サイドストーリー  
タイトル  
「祭りの後で」  
 
夜の11時頃、ワタルと咲夜は白皇の中のとある離れの中にいた。  
 
(その離れとはナギがぽっぽやにサンジキックを喰らわした場所でもある。)  
 
今から約2時間前、店の屋台などが閉まり始めた頃だった。  
祭りの終わりが近づいていたのだが伊澄はまだ迷子のまま。  
「おい、伊澄まだ迷子だぞ?」  
「そうやな。さっき巻田と国枝に伊澄さんの捜索頼んだけどウチらも探そうや。」  
そうしてワタルと咲夜は伊澄の捜索を始めたが、数時間たっても見つからなかった。  
「ワ、ワタル。少しそこのベンチで休んでもええかな?ウチちょっと疲れて。」  
「あ、ああ。何か冷たいもんでも飲むか?もちろんおごってやるよ。」  
「あ、ありがとな。じゃあお言葉に甘えて。」  
とワタルは飲み物を買いに自販機へと向かった。  
「えーと、咲夜は……オレンジジュースでいいか。」  
ガチャン  
ジュースを買いに行ってから約3分ほど再びベンチへと戻って行くとそこには  
「スー、スー。」  
疲れてしまったのだろうか、咲夜はベンチに座ったまま熟睡していた。  
「ったく。祭りごときであそこまで子供みたいにはしゃぎまくるからだ。」  
コクッ  
さきほど買った缶コーヒーを一口飲むワタル。  
「でも、あんな咲夜も可愛いかったな。」  
・・・・・・!!  
「わーー!!このバカ!何を考えているんだ!伊澄というものがありながら俺は浮気なんて!!」  
実この時祭りでの咲夜との馴れ合いでワタルは咲夜に対しての感情が変わってしまっていたのだ。  
「け、けど、こんなの咲夜に悪いだろ。俺が伊澄と一緒に学校行きたい事知ってて咲夜は譲ってくれたんだから。」  
「ん、んんっ」  
「やべ、独り言聞こえたか?」  
「んんっ、スー、スー。」  
「はぁー、よかった。寝てるよ。」  
ふと時計を見れば11時近くになっていた。  
「げ、もうこんな時間かよ。咲夜起き……」  
起こそうとした途中で躊躇するワタル  
「なんていうか、起こすのが可愛いそうだよな。こんなに気持ちよく寝られちゃな。」  
 
ワタルはどうしたものかと考えてるときに奥に明かりの着いている建物を見つけた。  
「よし、あそこにひとまず留まるか。こんな所じゃ咲夜が風邪ひいちまうからな。」  
とベンチから咲夜の身体を離しお姫様だっこで持ち上げようとした時  
「うおっ!?」  
あまりの軽さにワタルは驚いてしまった。  
「軽っ、こいつちゃんとメシ食ってんのか?」  
驚きながらも建物を目指すワタル  
バタンッ  
「あー、寒かった。ここも暖かくはねーけど、外よりはマシだな。」  
そして寝ている咲夜を壁に寄りかけてあげ、身体には自分の着ていた上着を被せていた。  
「うわっ、少し寒ぃな。」  
手と手で摩擦を起こし寒さを凌ぐ。  
「でもな、本当に寒かったのは一年前のこの時期だったな。」  
 
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一年前のあの日ワタルは白皇の飛び級試験に残念ながら不合格という形で幕を閉じようとした。  
ショックで家を飛び出したワタルは公園の片隅のブランコに座り落ち込む事しか出来なかった。  
「くそっ、覚悟は出来ていたが、やっぱりだめだったか。」  
ワタルは伊澄と一緒に白皇に通いたいという目的もあったが、  
もう一つは白皇学院卒業の経歴を活かし財閥を築きあげ、自分の親を見返したいという目的もあった。  
「この一年間結構がんばったのにな……」  
ワタルがこの夜の闇に吸い込まれそうだった時、一人の少女が光の手を差し伸べてくれた。  
そして咲夜となんやかんやあった末、咲夜が俺に席を譲ってくれた。  
そして最後に  
「ほら、早く家に帰らんとサキさん心配しとるで。」  
 
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「そーいやちゃんとした形でまだ咲夜に礼を言ってなかったな。」  
ふと視線を咲夜に戻す。  
本当に遊び疲れてしまったのだろう、完全に熟睡している。  
一歩一歩寝ている咲夜に近づくワタル。  
「咲夜……」  
(伊澄には悪いが、分かってしまったみたいだ。俺は誰が好きなのかを)  
咲夜の肩に両手を置き、口付けを試みる。  
(寝てる奴にキスなんて俺は酷い男だな。けどもう止まれねぇんだ。)  
咲夜の唇まで後3センチ  
 
「んっ?むにゃ、ワタル?」  
その寸前で咲夜が目を覚ましてしまった。  
「うわわわっ、咲夜!」  
「ひゃっ、何や?顔近いでー!」  
唐突のことでお互い顔を真っ赤にさせ後ろを向いてしまう。  
「わるい、お前があんまり気持ちよさそうに寝てたもんだから起こすに起こせなかった。」  
「そ、そやったの?すまんな、勝手に寝てもーて。」  
そして腕時計に視線を向ける咲夜。  
「あ、もうこんな時間。はよ伊澄さんを……」  
「咲夜!!」  
「は、はいっ?何でしょうか?」  
いきなりワタルに怒鳴られ普段あまり使わない敬語を喋ってしまう咲夜。  
「俺さ、お前に謝らなきゃならない事があるんだ。」  
「へっ?な、何を?」  
ワタルは頭をポリポリかきながら  
「いや、俺が伊澄と一緒に学校通いたいの知ってて咲夜は席を譲ってくれたんだよな。  
 それなのに俺他に好きな奴ができちまって、その、酷い男だよな俺…」  
咲夜はきょとんとした顔で怒ろうとも泣こうともしない。  
「こんな事ナギに言ったらぶん殴られる事はまず確実だろうな。でもそれほどの事をしちまったんだから仕方ねーよな。」  
咲夜は無言のままその表情を変えようとはしない。  
「咲夜?怒らねーのか?」  
「へっ、お、怒るも何もそれワタル自身の事やんか。ウチにはそんな事……」  
(本当に咲夜は優しいな。)  
その後しばらく沈黙が続き、先に口を開いたのは咲夜だった  
「その、ワタルが伊澄さんじゃなくて好きになったってのはどんな娘なん?」  
「んっ?ああ、実はもうここに来てたりするんだが。」  
「えええっ!?ど、何処にぃ!?」  
あたふたと周りを見る咲夜。  
「その娘の名前は愛沢咲夜っていうんだ。」  
「へえぇ、あ、あいざ……はああぁぁ!?」  
(お、おもしろいリアクション。)  
「えっ?あっ!?その、え?ど、どゆこと?、え?え!?」  
顔をトマトのように真っ赤にさせながら滅茶苦茶な言葉を並べていく。  
「結果的に俺、咲夜が好きなんだ!俺と恋人から初めてくれないか?」  
「あ、ああっ、あああああっ!!」  
(ものすごい動揺してるな。咲夜は今まで告白とかされたこと無いのか……ってそんな事ねーよな。)  
咲夜は今となっては女子校に通っているものの前の学校の時はほぼ毎日告白をされていたらしい。  
聞いた話じゃファンクラブもあったとか。  
 
「おい、咲夜。そんなに恥ずかしがる事はねーだろ?」  
「せ、せやかてワタルに告白されるなんてウチ、ウチ思いもしなかったんやもん。」  
本当に恥ずかしいらしく、ワタルと目が会わせられないでいる。  
「咲夜、返事の答えを言ってくれ。」  
「えっ、でも、えと…」  
「ナギには後で俺が話をつけるよ。だからその今は返事だけを。」  
「ワ、ワタルの事は好きやよ。せやからワタルがウチでええなら。」  
「じゃ、決まりだな。」  
反則的な笑顔で微笑むワタル。  
「あっ、もうこんな時間、はよ帰らんと。」  
急ぐように建物から出ようとする咲夜をワタルは後ろから抱きしめる。  
「うひゃあああぁ!!ワ、ワタルぅ?」  
「咲夜、俺はまだ帰りたく無い。このままでいてくれないか?」  
「えっ?、あっ!?」  
いつものちょっとヘタレなワタルとは思えないぐらい積極的で咲夜はどうしてよいのか分からないでいる。  
「咲夜…」  
カプッ  
そのまま咲夜の耳朶を甘噛みする。  
「ひああああぁ!だめええぇ!!」  
力が一気に抜け床に座り込む咲夜。  
「わっ、咲夜って耳が弱いんだな。覚えておくよ。」  
「いやあぁ!すぐ忘れてええ!」  
ワタルからでも咲夜の鼓動がドクンドクンと聞こえてきたような気がした。  
「咲夜、してもいいか?」  
「うえああ!?してもって!?」  
「今咲夜が考えてるであろう事さ。」  
「だ、だめやああぁ!そんなんウチした事ないんやぁ!」  
「俺だって全然経験なんてないよ。だから出来るところまでしないか?」  
少し涙目になりながらも咲夜は  
「じゃ、じゃあ優しくしてくれる?、ワ、ワタル。」  
モジモジと顔を赤らめながら喋る咲夜。ワタル自身も初めて見る咲夜の可愛い仕草に照れながらも  
「ああ、俺に任せとけ。」  
と彼女の上着に手をかける。  
(この場所に暖房機器が備わっていたのは本当にありがたいな。)  
「咲夜、脱がすぞ。」  
「うん。」  
耳をすまさなければ聞こえなかったであろう声で答えた。  
 
次々と咲夜の衣服を脱がしていくワタル、そしてふかふかの乳房とブラジャーが姿を現した。  
「………!!」  
えっとナレーターさん、ちょっといいかな?  
今から俺の第一印象を発表したい。  
………  
(でかっ!)  
前々から服の上からでも咲夜の胸はある方だとワタルは思っていたが、ここまでとは思っていなかったようだ。  
ワタル的にはストレートかと思いきやフックを喰らった感じ。  
「咲夜って意外に胸大きかったんだな。」  
「いやあぁ、言わないでぇ!!」  
(アレ?てっきり自慢でもしてくるかと……こんなに恥ずかしがるなんて)  
「こんな状況でそんなん言わないでぇ!」  
「わりぃ、もうちょっと空気読めるようにがんばるよ。」  
と咲夜のブラを外し、その柔らかい胸を揉みこむ。  
「んんっ!」  
「ほんとにでかいよなこれ、咲夜なんかやってる?」  
「なんも?にしてもワタル背伸びた?ウチよりあるんやない?」  
「まぁ、毎日がんばって牛乳飲んでるからな。170センチくらいにはなりたいからな。」  
「ええな、ウチだって身長伸ばしたいから毎日牛乳飲んでるのに全然伸びへん。」  
(それだっ!なるほど、咲夜の場合は栄養が全て胸にいくわけか。)  
そう考えながら咲夜の胸を揉み続ける。  
「んああぁ!!」  
「咲夜、乳首綺麗だな。ちょっと触らせてくれ。」  
「ちょっ、あっ、あんっ!あああぁ!!」  
「おっ、すごい。立ってきた。乳首が。」  
「んああぁぁ、あんっ!あああぁぁ!!」  
「咲夜って胸敏感だよな。胸でここまでならあっちはどうなんだろうな?」  
「あ、あっちって、まさか……」  
と気付く頃にはワタルの手は咲夜のスカートの中に進入していた。  
「あ、だめ、そこは…」  
ワタルはショーツごしに秘部を親指で押し込んでみた。  
「んああぁ!ああっ・・・あんっ!・・・あああぁ!!」  
そしてその指を咲夜の前に持っていき  
「すごい濡れてるな。ほら蜜がこんなに」  
「ばかああぁぁ!!」  
と咲夜は自分の脱ぎ捨てた衣服をワタルに投げつけた。  
「わっぷ、咲夜。」  
「ワタルの意地悪!!」  
とポロポロ涙を落としながら怒る咲夜。  
「ご、ごめん。でも俺なんかのテクで咲夜が感じてくれてるのが嬉しくなって、つい…」  
それを聞いてもう一度投げつけようとした衣服を床に置き、テレテレになりながら下を向いてしまう咲夜。  
(か、可愛い。)  
普段は頭が上がらない相手でもこんな状況に持ち込まれては一人の可愛い女の子でしかない。  
 
「咲夜、俺のこれがもう我慢できないんだが、その。」  
「え、ええよ。でもウチ初めてやから、や、優しくしてや。」  
「ああ、わかった。」  
と咲夜のショーツを剥いで自分の物を咲夜の奥に少しずつ入れていく。  
「にゃああぁぁ!ワタルがウチの中にぃ・・・」  
そして中の奥壁を何度も何度も突いていく。  
「あんっ・・・あああぁ・・・激し・・・ああっ・・・」  
「咲夜、咲夜!」  
「あ、あかん・・・イく・・・イっちゃう・・・あっ・・・イくううぅぅ!!」  
体中をガクガクと振るわせる咲夜。しかしワタルはまだ本能のまま突き進む。  
「んああああぁぁ!ワタ?、今イったから・・・も・・・やめ・・・ひゃあああぁぁ!!!」  
「悪い、咲夜。咲夜がイってるときの締め付けがすごく気持ちよくて癖になる。と、止まれねぇ。」  
「ウチも、壊れちゃうぅ!・・・あっ・・・ダメぇ・・・またイく・・・イあああぁぁ!!」  
「うっ、俺も出る、で・・・うああああ!!」  
ビュクビュクビュク ドクッ  
「にゃああああぁぁ!!ワタルが・・・ウチの・・・中・・・」  
咲夜は身体を弓なりに仰け反った後、ワタルに倒れこみ、再び眠りについた。  
咲夜の中から膨大な量の精液がドプドプと血と混じりながら出てきた。  
「咲夜、うれしいよ。」  
 
・・・・・・・・・。  
 
「咲夜、すまん。俺が悪かったよ。」  
「やめてって言うたのに無理やり・・・ひどすぎやワタル。」  
咲夜はさきほどの行為で不機嫌になっていた。  
「いや、咲夜があんな可愛い所見せるからさ〜、やめるにやめられなっかたんだよ。」  
「ふんだ、ワタルなんかもう知らへん。」  
とぷいっと横を向いてふてくされてしまった。  
今の咲夜には「お姉ちゃん」の「お」の字も無い。  
「ほんとにゴメン。もう俺も事嫌いになっちまったか?」  
「アホ、ウチがワタルの事嫌いになれる訳ないやろ。こんな事されても。」  
デレデレになっている咲夜にワタルが近づき、  
「な、なに・・・んっ!」  
再び口付けを交わす。  
少しずつ咲夜の機嫌が直っていくのが手に取るように分かる。  
 
もう俺は迷わない。咲夜とならきっとうまくやっていける。  
 
END  
 

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