「え?男の子?こんあに可愛いのに?え?」
「だったら確かめてみればいいじゃない」
え? ちょっと瀬川さん、何を……
バッ!
「……!」
瀬川さんに助けを求めようとした瞬間、僕のメイド服の胸元を強引に開けられました。
ぼ、僕の胸が見られてます…いえ、僕は男ですから別に見られても恥ずかしいことはないのですが、僕に告白してきた虎鉄さんの息がどんどん荒くなってきてるのが…怖いです。
「どう? 男の子でしょ?」
「……いえお嬢。男の子並みの貧乳と言う可能性もあります。いえ、もしかしたらハーマイオニーさんはその胸の無さを気にしているのかも! 貧乳を気にするメイド少女、それこそ絶対的な運命の黙示録ではないですか!」
「じゃあどうするのかな?」
「もちろん、下のほうも確かめてみないと」
――嫌な予感。
しかし、逃げ出そうとした僕よりも虎鉄さんの動きの方が早かったです。
「きゃっ!」
あっという間に僕の体は床に押さえつけられました…片手で僕の腰を抑える虎鉄さんの力は強く、とても僕の力では四つんばいにされたこの体勢から逃げ出すことは出来ません。
な、何をする気なんだろう。
「失礼しますハーマイオニーさん。優しくしますからどうかお許しを……!」
ぺろんっ。
「にゃあぁっ!?」
す、スカートがめくられました。僕の下半身を隠すフリフリのスカートが……。
「だ、ダメですっ! 見ないでくださいっ!!」
僕も自分の目で見てはいませんでしたが、感触から自分がどんな下着を履かされていたかはよく分かっています。四つんばいにされた格好で、虎鉄さんと瀬川さんに、女の子物の白い下着を履いた僕のお尻が見られてます……!
「可愛い下着ですね……」
「うわぁ、ハヤ太君似合いすぎ」
「うう……僕は……僕は……」
振りほどこうにも、僕を抑える虎鉄さんの力は一向に緩みません。それとも呪いのせいで僕の力は女の子並みになってしまっているのでしょうか。こんな格好のまま、他の人に恥ずかしい姿を見られるなんて……僕はもうお嫁に…じゃなかった、この学校に通えません。
「では、ごめんなさいハーマイオニーさん。恥ずかしいとは思いますが、脱がして確認させていただきます」
「……え」
脱がす!? そ、それだけは本当にダメです! 瀬川さん、なんとかしてください!
「……うわーうわー」
ヘルプと目で訴えるものの、瀬川さんは目を見開いてこっちに注目してばかりで僕のアイコンタクトがまったく通じません。お願いですからそんな、初めてHな本を見る男子中学生みたいな好奇心に満ちた目で僕を見ないでくださいっ。
するっ…
「やあぁぁぁっ!」
抵抗むなしく、僕の下着……って、元々僕の持ち物じゃないですが……は膝まで下ろされてしまいました。
お尻や……その、僕のアレに夜の廊下の冷たい風が当たってスースーします。けど、それよりも僕の恥ずかしいところが二人に見られてる……ううっ、恥ずかしすぎます。
虎鉄さん、これで僕が男の子だと証明されたんですから、もう許してくださいよぉ……。
「わ、ハヤ太君の見ちゃった……虎鉄君、納得いったかな?」
「ふ……何言ってるんですかお嬢。ここにきちんと穴があるじゃないですか。やはりハーマイオニーさんを選んだのは間違いではありませんでした」
「「……へ?」」
僕も、どうやら瀬川さんも、虎鉄さんの言っている意味がわかりませんでした。
「きゃんっ!?」
……虎鉄さんが、僕のお尻の穴に指先を触れるまでは。
「や…やめて……」
「キレイですよハーマイオニーさん」
男の人の指が、僕のお尻を撫で回す……その恥ずかしさとくすぐったさで、思わず涙が出てきます…。
(瀬川さん、どういうことですかこれ)
(あはは…たぶん、ハヤ太君を男の子だと認めたくない虎鉄君の心が、ハヤ太君のおちんちんを視界から消させてるんじゃないかな)
(なんですかそれっ)
(んー、つまり無理やりにでもハヤ太君を女の子だと思い込もうとしてるんだよ。虎鉄君はずっと彼女がいなかったからねー)
(そんなあぁぁぁぁ……)
瀬川さんとのアイコンタクトに今度は成功しました。しかしこの事態の原因は分かっても、結局虎鉄さんの想像……いえ妄想力にはいかなる説得も無駄だということが分かっただけでした。
「ひゃっ……だ、ダメですよぉ」
僕のお尻の筋にそって、人差し指と中指、二本の指がゆっくりと下っていきます。
まるでもぎ立ての果実の感触を楽しむように……そして、僕の大事なところに触れるか触れないかというところで止まり、また上に戻って……やぁっ、気持ち悪いのに……だんだん気持ちよくなって……。
カチャカチャ……
虎鉄さんたちにお尻を向けたままのこの体勢では、僕には後ろで何をやっているのかは見えません。けど、今の金属が鳴るような音は……もしかしてズボンのベルトのバックルが……まさか……
「すみませんハーマイオニーさん。私はもう我慢できません……ハァハァ」
「うわうわ、虎鉄君。それはさすがにまずいんじゃないかな」
……おーかーさーれーる――――!!
必死に振りほどこうとしますが、やっぱりどうにもなりません。二、三度僕のお尻の穴が指先でほぐす様に弄られ……数秒の沈黙……それが今までの人生で一番恐ろしい沈黙で……
「大丈夫です。優しくしますから」
「イヤだあぁぁっ!!」
そして……僕のお尻の穴の先に……太くて硬い……
「行きます……さらば、童貞だった昨日の私!」
「にゃあぁぁぁぁぁっ!!」
は……入ってくる……! 僕男の子なのに、男の人のアレが……!
「くっ、キツいです、もっと力を抜いてください」
「い、いたっ、む、無理、ですっ」
濡れてないし、下準備だってしてない僕のお尻の穴でしたから、そんなに簡単に虎鉄さんのものは入ってきません。まだ先端がほんの数ミリ入っただけです。
けど、それを強引にこじ開けて進入してくる虎鉄さんは、言葉とは裏腹にすごく乱暴で……。
一ミリ、一ミリ、少しずつ僕の中に入ってくるのが分かります。時間をかけてゆっくりと先端を侵入させようとしてくるのが、逆に今自分がどんなに恥ずかしいことをされているのか実感できて……悔しいというより、本当に恥ずかしくて死んじゃいそうです。
「う……はうっ……」
「ううっ……すごいですハーマイオニーさん。まだ先の方しか入ってないのに、この締め付け……」
実際には、まだほとんど入ってない……掘られたというにはノーカウントに近いほど、まだちょっとしか入ってないようですが、それでも本来出すはずの穴に、逆に入れられるという行為は苦しくて、
しかもほとんど女の子になりかけてる僕の心にとってはさらに恥ずかしさを増して、とにかく子猫のように体を丸めて怯えるしかありません。
「可愛いですよ。涙を浮かべて痛みに耐えるその顔も、初めての感覚に戸惑い震わせているその華奢な体も」
「ダメです……壊れちゃう……」
本来入らないはずの穴を強引に広げて進む虎鉄さんのアレは、1センチほども入られてしまったでしょうか。
まだ、ここで抜いてもらえれば冗談だったで済みます。けれど、もし先端の亀頭の部分が全部入ってしまったら。その後はスムーズに棒の部分が入ってくるでしょう。
僕のお腹の奥まで、太くて長い男の人のアレが。そして一度入ったからには、激しく出し入れされ、何度も何度も突かれて、お腹の中をかき回されて、僕のお尻が男の人のをくわえ込んで、そして、最後は白くて熱い赤ちゃんのもとが僕のお腹の中に大量に――
「だ、ダメですぅぅっ! せ、瀬川さん、た、助けてくださいっ」
「ハァハァ、ハーマイオニーさん。も、もうすぐ先の方が全部入りますから。もう少し我慢をおぼふっ!?」
僕のお尻を広げようとしていた虎鉄さんのモノが一瞬ビクッと痙攣したかと思うと、僕を押さえつけていた手の力が抜けました。そして一瞬後、廊下に響く鈍い音で虎鉄さんが倒れたのだと理解しました。
当然僕のお尻に刺さっていたものも抜け……ひゃんっ、……抜けたときに一瞬変な気分になってしまいましたが、僕は……どうやら助かったようです。
「はぁっ、はぁっ……瀬川、さん」
ビクビクしながらゆっくりと振り向くと……そこには笑顔でバットを構えた瀬川さんがいました。
「えへへ、ゴメンねハヤ太君。途中までドキドキしながら見てたけど、さすがにうちの執事を犯罪者にするわけにはいかないからね♪」
どうやら瀬川さんが虎鉄さんを気絶させてくれたようです。た、助かりました。
「ううっ……それならもう少し早く助けてくださいよぉ……僕……僕……」
それでも、その……先の方だけとはいえ既に僕が男の人に犯されてしまったのは変わりが無いわけで。しかも瀬川さんにその姿を見られて……。
「もー、助けてあげたのにそれはないよ。先っちょの部分だけだったらノーカウントだって。ハヤ太君はまだキレイなまんまだよ♪」
「っく……ひっく……僕は……」
助けてもらったのは確かですけど……僕はどうすればいいんでしょう。
「……!!♪ 分かったよハヤ太君。執事のやっちゃったことは私にも責任があるしね。もちろんこのことは誰にも言わないし、お詫びにハヤ太君が怪我してないか見てあげるね〜」
「ふえ? ……わわっ、瀬川さん!?」
倒れている虎鉄さんを蹴飛ばして、まだ四つんばいで犬のような格好をしたままの僕の後ろ…つまり、さっきまで虎鉄さんがいた僕のお尻の後ろに瀬川さんがやってきました。
そして、かがんだと思いきや僕のお尻に生暖かい吐息が。瀬川さんが顔を近づけてるということです。
「そうだよね、ハヤ太君のお尻が虎鉄君のせいで怪我して、しょーらい痔になっちゃったりしたら大変だもの。どれどれ……」
も、もしかして今度は瀬川さんに至近距離で見られてますか!? ぼ、僕の恥ずかしいところが……。
「うーん……少し赤くなってるね。白くてキレイなお尻なのに、かわいそう」
「ああああのあのあの、いいですから! 大丈夫ですから!」
「血は出てないみたいだね〜。けど、虎鉄君のせいですっかり広がっちゃってるよ。分かるハヤ太君? ハヤ太君のお尻の穴、開いたまま戻らなくてヒクヒクしながら開いてるよ。ちょっと暗くてよく見えないけど、電気があれば中の方まで丸見えなんじゃないかな」
「い、言わなくていいですっ!」
こ、これならある意味さっきの方がマシですよぉ。女の人……それも自分と年の変わらない、知り合いの女の子にこんな恥ずかしいところを間近で見られてしかも解説されるなんて、それなんて羞恥プレイ? ですよ……。
「それにしてもキレイなお尻だねハヤ太君。本当に女の子みたいだよ。これなら虎鉄君が女の子だと思い込んだのも無理はないかな」
「うう……もうやめてくださいよぉ……」
夜の校舎で女装して、しかも広がったお尻の穴を女の子に見られてるなんて、こんなところが見つかったら僕はどうなるんでしょう。
「しかもぜんぜん臭わないし……ハヤ太君、ちゃんとキレイにしてるんだ」
「それは……身だしなみを整えるのは執事として当然ですから」
「執事? メイドさんの間違いじゃないのかな〜♪」
「きゃんっ」
からかうように、瀬川さんが息を吹きかけてきます。お尻の中まで暖かい吐息が入ってきて、すごくくすぐったいような気持ちいいような……。
とにかくこのままの姿勢ではまずいです。けど、体に力が入りません。呪いのせいなのか、それともさっきの虎鉄さんの侵入で体力を消費してしまったせいなのか分かりません。
「と、とにかくっ。大丈夫なんですね? 瀬川さんが気にすることじゃないですから! もう大丈夫です!」
こんなところでこれ以上時間を食うわけにはいきません。僕がここに来た目的はこの呪いを解くことなんですから。
……だというのに、どうして僕はさっきから、いえ虎鉄さんに襲われていたとき以上に、自分がネコに追い詰められたネズミの気分になって仕方が無いのでしょう。
「大丈夫だけど、でもやっぱり虎鉄君が無理やりいじめちゃってハヤ太君のお尻痛そうだからね。私が治してあげるよ」
「……へっ?」
れろっ
「――――にゃあぁぁっ!?」
不意打ちでした。
ぽっかりと開いてしまったお尻の穴の周りを、やわらかくぬるぬるしたものが触れました。この感触、これはまさか――
にょろんっ
「ひゃっはぁっ!!」
せ、瀬川さんの舌が……僕のお尻を……嘗めてるんですかっ?
「だ、ダメです! 汚いですよっ!」
「汚くないよ〜。ハヤ太君は立派なメイドさんだから、キレイにしてるんでしょ?」
「メイドさんっ、じゃっ、なくてっ、あうっ」
ぬるりとした舌が穴の周りを這うたび、全身に電気が流れるような気がします。
「口答えは許さないのだ。ハヤ太君は黙って治療に専念するのだ〜」
「だ、ダメっ。お、女の子がっ、そんなところ嘗めちゃ……ふわぁっ」
さっきまで犯されていたお尻の穴を、今度は瀬川さんが優しく、そしていやらしく嘗めていきます。
こんな……学校でこんなこと……ある意味男の人に犯されるより恥ずかしいです。
「えへへ〜ハヤ太君のお尻、美味しいよ♪」
「――!!」
瀬川さんはやめようとしません。それどころか、開いたままの穴から、舌を中の方まで侵入させてきます。
人に触れられたことなんてない、お腹の中を、瀬川さんの可愛い舌が無邪気に冒険するようにあちこちを嘗めていきます。
「そんな、入れちゃっ、ダメ、ですよっ、んあうっ」
「ん…れろっ…ちゅぱっ…んくっ」
お腹の中を舌が動き回るたびに、体の内部、お尻ではなくヘソのあたりから全身に向けて衝撃が伝わるようです。
頭のてっぺんから指先まで甘い痺れが襲ってきて……もう四つんばいになるのも辛いほどに四肢がガクガクと震えて我慢できません。
もう、恥ずかしさを上回る気持ちよさがはっきりと自覚できます。そして、こんなことをされて興奮している僕自身にも、僕のおちんちんにも……。
「あれ? ……わ♪ ハヤ太君の大きくなってる」
遠慮なしに瀬川さんは勃起した僕のをつかみました。左手で僕のお尻を押さえたまま、右手を伸ばしてそのまま僕のをしごき始めます。前と後ろ、両方からの刺激は体の隅々でぶつかって溶け合って、快感と言う名のフレーズになって細胞の一つ一つまで刺激します。
「ハヤ太君、興奮してるの?」
「は……はいっ。すみません瀬川さん……瀬川さんがっ、厚意で、してくれているのに、僕はっ」
「女の子の格好して、スカートめくられて、女の子の可愛い下着を全部下ろされて、女の子にお尻を見られて嘗められて、それで興奮したんだ?」
「そ、そうですっ。僕は、僕は……最低ですっ」
「そんなことないよ〜。だって、今のハヤ太君すごく可愛いよ。こんな可愛いハヤ太君が最低なわけないじゃない」
瀬川さんの舌はさらに奥へと侵入してきます。虎鉄さんが侵入してきたよりもさらに奥、誰も到達していないお腹の中へ。
そして瀬川さんの右手はさらに速度が上がります。僕のアレの先端からあふれて来た汁が瀬川さんの小さく柔らかい手に貯まって、僕自身から出たものが僕のモノ全体に塗り付けられ、ぬるりとした感触で根元から先端までしごき続けられます。
「あっ……あっ……はぁっ……んんっ……」
もう自分がどんな表情をしているのかも分かりません。何でこんなことになったのかも分かりません。僕に分かることは、前と後ろからの刺激がとても気持ちいいということと、もうすぐ限界だということだけです。
「ダメですっ、僕、もうっ、いっちゃいますっ!」
「そっか、ハヤ太君、女の子の格好したままで、おちんちんから精液出しちゃうんだね? 我慢しなくていいんだよ♪」
「あっ……あっ…………」
とどめとばかりに、瀬川さんの右手は最高速度に達し、丸めて尖らせた舌はお尻の一番奥を突きます。
「うわあぁぁぁぁぁ――っ!!」
下半身が爆発するほどの衝撃を覚えながら、視界が真っ白になりました。
かろうじて残った意識が、僕が今大量に射精していることを理解させます。
瀬川さんはどんな表情で僕を見ているのでしょうか……初めて見る男の人の射精に、恥ずかしながらもドキドキしながらじっくりと観察しているのでしょうか。それとも、恥ずかしさで目をそらしているのでしょうか。
僕にはそれを確かめるすべも無く、その場に崩れ落ちました。最後に覚えた感覚は、自分の出した精液がむき出しの下半身にしみこむ生暖かさでした。
「……あ……れ?」
けだるさを振り払い、目を開けます。そこには薄暗い天井……そして、心配そうな表情の瀬川さんの顔がありました。
「あ、ハヤ太君おはよう♪」
「おはよう……ございます」
ええと……どうなっているんでしょう。頭の下の柔らかい感触からして、どうやら僕は瀬川さんに膝枕をされているようですが……
「って、うわぁっ!!」
おおおおお、思い出しました。ぼ、僕はなんてことを……!!
「はわ、びっくりした。どうしたのハヤ太君」
「せ、瀬川さんごめんなさいっ! 汚してしまいませんでした? 怪我は無いですか!? 本当にすみませんでした!」
瀬川さんはきょとん、としていましたが、どうやら僕がなぜ謝るのか思い至ってくれたようです。
「……ああ、ハヤ太君が謝ることなんてないよ〜。私は全然平気だし。ハヤ太君の服と廊下はちょっと汚れちゃったけどね。私が拭いてきれいにしたからとりあえずは大丈夫だよ」
笑顔でそういってくれると助かります。瀬川さんに嫌な思いをさせなかったようでとりあえず一安心です。
「あれ、虎鉄さんは?」
頭にコブを作って気絶していたはずの虎鉄さんの姿がどこにも見当たりません。
「んっと、ハヤ太君より先に気が付いたんだけど、何かにとりつかれたようにブツブツ言っててね。私にも気付かないみたいでどこかに行っちゃった」
「はぁ……どうしたんでしょう」
このときは、まさか僕も虎鉄さんが僕への復習のためにお嬢様をさらうなどとは想像もしていませんでした。
「……そうだ。あの、瀬川さん。もう少しこのままでいいですか?」
「ん? 私の膝枕気持ちいい?」
瀬川さんの笑顔がいっそう輝きます。よく分かりませんが、嬉しいのでしょうか?
「ええ。それもあるんですが、その、誤解を解いておこうかと」
瀬川さんとあんなことになってしまったのは、もう取り返しの付かないことです。けれどせめて、この原因になった僕の格好のことは……僕が女装している理由ははっきりさせないといけません。
瀬川さんの膝の上で、僕はこうなるきっかけとなった呪いのヒナ人形の話をはじめるのでした。
終わり