ジリリリリ・・・ジリリリリ・・・がちゃ。  
 
「はい、三千院ですが・・・あら、こんにちは・・・あ、はい、そうですか、わかりました。  
 ナギに伝えておきますね。 ではお気を付けて・・・はい、また後ほど」  
「お客様ですか?」  
「あ、ハヤテ君・・・」  
 
受話器を置いたマリアに、丁度そこを通りかかったハヤテが声をかける。  
 
「はい、咲夜さんがお泊まりにおいでになるそうですよ」  
「そうですか・・・今日は伊澄さんもいらしていますし、夕食は少し多目に準備しなくてはいけませんね。  
 下拵え、僕も手伝いましょうか?」  
 
マリアの腕なら自分が手伝うまでもなく、彼女一人で十分にこと足りることは承知しているハヤテだが、  
それでも気を回すことを忘れない。  
一流の執事を目指す彼らしい振る舞いに、マリアは自然と微笑みを浮かべ・・・  
 
「ふふ、大丈夫ですよ。 夕食のことは任せておいて下さい。  
 それより・・・」  
 
マリアの浮かべる柔らかな笑顔に軽く見惚れていたハヤテだったが、  
だからこそ・・・  
 
「・・・・・・マリア・・・さん?」  
 
その笑顔の美しさはそのままに、なんとなく・・・  
それまでの癒される様だった柔らかさとは全く異なる雰囲気を帯びつつあることに気付く。  
 
「まずはこれを飲んで、夜に備えておく・・・というのは如何でしょうか♪」  
 
そう言って何処から取り出したのか、ハヤテに褐色の小ぶりの瓶を差し出す。  
 
「あー・・・」  
 
ラベルもついていない、けれど見覚えのあるその小瓶、中に詰められた液体。  
そしてそれを差し出してくる彼女が浮かべる、艶を帯びた蠱惑的な笑み・・・  
 
「ええと・・・これはつまり・・・」  
 
その小瓶の中身をハヤテは知っているし、  
それを手渡してくるマリアの意図もハヤテには大体予想ができる。  
 
「咲夜さんにも・・・その・・・・・・」  
 
その予想をいかにも言いにくげに口にするハヤテに対し、  
マリアはというと、あくまで笑みを絶やすことなく・・・  
 
「あら、ハヤテ君は咲夜さんのこと、あまり好みではないのですか?」  
「い、いえ、そういうワケでは・・・・・・って!?」  
 
不意にハヤテの背後に回りこむと、彼の肩に腕を回し―――  
 
「あ、あの!? マリアさん!?」  
 
ぎゅっ・・・と、いつぞやの庭の時のようにハヤテを背後から抱き締める。  
その後の事を思えば不自然なくらいにうろたえるハヤテに、マリアはクスっと小さく笑い・・・  
 
「そうですよねぇ? 咲夜さん、ナギや伊澄さんと同い年とは思えないくらいに、  
 魅力的な身体をしていらっしゃっいますから・・・ハヤテ君の食指が動かないワケ、ありませんよねぇ♪」  
「い、いや、でも、流石にちょっとそれは節操が無さすぎると言いますか・・・」  
「あらあら、一晩で三人の女の子の初めてを奪っちゃうようなヒトが今更何をいっているのですか〜?」  
「うく・・・」  
 
そう仕向けたのはどなたでしたっけ、と言いたいハヤテだったが、  
今更それを言ったところで栓なきこと。  
彼はこの状況を受け入れていたし、  
それに―――覚えてしまった愉悦の味を忘れることも出来そうにはない。  
 
「えぇと、でも流石に咲夜さんは一筋縄ではいかなそうと言うか・・・」  
「あら、ハヤテ君なら無理矢理でもなんとか出来てしまうのでは?」  
「いやいやいや! 今更こんなこと言うのも難ですけど、  
 全くその気になっていないヒトを無理矢理っていうのはどうかと・・・」  
 
なかなか気乗りしないハヤテに対し、  
 
「ああ、そういうことなら多分問題ありませんよ。  
 ハヤテ君や私が何かしなくても、きっとナギや伊澄さんが・・・ふふ」  
「は、はぁ・・・?」  
 
一方のマリアはさも楽しそうに話し続ける。  
 
「はい・・・だって伊澄さんが今夜ここに泊まるのは何のためだと思いますか?」  
「それは、お嬢様の・・・」  
「・・・それだけ?」  
 
背後から抱きついたマリアの声が、吹きかけられる吐息と共にハヤテの耳をくすぐる。  
 
「いえ・・・」  
 
ナギの為にハヤテとマリアに“お仕置き”をしようとして、  
逆にハヤテによって女としての悦びに目覚めさせられてしまった伊澄。  
あの晩から一週間の間、幾度かは彼女の無言の訴えに応じ、  
学院の片隅でその白い肌を抱くこともあった。  
だが、そんな周囲を気にしながらの刹那的な情事だけでは満たされないものもあるのだろう。  
週末の放課後、三千院の屋敷を訪れた伊澄の表情から、ハヤテは彼女のそんな想いを見てとることができた。  
 
「ナギだってそれはわかっているでしょうし、  
 そもそもあの子だってハヤテ君にしてもらいたいのは同じですわ。  
 そんなナギを伊澄さんがないがしろにするような真似はしないでしょうから、  
 ハヤテ君は今晩、間違いなくあの二人に呼ばれると思います」  
「はい、ですが・・・」  
 
ハヤテもそう思っていたのだが・・・  
 
「こ、今夜、咲夜さんも来るとなると、いつものように三人でお休みになるでしょうし、  
 そこからお嬢様と伊澄さんが抜け出しちゃうのは、かなりその、不自然というか・・・」  
 
背に感じる体温と胸の弾力にドギマギとしながら答えるハヤテをからかうように、  
もしくは挑発するように、マリアは彼の耳元を吐息でくすぐり続ける。  
 
「そうでしょうか? 私が思うにむしろ・・・  
 ナギも伊澄さんも、喜んでハヤテ君のこと呼び出すんじゃないかしら?」  
「えぇ!?」  
「だってナギはハヤテ君のことを我慢できるほどの辛抱強くありませんし、  
 伊澄さんだってナギを止めるよりは一緒になってハヤテ君に・・・ふふっ」  
 
要するに二人は状況をわきまえるよりも欲望に流されてしまうと言い切るマリアに、  
ハヤテはナギの執事としては何か言わねばならない気もするのだが・・・  
正直なところ、咲夜の存在があったとしてもマリアの予想を否定することは出来ない気がしてしまう。  
いや、むしろ・・・  
 
「それにハヤテ君・・・」  
「は、はい?」  
 
クスクスと、いかにも楽しげに笑いながら・・・  
 
「ナギも伊澄さんも、気になるんじゃないかしら?  
 咲夜さんって・・・どんな顔をして、どんな声で鳴くんだろう・・・って」  
 
マリアにしては酷く状況説明を欠いた発言。  
だが、それは勿論わざとのこと。  
肩越しにハヤテの表情を覗き見て、彼女は自分の意図が彼に伝わっていること、  
つまり―――彼も同じ考えに至っていたであろうことを確認して・・・  
 
「あらあら・・・その分ですと、ハヤテ君も気になってきたみたいですね〜  
 あ、でもハヤテ君の場合、“どんな感触なのか”が一番気になるところかも、ですわね〜♪」  
 
考えてしまったことを完全に見抜かれて、赤面するしかないハヤテ。  
だが、同時に・・・そんなことを考えてしまったことで、  
そしてそれを考えさせたマリアの感触のせいで・・・  
 
「ふふ、でも大丈夫ですよハヤテ君。 ナギも伊澄さんも、  
 きっとハヤテ君の期待通りに準備を整えてくれますからね♪  
 ですから夜はコレを飲んで頑張って貰うとして、今は・・・」  
「わかっていますよ、マリアさん・・・」  
 
マリアの言葉を遮るように、目の前に差し出されていた小瓶を受けとると、  
おもむろにキャップを外し中の液体を一気に飲み干す。  
 
「あ・・・あの、ハヤテ君・・・?」  
「―――っ、ふうっ・・・ん? どうしましたか、マリアさん?」  
「あの、それは・・・夜に・・・」  
 
その液体を飲み干した途端、やたらニコニコと笑みを浮かべ始めたハヤテとは逆に、  
マリアは―――先程までのハヤテのように―――ややその笑顔を引きつらせ始める。  
 
「はは、平気ですよ。 マリアさんの調合したこのドリンク、凄い効き目ですからね〜  
 今から飲んでおけば、深夜になるまで効果は十分に持続しますから♪」  
「あ、あの〜、えぇと・・・」  
 
それはマリアもわかっている。  
自ら調合したモノだけにハヤテ以上にわかっているのだが、わかっているからこそ・・・  
 
「た、確かにハヤテ君なら、それを飲めば深夜になっても元気だとは思いますけど、  
 飲んだ直後は・・・」  
「そうなんですよね〜♪」  
 
いつの間にかハヤテの肩から手を離し、心なしか後退りつつあったマリアを、  
今度はハヤテが抱き寄せる。  
 
「これって、飲んだ直後は効き目が強すぎて加減が利かなくなっちゃうのが難点なんですよね〜♪」  
「あ、あは・・・そ、そうなんですよねぇ・・・」  
「はい、以前にこれを飲んで直ぐにヒナギクさんとしたときは、  
 あんまりコレが効きすぎて抑えが利かなくなっちゃいまして、  
 結局ヒナギクさんのこと、何度も失神させちゃったんですよ♪」  
「そ、そうですか、あは、あはは・・・さ、流石ハヤテ君・・・じゃ、じゃあ、私は・・・」  
 
お仕事に―――といいかけたマリアの唇を、ハヤテの唇が塞ぐ。  
 
「んんっ!? ん・・・っ! んんっ! ん―――っ!」  
 
片腕を華奢な肩に回して逃げられないようにしておいて、唇を押し付けながら、  
もう一方の手を彼女の尻にあてがってスカート越しに撫で回す。  
屋敷の一室であればまだしも、廊下という場所に明らかにそぐわない行為にマリアは思わず身体を固くするが、  
早くもドリンクの効果で火照りを感じ始めたハヤテには、  
彼女のそんな素振に嗜虐的な欲情を掻き立てられずにはいられない。  
マリアの尻を撫でながら器用にスカートを捲り上げ、その内側に手を伸ばし、  
 
「んっ・・・んんっ!?」  
 
指先をショーツの奥へと滑り込ませる。  
 
「ん・・・っ、はは・・・マリアさん、キスして軽くお尻を撫でられただけなのに、もう濡れてきてますね・・・  
マリアさんったら本当にいやらしいんですから」  
「んぁ・・・ぁ、は・・・ぅ・・・だ、だって、ハヤテ君が、いつも、んぁあっ!?  
 ひぁ、指っ、ゆびがぁ! ダメ、こんな、廊下でぇ! ひぁ・・・んぅう!」  
 
これからその身に降りかかるであろう仕打ちを怖れてか、それとも期待してか、  
愛撫に対して普段より気弱な反応を示すマリアの声と仕草がハヤテの昂ぶりを更に加速させる。  
 
「ふふふ・・・廊下じゃイヤですか、じゃぁ・・・そうですね、そうだ、丁度良いところがあるじゃないですか♪」  
「え・・・ひゃっ! は、ハヤテ君・・・?」  
 
一旦マリアの秘所から指を引き抜くと、頼り無げに膝を震わせる彼女をひょいっと抱え上げ、  
目をつけた部屋に連れ込もうとすると、  
 
「え、あ、あの、ハヤテ君・・・そ、そこは・・・」  
 
マリアが思わずうろたえた声を上げる。  
何故なら、その部屋の扉にはこう記されているから―――“GENTLEMAN”と。  
 
「どうしたんですかマリアさん? あのまま廊下でするのは嫌なんでしょう?」  
「で、ですが! ここは、あの・・・男性用の・・・」  
「ふふ、だから都合がいいんですよ♪ 今日はクラウスさんもいないし、  
 ここならお嬢様達もまず入ってこないですしね〜」  
 
確かにハヤテの言う通り。  
そこ―――男性用のトイレなら、ナギ達に目撃される心配はない。  
だがマリアにしてみれば、ここでこれからすることを思うと・・・  
 
「あ、あの、でも・・・ここで・・・その、するのは・・・」  
 
これまでこの屋敷で暮らしていて、今まで足を踏み入れたことのない空間。  
使用するのはハヤテとクラウスくらいで、  
しかもハヤテが日々の掃除を欠かさないお陰で清潔そのものの部屋ではあるが、それでも・・・  
こんなところに連れ込まれて“される”のは、まるで・・・  
 
「レイプされるみたい、ですか?」  
「―――っ!」  
 
マリアの考えを見通したハヤテがクスクスと笑う。  
ハヤテにしてみれば、それは見通したというよりもそう思わせるように仕向けたワケだが、  
コトが思い通りに運びつつあることに満足げな笑みを浮かべつつ、  
ドリンクで昂ぶる欲をもう少しだけ抑えて言葉弄りに興じることにする。  
 
「どうですか、たまにはこういう趣向もいいんじゃないかと思うんですが」  
「い、イヤ、そんなの・・・んぅう!」  
 
ハヤテはマリアを洗面台に寄りかからせると、  
彼女の訴えに耳を貸すことなく先ほどの続きを再開する。  
 
「ひっ・・・ぁあ! や、ん・・・こんな・・・ところでぇ・・・ダメです・・・っやぁあ!」  
 
すっかり慣れた手際でマリアに抵抗する隙を与えることなく、  
既に潤っている彼女の秘所に二本の指を滑り込ませ、突き立てる。  
それだけでびくんっ、と背を仰け反らせてしまう彼女の中をそのまま軽く掻き回してやると、  
洗面台を背にしたマリアは後退ることも出来ず、  
イヤイヤと首を振りながらなまめかしい声をあげることしか出来ずにいるが・・・だが、ハヤテにはわかっている。  
そんな被虐的な色気を浮かべる彼女は・・・  
 
「ふふ、マリアさんって、本当に凄いですよねぇ」  
「ひん・・・っ、あ、ふ・・・ぅう! な、何が・・・ぁあ!」  
「いやぁ、虐めるのも虐められるのも、どっちも大好きなんですからね〜♪」  
「んく・・・うっ、そんな・・・ちがっ! 違いますっ!」  
 
紅潮した頬に潤んだ瞳、口の端からはかすかに涎を垂らしながら、  
マリアは必死にハヤテの言葉を否定する。  
 
「ふふふ・・・ココをこんなにさせておいて・・・説得力ありませんね〜♪  
 ほら、もうこんなにびしょ濡れですよ?」  
「ひぁっ! あ、は・・・ぁあ! し、知りませんっ! んく・・・んあぁ!」  
 
くち・・・くちゅ・・・ちゅぷっ・・・ちゅくっ・・・  
ハヤテの指とマリアの秘所が奏でる卑猥な音が彼女によく聞こえるようにと、  
ハヤテの指使いは徐々に激しさを増してゆく。  
 
「ほら、どんどん溢れてきますよ♪  
 まだまだ前戯だっていうのにコレじゃあ、これから大変ですよ〜♪」  
 
楽しそうに笑いながら、ハヤテはマリアの膣内に埋めた指を巧みに動かして、  
少なくとも表向きには彼女の望んでいない快楽を注ぎ混み、乱れさせる。  
 
「い・・・っひゃあ! だめ、こんなところ・・・ダメですっ!  
 こんな、ところでっ! わたし・・・っく! んぁ、やぁあ!」  
「ですがマリアさん、そんないやらしい顔や声でダメだなんて言われましても・・・  
 僕には“もっとして”って言われてるようにしか聞こえませんね〜」  
「ふぁ、いひぃ! ちがっ! や、んぁあ!」  
「だからもっと激しくしちゃいます♪」  
「ひ・・・や、ハヤテ君、やめ・・・っあぁああ!? ひぁ! やぁあ!」  
 
膣内の指をより激しく動かして、ハヤテはマリアを思うがままに狂わせる。  
いくら指で彼女をよがらせたところで、ドリンクで膨れ上がったハヤテ自身の昂ぶりが満たされるワケではない。  
むしろ、早くその先に進みたい。  
この乱れてなお美しいメイドさんを貫いて、存分に注ぎ込んでやりたいと思って止まないのだが・・・  
 
「んぅう! うぁあ・・・ぁあっ! ゆびっ! も、動かしちゃ、だ、ダメですっ!  
 はげしっ! ひゃあっ、んぁあぁあ!」  
「はは、マリアさんったら酷い乱れようですねぇ。  
 これからもっと酷いコトをされるっていうのに、今からこんなじゃあこの後タイヘンですね〜♪」  
「やぁあ! やだっ! ダメ、だめですっ! こんな、これ以上・・・っぁあ! も、やめ、ひぁあ!」  
 
がくがくと身体を揺らしながら淫らな泣き声をあげる彼女が本気で嫌がっていないことなどハヤテはわかっているし、  
マリアだってハヤテがそう見抜いていることなど最初から気付いている。  
ハヤテの用意したシチュエーションに恥ずかしさや驚きを覚えたのは事実だが、  
彼女はそれを受け入れて・・・ハヤテの望むままにその状況に酔い、溺れているのだ。  
だからこそ・・・ハヤテはそんなマリアの為にも、そして自分自身の欲求の為にも、  
己の衝動を出来るだけ抑え込んでこの“シチュエーション”を最高のカタチに仕上げてやろうとしているのだ。  
とはいえ、煮えたぎるような衝動はマリアの恥態を前にして何時までも抑えておけるものではない。  
焦れる心は無意識に彼女に埋め込んだ指の動きを粗くして、  
 
普段の彼らしからぬ粗暴な指使いがこの状況に溺れるマリアの被虐心をより一層、刺激する。  
 
「ひっ!? はやっ! ハヤテ君っ! そんな、ゆびぃ! 激しっ!だめ、ダメぇえ!  
 ひゃあっ! こんなぁあ! ひぁああっ!」  
「そんなに激しいのがスキなんですか〜  
 じゃあ・・・こうしてあげますっ!」  
「いひぃ!? や、やめ! ダメぇぇえっ! はげしっ! うぁ、んぁあぁあ!  
 こんな、こわれちゃっ! いやぁあああ!」  
 
年上の憧れのヒト・・・毎晩のように身体をむさぼりあう関係になっても尚、  
そんなイメージを抱き続けているメイドさん。  
そんなマリアを男子トイレに連れこんで、身体を弄び泣き叫ばせる・・・  
彼女に対して抱いているイメージがしっかりしていればいる程に・・・マリアが泣き叫ぶ声は、  
ハヤテの嗜虐心をどうしようもなく掻き立てる。  
 
「ひは・・・っ! はや・・・くんぅ! 無理っ! も、わた・・・ぁああ!  
 はげし・・・すぎてぇ! もう・・・もぉ・・・!」  
「もう、どうしたんですか?」  
 
がくがく震え涙で瞳を潤ませるマリアの顔を覗き込むようにして、  
 
「もしかして・・・こんなところでこんなコトわされて、  
 イっちゃいそうなんですか〜?」  
 
意地悪げに問いかけてやると、  
マリアは紅潮した頬を更に紅くして・・・  
 
「―――っ! それは、ぁああっ! だって、こんな・・・されたらぁああ!」  
 
もはやハヤテの言葉責めに反論する余裕すらなく、  
マリアは涙とよだれを垂れ流しながら羞恥と悦楽に溺れむせび泣く。  
ぐちゅ、ぐりゅ、とひわいな水音を立て続ける彼女の秘所もまたはしたなく愛液を垂れ流し、  
くわえ込んだハヤテの指をきゅうきゅうと締め付ける。  
 
「ひぁあ! んぁあぁあっ! もうだめ! ダメぇぇえ! かきまぜちゃ、ぁああ、うぁあああ!  
 こんなのっ! わたし、ひぃんっ! やぁああ!」  
 
そんな反応からマリアが今まさに達しようとしていることがハヤテには手にとるようにわかるから、  
トドメを刺すタイミングも完全に把握できている。  
だからこのまま達させることも簡単だが・・・  
敢えてハヤテは二本の指で掻き回されてトロトロの蜜を滴らせるソコの、少しだけ上にある小さな芽に、  
親指で微かに触れてやる。  
 
「―――っひぁああ!? や、やめぇ! ソコは、ソコはぁあ!」  
 
スカートの下で見えなくとも、間違いなく膨れきって敏感になっているソコに、  
敢えてイかないギリギリのタッチで触れてやるのは、ソコでイかせるというハヤテからの宣告。  
もはや文字通りハヤテの指先一つに支配されたマリアは、  
これからイかされる羞恥に身体を固くして、  
これからイかされる悦びに蕩けた瞳に欲情の光を湛え・・・  
 
マリアの心身が絶頂を迎える―――ハヤテによって迎えさせられる準備を終えたことを確かめた上で、  
ハヤテは彼女の蜜壺を泡立て掻き回す指を緩めることなく、  
もう一度ゆっくりと親指を膨れた芽へと伸ばし、  
つん、と軽く触れて―――  
 
「ひ・・・ぁ・・・!」  
 
びく、と身体を固くしたマリアを焦らすようにそのままの状態でしばし指を止めて、  
彼女が戸惑いの色を浮かべたその瞬間、そこを“ぐり”と押しこねて―――  
 
「――――――んあぁあああ!」  
 
がくんっ、と大きく身体を揺らし、背をのけぞらせて甲高い叫び声を上げて・・・  
 
 
やがて、突っ張っていた身体はくたり、と弛緩して、  
 
「ぅぁ・・・・・・ぁ」  
 
洗面台に預けた身体をひくひくと震わせながら、 マリアはハヤテに与えられた絶頂の余韻に浸っていた。  
だが・・・一方のハヤテはというと・・・  
 
「マリアさんったら、まだ指だけだっていうのに凄いイキ様ですねぇ・・・  
 あは、もうマリアさんのパンツ、愛液でぐしょぐしょですよ♪」  
「ぇ・・・・・・や、なに・・・」  
 
茫然としているマリアに容赦なくハヤテは彼女のショーツを引きずり下ろして足から抜き取り、  
蕩けきった顔の横に置いて見せる。  
その、びっしょりと濡れている白い布地が何なのか、  
それがそこに置かれているというのがどういう意味を示すのか・・・  
絶頂の余韻が引くにつれて、少しずつマリアの理解が追い付いてくる。  
そんな彼女の意識の覚醒にタイミングを合わせたかのように、  
かちゃ、かちゃ・・・と音がして・・・  
 
「は・・・はや・・・・・・くんっ!? や、ひ・・・な、何を・・・!」  
 
やっと意識がはっきりとしたマリアの眼前でハヤテはベルトを外しファスナーを開いていて、  
そこから取り出されたモノは、マリアの目には・・・  
 
「ナニをって、それこそナニを言っているんですか?  
 毎晩マリアさんをいじめたり、マリアさんにいじめられたりしてるモノじゃないですか♪」  
「で、ですが! そんな・・・」  
 
確かにハヤテの言う通り、あの晩から2週間ほど・・・  
毎晩のように抱き合い、その秘所や口で・・・彼のそれを何度己の中に受け入れてきたか、  
数え上げたらキリがない。  
だが、だからこそわかることがある。  
 
「だって、いつもより・・・その・・・大きさが・・・」  
 
今目の前にあるハヤテのソレは、何時もよりも・・・大きいのだ。  
何も、一回りも二回りも大きくなったワケではないが、  
マリアの身体は、女性器は“いつもの”ハヤテのサイズに慣らされてしまっている。  
だから、僅かでもそれより大きなモノを、  
しかも今、被虐的な悦びに溺れ絶頂まで迎えさせられてしまったソコに突き込まれてしまったら・・・  
狂わされてしまいそうな恐怖と、狂ってしまうくらいに激しく犯してもらえるという期待。  
背反する二つの心に思考は乱れ、なにも出来ずにいるマリアのスカートが不意に捲り上げられて、  
濡れそぼった秘所が露にされる。  
 
「ひ・・・ま、待って! ハヤテ君、私・・・!」  
「ふふ、何を言っているんですかマリアさん」  
 
マリアの訴えになど全く耳を貸さず、ハヤテは彼女の両足を抱えあげ、割り開き・・・  
 
「僕はあの特製ドリンクを飲んで、直ぐにでもマリアさんのことをメチャクチャに犯したかったのに、  
 ずっと我慢して指だけでマリアさんをイかせてあげたんですよ?」  
「ひ・・・」  
 
割り開いた両足の間に身体を入れて、剥き出しになったマリアの性器に己の性器を近付けて・・・  
 
「だからもう、一秒だって待てませんよ・・・思いっきり・・・犯してあげますよっ!」  
「やめ、待っ・・・・・・ひやぁあああぁあっ!」  
 
ずんっ!  
マリアの垂れ流す蜜が飛沫になって飛び散る程の勢いで、  
ハヤテはギチギチに張り詰めた肉の槍をマリアの膣に突き立てる。  
 
「ひぎ・・・ぃひいっ!? やぁあっ! 大き・・・かたぁっ! はげしっ!  
 ダメ! ひぁああ! んぁ、やぁああ! こんなのダメですっ! ダメぇええ!」  
 
ずちゅっ! ぢゅぶっ! ぎちゅっ! ぐぷっ! じゅぶっ!  
昂ぶりに昂ぶったハヤテには、もはや自分にブレーキをかける気など微塵もなく・・・  
 
「やぁああ! だめぇっ! こんな、んぁあああ! こわれっ! こあ、やあぁああ!」  
 
マリアの表情にも泣き声にも構うことなく、  
ただひたすらに腰を動かして己の欲望を満たす為だけに彼女の身体を、膣を使う。  
あの夜、マリアが便宜として言った“一流の執事”の条件―――客や主、  
いや、女性を悦ばせるのも執事のたしなみであるということ―――  
それをいつも意識しながらマリアやナギ達と交わっていたハヤテだったが、今は違う。  
限界まで膨張した欲望の滾りを吐き出す為にマリアの膣をメチャクチャに突き上げるハヤテの姿は、  
余りにも一人よがりで利己的で・・・  
正に、ハヤテはマリアを犯していた。  
 
「やだぁあ! もうやっ! いやぁああ! ハヤテくんっ、やめっ! ひぐ、ぅあぁああ!  
 許し・・・やぁああっ! ひぁ! いひぃっ! だめぇええ!」  
 
普段であればハヤテを楽しませてくれるマリアの泣き顔も泣き声も、  
今はどうでもいい・・・雑音でしかない。  
だから―――  
 
「は・・・はっ、声が大きすぎますよ、マリアさんっ、  
 折角男子トイレに連れこんであげたのに・・・っ!  
 外に声が漏れちゃいますよ」  
「だ、だってぇえ! わたっ、んぁあ! ひゃあああ! こんな、こんなぁあ! 無理ですっ! 声っ、抑えられなぁあああ! ひんっ! いやぁああ!」  
「っ、仕方ないですね・・・じゃあ・・・」  
 
ハヤテは少しも腰の動きを緩めることなく、  
まるで初めからそのつもりでいたかのようにマリアの顔の側に置いたショーツを手に取って・・・  
 
「ふぁああ! だめぇえ! こわれちゃ、あぶっ!?  
 ふぶっ! んぐっ、んむ―――!?」  
 
湿った布地を丸めると、止まることなく嬌声を発し続けるマリアの口に無造作に捻じ込む。  
 
「ははっ、これでやっと静かになりましたね〜♪  
 じゃあこれで、心おきなく・・・犯してあげられますねっ!」  
 
叫ぶことすら許されなくなったマリアは、  
くぐもったうめき声をあげながらハヤテの一方的な劣情を一身に受けとめることとなる。  
 
「んぶ、んむぅ! ん―――っ! んぐ、んんん―――!」  
 
ずちゅぐちゅぎちゅぐぷずぶずちゅずぶぶ・・・  
 
ハヤテの手加減無しの抽送にも、大理石で出来た洗面台はぎしり、とも揺らぐことはなく、  
故に・・・ハヤテの劣情が産み出すエネルギーは何処にも逃げる余地は無く、  
余すところなく全てマリアの身体に刻み込まれる。  
 
「んむぅ! んん―――っ! んんん――――――っ!」  
 
ハヤテの抽送に合わせてマリアの身体はガクガクと揺れ、  
そして時折びくんっと大きく跳ねたかと思うと硬直して・・・弛緩したかと思えば、  
再びハヤテの抽送に合わせてがくんがくんと身体を震わせる。  
今もまた、  
 
「んぐっ! んぶ―――っ! んんっ! んむ―――――――――っ!」  
 
背をのけぞらせ目を見開いて、指先から爪先まで全身をぎゅっと固くして・・・  
 
「・・・っ、ん・・・んん! んんん! んむっ! ん―――!」  
 
一瞬、虚ろになった瞳も止むことのない抽送によってすぐに光を取り戻し、  
激しく髪を振り乱しながらハヤテに許しを請うように首を左右にふりたくる。  
こんなにも乱暴に、身勝手に身体を使われ、犯されているというのに・・・  
いつもより大きく、それだけ充血しているからなのか、普段よりも更に固い・・・  
そんな凶器のような肉の楔が秘所に突き立てられ、膣内を掻き回す度に、  
マリアの身体には抑え難い程の喜悦が注ぎ込まれ、電撃となって全身を駆け巡る。  
そんな強烈過ぎる刺激を、何度も何度も何度も・・・際限なく注ぎ込まれ続けて、  
平静を保っていられるハズがない。  
マリアは口を塞がれてからもう既に、幾度も絶頂を迎えさせられていたのだった。  
いや、むしろ絶頂に突き上げられたまま、降りてくることを許されなかった。  
 
「んぶっ! んお・・・んぐ! んん! んむ――――――っ!」  
 
繰り返される絶頂の度に意識が遠のきかけ、  
だが絶えることなく繰り返される抽送によって注がれ続ける悦楽の電流が、  
意識を手放すことを許してくれない。  
脳が焼けてしまいそうな快楽に悶え溺れながら、  
マリアはハヤテの劣情の赴くままにその身を貪られ続ける。  
 
「はぁ・・・っ、あは、はははっ!  
 マリアさんっ! 凄いですよ・・・締め付けがいつもよりずっと凄いですっ!  
 きゅうきゅうって、僕のをくわえ込んで締め付けて・・・っ!  
 は・・・っ、わかってますよ? イきまくってるんですよね!?  
 こんな風に無茶苦茶に犯されて、感じまくってイきまくるなんて、  
 マリアさんって本当にいじめるのもいじめられるのも、どっちも大好きな淫乱メイドさんなんですねっ!」  
「んんぅ! んぶ、んぐ・・・んんんっ!」  
 
別に言葉責めのつもりなどではなく、昂ぶり続ける心と快感に任せて口をついたに過ぎない言葉だが、  
勿論、マリアをそれほどまでに泣き狂わせているハヤテ自身もまた、  
同じ様に強烈な快楽を得ているのは言うまでもない。  
突けば突く程にますます締め付けがキツくなるマリアの膣内は、  
ドリンクの効果で欲望のタガが外れかけたハヤテを獣に変えてしまうのに十分過ぎる程に・・・甘美だった。  
いつもなら思わずごくりと喉を鳴らしてしまいそうなくらいに乱れたマリアの表情も気にせず、  
脳がくらりと揺れてしまいそうな彼女のひわいなあえぎ声を楽しもうともせず、  
ハヤテはただただ腰を振るいマリアの身体を、膣内を貪り尽す。  
しとどに濡れたマリアの蜜壺は、  
はち切れんばかりに硬く膨れ上がったハヤテのモノに絡みつくようにくわえ込み、締め付ける。  
いつもより膨れ上がっているからこそ、ハヤテが感じるマリアのなかの感触もまた強烈で鮮烈で・・・  
そんな彼女の膣内に一刻も早く欲望のたぎりをぶちまけたくて、  
ハヤテはただひたすらマリアの中を貫いて、擦りあげて、掻き回す。  
 
「んんぅ! んぶ、んぶぅう! んむ! んむ――――――!」  
 
激しくすればするほどマリアのくぐもったうめき声もまた激しくなり、  
達する度にマリアの膣はきゅうきゅうと締まりハヤテのモノに絡みつく。  
ハヤテが突けば突く程に二人は強く結びつき、  
ハヤテは更に強い快楽を貪り・・・マリアは強すぎる快楽に悶え泣く。  
だが、マリアにとっては終わりがないのではないかと思えてしまうような絶頂の連続の最中に、  
ハヤテもまたマリアの中で限界に向けて登り詰めてゆき・・・  
たぎりにたぎったモノを彼女のなかで解き放ち注ぎ込むべく、腰の動きを更に加速させる。  
 
「ん―――っ! んぶぅ! んんんんっ! んむぅ! んん―――っ!」  
 
繰り返し絶頂の高みへと突き上げられて意識が飛びかけそうなマリアだが、  
2週間前のあの晩から毎日のように抱き合い、交わってきたハヤテのことは彼女の身体が理解している。  
ハヤテがラストスパートに入ったことを半ば無意識に察知して、  
注ぎ込まれるものを溢さぬよう、ハヤテの射精を促すように、  
マリアの膣内はこれまで以上にハヤテのモノを締め付ける。  
それだけではなく、腕を背に、足を腰に回し、ハヤテの身体にしがみつくようにして、  
マリアは全身でハヤテが果てるのを迎え入れるかのように待ち受ける。  
例え強すぎる悦楽で乱れ狂い、意識が焼き切れそうになったとしても、  
女としての悦びを覚えてしまったマリアの身体はハヤテとの交わりがもたらす快楽を最後の一滴まで求めてしまうのだ。  
 
「ふむっ! んぶ、んぅ―――! ん・・・んむぅう!」  
 
そうやってハヤテとより強く結び付いたマリアの声は、例え口を塞がれていなかったとしても言葉にはならない。  
意味をなさない呻き声を洩らすだけの彼女は、全てを完璧にこなすメイドからは程遠い・・・  
悦楽に翻弄されに痴れ狂うただの雌となり、身体の最奥に直に刻み込まれる悦楽の律動に服従させられていた。  
そしてハヤテは自分に抱きついて悶え泣くマリアの中で最高の快楽と解放感を味わうべく、  
ただひたすら・・・力の限りに腰を振るい、そして・・・  
 
―――びゅくんっ  
 
「ん――――――」  
 
放つ。  
 
「んむっ!? ん・・・んぅ・・・!」  
 
びゅくくっ! びゅくんっ! びゅるびゅるびゅるびゅるっ!  
 
「んんんっ! んむ――――――――――――っ!」  
 
ついに昂ぶりが頂点に達したハヤテは、それまでと同様に己の欲望に任せ、  
躊躇うことなくマリアの膣内へと精を放つ。  
マリアの精力剤のせいで普段よりも明らかに長く続く射精の間、  
ハヤテは自分のモノを締め付けるマリアの膣内の感触と、そこへ射精する快感とに酔い痴れる。  
一方のマリアは・・・  
 
「んぶ! んぐぅっ! んんんっ! ん――――――っ! ん・・・んんん――――――」  
 
何度も達してしまい敏感になりすぎている秘所に思い切り精液を注ぎ込まれ・・・  
もう何度目とも知れぬ絶頂へと突き上げられる。  
薬の作用でいつもより硬く大きくなったハヤテの肉茎は、マリアの中で容赦のない脈動を繰り返しポンプのようにドクドクと精液を注ぎ込んでくる。  
放たれる精の勢いは今までになく激しく、注ぎ込まれる量もまたこれまでマリアが体験したことがないくらいに多い。  
その上、イかされ続け敏感になりすぎているマリアには注ぎ込まれる精液の熱さすらいつも以上に感じられ・・・  
 
「――――――――――――っ!」  
 
次々に注ぎ込まれる煮え滾る粘液は荒れ狂う濁流のごとくマリアの膣を、子宮を蹂躙し、  
彼女はもはや声を上げることすら出来ず・・・ハヤテの射精が終わるまで、意識が飛んでしまいそうな極限の悦楽に心身を焦がされ続けるのだった。  
 
 
マリアの中で思うままに果てたハヤテは、繋がったままで射精の余韻を十分に味わっていた。  
薬の効果は一回の射精で失われたりはしないが、  
それでも一度果ててしまうと精神的にはかなり落ち着くことが出来る。  
獣のようにマリアを攻め立て思うがままに快楽をむさぼらせていた劣情の波もすっかり引いて、  
ハヤテは彼女の中からゆっくりと己のモノを引き抜く。  
 
「ん・・・・・・っ」  
 
先程までの行為に比べればほんの僅かな刺激、だがそんな刺激にも敏感に反応してしまうのか、  
マリアがか細い声を上げる。  
それを聞いてハヤテは―――ハヤテともあろうものが―――やっと、  
自分が散々に嬲り尽くした彼女のことに気付く。  
 
「あ・・・マリアさん・・・」  
「ん・・・んん・・・」  
 
洗面台に仰向けにされたままのマリアは、ハヤテの激しい責めによって何度も絶頂に突き上げられた末、  
今はぐったりと脱力したように横たわっている。  
未だ紅潮したままの顔は涙と涎で汚れ、口には相変わらず彼女自身のショーツが詰められたままで言葉こそ発せずにいるが、  
ハヤテに向けられた視線には力なくとも恨みがましげな意図が込められているのが伝わってくる。  
ハヤテは今更ながらにちょっとやりすぎたかな、と内心で苦笑しつつ、マリアの言葉を封じていたショーツを  
取り除いてやると、  
 
「かは・・・ぁ、は・・・はぁ、はぁ・・・っ」  
 
彼女自身の愛液と唾液でぐしょぐしょに濡れた布から開放されたマリアは、  
悦楽に翻弄されて泣き悶えたせいですっかり足りなくなった酸素を求めるように、弱々しく乱れた呼吸を繰り返す。  
 
やがて息も整うと改めてハヤテを睨むように見つめて、  
 
「もぉ・・・ハヤテ君、いくらなんでも・・・激しすぎですよ・・・ぉ」  
 
弱々しい声で不満を口にする。  
マリアの非難めいた声に多少の申し訳なさを感じはするが・・・  
 
「ほ、本当に・・・激しすぎて、気絶しちゃうんじゃないかって・・・思ったんですからね・・・」  
 
だが一度射精したことで落ち着いたからこそ、悶え乱れた後のマリアの表情に滲む被虐的な色気を愛でる余裕も生まれ、  
そんな彼女を前にしたハヤテは改めて・・・  
 
「だいたいハヤテ君、あのお薬は疲れた時に飲むものであって、元気なうちに飲んでしまったら・・・」  
「マリアさん」  
 
マリアの言葉を遮るようにハヤテは彼女の名を口にして、ずい、と顔を寄せる。  
 
「え、あ、あの・・・ハヤテくん・・・?」  
 
憔悴したマリアはハヤテの唐突な行動に一瞬、理解が追い付かなかったが、すぐに・・・間近に迫ったその表情から彼の意図を察する。  
もっとも、察したところで今のマリアにはどうすることも出来ず、僅かに引き攣ってしまった被虐的な美貌は余計にハヤテを駆り立てるだけ。  
 
「何を・・・んんっ!? ん・・・・・・っ!」  
 
胸を突く衝動にどこまでも従順に、ハヤテはマリアの唇を塞ぎ、舌を絡め彼女の甘美な口腔を蹂躙する。  
 
「んぶっ! ん、んんっ! んむ・・・・・・っ、ぷぁ、かはっ! げほっ! けほっ、かは・・・・・・っ」  
 
絡み合う舌と舌で練り混ぜられた二人分の唾液は重力に従って下になったマリアの口腔に溜まり、  
不意に唇を開放されて一気に吸い込んでしまった空気と共にそれは彼女の喉へと流れ込む。  
当然のごとく涙目になって咽返るマリアの姿をハヤテは嗜虐的な微笑を浮かべつつ眺めながら、今は敢えてそれ以上の手出しはせず、逸る心を抑え彼女が落ち着くのを待つ。  
先ほど存分にマリアを犯しぬいたハヤテだが、彼女の被虐的な美しさを前にして劣情は際限無く湧きあがり、  
精を放って間もないはずのモノは既に固く反り返ってマリアを貫き悶え泣かせる凶器としての準備を整えている。  
だが、それでもハヤテは待つ。  
 
「かは・・・っ、はぁ・・・っ、は、ハヤテくん・・・だめ・・・ダメ、ですよ・・・きょ、今日は咲夜さんがいらっしゃるのですから、もう、準備を・・・しなきゃ・・・、だから、お願いです、ハヤテくん・・・」  
 
泣きそうな声で懇願してくるマリアだが、そんなことをしても・・・そんなことをすればするほど、  
ハヤテのサディスティックな劣情を増長させてしまうことは、彼女にだってわかっている。  
わかってはいても・・・今のマリアにはそれしか出来ないのだ。  
身体は既に反応している。  
これからされるであろうことを理解して、期待して・・・全身はぞくぞくと疼き、  
己の蜜とハヤテの精液とでどろどろに濡れた秘所からは更に愛液が滴ろうとしている。  
そして心は、何度も絶頂に突き上げられるあの感覚を思い出し、今度こそ気絶してしまうのではないか、  
おかしくなってしまうのではないかと怯え慄き、もはや冷静な思考など出来るハズもなく・・・  
ただ、ハヤテを喜ばせるだけだと知りながらも、泣き声で訴えることしか出来ないのだ。  
 
「ふふ、大丈夫ですよ、マリアさん。  
 咲夜さんはほら、いつも神出鬼没にお屋敷にいらっしゃる方ですからね、  
 お迎えなどしなくても、きっと今頃もうお嬢さまや伊澄さんと遊んでいられますよ」  
「で、でも、お夕飯の準備が・・・」  
「それも大丈夫、まだ時間はありますし、僕も協力しますから。 それにマリアさん・・・」  
 
そんなマリアをすぐにでも貫き、犯し、悶え狂わせたい衝動はやはりあったが、  
一度射精を終えて多少落ち着いたハヤテには、もっと別の欲求があった。  
 
「そんなにいやらしい顔をされたら・・・僕、我慢なんて出来ませんよ・・・♪」  
「い、いやらしいなんて・・・! そ、そんな・・・」  
 
もともと紅潮している頬が、羞恥で更に紅く染まる。  
完璧、という言葉が似つかわしい年上のメイドが、間違いなく自分にしか見せることのない無防備で被虐的で、そして淫靡な表情。  
彼女のそんな顔は自分ひとりで独占したい、他の誰にも・・・お嬢さまにだってお見せするのは惜しい・・・  
そんなことを本気で考えてしまうハヤテだったが、ただ一人、見せてもいい・・・いや、見せてみたいと思う相手がいる。  
それは・・・  
 
「じゃあ、見てみましょうか♪」  
「え・・・きゃ!?」  
 
他ならぬ、彼女自身。  
マリアが知っている自分の顔は、きっと鏡の前で澄ましているときの彼女だけ。  
では、涙ぐみ怯えた顔、淫らに乱れた顔・・・そんな自分の顔を目にしたら、どんな反応をしてくれるのか。  
それこそ、どんな顔を、どんな表情を見せてくれるのか。  
そんな衝動に駆られ、ハヤテは洗面台に寄りかかるようにしていたマリアの腰を抱え、その身体を反転させる。  
マリアの足は床に届いてこそいるが、先ほどの陵辱じみた行為で足腰には未だ力が入らず、  
抱えられていた腕を解かれると目の前の洗面台に倒れこむようにうつ伏せになるしかなく、  
辛うじて両腕をついて上体を支えはしたものの・・・  
背後にいるハヤテに向けて尻を突き出したようなこの格好では、  
スカートを捲り上げれば蜜と白濁で濡れた秘所は丸見え、  
まさに犯してくれと言わんばかりの体勢を取らされてしまう。  
 
「や・・・ぁ・・・こ、こんな格好・・・」  
 
実際それはハヤテの意図したとおりの姿なのだが、ハヤテの第一の狙いは別のもの。  
彼が口にした言葉通り・・・  
 
「ふふ・・・じゃあマリアさん、この格好でちょっと顔を上げてみてください」  
「え・・・」  
 
顔の見えなくなったハヤテの声は優しく、だが間違いなく嗜虐的な笑みを浮かべているであろうと感じながら、  
マリアは言われるままに顔をあげる。  
 
「あ・・・・・・!」  
 
そこにあるのは、綺麗に磨かれた大きな鏡。  
そして、鏡に写る――――――己の顔。  
前髪は乱れ、目尻からは涙、口の端には涎を垂らし・・・怯えたように潜めた眉と、上気して紅く染まった頬。  
鏡の中の顔は驚きで多少目を見開きはしたが、それでも弱々しくいじらしい表情であることは変わらない。  
そんな、普段から見慣れた顔に浮かぶ見たことも無い表情に・・・マリアは目を奪われる。  
 
―――私は・・・今、こんな顔をしているんだ・・・  
 
ぞくり、と身体の芯から震えが走る。  
 
―――いけません・・・こんな・・・こんな顔・・・これじゃあ・・・わたし・・・・・・  
 
「どうです、マリアさん?」  
 
マリアの背に覆い被さるように身体を密着させながら、ハヤテが耳元で囁く。  
鏡の向こうで自分にのしかかるハヤテの顔は、マリアが想像した通りに嗜虐的な微笑を浮かべている。  
 
「驚きましたか? 自分が、こんなにもいやらしい顔をいることを知って」  
「そ・・・それは・・・」  
 
驚いたし・・・同時に、認めてしまいそうになる。  
こんな顔をしていたら・・・  
 
「でも、これでわかったんじゃないですか? マリアさん・・・こんな顔をされちゃったら・・・」  
 
そう。こんな顔を・・・ハヤテの前でこんな、嗜虐欲を掻き立てるような表情を見せてしまったら・・・  
 
「もう、我慢できる訳、ないじゃないですか♪」  
「や・・・・・・ま、待っ・・・あひっ!?」  
 
せめてもの抵抗なのか身体を捩ろうとするマリアだが、その程度でハヤテを跳ね除けることなど出来るハズもなく、耳元に軽くふっと息を吹きかけられただけで上擦った声を上げてしまう。  
完全に自分の思い通りになっているマリアの様子に思わず唇の端をつり上げながら、  
ハヤテは再びマリアのスカートを捲り上げ・・・  
 
「・・・っ!? や、やだ、やです! イヤ! ハヤテくん、ま、待って! もう・・・」  
「ふふ・・・マリアさん、マリアさんの今の怯えるてるような表情も凄くそそるんですが、  
 僕としてはこっちの方も捨てがたくて・・・なのでしっかり見せてくださいね♪」  
「・・・っひぁあぁあっ!」  
 
しとどに濡れた蜜壷を、固く反り返る肉槍で一気に貫く。  
それだけで一気に絶頂まで登り詰めこそしなかったが、背を仰け反らせ甲高い声を上げるマリアの姿は、  
彼女の中に埋め込んだ肉茎の感触と相まってハヤテの官能を揺さぶり、より一層の興奮を呼び起こす。  
 
「あ・・・ぁ、あ! あ・・・か、は・・・ぁ、は・・・ひ・・・ぃ、や・・・あぅ・・・っく・・・」  
 
ゾクゾクするような性悦に身を震わせながら、今度は一転、ゆっくりとマリアの中から肉茎を引き抜いてゆく。  
侵入されたときとはまったく逆の焦らすような断続的な刺激にマリアは首を竦めて下を向き、  
涎が垂れ落ちるのも構わずにびくびくと身体を震わせる。  
そしてまた雁首のところまで己のモノを引き抜いたところでハヤテは腰を止め、  
すかさず力を込めて・・・ずん! と一気に肉槍を膣内に埋め戻すと、  
 
「っひぅううう!」  
 
まるでバネ仕掛けのおもちゃのようにマリアの背中はびくんと反り返り、白い喉を晒して甲高い声を洩らす。  
だが、今度はその首にハヤテの手が触れて・・・  
 
「マリアさん、こんなに感じてくれるのは嬉しいんですが、ちょっとだけ鏡のほうを見てください」  
「・・・っ、は・・・ぁ・・・・・・?」  
 
膣の中のモノが動きを止めて、緊張が解けたようにがくりと崩れそうになるマリアの首から顎に手を添えて、顔が鏡の正面に来るように支えてやる。  
身体の奥の奥、芯から全身を駆け巡る悦楽の刺激に焼かれてマリアの目は焦点を合わせられずにいたが、それも一時的なもの、すぐに本来の視界を取り戻した彼女の目に映ったのは・・・  
 
「・・・ね、マリアさん。 さっきの表情もたまらなかったですが・・・今も、凄いでしょう?」  
「・・・ぁ・・・・・・」  
 
眉を八の字にひそめ、薄く閉じた目からは随喜の涙を、だらしなく開いた口からは涎を垂れ流し・・・  
それでいて汚さなど微塵もない、女としての艶に溢れた淫らな顔。  
例え何も言わずとも、官能の刺激に耐えられず悶え、乱れてしまったことが一目でわかってしまう、そんな顔。  
そんな顔が、  
 
「っひぁあ!? や、あ! いひゃあっ!」  
 
ハヤテが軽く腰を振り膣の中を2、3回掻き回してやるだけで、更に淫らに歪み、はしたない喘ぎ声を奏でる。  
 
「ほら、もうマリアさんってば、こんなにいやらしい顔をされちゃうんですから・・・本当にたまりませんよ・・・一回出したくらいで、抑えられるワケ・・・ないじゃないですか・・・」  
 
耳元で囁くハヤテの息が僅かに乱れているのが、マリアには何故かわかる。  
ハヤテが冗談や方便ではなく本当に“たまらない”と思ってくれているのがわかる。  
自分でも・・・そんな顔をさせられている自分ですら、鏡に映った自分の淫らな顔に・・・劣情を抱いてしまいそうなのだ。  
もしいつも隣で眠るナギがこんな顔をしていたら、きっと自分は一晩中でもナギを責め、苛め、  
乱れ狂わせてしまうだろう、等と思ってしまう程に。  
そんな表情を今、自分がしてしまっているのだ。  
それならば――――――仕方無い。  
 
そう、思ってしまった。  
思ってしまったら・・・もう、終わりだった。  
 
「だからマリアさん、もっと・・・しますよ。 まだ時間はありますから・・・  
 僕が満足するまで、マリアさんの身体・・・たっぷりと・・・味わわせて頂きますからね・・・」  
 
ハヤテの手が顎から離れ、マリアの髪留めを外す。  
まとめていた髪がほどけ、ふぁさと広がり落ちる。  
髪留めを置くと今度は胸元のブローチが外されて、  
続いてうつ伏せのままのマリアの身体から器用にエプロンドレスを脱がせ、  
ブラウスのボタンを外しブラも呆気なく外して、豊かな胸を露出させる。  
自分がどんどん無防備にされてゆく様を鏡を通して眺めながら、マリアは・・・ただ、待つ。  
 
「さぁ、それではマリアさん・・・」  
「は・・・っ、あ、く・・・ぅん」  
 
やがてハヤテが準備を終えて、再びマリアの耳元に吐息を吹きかけたとき、マリアの表情はまた先ほどまでとは僅かに変化していた。  
自分がこうされることを・・・ハヤテに犯されることを受け入れてしまったマリアの顔は、彼の責めに、淫らな悦びに征服されてしまった・・・雌のものだった。  
 
「ふふ・・・マリアさんもわかってくれたみたいですね♪  
 では、始めましょうか・・・さっきはマリアさんの膣内の感触を存分に楽しませてもらいましたから、  
今度は・・・たっぷりといやらしい顔を見せて下さい・・・はしたない声を聴かせて下さい・・・ね♪」  
「は、は・・・い・・・っひぁあっ! あ、ひゃう、んぅう!」  
 
マリアが返事をしたその次の瞬間には、ハヤテの抽送が再開される。  
肉槍を蜜壷へ一気に突き込んで、そして雁首まで一気に引き抜く。  
再び突き込んで、そして引き抜く。  
先ほどと同じ単純な反復運動、一見すると単調な抽送に見えるが・・・他ならぬマリアが、そうでないことを文字通り身をもって知らされていた。  
 
「は・・・っひ、いひゃあぁ! あふ、んく・・・ぅああっ! あ、そこ・・・ぉあ、んぁああ!」  
 
時に深く、かと思えば浅く、唐突に遅く、そして一気に速く。  
真っ直ぐに突き込まれたかと思えば、次は微妙に角度を変えて、その次は更に・・・  
ただ自分ひとりが快楽を貪ろうとしていたさっきのハヤテとは全く違う・・・  
自分だけでなく、自分以上にマリアを感じさせよう、悦ばせよう、悶えさせ・・・乱れさせようという、そんな抽送。  
そんなハヤテの性技を抵抗する意思無しに受け入れるから、  
 
「ふぁ、んぁあ! こんなぁあ! も、やあっ! ダメ、ひ、ぃあぁっ!」  
 
ハヤテの期待以上にマリアは乱れ、泣き悶える。  
恥も外聞もなく、むしろそんな乱れた自分をハヤテに見てもらいたいとすら思いながら、  
マリアはハヤテの肉茎が間断なく刻み込んでくる性悦に本能のままに身を捩り喘いでいた。  
 
だが、それでもまだハヤテは満足しない。  
あられもなく乱れるマリアの姿が、肉槍をくわえ込んで締め付ける膣肉の感触が、  
ハヤテを何処までも貪欲にさせる。  
鏡に映るマリアの淫らな表情とともにハヤテの視線を惑わすモノ・・・  
ハヤテの腰の動きに合わせてぷるんぷるんと揺れる豊かな乳房に手を伸ばし、  
たわわな果実を包み込む様に片手で揉みしだき、  
その頂点ですっかり尖ってしまっている突起を指先でつまみ、転がす。  
 
「ぃうぅ! ひ、ふぁ・・・あくぅ! そこっ! そこ、ぁああっ! んぁああ! ひぁ、やぁあああ!」  
 
膣内を掻き回す抽送だけで激しく乱れていたマリアだが、  
それでも新たに加わった胸への愛撫にも敏感に反応し、  
ハヤテの前でより一層淫らな顔を晒し、あられもない声を上げる。  
そして胸への愛撫に反応したのは表情や声だけではなく・・・  
 
「・・・っ、マリアさん・・・マリアさんの中、乳首を苛めてあげると、  
きゅうきゅうって僕のを締め付けてきて・・・本当に、凄い・・・っ」  
「んぅう! ひは・・・っ、そ、そんな・・・ぁああ! し、知りませ・・・っあ、うぁああ!」  
 
もう何度も身体を重ねてきている二人のこと、  
マリアの身体の癖のことなど今更指摘するまでもなくお互いに知り尽くしているのだが、  
それでも敢えて指摘されてしまうと・・・  
自分がどれだけハヤテのモノを貪欲に求めているのか指摘されてしまったような気がして、  
マリアの中で麻痺していた羞恥心が少しだけ戻って来る。  
もっとも、今更それで何が変わる訳でもない。  
むしろ、ハヤテにとっても、そしてマリアにとっても彼女の小さな羞恥心など、  
互いを貪りあう行為をより刺激的にするスパイスといった程度のモノでしかなく・・・  
故にハヤテはそのスパイスを言葉責めという形で軽く使いつつ・・・  
 
「これで、ココも弄ったら・・・どうなっちゃうんでしょう・・・ね・・・っ!」  
「っふ、んぁああ! なに・・・何を・・・っひぁあ!? あひぃっ! そこはぁ! そこはぁああ!」  
 
言葉責めなど比べ物にならない刺激を、彼女の身体に直に擦り込んでやる。  
マリアの腰を押さえていた手を徐々に二人の結合部へと滑らせて、  
愛液の涎を垂らしながらハヤテのモノをくわえ込んだ彼女の秘裂の少し上にある突起・・・  
そこを指先で触れるとマリアの身体はびくんと跳ね、一際高い声が上がる。  
 
「そこだめっ! そこはだめぇえ! い、ひぁああ! ハヤ・・・くんっ! ダメ、ほんとにダメぇえ!」  
 
下ろした髪を振り乱し、涙ながらに訴えるマリアの姿に、  
ハヤテは早くもぞくぞくするような射精の予兆を感じながら、  
腰の動きも両手の指も全く手抜きなどすることはなく、  
それどころか再度マリアの耳元へ顔を寄せると、耳から首筋へかけて舌を這わせてやる。  
 
「っあぁあああ! ひぁ、やぁああぁ! ダメですっ! こんな、こんなぁあ!  
 私、また、イっちゃ、んぁあぁあっ!」  
 
何処までも容赦のないハヤテの抽送と愛撫にマリアもまた絶頂への秒読みが始まったことを感じ取り、  
上擦った声でそのことを何の躊躇いもなくハヤテに伝える。  
口ではダメと言いながらも、今のマリアはハヤテから与えられる悦楽の虜。  
だからこそ・・・彼女のこの言葉には、“早く絶頂まで突き上げて欲しい”という意思表示に他ならない。  
ハヤテもまたそのことを理解しているから・・・  
 
「はは・・・っ、大丈夫、ですよっ! まだまだ何度でも・・・いくらでもイかせてあげますから・・・っ!  
 だから・・・イっちゃって下さいっ!」  
「・・・っ! そんな、そ・・・っなぁあ! いひ、ひゃあぁあ! ダメ、だめ、ダメぇえ!  
 私っ! わたしぃい!」  
 
何も知らずに聞けば、懸命に拒絶しようとしているようなそんな台詞だが、  
今更マリアが自分を拒むようなことなど無いことはハヤテにはわかっている。  
マリアの言葉がハヤテの劣情を駆り立てる為のものなのか、  
単に無意識に紡がれた意味を為さない言葉なのか、それは流石に判断がつかないが・・・  
今やもう、どうでもいいことである。  
ハヤテはただ彼女を絶頂に導き、そして自分自身も最高の快感を得る為に、  
指と舌を存分に動かしながら着実にせり上がってくる射精感に後押しされるように腰の動きを激しくしてゆく。  
 
「ハヤ・・・っあぁああっ! ハヤテくんっ! わたしっ! も、もぉ・・・ダメぇえ!」  
 
ハヤテのモノに膣肉を擦られる、甘美過ぎる快感という電流は子宮を貫き脊髄を駆け上りマリアの脳髄を焦がす。  
加えて乳首や秘芽、首筋と、他の性感帯にまで指と舌での愛撫を加えられ、  
身体の各所から刻み込まれる快楽の電流はもはや彼女の許容量を超えんとしていて・・・  
強烈過ぎる電流が回路をショートさせるように、マリアの脳髄では、  
ばち、ばちっ、と、快楽の火花が飛び始める。  
意識すら焼き焦がしかねない快楽の電流にマリアはただただ泣き悶えながら、  
ハヤテの為すがままに更なる責めを、愛撫をその身に受けつづける。  
 
「んぅう! んぁあぁあ! わたしっ! わたしぃ! もぉっ、イく、イっちゃう! イっちゃいますっ!  
 もぉ、もお・・・っ! イっちゃ・・・イっちゃぁあ!」  
 
もはや、彼女が限界間近なことは明白。  
このまま続けていれば大した時間を置かずとも、マリアは達してしまうであろうが・・・  
男としての征服欲が、ハヤテを突き動かす。  
今こうして思うがままに美しい年上のメイドを乱れ狂わせるだけでは飽き足らず、  
彼女が絶頂を迎えるその瞬間までも支配したい、と。  
そんな欲求に流されるままに・・・  
鏡の向こうでぼろぼろと随喜の涙を流し今まさに限界を迎えようとしているマリアに向けて、  
ハヤテはただ一言・・・  
 
「良いですよ」  
 
耳元でそう囁いて、ずるる・・・と雁首まで引き抜いた肉の槍を思い切り彼女の奥の奥まで突き込む。  
 
「イくっ! イくの、イっちゃいます! い、イっちゃ・・・ぁあぁあああぁあああ!」  
 
とどめとばかりに膣奥まで肉茎を挿し込まれ、マリアの意識に火花が舞う。  
全身をがくんがくんと震わせて背を仰け反らせ、甲高く泣き声を上げて―――マリアは、絶頂を迎える。  
 
マリアが達した瞬間、ハヤテのモノをくわえ込んだ秘所も痙攣したように一気に締まりを強め、  
ハヤテの射精感を一挙に増大させるが・・・ハヤテはこの欲求をなんとか耐え切る。  
これだけで達してしまうには、あまりに惜しい・・・  
むしろハヤテにとってこれからが最も甘美な時間なのだから。  
 
「マリアさん・・・鏡、見てください・・・イっちゃった時のマリアさんのお顔も・・・どうです? たまらないって思いませんか?」  
「ひ・・・ぁ・・・・・・っ、そ・・・んな・・・ぁ」  
 
絶頂の余韻に浸りかけていたマリアを“こちら”へと呼び戻し、そして・・・  
 
「それじゃあマリアさん、約束通り・・・続けますよっ!」  
「ぇ・・・っきゃぁあっ!? ひはっ! あ、やぁあっ!」  
 
小休止していた腰を再び振り動かし、マリアを絶頂間近の快楽責めの最中へと一気に引き戻す。  
 
「んぁああ! だめっ! らめぇえ! ハヤっ、く・・・ぅあぁあ! わたっ、今、イったばかりでぇ!  
 びんか、ぁあぁっ、びんかんにっ、なりすぎてるからぁ! こんな、んぁあぁ! ダメ! だめぇええ!」  
 
絶頂を迎えて敏感になった身体へと加えられる、過剰な快楽。  
先ほども味わわされた、悦楽の頂きから降りることを許されない、絶頂の連続・・・  
その、意識が焼き切れてしまいそうな快楽責めの始まりに、マリアは泣き叫ぶことしか出来ない。  
 
「いひぃ! ダメぇえ! また、またぁあっ! わたっ、イっちゃう、イっちゃいますっ!  
 やだ、ヤなのにぃ! もぉ、ひぁ、あぁあああ! イっちゃ、ぁあ―――――――――!」  
 
そんなマリアの泣き声も、  
そして絶頂を迎える度にぎゅうぎゅうとハヤテのモノを締め付けるマリアの膣の感触も、  
ハヤテにとっては無上の快楽に他ならず・・・  
 
「――――――っ、イ・・・っあぁ、ぁあああっ! イってます! イってる、イってるのにぃっ!  
 やだぁ、やめぇええ! っくぁあ! イぁ、ひぁああぁ! また、またイくっ!  
 イくのっ! 止まらな、ぁあぁあああ!」  
 
もう、止まらない。  
マリアがどんなに泣こうが叫ぼうが、ハヤテはもう自分を抑えることが出来ない。  
乳房や秘芽を弄っていた両手も今はマリアの腰を押さえつけて、そこに力任せに自分の腰を叩き付ける。  
 
「もぉ・・・っ! もぉだめぇ! ダメ、イく、またイきますっ! イっちゃ、ぁ、あぁあああっ!  
 ゆるひ・・・っ、ハヤ・・・っ、くんっ、もぉ! 許してっ! もぉやぁあああ!」  
「っ、マリアさんっ! マリアさん、僕も・・・僕もっ!」  
 
はちきれんばかりの肉茎でマリアの膣内をメチャクチャに掻き回しながら、  
ハヤテもまた絶頂に向けてラストスパートの体勢に入る。  
今やマリアの身体はハヤテの肉槍を挿され、抜かれるその度に達してしまう程に敏感になっていて、  
そんな彼女の膣内に抽送を続けるハヤテのモノは暴発間近。  
あとは、一秒でも長くこの感触を楽しみたいというハヤテの欲求がどこまで射精の欲求に耐えられるかという、  
その域まできている。  
 
「ひは・・・っ! イき・・・ぃあぁああ! ・・・・・・っ! ん・・・ぁああ! あ、イ・・・っくぅ!」  
 
マリアはもはや言葉も満足に紡げずに・・・ハヤテに注ぎ込まれる悦楽の電流に感電し、痺れ泣き悶える。  
そんなマリアを何度も何度も突き貫きながら、ハヤテはついに己の限界を悟り・・・  
 
「マリアさん・・・僕・・・っ! もう、もう・・・出ますっ! 出します・・・っ!」  
 
背後からマリアの身体をぎゅっと抱き締めて、最後に思い切り腰を打ちつけて、  
マリアの身体の一番奥まで届けとばかりに肉茎を埋め込んで・・・  
 
「マリアさ・・・っくぁああっ!」  
 
びゅる・・・っ、びゅくびゅくびゅくびゅくっ!  
 
「・・・ひぁ・・・!? っ、ぁ、っあぁああぁあああぁあ!」  
 
マリアの膣内で、ハヤテは思い切り精液を放つ。  
本日二度目となる射精は、それでも十分すぎるほどに激しく、濃く、熱く・・・  
 
「―――――――――――――――っ!」  
 
煮え滾る濁液に膣内を、子宮を蹂躙され・・・マリアはもう何度目かもわからない絶頂へと突き上げられ・・・  
彼女は真っ白に染まる意識の片隅で、僅かに・・・ハヤテを感じる。  
膣内から溢れる精液の熱さと、背後から抱き締める彼の体温。  
 
「・・・・・・ハヤテ・・・く・・・ん・・・」  
「・・・っ、マリア、さん・・・っ、は・・・っ」  
 
声の方に顔を向けると、白く霞む視界にハヤテの顔がある。  
ハヤテの顔は射精の快感に酔い痴れているのだろうか、紅潮しうっとりとした表情で、マリアを見つめている。  
そんな表情に惹かれるようにマリアは顔を寄せ、互いに唇を合わせる。  
そのまま唇を通して魂が吸われてしまいそうな錯覚を抱いたとき、  
ハヤテと繋がったままのところから愛液と精液の交じり合ったモノがつぃ・・・と太腿を垂れ落ちる。  
 
「ん・・・ぁ・・・・・・」  
 
その生温かい感触にぞくり、と身体を震わせ・・・・・・マリアの意識は、今度こそ真っ白に染まった。  
 
 
 
「・・・・・・ん・・・・・・ぅ」  
「気がつきましたか? マリアさん」  
「ハヤテ、くん・・・?」  
 
いったいどれだけの間、意識を手放していたのか。  
徐々に視界が開け、聞こえてきた声から空白の記憶の前後を辿り・・・  
 
「は・・・ハヤテくん・・・・・・ちょっと、あれはいくらなんでも・・・激しすぎ・・・ですわ・・・」  
「あー、その、いや・・・す、すみません! あんまりマリアさんがいやらしいお顔をされてたものですから、つ、つい・・・!」  
 
そう言って謝るハヤテだが、その表情からは、心からの謝罪の意は読み取れない。  
実際、あの激しすぎる行為に溺れていたのは決してハヤテだけではなく、  
マリア自身もまた受身ではあれど、あの行為のもたらす悦楽の渦に溺れていたのだ。  
ハヤテにはそれが理解できているから、彼も今更心からの反省などするハズがないのだ。  
 
「まったく、もう・・・」  
「あ、あはは・・・」  
 
だが、男性用のトイレで二人分の体液にまみれたまま気を失ったはずの身体は、  
いつの間にか自室のベッドに運ばれていたし、様々な液体によるべとつくような感触も消えている。  
 
「でも、ハヤテ君が身体を拭いて、ここまで運んできてくれたんですよね・・・そ、そこは・・・感謝しておきますわ」  
「え、あ、いえ! いやまぁ、その・・・僕が、その、思うままにやったことですから・・・はは」  
 
感謝すべきところは感謝せねばならない。  
だが、これでは本当にやられっぱなしで・・・・・・それはそれで、少々悔しい。  
 
「まぁ、いいですわ・・・それより、そろそろお夕飯の準備をしなくてはなりませんね。  
 ハヤテくん? 手伝って頂けますよね?」  
「へ? あ、は、はい! 喜んで!」  
 
マリアは身体を起こすと、まるで先ほどまでの件からは頭を完全にきりかえましたわ、  
とばかりに立ち上がり、ハヤテを引き連れて厨房へと歩き出す。  
後に続くハヤテもまた、そんなマリアの姿を見て、同じように仕事モードに頭を切り替える。  
だが・・・  
 
「でも、私があんな顔をするなんて知りませんでしたが・・・ハヤテ君も、なかなか魅力的なお顔をしてるんですよ?」  
「え、何か言いましたか? マリアさん?」  
「ふふ、何でもありませんわ♪」  
 
やられたコトは、きっちり“のし”をつけてお返しして差し上げねばなりませんわね♪ と、  
さっきよりも更に小声でマリアは楽しそうに呟く。  
何処に連れ込んで、どんな風にしてあげましょうか・・・  
そんなことを考えながら歩いていると、不意に―――  
 
「―――っ!?」  
 
びくんっ、とマリアの身体が揺れる。  
 
「マリアさん?」  
「な、なんでもありませんわ♪」  
 
つぃ、っと。  
太ももを伝わり落ちる熱い液体の感触が、マリアの意識を先程の行為へと呼び戻す。  
流石のハヤテも、膣内に残った己の精液までは清めてはくれなかった様で、歩いている間にそれが垂れ流れてきたのだ。  
その感触に、マリアは背筋を微かに、ハヤテに気取られない程度に震わせながら・・・  
 
「苛めるのもいいですけど・・・また、苛めれるのも・・・素敵かも・・・しれませんわね♪」  
 
マリアの後を歩くハヤテには見えなかったが・・・もしも見られてしまったら、この場でまた押し倒されてしまうような・・・そんな表情で、マリアは小さく呟いた。  
 

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