のナギが行くなら絶対についてくる
Bそうすれば2人っきりに!
という計画だった。
ちょうどお正月に食べるものとかを買わなければいけなかったので、ナギは意気揚々とハヤテをつれて出かけて行った。
「ハヤテ…何でこんなに多いんだ?」
「まぁお正月ですから…。しかたありませんよ」
あはは、と笑いながらハヤテはナギを励ます。
お正月の買い物は普通の家でもかなり多い。まして大金持ちのあの家ならその量は計り知れないだろう。
「ハヤテ、私はここに座っている。買い物がするだら呼びにきてくれ。」
「え、でもお嬢様…」
ナギは歩くことに限界を感じたのだろう。大好きな人この少年と一緒に買い物したかったがそれもできそうになかった。
ハヤテも少女が疲れているだろうとは思っていた。だがこんな所に少女を1人置いていくのは気がひけた。
だがその気遣いも虚しく半強制的にその場からほうりだされてしまった。
ハヤテを1人でいかせて5分たっだろうか、ナギは強力な睡魔に襲われた。
普通の人なら当然である。この少女は人一倍体力がないので眠くなるのも早かった。
睡魔はますます強くなり、あっというまにナギを夢の世界へと誘った。
周囲から見るとナギの顔立ちのせいもあるだろう、今のナギは眠りにおちたお姫様というのが妥当だろう。
しばらくしてハヤテが帰ってきた。その両手には大量の荷物が抱えられている。
「ただいまです。お嬢…」
少年はそこで言葉をきった。目の前で幸せそうに眠るお姫様を起こすのも悪いと思ったから、
「1番大切な荷物が増えましたね。」
そう静かに、だが蔓延の笑みで微笑んだ。
ナギは唐突に目をさました。体がゆれていた。 おしりを触らていた。だが嫌じゃなかった。今の自分の状況を理解するまでにさほど時間はかからなかった。
自分は今大好きな人におぶさっていた。
両手に荷物を持って相当重いだろうに、だがとても心地よかった。
まず感じるのはハヤテの背中の暖かさ。
あんな女の子みたいな顔に似合わず、その背中は大きく、しっかりしていて。
そしてその体からはハヤテの匂いがつまっていて。
少女はその背中に顔をうずめた。
ハヤテの匂いがする…優しいくて、暖かくて、それいてどこかぬけていて…
ハヤテの髪がナギの顔をくすぐる、この髪からも背中みたいにいい匂いがする。
少女はあらためて自分がこの執事をどれだけ大好きなのか理解した。
あと屋敷まではどれくらいだろう、もっと遠くにあればいいのに。
うすれていく意識のなかナギはこう思った。そしてまた夢の世界へ旅だった。
こんどの夢はとても幸せな夢だろう。
今目の前にあるのは大好きな執事の顔。そしてその目は真っ直ぐに自分を見つめていて…
自分もまたその瞳を見つめている。
その瞳はまっすぐで、やさしい。
「やっぱりハヤテはカッコいい…」
今ナギの心にあるのは大好きな執事を思う気持ちだけ。
不意にハヤテの顔がナギの眼前にせまってくる。だがそれはうれしいこと、大好きな人と初めて口づけできる時が近づく。
さっきまで30センチあった距離が今はもうその半分もない。
ナギはすっとその目をとじる。見えていないのに唇と唇が少しづつ、だが確実に近づいてくるのがわかる。
あともう5センチだろうか、ナギは距離を見ようとふと目をあける。
だがそこにあったのはハヤテではなかった。
かわりに髭をはやし、メガネをかけた執事長クラウスの姿が…。
「☆○◆★$!!???」
声にならない叫びをしながらナギは飛び起きる。運動もしていないのにその息はかなり荒々しい。
「クラウスめ…夢の中でも邪魔しおって…」
あとで死ぬほど髭をひっぱってやろう、と心に誓いながら汗を拭う。
買い物から帰ってからずっと寝ていたねであろうか、外はもう真っ暗だった。時計の針は11時過ぎをさしている。
ナギは部屋に1人だった。マリアはナギが寝たと思い自分の部屋で寝ているのだろう。
ナギは暗い所が好きではない。それはもう夜1人で寝れないというお墨付きである。
だが今ナギは自分の部屋とはいえ1人である。時間がたつにつれ次第に恐怖がわいてくる。
もういっぱいいっぱいになったのか、ナギはベッドから降り廊下へと続くドアへと向かう。
このまま1人でいるよりは少し怖くてもマリアのもとへ行く方がよい、と考えたからだ。このお嬢様にしてみればかなりの冒険である。
だが、いざ廊下にでてみると怖じ気づいてしまう。真っ暗な直線が果てしなく続く廊下…
ナギの鼓動は危ないほど激しくなっている。それはもう今にも張り裂けそうなほどだ。
膝はガクガク震え、体はブルブル震えている。
それでも意を決し一歩を踏み出そうとした瞬間
「お嬢様?どうしたんですか?」
「☆○◆★$!!???」
ハヤテの声が後ろから響く。
ハヤテからしたらそれは普通のことだろう、だが極限状態だったナギにしてみればトドメをさす一言だった。
ナギは腰を抜かし、その場に座りこむ。そしてナギの座った所から徐々に水たまりが形成される。
「お お嬢様?スイマセン…」
「ハ ハヤテェ…」
ナギの瞳は涙であふれ、いつもの自信たっぷりの顔はない。
怯えた1人の少女をハヤテは可愛いと思った。「あの〜お嬢様?なんで僕と一緒に寝るんですか?」
「なんだ?私にあそこまでさせといて1人にさせる気か?」
ナギは今ハヤテと一緒にベッドで寝ている。
自分にあんな恥ずかしい思いをさせたんだから、というナギの命令である。
ナギは強がってみせているが、内心はすごくドキドキしていた。
お漏らししてしまったところを見られたからかもしれないが、何より大好きな人と同じベッドで寝ているのだ。
ふと横を見てみると、すぐそこにハヤテの顔がある。夢の続きを見ているようだった。
「これは夢じゃないよな…?」そう思いつつそってハヤテの頬に触れる。「どうしました?お嬢様?」
ハヤテが顔を向けながら答える。
ハヤテの唇からでる一言一言は安心さしてくれる。
そんなハヤテを見つめているとナギの中の何かがはじけた。
頬を触れていた手をハヤテの首にまわし、もう一方の手も首にまわし抱きしめる。
「お お嬢様!?」
いつものナギには考えられない行動にハヤテは動揺する、だがナギはかまわずその力を強める。
「ハヤテ…1つお願い聞いてくれないか?」
「お願いですか?」
「うん…」
ナギはハヤテにとって世界一大切で、今や愛しい人…。
「いいですよ。何でも言ってください。」
「ハヤテ…私とキスしてくれないか…?」
言葉を口にした瞬間ナギの顔は真っ赤に染まる。そんな少女を見ているととても愛らしくて…
「キスしてくれないか…?」
そう言った時のお嬢様顔はとても可愛らしいくて…。
ハヤテは無言のまま、真っ赤になりうつむいているナギを見つめる。
ナギも少しして、無言のハヤテを見つめる。
「お嬢様…」
沈黙を破ったのはハヤテの言葉、同時にハヤテも腕をナギの首にまわし抱きしめる。
2人の距離はもうあとわずか、それでもゆっくり、ゆっくりとその距離は埋まっていく…
「「んん……」」
ついに唇が触れ合う。その味は何よりも甘くて、何よりもおいしい。
2人の唇が離れる、
ナギの顔はよりいっそう真っ赤に染まっている。その表情は、嬉しさと恥ずかしさが混じりあい、色っぽい。
ハヤテの中の何かもはじけた。
もう止まらない、
もう一度ナギを強く抱きしめ、再びキスをする。
さっきとは違い強く、濃厚なキス…
ナギもそれに応じ、ハヤテの唇をむさぼる。
ナギの口内に何か暖かいものが入ってくる。それは自分の舌、歯、あらゆるところを弄っていく。
ナギもそれに自分の舌を絡ませ、激しく絡みあう。
どれくらい続いたのだろう、ベッドのシーツに大きなシミができるころ2人は唇をはなした。
その唇からは別れを惜しむかのように、糸が繋がっている。
「ハヤテ……」
「お嬢様……」
もう言葉はいらない、ハヤテはそっとナギの服を脱がそうとする。
ナギもハヤテの服を脱がそうとする。
2人は徐々に生まれたままの姿になっていく。
そして今はお互いパンツのみの姿となり、ベッドで座っている。
さすがに恥ずかしいのかナギは下を向き、ハヤテを見ようとしない。
そんなナギをハヤテは後ろから抱きしめ、優しく胸に触れる。
「んっ…」
ナギは嬉しい反面どこか悲しかった。自分の体系を恨んでいた。マリアとまでは言わない、せめて咲夜ぐらいはあってほしかった。
「ハヤテ…ごめん」
「何がですか?」
「いや…その…小さくて…」
こんな心配をするお嬢様をハヤテは微笑ましく思う。
「大丈夫ですよ。大きさなんて関係ありません。僕はお嬢様の胸だから好きなんですから」
「ハヤテ……」
「それに、僕が揉めば大きくなりますよ♪」
「……ハヤテのバカ………///」
いつも言われていることながら、ハヤテは苦笑する。だけど今日はバカと言われたのにうれしい。
ナギの秘部に手をのばす、ナギは少し驚いたようだったが、抵抗はしなかった。
パンツの上からなぞってみる。
「ひぅっ!」
突然の刺激にナギが思わず声をあげる。
「お嬢様?感じてるんですか?」
「な!いや感じてなどいないぞ!?」
お嬢様は負けず嫌い…そういえばそうだったなぁ、とハヤテは思う。
「じゃ、もっと触ってあげます♪」
「えぇ!!!?」
ハヤテは再びパンツの上から指でなぞる。ただしさっきより強く、そして何度も何度も…
「ん……あっ!ハ ハヤテ…やめっ…んっ…ダメェ…」
その声は数を増すにつれだんだん激しくなる。
「お嬢様…パンツの上からでも濡れてるのがわかりますよ」
「バッバカ!そんなこと言うな……あっあぁぁ!」
ナギの下半身はもう大洪水だった。秘部からでる愛液はすでにシーツにシミを作っている。
ハヤテはナギのパンツを脱がす。そこにあるのはまだ毛も生えそろっていない大切なところ…
そっと指でなぞると簡単に指が入ってしまった。
「ひゃあああ!!?」
今まで以上の刺激、ナギは思わず声をだしてしまう。
「お嬢様…動かしますよ」
ハヤテは指で優しく、だが強く指を動かす。
「んん…いやっ!すご……は ハヤ…やめっ…」 ナギはもう言葉もままならない。
「お嬢様?気持ちいいですか?」
ハヤテは手を休めることなく問う。
「ハ…ハヤテェ…す…すごっ…ああぁっ!」
それを聞きハヤテは手の動きを強める、同時にナギの喘ぎ声も強さをまし、ついに…
「ん…あっ…何…くる!…ん…あっ!?…ああああああああ!!!!!!!!!!」
ナギは絶叫を迎える。息はきれ、体も震え、ハヤテにもたれかかる。
ナギにとってこんなに疲れたのに、こんなにうれしいのは初めてだった。
「ハヤテ…最後まで頼む…」
「いいんですか?お嬢様」
「ここまでやっといて何言ってるんだ…。それに……」
「?」
「私はハヤテが大好きだから……////」
「お嬢様……///」
2人は再び強く抱き合い、キスをかわす。強く、激しく、濃厚なキスを……
「いきますよ?お嬢様…」
「うん…ハヤテ、優しく頼む…」
「はい、でも僕も初めてなものですから保証はできかねますが」
ハヤテの肉棒はもうすでにかなり大きくなっている、これがナギの小さな穴に入るかどうか…
チュプ…
「ん…」
肉棒の先端がナギの秘部に触れる、
少しずつ、優しく、痛くないように腰を押し込んでいく
「ん!あっあぁぁ!!」
深く入れるにつれナギの声が大きくなる。
そしてハヤテの肉棒がナギの処女膜にとどく
「お嬢様?おそらく今から痛いと思いますが大丈夫ですか?」
「そ、そんなに痛いのか?」
「僕にはよくわかりませんが…そうらしいです。」
「大丈夫だ…ハヤテ…きて…」
痛みなんか怖くない。今から大好きな人と一つになれるんだから、ハヤテと一つになれるのだから…
ハヤテの腰に力が入る
メリッ
「あっあぁぁーー!!!んっふ…ふっ!」
予想以上の痛みだナギを襲う、ハヤテはとっさにキスをする。ただお嬢様の苦しそうな声は聞きたくなかったから、
ナギが落ち着くまでそのキスは続いた。ナギの顔はまだ少し苦しそうなのに…
「ハヤテ…もう大丈夫だから、な?」
「本当に大丈夫ですか?…動きますよ?」
ハヤテはゆっくり腰を前後に動かす、かなりキツいが、それが気持ちよかった。
ナギは痛みと戦っていた。処女喪失の痛みもあるが、何より自分には大きすぎるハヤテの肉棒…
だが決して悲鳴は上げない、
一つになれたんだから、ハヤテと結ばれたんだから
「お嬢様…気持ちいいですか…?」
ハヤテの言葉にも少し余裕は無くなっている
「うん…ハヤテェ…」
その言葉は半分はウソで、半分はホント
さっきからナギの体の中を駆け回っていた痛みではない何かが、少しずつ強くなっていく。
しだいにハヤテの動きが激しくなる、そして深く差し込まれた瞬間
「ひっ!ひゃあぁぁぁ!!!」
ナギが初めて声を上げる、
それは痛みでなく、快楽からくるもの…
「おっお嬢様!?」
「大丈夫…ハヤテェ…もっときて…」
もう痛みは全くない、ただ気持ちいい、ナギは快楽にひたっていた。
「いきますよ、お嬢様」
「ひっ!ひゃあぁぁ!!ハヤテ…あっ……すごす…ぎ!」
ナギは自らもハヤテと合わせ腰をふる、その刺激は両者にとってすさまじいもの。
「おっお嬢様…!そうされたら…僕…もう…!!」
「いい!きてくれ!!私の中にきてくれ!!!」
両者ともスパートをかけ、動きは格段に激しさを増す、
「うわっ…!あっ…もうお嬢様ぁ!」
「ハッハヤテェ…!わっ私も…!」
「「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!……」」
ドピュッ、ドピュッ、ドピュッ…
2人は同時に頂点にたっした。
ナギの中にハヤテの精子が流れこむ、
「あっあっあぁぁ…すごい…あつい…」
しばらくしてハヤテはナギから肉棒をぬいた。ナギの秘部から、白い精子があふれでてしまう。
そして2人は無言でキスをかわす、
長く、長く…ナギが疲れ、寝付くまでキスは続いた。
太陽の光が窓から差し込む、ハヤテはその光で目をさました。
いつもと同じすがすがしい朝、今日もいつもの執事としての仕事が始まる。
ただ違うのは、自分の横で大切なお嬢様が幸せそうに寝ていること、
その腕はハヤテの腕をつかんで離さない。
だがもう起きなければ…クラウスに見つかっからクビになるかもしれない。
ハヤテはナギの耳元に顔を近づける。
「おはようございます、お嬢様。大好きです♪」
そう言って頬に軽くキスをする、するとハヤテをつかんでいた腕の力は少し弱まった。
ナギを起こさないようにベッドから抜け出し、自分の部屋に向かう。
これからもよろしくお願いします、お嬢様。
そう思いながら
太陽が真上にくるころナギは目をさました。
だが、自分の横にハヤテの姿はなかった。
「あれは夢だったんだろうか…」
だが痛みのある夢なんかあるだろうか、
疑問をかかえつつナギはベッドから降りる。
だがその疑問はベッドを降りた瞬間解消された。
無数のシミ、数々のシワ、何より処女を喪失した時の血痕がシーツにまじまじと残っている。
ナギの顔は一気にに真っ赤になる。
ナギはきびすを返し、服を着替え駆け出した。
ハヤテはどこだろう
今は考えるのはそれだけ、ご飯なんかどうだっていい。
「ハヤテ〜ちょっと来てくれ〜」
今日は何をしよう?
いつもより楽しくなるような気がする。