ゴウン ゴウン  
エレベーターが上がっていく。  
ガガーーーーーーー  エレベーターが開いたその場所は  
「コラ。前に注意したのにまた入ってきてる」そこは生徒会室だった…ヒナギクのいる。  
「ヒナギクさん…いいたいことがあります」  
ハヤテが口を開く。  
「もう人の言うことを聞かないで…ハヤテ君じゃなかったら追い出してるわよ?」  
ヒナギクはクスッっと笑って皮肉を言う。  
「僕は…僕はヒナギクさんが好きなんです!!」  
ハヤテが間髪を入れずに言った。  
「そう…!?!?ええ!?ちょ…ハヤテ君?」  
ヒナギクは突然の告白に混乱している。  
「ちょ…っと、待ってねハヤテ君あなた前に西沢さんに告白されてるわよね」  
ヒナギクがそう返す。  
「はい、西沢さんの事もお嬢様の事も考えました…その結論がヒナギクさんあなたです!」  
ハヤテの顔は本気だった。  
ヒナギクは思った(最近、夢にやたらハヤテ君が出てくるし…こういう事言われて嫌じゃないけど…西沢さん応援するって言った以上こういう関係を持つのは……)  
自分の気持ちをいいたいが、いままで自分が誇ってきたプライドや男らしさがダメになってしまうんじゃないかと考え試行錯誤している。  
「ヒナギクさん、やっぱり僕じゃダメですか?」  
ハヤテが少し涙を浮かべて言う。  
「いや…そういうわけじゃ…」  
ヒナギクがそう漏らす。  
「ごめんなさい、いきなりこんな事言われても困りますよね?…あ、もう生徒会室には無断で入ったりしないんで…」  
ハヤテは帰ろうとする。  
(えっ!?もうちょっとアピールとかっ…あ…帰っちゃ…)  
気付くとヒナギクはハヤテの腕を掴んでいた。  
「…ハヤテ君のことが好き!私も好き!」(やった…正直に言えた)ヒナギクはそう思った。  
「ヒナギクさん…」そう言うとヒナギクを抱きしめた。  
ヒナギクもハヤテを抱きしめた。  
パッとヒナギクを離したハヤテ。  
「ヒナギクさん続きは三日後の誕生日で、僕は屋敷を抜け出してきてます…では」  
そう言うとハヤテはすうっと消えるように帰っていった。  
………呆然とするヒナギク。  
(な…なんなのこの疎外感はーーーーーーーーーーー!!!!!!)  
一人で興奮するヒナギクだった。  
場所は変わってハヤテの部屋。  
そこの机に置かれていたのはナギが燃やしたはずの三千院家奥義書。  
開かれているページは恋愛の極意。  
~記念日もしくは、その女性の特別な日の前に告白、本番は当日まで持ち越せ!!!~と書いてあったとか。=End=  
 

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