『バラ色未来の夢見方』……という第15話異聞  
 
注  
○そのままお読みになっても充分楽しめます。  
○お手元に『ハヤテのごとく!』第15話をお持ちの方は、  
 13ページ目の3コマ目と4コマ目の間にこのSSを挿入してお楽しみください。  
○男の子受け・または後ろの穴系が苦手な方は、お手数ですが読み飛ばしてくださいw  
 
 
「新郎、三千院ナギ。汝は綾崎ハヤテを妻とし……」  
 実直そうな神父が、朗々とした声で誓約の文言を読み上げる。  
「誓います」  
「新婦、綾崎ハヤテ。汝は三千院ナギを夫とし……」  
 隣には、豪奢な純白のウエディングドレスに幾重にも包まれた最愛の人。  
 長く裾を引くドレープは、後ろに伸びて深紅のバージンロードを覆う。  
「はい、誓います。」  
「それでは、誓いのキスを……」  
 促され、二人は横に立つお互いに向き直る。  
 結局、背の高さは追いつかなかったけれど、今は数センチの差がちょうどいい。  
 白いタキシードを少しだけ直し、花嫁の顔を隠すベールを静かに持ち上げる。  
 幸せそうな笑顔、その瞳には涙の珠。  
 ナギは軽くあごを上げ、花嫁の首筋に手を添えて導くと、  
 淡いルージュを引かれたハヤテの唇に、自分の唇をやさしく重ねた………  
 
 
 
 ナギが歩くその後に、シャラシャラという衣擦れの音が付き従う。  
 ナギは寝室の扉に手をかけて押し開けると、半歩後ろに立つハヤテを部屋の中へとエスコートした。  
 二人はそのまま、天蓋に飾られたベッドに並んで腰掛ける。  
「……終わったな……」  
「終わりましたね……」  
 数時間前、それぞれが教会に入った時と同じ婚礼衣装。  
 一つだけ違うのは、二人の指に一つずつ装身具が増えている事。  
 ナギはそれを寝室の薄明かりにかざし、ハヤテは右手の指でそっと包んで胸に抱いた。  
 
「これで、ハヤテは私のお嫁さんだな……」  
「今日から、お嬢さまは僕の旦那さまなんですね……」  
「「………ふふ………」」  
 どちらともなく、顔を見合わせて笑う二人。  
「しかし、私がハヤテを娶る事になるとはな。  
 本当に……ハヤテがどうしてもお嫁さんになりたいというから、特別にだぞ」  
「ごめんなさい。でも……  
 憶えていないでしょうね、出会って初めてのお正月の事。  
 あの時誓ったことは、あれからずっと変わらない僕の本心です。  
 そして、これからも守ります。  
 旦那さまを泣かせようとするやつから、旦那さまと…旦那さまの大事な物が詰まったこの家を」  
 可憐な姿に決意を秘め、真摯な表情でそう告げるハヤテにナギは顔を赤く染め、  
「なら、体を大事にしろ。それと、困ったことがあったらすぐに私に言え。  
 この家の中で一番大事なものは……ハヤテ、お前なんだからな」  
 ぶっきらぼうな調子でそう呟いて下を向いたが、ハヤテからは何の返事もなかった。  
「あ……イヤだったか? 物扱いしたのが悪かったか?」  
 不安になったナギがおずおずと顔を上げると、そこには感極まって瞳を潤ませたハヤテの顔。  
「いえ……嬉しいです。本当に…夢みたいで……」  
「……馬鹿、驚かせるな!」  
 ドレスと同じ、純白に輝く真珠で飾られたハヤテの胸に、ナギは軽く額をぶつける。  
 その勢いに逆らわず、ハヤテはベッドの上にぽすんと身を投げ出すと、  
 両手を大きく開いて、腰掛けたままのナギを誘うように腕を伸ばした。  
「来てください……僕の全部を、旦那さまのものにしてください」  
「ハヤテ……」  
 その光景にナギは一瞬息を呑み、  
 そして意を決して、ハヤテに続いてベッドに倒れこんだ。  
 
 天蓋に覆われたシーツの海。その上に広がったドレープの波間を、頬を染めた花嫁がゆらゆらと漂う。  
 クッションの効いたベッドに自分を押し付けるナギの重みが、ハヤテの鼓動を大きくさせる。  
……シュル……プチ……  
 ハヤテの指先が緩やかに動き、ナギの礼装を少しだけ緩めると、  
 触発されたのか、ナギはハヤテに一つキスをして身を起こし、自分から服を脱いだ。  
 タキシードの下、小ぶりな胸を包むブラジャーと揃いのショーツも共に脱ぎ捨て、  
 スレンダーな裸身を惜しげもなく晒す。  
「ええと、もう少し待ってくださいね……僕も……」  
 一方では、横になったままシーツやヴェールの間に手を差し入れ、ドレスを脱ごうと悪戦苦闘するハヤテ。  
 ナギはその腕をとって宙に引き出し、にこっと笑う。  
「そのままでいいぞ。せっかくの初夜なんだ、ハヤテがお嫁さんになったことを実感したい」  
「そんな……恥ずかしいですよ」  
「私なんか裸だぞ。どちらが恥ずかしいと思う?」  
「それは……だって、旦那さまは綺麗だから……」  
「ハヤテには負ける。  
 そのドレス、よく似合っているぞ。脱いでしまうのはもったいない……」  
 互いに目を合わせ、気恥ずかしくなって顔の赤さを濃くする二人。  
「ああもう、何も気にしなくていいんだ! 私のものになってくれるんだろう?」  
 目を逸らしたナギは勢いをつけてベッドの下に手を伸ばすと、  
 フェルトを敷いた箱に入れられたシリコン製の張型を探り出した。  
「あ…あの、それ……もしかして、用意したのは」  
「うむ、マリアだ……さすがにこれは恥ずかしいな」  
 張型は両端が男性器を模していて、中間点からベルトが伸び、体に固定できるようになっている。  
 慣れない手つきでベルトの止め具を確認したナギは付属していた小瓶のふたをひねり、  
 薄い粘りのある中の液体を張型の片方にまんべんなく塗ると、先端を自分の下腹部に当ててゆっくりと押し込んだ。  
 
「く……ん……っ」  
 ベルトを腰にまわして固定し、微妙な位置の調整をするナギを、ハヤテは表情を固定させてじっと見つめる。  
「そんな顔をするな……大丈夫だ、これがまだ十分残っているから」  
 安心させようと小瓶を掲げてみせるナギ。  
 体を起こしたハヤテは、ベッドに両手足をついてそんなナギの元へ寄ると、  
 ナギの準備を待たず、外に伸びた張型に手を添えて口に含んだ。  
「ハヤテ? そんな無理をしなくていい!」  
「いいえ、旦那さまのモノなんですから……全然、無理なんかじゃないですよ」  
「ハヤテ……ありがとう」  
 張型の先を舐めながら目線を上げて微笑むハヤテの愛しさに、ナギは花嫁の頭に思わず両手を当ててしまう。  
 張型を離して逃げることのできなくなったハヤテは嫌がるそぶりも見せず、より根元まで丁寧に舌を這わせた。  
「ん……んぶ……ちゅ……ちゅる……」  
「んあっ、少し強いぞハヤテ……私の中のが吸い出されそうだ」  
「あ……その……なんだか、こうしているだけですごく気持ちがよくて……」  
「私もだ……ハヤテが私に何かしてくれるというだけで……とてもいい気分になる……」  
 やがて二人はどちらからともなく体を離し、ハヤテは再びベッドに横になる。  
「……もう、いいのか……?」  
「ええ、心の準備はできました。  
 痛くてもいいですから、僕を……本当に、旦那さまのお嫁さんにしてください」  
「わかった。……なるべく、優しくはする」  
 ナギの手が長いドレスを少しずつたくし上げ、白くひきしまったハヤテの脚を露出させる。  
 その奥、フリルに飾られたあでやかなパンティを、ソックスを留めるガーターをはずさないよう注意して引き下ろすと、  
 恥ずかしさと期待にふるふると揺れるハヤテの性器と、その下に隠れるピンク色の窄まりが外気に触れた。  
「あ……旦那さま、あんまり見ないでください……恥ずかしい……」  
「イヤだ。ハヤテはどこも本当に可愛いぞ。いくらでも見ていたい」  
 
 ナギがハヤテの脚に手をかけると、ハヤテは素直に脚を折り曲げる。  
 Mの字に爪先が浮き、同時に持ち上がってはっきりとわかるようになった窄まりに、  
 ナギはローションの残る人差し指をくにくにと挿し入れてみた。  
「きゃうぅ……あまり触らないでください……  
 焦らされると……あうぅん………だんだん……怖く…ふあぁ………」  
「悪かったな……それじゃあ……」  
「ひゃぁぁあっ!」  
 きゅぽん、と指先を無造作に引き抜かれ、ハヤテの性器が抗議するように大きく跳ねる。  
 再びきゅっと口が締まったところに、ナギはついに腰から生やした張型を押し当てた。  
「ハヤテ、力を抜いてくれ」  
「………………っ!」  
 動きを止めたハヤテの体腔に、自身の唾液に濡れた張型がずぶずぶと沈んでゆく。  
 眉の間にしわを寄せて可愛らしく顔をしかめ、体内を蹂躙する異物感に耐えるハヤテ。  
 自分の体が反射的にナギの張型を拒み、押し出そうとするのを、  
 花嫁はわずかに残った意志の力でけなげに迎え入れようとしていた。  
「く……ハヤテ…きつい……」  
「ああ……まだ……入るん…ですかぁ……」  
「すまない……もう少し……うあっ!」  
 ナギが体の向きを少し変えようとした拍子に、引っ掛かりをよけた張型がハヤテの中に最後まで飲み込まれた。  
「……あはぁ……はっ………入っ……」  
「ハヤテ……偉いぞ……」  
 柔らかなドレスに素肌を合わせ、ハヤテにキスするナギ。  
 それだけで、ハヤテは今までの試練の辛さを全て忘れることができた。  
 そうして空白になった心を、愛するナギと一つに繋がる事が出来た幸せがじわじわと埋めてゆく。  
 
「ハヤテ……痛いか……?」  
「少し……でも、意外と平気です。  
 お腹の中が旦那さまで一杯になって……痛みよりも、嬉しい感じがどんどん湧いてくるんですよ……」  
 目尻に大きな涙の珠を留めて、ハヤテは口元をほころばせた。  
 すぐ上に浮かんだナギの唇に、今度はハヤテからキスを返す。  
「もう動いていいですよ、旦那さま……今なら、最後までいけそうな気がします」  
 ハヤテの決意を受け、じりじりと体を離すナギ。その胸に一つの炎が生まれた。  
 あっという間に全身を焦がさんばかりに燃え上がったこの気持ちを、何と呼べばよいのだろう。  
 独占欲、支配欲、保護欲……ありとあらゆる欲望を練りこんだうえでなお、限りなく純粋な深紅の炎。  
 ハヤテの体から先端をわずかに残して引き抜いた張型を、ナギは一つの決意と共に、生涯の妻に打ち込んだ。  
「ハヤテ、必ず……お前を……幸せに、する!」  
「はくうぅんっっ!」  
 ビクンと大きく跳ね、ヴェールの薄布を宙に舞わせるハヤテ。  
 初めて異物を迎え入れる体にはかなりの負担であるにもかかわらず、その姿はなによりも喜びに溢れていた。  
「約束する……今度は私からだ……絶対に、ハヤテを……幸せに……」  
「あん………くふ……いいえ………もう、今が……んああ……一番……幸せですぅ……っ!」  
「ん……ハヤテ……締め付けるな、私の……はぁ、中のがっ……」  
 ハヤテに張型をきゅうきゅうと咥え込まれ、ナギの動きは次第にナギ自身の中を掻き回すようになった。  
 外気に触れる二人の肌が共に薔薇色に火照り、結合部のすぐ上ではハヤテの性器が最も赤々と熱を持つ。  
 管の先から透明な蜜を吐き出して、今にもとろりと融けてしまいそうなそれを見たナギは、  
 張型の動きを抑えると、両手で愛しげに握りしめた。  
 
「ひいぃぃんっ! 旦那さま……ああん、それは駄目です……」  
 指を軽く動かすと、何種類もの可愛らしい喘ぎ声がハヤテの口からこぼれ出す。  
「やめてぇ……でちゃ……出ちゃいます……  
 ……やぁぁ…ドレスも…旦那さまもぉ……汚してしまいますからぁ……あうぅっ……」  
「何だ……気にするな。それより私は……ハヤテにもっと……気持ち良くなって欲しいんだから……」  
 口元に手をあてて喘ぎを押さえ、恥ずかしげに首を振る花嫁。  
 しかし、数瞬後には送り込まれる快感の波に負け……  
「あああっ! ……旦那さまの指と……おち○ち○……気持ちよすぎますぅ!  
 駄目……僕、イっちゃ………旦那さまあああぁぁぁっっ!!」  
ドクン……!!  
 ナギの手の中でひときわ大きな震えが起こり、  
 ハヤテはシーツを掴んで全身を痙攣させ、  
 自らの粘液で花嫁姿をより白く飾り立てた。  
 そしてナギも、絶頂を迎えるハヤテの姿を見ながら、  
「…ハヤテ……ハヤテ、可愛……う、ああぁんんっっ!」  
 一度小柄な体を弓のように仰け反らせて硬直した後、崩れるようにその上に身を重ねた。  
 
 
「……あ……旦那さまぁ……すみません、僕……我慢できなくて……」  
 ぼんやりと意識をさまよわせながらハヤテが漏らした呟きに、  
「ふふ。初めてで痛がりながらこんなに気持ち良くなるなんて……ハヤテはエッチなお嫁さんだな」  
 けだるげなナギの声が答える。  
「うう、言わないでくださいよ……  
 あの、まさか…………………嫌いになりました?」  
「それこそまさかだ。ずっと見ていたいくらい可愛かったぞ……ますます好きになった」  
「……ううううう〜〜〜〜〜………」  
 乱れたシーツに顔を埋めてじたばたと悶えるハヤテ。  
 その腰をナギはぎゅっと抱きかかえて、耳元に口を寄せる。  
「だから、もう一度しよう」  
「ええっ!」  
「それと、さっきから気になってたんだが…せっかく夫婦になったのに、まだ『さま』付けなのか?」  
「でも、昨日までただの執事だったわけですし、その……」  
「まったく……仕方ない。ハヤテが私を呼び捨てに出来るまで、今夜は寝かさないからな」  
「ちょ、ちょっと旦那さまっ!」  
「ほら、また言った。早く直さないと朝まで眠れないぞ?  
 今度はこの格好で、ハヤテのかわいいお尻を見ながらにしような」  
「あ、や、旦那さ……やあぁぁぁんっ!!」  
 

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