「ヒナ…さぁん。」
胸を揉みしだかれ,歩は切なそうな表情の顔を背ける。
「切なそうね。何を我慢しているの?」
「はぁ…。だって,ヒナさんがっ…あ……。だ…め…。そんなに胸揉んじゃっ…。ふぅ…ん。」
歩は,ヒナから与えられる刺激に必死に耐えようとするが,体は敏感に反応してしまう。
「ふふふ……可愛いわね。もっと見ていたいわ,そんな顔。」
そう言いながら,桜色のヒナの唇は歩の頬を伝い,耳たぶ,首筋と啄むような軽い愛撫を施していく。
歩はヒナの唇が性感帯に触れるたびに艶のある吐息を隠しきれずにいた。
「ヒナ…さぁん。」
「はじめに触らせてっていったのは好奇心からだったけど,歩のそんな顔見せられちゃ…ねぇ。
もっと見せて,歩の……可愛らしい顔……。」
切なげな吐息を漏らす歩の唇にヒナの唇が重なり合う。
二人とも初めてのキスのためか,重ねるだけのキスを繰り返していた。
そして先に刺激を変えたのはヒナの方からだった。
おそるおそる絡め合わせる舌先。歩は突然侵入してきたヌメヌメした舌の感触に驚きを隠せなかったが,
舌先から感じるじんわりとした快感を感じ取っていた。どちらの物とも分からない唾液が唇のわずかな隙間から流れ落ちる。
呼吸が続かないと言わんばかりに歩が唇を離す。
「ぷはぁ…。私初めてなのに,ヒナさんと凄いキスをしてしまったんじゃないかな?」
「………失礼ね。私だって初めてよ。こんな事するのだって,初めてなんだからね。」
ヒナはそう言って,歩の胸やそれ以外の場所を撫でさすっていく。
「あ…はぁ……ん。そ…それにしては手慣れてるんじゃないかな?」
「なんですって,そんな事言う歩にはこうよ!」
ヒナは,お仕置きと言わんばかりに起立した歩の乳首を口に含み,軽く甘噛みしながら吸い付いた。
「ひゃん。あっあッあああ。ヒッ…ヒナさん!!……はぁ…ふぅ……ん。」
歩は両手でシーツをぎゅっと握りしめ,必死に耐えた。初めて感じた他人から与えられる快感の波に
歩はどうしようもなく戸惑う反面,今まで感じた事の無い快感に流されつつあった。
「こ…こんなに…はぁ……こんなにされちゃって……。」