「あの…お嬢様?」  
「良かった、まだ起きていたか」  
白皇のひな祭り祭りからから帰ってきた後、  
あの騒ぎで身も心もクタクタとなって、ナギもハヤテも早めに休む事になっていた。  
しかしハヤテが寝ようとベッドに横たわろうとした時、扉がノックされ…  
ハヤテが開くと、そこにはナギが立っていたのだった。  
「あの?こんな夜更けに一体どうされたのですか?」  
「眠れないのだ…」  
「え?」  
ナギは髪をとかしパジャマ姿である、これはいつも彼女が寝る時の姿である。  
どうやら一度はマリアに寝かしつけられたようだったが、ナギはすぐに目を覚まして、  
こっそりとハヤテの部屋にやって来たのでした。  
そしてナギが眠れないわけとは…  
「眠ろうとすると、ハヤテがあの変態執事と…オランダに行ってしまう夢を見かけて眠れないんだ!」  
そう、あの騒ぎであった出来事が、頭に焼きついてしまったらしい。  
その日、ハヤテは求婚されたのである…虎鉄という男の執事に!  
「純白ウェディングドレス姿のハヤテの横に、あんなふざけた奴が立つ光景なんて見たくあるか!」  
おかげでナギは、とてつもない男同士の結婚式を夢見ようとしてたのだった。  
それを聞いてハヤテも、とんだ悪夢だと青ざめてしまう。  
「そこに立つのは私だというのに…」  
何よりナギが苛立たせたのは、ずっと夢見てたドレス姿の…ハヤテの横のポジションを  
奪われた事だった、そこはすでに彼女の中では自分の予約席なのである。  
「だから…もう一度ハッキリさせとく必要があるわけだ!」  
「ほえ?」  
だからそのおぞましい夢を見ない為に、ナギは決意する。  
「ハヤテの心も体も全部私のものなのだという証をな…」  
悪夢を消し去る為に、ハヤテに抱かれる決意を。  
 
 
「お嬢様…そ、そこは!うっ!!」  
「どうだ、気持ちいいかハヤテ?」  
パジャマのズボンを脱がしたハヤテの股間に、ナギの顔が埋まっていた。  
そして口から舌を伸ばし…その先にそびえ立つ巨大な塊に、  
小さな舌先を付ける…そしてそのまま舐め這わせていく。  
この男の性器に心地良い刺激を送る為に。  
「はい、お嬢様の可愛い舌先が、僕の…カリに触れて…うっ!あ!!」  
「随分と練習したからな…感じてもらわねば、私のプライドが許さんからな!んっ…」  
ハヤテは反応してた、ナギの口での愛撫に…感じてたのだ。  
 
荒めの息を吐きながら、自分の性器にとても柔らかな舌先が這われていく感触に、  
快感を感じて…細かく痙攣しながらに、悶え恍惚した表情になっていく。  
そしてそれはナギも同様だった、彼女も感じている…  
愛しい男性の性器の感触と味を舌先で感じ、行為自身にも興奮し、  
心から溢れる欲情のままに、口を動かしていく…  
舌で這わせるだけでは物足りず、ついにはその小さな口に銜えてゆく程に…  
「あ…あぁ!!口の中に…んっ!!」  
「ハヤテの…んんっ…美味しい…んっ」  
とても全ては口の中に収まらないが、入るだけ銜えて、  
その中でまた舌を使い愛撫を続けるナギ。  
この銜えた口でも前後に顔を揺らし、唇でそびえ立つのを擦り感じさせてゆきます。  
「お嬢様…ぼ、僕!!もう…あぁ!!!」  
その行為に段々と性感を高めていくハヤテは、やがて激しい射精感が湧き上がっていく。  
益々に股間の勃起させてる物は凄みを増し、まさに火山が噴火する直前状態になっていた。  
そして…  
 
ドブゥゥ!!!  
 
「あぁぁぁぁ!!!!」  
火山は噴火する…しかもその噴火口は、小さな口内に覆われていたのです。  
「んんっ!!んぐぅぅぅ!!!!」  
ナギは自分の口の中に粘々し熱い濁流が流れ入ってくるのを感じ、小さな身を震わせてた…  
そして必死にそれが外に零れるのを我慢する。  
やがて少女の口の中を暴れ駆け巡る粘液らは、彼女の喉の奥へと流れ入っていく…  
それはとても強い刺激で、触れる粘膜全てに与えていた。  
「んっ…んくっ!!」  
 
ゴックン…  
 
だがそれをナギは飲み込む、粘って飲み難いのだが必死になり、  
次々と喉の中に流し込んでいくのだった。  
「んんっ!!んっ…まったく、相変わらずに凄い量を出しおって…んっ」  
「む、無理して飲まなくても!吐いてかまわないのですよ」  
「馬鹿いえ!言ったであろう…ハヤテの全ては私の物だと、だから…」  
 
ゴクッ…  
 
「この精子の一滴すら無駄にできるか…んっ」  
 
それは意地だったのかもしれない、ナギは口の中にあったものを全て飲み込むと、  
胃の中が熱くなっていくのを感じた、そしてまた身を震わせる…  
恍惚してる目は、こんなに出してもまだ収まる気配の無い物を眺めてた。  
「まだ元気だな…それ」  
ハヤテの股間にそびえ立たせる代物を…熱い視線でナギは見つめてる。  
「あっ、す…すみません!」  
「じゃあ…次はこっちでな」  
だから益々高まっていくのだ、ナギの中にある女の本能ともいえる淫欲が。  
その本能がナギの身体を動かしていく、羞恥心を感じながらもより痴態を晒そうとする。  
「え?もしかして…」  
男の前で自分の恥部を…すっかり濡れ変貌した秘裂を晒させるのでした。  
「ほ、本当にいいのですね、お嬢様?」  
「何度も恥ずかしい事を言わすな!主人を待たせるものじゃないぞ」  
それはつまり性交への誘い、体を重ねるというセックスの申し出でした。  
顔を真っ赤にし、自分から大事な部分を晒す羞恥に耐え、ナギは待った…  
「わかりました…それじゃあ、いきます!」  
愛しの男性であるハヤテが動く事を…  
 
「んっ!」  
「うぐっ!あぁ!」  
 
ジュブゥゥ…  
 
やがてゆっくりと先が入る、この産毛すら無い可愛らしい秘裂を開き、  
淫らに歪ませながらに、大きな巨体がずんずんと埋まるように入っていくのだ。  
「ハ、ハヤテの…入ってきた!」  
入ってくる感触に、ナギの身体は背筋を伸ばしながら反応し大きく揺れる。  
そしてまた大きくさせたハヤテの股間のモノに驚かされていくのです。  
「まったく…こんな大きくしおって…んっ!ダイエット広告の使用前使用後か!」  
「でも…お嬢様のここも、随分と拡がって入れれるようになりましたよ…」  
ハヤテも驚く、少し前は先しか入らなかったとこが、今は半分以上も銜え込めるようになってたのだから。  
「まだ小さくてキツキツですがね」  
「悪かったな…これでも…んあっ!随分とほぐしているのに…」  
それは恐らくナギの人知れずの努力のお陰かもしれない、  
ナギは結ばれてからは、度々に自分なりの体の開発を試みていたのでした。  
最初はペン先、そして今は…  
「いえいえ、このキツさが良いんですよ、お嬢様…」  
「そ、そうか?んあ…あぁ!!あっ…」  
 
とても恥ずかしく思いながらにも、自分の努力が身を結び喜んでもらえた事に、  
こんな状態ながらにナギは胸を熱くさせる…そして更に感じるのだ。  
この身体を重ねる快楽を…  
「中も小さいから、ほら…わかります?僕の先がお嬢様の子宮口を摩ってるのが?」  
「あんっ!な…あぁ…そこ…あう…わかる…当たってるハヤテのが!」  
身体の奥で、敏感な箇所を摩られる刺激を感じ、  
ナギは悶えていく…凄まじい圧迫感も感じて息苦しい思いもしてるが、  
そんな苦痛は快楽が帳消しにしていくのだった。  
「じゃあ、このままで体勢を変えて見ましょうか?」  
「!?あぁ!!ちょ…動いたら…あぁ!!」  
体勢を変える動きで、中を掻き回される刺激を受け、  
ナギはまた甲高く喘いでしまう、そして変えられた体位は…  
四つん這いになって後ろから入れられる、後背位と呼ばれる体位だったのです。  
「どうですか?さっきより明確に感じると思いますが」  
「う、うん…感じる、もっとハヤテのが…」  
ますます直接的に敏感な箇所を、そして深く入れられていくようで、  
ナギは小柄の身体を更に悶え揺らしてた。  
「だが、こんな屈辱的な格好にさせおって…あんっ!!」  
この格好はまるで獣の交尾のようだと思い、  
それが益々にナギの興奮も高めていく…  
「それにこれじゃ…あぁ…ハヤテの顔を見れないではないか…あぁ!!」  
「そうですね、じゃあ…」  
だがナギがハヤテの…好きな人の表情を見れないのが不満らしい。  
するとハヤテは懐から手鏡を取り出し、ナギの前に角度を調整して見せる。  
「これでどうですか?」  
「こ、これは…」  
「鏡ですよ、ほら前に置けば…僕の顔を見れますよね」  
「うん…だがなんか今のハヤテ…意地悪な顔してるぞ…」  
確かにそれにはハヤテが映っていた…少し邪な表情の顔が…  
それもその筈だった、最初はナギが攻め側だったのが、段々とハヤテ側が攻めてきてるのだから。  
だが特にこれは珍しい光景では無い、この二人は対外がそんな感じだったのである、  
このセックスという行為の時は…  
気分が盛り上がっていくと、普段強気な少女を弄ぶ事に欲情していくハヤテ、  
苛められる事に興奮し心地良くなるナギへと変貌していたのだった。  
「そして下に置けば…見えますか?繋がってるところ」  
「!?な、何てところを見せるんだ!ば、馬鹿ぁぁ!!」  
だがそう言いつつ、その目は自分の下に置かれた鏡に映る、  
とても淫らな光景に釘付けになっていく…  
 
「あ…繋がってる…私のに、ハヤテのが…あ、あんなに…」  
「根っこまでは無理ですけども、ほら…お嬢様の膣全て分くらいは占めさせて頂いてますからね」  
そう言いつつ、中身を押し込むように勃起した股間のを突き入れるハヤテ、  
当然にナギは激しく反応し感じていた…  
「やっぱり意地悪だ…んっ!あぁ!!!」  
「でも、それがお好きですよね、お嬢様は…」  
「そんな事…あっ!あぁぁ!!もう…あぁ!!」  
やがて何度も何度も挿入を繰り返され、ナギは絶頂への兆しを感じてた。  
目の前が白く霞み、頭の中が破裂しそうな感覚だったのである。  
「イキそうですか…では僕も、エスコートして差し上げます…んっ!」  
「あっ!ハヤテ…あぁぁ!!!!」  
まるで手をとるように、優しく…それでいて激しく的確に快感を主人に与える執事、  
僅かな胸の膨らみにも手を乗せ揉みほぐし、快感の高みへ導く…そして。  
 
ドクドクドクゥゥゥゥ!!  
 
「ひゃぁぁぁぁ───────────!!!!!」  
射精したのだった、この主人の膣に思いっきり…  
「あぁ…お腹に…ハヤテの精液が…あぁ…」  
そしてナギは感じる、自分の中に熱く粘々したのが放たれてる感触を。  
直接的に射精口が子宮口に密着してたせいもあり、  
その中に鋭く直に注がれていくのでした…  
「うっあ…ハヤテの脈うってる…私の中に注ぎ込んでいるのが見える…んんっ!」   
ハヤテも、自分のを全て搾り取ろうとする少女の膣の締り具合に、  
また心地良くさせられてた…だから放つのだ、全てを…  
 
「はぁはぁ…もう一滴残さず…中に入ったかな?」  
「は、はい…」  
自分の胎内が満たされた事に満足するナギ、その表情もまた満ちた笑みを見せていた。  
「ふぅ〜!!これでなんとか眠れそうだ…じゃあ、私は寝室に戻るからな」  
「あの、寝る前にもう一度体を洗わなくていいのですか?」  
ナギは汗とハヤテの出した精液でドロドロ状態になっていた、  
生臭い匂いも充満させている…だが少女は応える。  
「…このままでいい」  
ナギは微笑みながらそのままを望んだ、彼女はハヤテを…  
好きな人の温もりと匂いに抱かれたまま寝むりたいのだから…  
 
「ああ…なんか今日はクタクタだな…」  
そしてようやく一人になり、ハヤテは自分のベッドに横たわる。  
だがこの時のハヤテは知らなかった、  
まだ今夜は後一戦しなければならない相手がいる事を…  
 
その相手を思い出すのに、時間はかからなかったのでした。  
 
【おわり】  
 

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