「ハヤテくん、本当にわたしに振り向いてくれるのかな? もう切なさ爆発でどうにかなっちゃい  
そうだよ」  
ハムは、日曜日のうららかな日差しが部屋に差し込む中で、行き場のないハヤテへの想いで悶々と  
していた。  
ハヤテの周りには、数多くの美少女が取り囲み、まるで後宮か、それともハーレムの一歩手前と  
いった状況で、その気になればよりどりみどりの、毎日女に事欠かない生活さえ出来そうであった。  
 
実際にはハヤテのような奥手で、優柔不断な男がそんなことが出来るはずはないのだが、せっぱ詰  
まった恋する乙女には、そんなことは考えも及ばない。  
そんな彼の境遇を知るにつれ、ハムは日を追うごとに焦燥の色が濃くなりつつあった。  
このままぼやぼやボヤッキーでは、自分の勝ち目はないのではないかと。  
そしてその思いは、とんでもない方向へ向かうことになった。  
 
 
 
「知っているか?ハヤテ。金曜日の秋葉のおぞましさを。あれは本当にカオスなのだ。もし季節が  
夏であれば、酸っぱい香りで確実に死ねるぞ」  
ハヤテの雇い主にして、引きこもり少女のナギが、ハヤテに秋葉についての高説を説いていた。  
ハヤテにとっては「はあ」としか答えようのない話題で、仕事の途中で受ける講義にしてはいさ  
さか不適当すぎた。  
しかし、雇い主の話の腰を途中で折るわけにもいかず、ハヤテとしてはただただ相づちを打ち、時折  
お追従を述べるしかなかった。  
「ところでハヤテ。エロゲは特典に興味がなければ、発売当日でも中古屋で買った方が得だと知って  
いるか?」  
 
「いえ、僕は未成年ですから、初回版のサマーデイズを買いたいと思っても買えません」  
「そうか、一度買ってきて欲しかったのだが…。じゃあ、マリアなら大丈夫だな」  
「ダメですよ。お嬢様。エロゲ屋に女の人が入ってきたら、みんなとまどいますよ」  
「そうか? 男子トイレなら、おばさんが掃除していても平気ではないか。ならマリアなら入っても  
みんな気にしないのだ」  
「だ・れ・が、おばさんですって!?」  
と、青筋を立てて、口元を引きつらせながら2人に迫るマリア。  
エロゲー談義に夢中になっていたため、2人の背後に怪しい影が迫っていたことに気がつかなかった  
ようだ。  
 
「まったくもう。2人とも勝手なことばかり言って。わたしはピチピチの17歳だって、いつも言って  
いるじゃないですか」  
それを聞いたナギは、小声でハヤテに囁いた。  
「なあ、ハヤテ。最近の17歳は、自分のことをピチピチと言うのか?」  
「いいえ、お嬢様。僕もそんなことを言う人は初めてです」  
「そこ、何をコソコソ話しているんですか?」  
年齢の話はマリアにはタブーで、これ以上何かを言えば問答無用で、経絡秘孔の一つでも押されかねな  
かった。  
 
「ハヤテくん。今日は西沢さんが来ていますから、お仕事はこのくらいにして、外出でもしちゃってく  
ださい」  
ナギが自室に引きこもるのを見計らってから、マリアは優しく微笑んで、ハヤテにそう伝えた。  
ハヤテはマリアに礼を言うと、応接室のドアをノックをしてから入った。  
「こ、こんにちは綾崎くん。元気かな?突然押しかけちゃってごめんなさい。でも、もしよかったら  
わたしと一緒に出かけませんか?」  
ハムはなぜかおどおどした態度で、何か隠し事をしているような様子が見受けられる。  
それでもハヤテは、友達が誘いに来てくれたことが嬉しくて、即座に承知した。  
それが陰謀を巡らせたデートだとは、爪の先ほども思わずに……。  
 
ハヤテとハムは町の中を2人で楽しく巡っていた。  
ハヤテにとっては、あくまでもハムは友達の1人としての付き合いだったが、ハムにとっては愛しの彼  
とのデートだと思い込みたいほどに、楽しいひとときだった。  
だが、当初の目的を遂行するべく、ハムは次の行動に移った。  
「あ、綾崎くん。次はカラオケボックスに行かないかな?」  
「カラオケですか?たまにはいいかもしれませんね。いいですよ。西沢さん、行きましょうか」  
 
そのカラオケボックスは、以前ハムがナギに勝負を挑んた結果、彼女の足元にも及ばなかったという  
ことがあった場所だ。しかしそれは苦いと言うよりも、むしろ楽しい思い出が残っているところ  
でもあった。  
 
ハムはハヤテと共に部屋にはいると、早速飲み物の注文をした。注文が通って、それを待っている間に  
部屋を眺めてみると、2人にとっては少々広すぎるような部屋で、やや大きめの合成皮革のソファー  
が壁際に鎮座している。  
しかしながらこの広い部屋は、ある陰謀を隠し持つハムにとってはむしろ好都合だった。  
そう、ハムはハヤテを振り向かせるには、多少強引な手を使っても、と思い詰めるようになった。  
つまり、既成事実をこの機会に作ってしまおうと考えたのだ。  
彼女は、あるルートから強力な媚薬を手に入れて、今日それをバッグに忍ばせてデートに臨んだ。  
そして、注文しておいた飲み物が届くと、楽しそうに歌っているハヤテの目を盗んで、必要分以上の薬を  
彼の飲み物に溶かし込んだ。  
 
「いやー、なかなか楽しいですね」  
といいながら、ハヤテはコップの中身を半分以上も減らした。  
作戦成功だと、ハムは密かに心の中でほくそ笑んだ。  
しかし、いざそういう場面が近づくと思うと、純潔を捧げる覚悟と少々の緊張感のために、ハムは急激に  
もよおしてしまった。  
「ちょ、ちょっとトイレに行ってくるから、待っててね」  
とあわてて部屋を出て行った。  
1人中に取り残されたハヤテは、次第に薬が効いてきたのか体が火照り、淫らな衝動が抑え切れそうになく  
なりつつあった。  
 
ガチャ  
「あれ、綾崎くん?何でこんなところに、ってわたしが間違えちゃったのね」  
なんと、間違えてハヤテの部屋に入って来たのは、白皇学院きっての秀才で、なおかつ生徒会の会長である  
桂ヒナギクであった。  
ヒナギクが戻ろうとドアノブに手をかけると、ハヤテが彼女の手を握って、つかんだ手を持ち上げた。  
「な、なにをするの?綾崎くん!」  
もはやハヤテは正気を失っており、彼の体を突き動かしているのは、オスとしての本能だけであった。  
 
 
ハヤテはヒナギクの体を自分の方に向けさせると、彼女の抗議を阻止するように、唇を強引に重ねた。  
「!?…ふぅ…ん…はぁ…」  
続いてハヤテは彼女の舌を吸いにかかった。すべてを吸い取ってしまいそうな勢いで、夢中にむしゃぶり  
つく。  
「ぺちゃ…ぴちゃ…、はぁ………ん」  
ヒナギクはすでに抵抗する力を失ったらしく、潤んだ、そして熱っぽい視線をハヤテに向けてい  
るだけだった。  
 
ハヤテは唇を離して彼女の後ろに回り込むと、制服の裾から手を入れ、彼女の薄い胸を揉み回した。  
もみもみもみもみ……。  
そして、胸を揉みながらも、ハヤテの舌はヒナギクの耳たぶ、そして首筋をねぶっている。  
「はぁ…ひぃ、ああ…ん。ちょ…ちょっとそこは…」  
ハヤテは、ブラの中に手を入れ、小さなつぼみような乳首をこねくり回した。  
「うぅ、ひぃ…ん。こ、こんな…ことって…」  
ヒナギクにとって初めて訪れる感覚に、とまどいながらもその快楽を受け入れるようになっていた。  
 
すると、ハヤテは神速の手さばきで制服とブラを取り去り、彼女の大事なところを指で引っかける  
ようにして愛撫をしている。  
「ひぐぅ、ああ…そ、そんな、もう少し優しく…あぁ…」  
すでにヒナギクは、ハヤテの前に快楽の虜となってしまった。  
するとハヤテは無言のまま、彼女をあられもない無抵抗な姿にした。  
そしてハヤテは、クリトリスを中心に指と舌で愛撫を続けた。  
「ひぃ…はあああ…ん、き…きもちい…いよ…」  
 
そしてヒナギクの秘部が、十分に濡れそぼり、彼を受け入れられそうなことを確認すると、  
ハヤテは、おもむろにペニスを取り出し、そこにあてがった。  
「ズブ…ズブ…ブチッ…」  
彼女の純潔を証明する赤いしるしが、結合部からしたたり落ちた。  
「い、いた…。でもこれで、あなたと一つになったのね」  
過程は多少強引であったものの、ヒナギクも心の底でハヤテとこういった仕儀になることを望んで  
いたので、決して彼を恨んだり、後悔をしたりはしなかった。  
それどころか、感動すらしていた。  
「もう、あまり痛くないから動いて良いわよ」  
それを合図に、ハヤテは再びピストン運動を開始した。  
 
「ひああぁ、あ…ん…ひぃひぃ…ああ…」  
数十回のピストン運動で、ハヤテは甘い痺れを感じつつあった。  
「い…イキます!ヒナギクさん!」  
「いいわ。きて!」  
 
ドピュ、ピュル、ピュルル…  
 
ハヤテは、ヒナギクの中にすべての精を放った。  
 
2人は初めての行為に、陶酔していた。  
 
ガチャリ  
 
「な…な、どうなっているのかな!?」  
「あの、これはその…ね西沢さん?これには深いわけがあってね…」  
ハヤテもようやく薬の効き目が切れたようで、正気に戻ったが、ヒナギクともどもあたふたお  
ろおろするだけだった。  
 
ついには、ヒナギクと一緒にカラオケに来ていた美希たち3人までもが乱入し、部屋は  
大修羅場と化すのであった。  
 
 
おしまい  
 

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