(そっかマリアさんゴキブリに弱いんだっけ)  
 抱きついて離れてくれそうもないマリアをそのままにシラヌイがくわえているゴキブリを  
処理する。  
(ん……なかなか上手くいかないな)  
 近づくだけで拒否反応を示すマリアに気を配りつつ、  
距離を置いての作業は至難の業であった。  
 しかしそこはいろんな経験を積んだハヤテなんとかやり遂げる。  
 それでもまったく動かずにというのは無理で、動くたびに胸元に  
押しつけられた柔らかい膨らみを意識しています。  
 ふにっっとしたやわらかさと温もり、そしてその奥から伝わってくる早めの鼓動。  
驚きと恐怖の為であったが、そのドキドキと伝わる感触がハヤテに胸の感触をより  
つよく意識させる。  
(マリアさんの胸やわらかいな……)  
 作業をやりやすくするために仕方なく腰に手を回す。細くしなやかな腰。  
普段はメイド服越しで意識しない女性の立体感。  
(あ。まずい……)  
 性的に意識してしまったことでハヤテの股間が鎌首を擡げ始めた。  
(早いところ処理してマリアさんから離れなければ……)  
 作業に専念してなんとか終わらせる。  
「さ…さぁマリアさん、もう大丈夫ですよ」  
「う゛〜…ほ…ホントに?」  
「ホントですってば。それに…」  
「そろそろ離れてもらわないと…その…」  
「!」  
 マリアの下腹部に当たる固い感触。  
「………」  
 恥ずかしそうに笑うハヤテと目が合ってしまう。  
「…ゴキの退治をしててこんなに…」  
「違います」  
 

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