「じゃあ、その薬を使えば使うほど効果は2乗していくんですね?」  
「そうじゃ崩条の研究室からは奴がスパイだった形跡が残されている…」  
「クラウスさんは崩条博士を追ってください、私はナギの元へ帰ります!」  
帝の元にいる3人の会話 もう手遅れ会話 ナギを連れてこなかったミス…  
 
――――――――――――――――伊澄編  
 
 
一方、三千院家ではナギとの事を終えたハヤテが再びナギに近づく、  
「(綺麗なかわいい顔で寝ていますねお嬢様…もっと寝ておいてください)」  
 
シューーーーーー  
 
ハヤテはナギになにかスプレーのような物をかけた、おそらく睡眠系の物だろう、  
ハヤテはナギがさらに深い眠りに落ちたのを確認して(+)の香水に手をかけた。  
 
ピトッ  
 
一滴を手に取り体に再び馴染ませる、  
「(…和服の…お嬢様…オロ…オロ…助ける…)」  
ハヤテの眼が光を無くし機械のように屋敷を出て行った。  
 
ざわ…ざわ…  
「(……迷った…ここは…何処?)」  
ハヤテの予想通り伊澄は商店街で彷徨っていた。  
   
トンッ…  
背中を誰かに叩かれた、  
「誰っ!?」  
一瞬戦闘モードに変わる。  
「大丈夫ですか?」  
そこに居たのはハヤテだった、  
「見た事のある光景だなと思って近づいてみたら伊澄さんだったんですよ」  
いつもの5倍増しくらい魅力的な笑顔で伊澄に問いかける。  
 
「…………………」  
伊澄はハヤテに見とれていた、伊澄だけではない周りの人間もハヤテを見ている。  
薬の効果はこれほどの物なのか、  
「では、一応屋敷の方にいらしたらどうですか?」  
ハヤテの言葉にハッと気がついた伊澄はハヤテを追うようについていった。  
 
「ふぅ……」  
屋敷に着いた二人、後をつけてきた者がいたことは気にしないでおこう。  
「あの…ハヤテ様…ナギは?」  
「ちょっと風邪を引いてしまいまして…わざわざ来て頂いたのにすいません」  
都合のいい言い訳を言って計画を進めるハヤテ。  
「…あぅ…わ、私が勝手に来ただけですから…お気になさらずに…」  
 
キュ  
 
ハヤテは伊澄を後ろから抱きしめた、  
「!?!?…ハ…ハヤテ様?」  
伊澄はオロオロいている、だが嫌がってない。  
この事を確認したハヤテはナギと同じ要領つまり耳元で、  
「いえ…ここまで連れてきておいてお詫びしない訳にはいきません…」  
耳元で囁かれている ハヤテに その事で伊澄はもうほとんど言葉が耳に入らない。  
 
「お…お詫び…とは…なんですか?」  
かろうじて聞き取れた声を頼りに伊澄が返す、  
「いままで何もできなかった分を取り戻したいですね、優しく…時間をかけて…」  
伊澄は何をされるかは想像できなかったが優しくとハヤテが言っているので大丈夫だと思ってしまった。  
 
チュ  
 
ハヤテが優しくキスをした、  
伊澄もそれを拒まない。  
「伊澄さん…ここでやるのもなんですし、部屋に行きましょうか…」  
伊澄が小さく頷く。  
 
「(スローペース…こっちのペース?…満足してもらうためには…速攻)」  
ハヤテの中でスケジュールが決まった。  
 
ドアを開きベッドに伊澄を置いた、  
「あ…ハヤテ…様…服は自分で…」  
その言葉を無視してハヤテは伊澄の優美な着物を脱がしていく。  
 
パフッ  
 
ハヤテが伊澄の胸を触った、  
「っ…」  
ナギより反応が弱いが少しは感じている。  
そう考えたハヤテは(+)の香水の匂いを嗅がせるため伊澄のおでこにキスをした、  
その状態で秘所を触っていく。  
「くぅ…ふぁぁぁ…はぁぁぁぁ…」  
呼吸が荒くなっていく、そのまま指の動きを早めて一気にスパートをかける。  
「ふぁぁぁぁぁぁ…ハヤテ…様ぁ…あぁぁぁぁぁぁ」  
ビクビクと少し痙攣している香水の効果もあってかイったようだ。  
 
そこから体勢を変えてもうすでに裸の伊澄の秘所に口を持っていく、  
「あぁん…きゅうぅぅ〜・・・あぁぁぁぁ…待って…まだぁぁ…残って…」  
そんな事も無視してハヤテは伊澄に愛撫し続ける何度も気を失うまで。  
 
 
―――――――――数時間たっただろうか 頭がぼんやりする まだ大切な部分がヒクヒクしてる  
横ではハヤテが夕食を用意して待っている。  
 
伊澄はまず自分の服が着せられている事に驚いた、  
いつも着せてくれるSPでさえ1時間はかかるのに寝てる体勢でこんなに綺麗に…  
 
「あっ…伊澄さん起きましたか?夕食の御用意ができてますよ」  
さっきの笑顔で微笑みかけられたら、もう中毒になりそうなくらい魅力的。  
フルフルと首を振りいつもの自分に戻ろうとする、  
「夕食いただいたら帰らないといけないんですけど…」  
伊澄が落ち着いて状況説明。  
「大丈夫です僕がお送りします」  
またこの笑顔、なぜか沈没寸前。  
そんなうつむいたまま食べる夕食は味がしなかった。  
 
「あっ!お嬢様三千院家の執事の方と一緒に…」  
「はい…送って頂きました、後夕食は済ませたので…」  
伊澄はいつもの様子で自分の執事に事を告げる。  
「では、僕はこれで…」  
ハヤテはそう言うとスっと消えていった。  
《おいっ、お嬢様の純潔が奪われてないか入浴の時に確認しろ!》  
そう崩条の薬の事は三千院家に関係する全ての家に伝えられていた、ただ伊澄が内容を理解しなかっただけである。  
 
『伊澄さん、今日の事は二人の秘密ですからね…』  
そうハヤテに言われているので疑いもせず今日のことを伊澄は一生言わないだろう。  
 
「(…情報…ばれるかも…証拠は残さない…いままでの分は…渡したから…僕は満足…)」  
伊澄と本番に至らなかったのはこの理由からだ、  
五感も働いているのでバレるかバレないかは今のハヤテにとっては手とるようにわかる。  
 
ハヤテは今は何も考えず屋敷に戻って眠りにつく、明日愛すべき者のために…    =to be continued…=  
 

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