「もう!ハヤテくん、何なのあの先生!新しくきた牧村って言う人。」  
「あのさっきも言ったとおり、ロボットを開発してる人で…。」  
 
まるで狙っているかのような的外れな回答に、雪路は怒る気も失せてしまった。  
だが、途端に悪い考えを浮かびだすのが雪路だ。  
”不純異性交遊”という文字が雪路の頭をよぎった。  
 
「ねえハヤテくん・・・。口説いてくれない?」  
「え!?先生をですか!?」  
 
あまりに天然すぎだろう、と雪路は思わずグーで突っ込んだ。  
 
「普通自分から口説け、って頼む人居る? 違うわよ。あの牧村先生を。」  
「ああ、牧村先生を…、ってえええ!?何で僕がそんな…むぐっ」  
 
大声で抵抗するハヤテの口を手で抑えた。  
 
「他の人に聞こえちゃうでしょ!? ホラ、きたわよ。さあ!さあ!!」  
「ええ、ちょ桂先せ…」  
 
ドン、と草むらから雪路に押されて丁度牧村に命中した。  
 
「う、うわあ!!」  
「きゃ!」  
 
それはもう、全てが雪路の狙い通りだった。ハヤテが牧村を押し倒し、  
覆いかぶさる形となった。これはもう文句の付け所が───、  
 
「シャッターチャーンス!」  
 
『カシャ』  
 
「「…あ…。」」  
「ちょ、桂先生ーーーーっ!!?何、早速こんな事しちゃってんですか!!!」  
「…犠牲がつき物なのよ…」  
「何の犠牲ですか!!」  
 
一方、牧村のほうはというと…  
 
「こ、ここ、こんな…異性不純交遊……!! もうお嫁に行けない〜!」  
「あ!!ちょ、待ってくだ──…」  
「よっしゃあ!勝った!!」  
「いやいやいや!!僕を巻き込まないで下さいよ!!ていうか画像消して下さい!」  
「何で? 意味ないじゃないの。」  
「え、あ、いやまぁ、そうかもしれませんけど…、ってそんな事ヒナギクさんの耳に入ったら…」  
「竹刀、木刀のレベルじゃないわね。」  
「いや冷静に言わないで下さい。」  
 
このままでは埒が明かない、と思った雪路は颯爽と逃げ出した。  
 
「あ!先生ーー!!画像を──」  
「貴方のためなのよーーーーーー!!」  
「いや何がですかー!!」  
 
さすがのハヤテも雪路の逃げ足には追いつかなかったようだ。  
 
+++++++++++++++++  
 
「うあああーーっ」  
「あの…、ハヤテくん。泣き止んでから電話して欲しかったのですが…」  
「だって、その、それが・・・。」  
 
「・・・なるほど、桂先生らしい行動ですね。」  
「それで、どうしたらいいか…。」  
「まあ、これでハヤテくんが退学になったら三千院家の名も落ちちゃいますし…  
 とりあえず対策を練るので、ひとまず切りますね」  
「あ、マリアさ…」  
 
『プチ。』  
 
「うう・・、どうしたら・・。」  
「困っているようねハヤテくん。」  
「…おりゃー!!」  
「え、えええええ!!?」  
 
ハヤテが獣のような目で飛びついてきたのであった。掛け声はともかく。  
 
「画像消して下さいぃーっ…!」  
「人のカメラ盗るなんて最低の男よハヤテくん!やめ…きゃあ!!」  
「うっ、わあ!」  
 
ハヤテはバランスを崩し、雪路に倒れこんだ。(覆い被さったと言った方がいいか)  
突然の出来事に雪路も驚きを隠せずに居た。  
 
「ハ、ハヤ、ハヤテくん…、何やってるのー!!?」  
「え? あ、すいません」  
 
悪びれた顔もせず、口だけの「すいません」に雪路は又、うなだれてしまった。  
 
「…?(下に何か当たって…)」  
 
雪路は下腹部の付近に何か硬い物が当たっている事に気付いた。その硬いものを握った。  
 
「うっ、あ…!」  
「ハヤテくん…?てことはもしかして!!」  
 
そのとおり。雪路が掴んだ物とは、硬く勃起したハヤテの陰茎だった。  
 
「へーぇ、やっぱり男ってことねぇ…?」  
 
さほど動じることは無く、逆に陰茎へ愛撫をしていった。  
 
「うあ・・、桂先、生…」  
「ここをこーんなにしてる子にはお仕置きしなきゃねぇ…?」  
 
すると雪路はハヤテの執事服のズボンを脱がし、中のモノを取り出した。  
ハヤテの陰茎は外見に似合わずグロテスクで、太く長い。意外だ、と思いつつ雪路は口に含んだ。  
 
「ふああっ…!」  
 
自慰もした事の無かったハヤテにとって、口での愛撫は刺激が強すぎだった。  
口に含んで数十秒、ハヤテは一回目の射精をした。  
 
「あ、ああああぁ・・。」  
「んく、んくっ…はあ、苦ぁい」  
 
一滴残らず精液を飲み干した雪路は正直な感想を述べた。そして  
自分の上着、そして中のブラを脱ぎ、上半身裸になった。  
 
「かっ、桂先生!!なんて格好…!」  
「正直言うとね、私貴方の事気に入ってたの」  
「え・・・?」  
「でも正直になれない性格なのよ…、ごめんなさいねぇ」  
「…いえ、謝ることは無いですよ」  
「…と、油断させといてセットー!!」  
「うわあああっ!??」  
 
ハヤテの陰茎を自分の胸に挟むと、雪路は上下に動かし始めた。  
 
「んっ、んっ…。」  
「ふぁああ…っ、うぅ…。」  
 
ハヤテにも絶頂が近づいてきた。「出そうです」と言うと「出していいわ」といわれたので射精した。  
その量は先ほどとは比べ物にならないほどであった。  
 
「いっぱい出てる…!」  
「うっ、はぁぁ…。」  
 
ハヤテは絶頂の直後なので喘ぐだけで動く事が無かった。  
この後、本番までやってしまい牧村に見られるのは別の話。  
 

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