寒い3月もようやく終わり迎え少しはマシかな〜という4月、僕は陽気な日光を浴びながら  
今日も元気よく執事のお仕事である屋敷の掃除をしてました。  
どっかで…それは執事の仕事か?と言う声が聞こえてきそうだけど、それはスルーですよ。  
サザエさん空間もしくは、コナン空間でも無ければ、僕も4月からいよいよ2年生に進級です。  
本編でアクシデントが無ければ、後数日で春休みも終わって、お嬢様と一緒に白皇学院の桜の木の道を通り、  
また学校に通うようになるんですよね、もしかして新入生キャラとか増えるのかな…とかまぁそんな事を思いながら、  
次は門前でも掃除しようと移動してました。  
「やっほ〜、借金執事おはようさん」  
ちょうどそんな時でした、門前で咲夜さんに会ったのは。  
「あ、咲夜さん、おはようございます、お嬢様に用ですよね、じゃあ案内しますよ」  
実は先程に伊澄さんも来られましたので、きっと三人で遊ぶ約束でもしていたのでしょう。  
僕はそう判断して、咲夜さんをお嬢様達が居る場所へ案内しようとします、ところが…  
「あっ、ええねん、今はまだ予定より早いさかい」  
「早いですか?」  
その言葉の意味がわからず、首を傾げる僕、すると咲夜さんはそんな僕の手を掴むと  
突然に引っ張って僕の胸元へと飛び込んできたのです…って、えぇ!?  
「さ、咲夜さん??」  
「なぁ…だから自分しばらく、ウチの暇つぶしに付き合ってくれへんか?」  
僕の胸の中で上目使いでジッと見つめる彼女…その仕草に不覚にも思わずドキッしてしまってた。  
な…なんでそんな目で僕を見るのだろ、違う…何かがいつもと違います。  
「あの…でも、僕…仕事がありますし」  
 
ポカッ!  
 
「痛っ!何をするんですか〜?」  
「ウッサい、顔見知りでもウチは客やで、執事なら主の客の相手も仕事やろ!」  
「うっ…そ、そうですね、僕が間違ってました!」  
「わかったらええ、なら…散歩にちょい付き合ってや」  
「はい」  
ニパッと微笑み、僕は咲夜さんに付いていきます。  
それにしても…やっぱり変ですね、いつもの咲夜さんならもっと殺傷性のあるような激しい突っ込みするのに、  
今日のは何だか優しいものでした、どうしたんだろ?まさか調子でも悪いのですかね…  
「ん?どないしたんや、そんな神妙な顔つきで、まさか…ウチと一緒は面白くないんか?」  
「そ、そんな事ありませんよ、ただ…ちょっといつもと違うなぁ〜っと思いまして」  
「そう感じるか?ふむ…まぁ、そうかもしれへんな」  
「え?」  
「ほら、そんなつまらん話をしてる間に、どっかで見た建物が近づいてきたで」  
僕達は屋敷の庭を歩いていました、足を運ぶ目的の場所は咲夜さんにお任せし歩き続けていき、  
こうしてこの目の前にある建物に辿り着いたのでした。  
「ここは…」  
「二人の思い出の場所やで、覚えておるやろ?」  
それは覚えてますよ、だって…死にかけた場所ですから。  
ここは離れの発電所、大雪の日に遭難しかけながら咲夜さんと来た場所です。  
 
「それにしても…」  
「なんや?」  
「なんであの時、一時間も歩き続けて辿り着いた場所に、たった数行で到着したんでしょうね、今回は」  
「ご都合展開やさかい、あんま難しい理屈で考えたら負けやで」  
「わ、わかりました…井上ワープでも使用したと思っておきます」  
「ようわからんけど、そういう事にしとき」  
にしてもです、なんでこんな場所に来たのでしょ、ここは発電施設だけでなく温泉もありますが、  
暇つぶしになるそうな面白い場所は無かった筈ですが。  
「ほなら入ろか」  
「入るって中にですか?」  
「そや、なんや恥ずかしいんか?前に二人きりでも動揺一つもせんかったくせに」  
いえ、そう言うわけではないのですけども…わざわざお風呂に入りここまで来たのかなと、  
不思議に思ったわけでして、でも…これをまた口にしたら、あの時のようにとんでも無い行動されそうだし。  
 
だからとりあえず、ここは流そうとしました、でも…  
「あの…」  
「なんや?」  
「なんで…僕達は温泉に入っているのでしょうか?」  
 
カポ──────ン  
 
「そら、ここが温泉やからやろ?入らんと勿体無いやろ」  
「いえ、そうでなくて…何で僕達は一緒に入っているのかな〜っと思いまして」  
言わなくてもトンデモ状況になっていたのです。  
そう、僕達はこの以前に入った温泉に入浴してました、しかもあの時と違い今度はお互い共、裸になっている状態で!  
もちろん僕は咲夜さんの方を向いていませんよ、きちんと背を向いて見ないようにしてまして…  
それでもこの状況に現在顔を真っ赤にしてたりします。  
実はついさっきの事ですが、背を向く前に思わず見てしまったんですよ、脱衣所から出てきたばかりの咲夜さんの姿を…  
脱衣は別々で行ってましたけど、まさか同じ風呂に、しかも隠さずに入ってくるなんて思いもしませんでした。  
お陰でしっかり、目に焼きついていたのです…タオルもしていないまさしく生まれたままの姿の咲夜さんの全裸姿が。  
「…別にそんな露骨に逆向きにならんでもええやろ、すでに裸を見せ合ったどころか…一線越えてる仲やのに」  
「そ、そうですけども…やっぱり恥ずかしいものですよ、女の子の裸って…」  
「まったく、やる時はとことんやるくせに、普段は妙にウブな面を見せおってからに」  
会話の内容でわかるとおり、僕と咲夜さんは、これまでに色々あって性的な関係まで持っていたりします。  
そういえば前にここに来た時も、咲夜さんと…しちゃいましたよね。  
思い出すとまたまた、顔が赤くなっていくようです、下も…湯船の中で変化してるみたいだし…  
だからと言って僕と咲夜さんは恋人という関係ではありません、なのに…しちゃったんですよね、  
しかも仕えるお嬢様の友人である年下の女の子を相手に何度も…  
よくよく思えば、僕ってかなり最低な人間なんじゃ…  
「何をウチを放っておいて落ち込んでおるんや?」  
「いえ…ちょっと色々と思い出してしまいまして」  
「何を総集編回みたいな事を言ってるんや、こないなイベント最中やのに」  
 
ピトッ…  
 
「へ?あ、あの…」  
「な〜んや?」  
 
「もしかして僕の背後に…居ます?」  
「おるで、さっきからずっとな…」  
「そうじゃなくて、僕のすぐ後ろ…距離0mmで居ます?」  
「お、おるよ、こんな風に体温が上昇していくのも、鼓動が激しくなってるのも感じるくらいの距離にな…」  
僕は背中に咲夜さんの温かい体温を感じていました、その…柔らかな肌の感触も一緒に。  
他にも心地良い匂いも鼻で感じている…咲夜さんの髪の毛のほのかに甘い匂いが真後ろから漂ってきてるんだ。  
「背中で密着しとるんやけど…前のように、胸の方を当ててほしかったか?」  
僕は言葉に困りました、確かに…服からじゃなくて素肌同士での直の感触は魅力的なものでしたから。  
こんな背中同士でも興奮していくのに、もしも胸でされたら…僕の心臓はどうなるんだろう?  
さっきから心臓が激しく高鳴って仕方無いんです…バクバク鳴ってますよ〜  
「んっ…まだ…スイッチ入ってないみたいやね、まったく…ウチ…魅力に自信無くしてまうで」  
「えっ…あの?」  
「ほらぁ…前みたいに自分の欲望を晒さんかいな…な」  
 
ムニュッ…  
 
「ひゃぁ!え…あ…」  
そんな風に自分の心臓を心配してたら、本当に破裂しそうな感触が背中から伝わってきてます。  
この温もりと弾力もある柔らかさ…もしかして  
「あ、当ててます…?」  
「ああ…当てとるで、ウチのおっぱい…自分の背に当てとるんや…どや、気持ちええか?」  
熱くなっていく、まだ湯でのぼせるには早い筈なのに、急速に体温が上昇していく。  
興奮してきてるんだ、咲夜さんの胸の感触に興奮して火照ってきて…あれ?でもこの感触は…  
「もしかして…動いてます?なんか擦っているみたいだけど…」  
 
ゴシ…ゴシ…  
 
摩ってる…確かに柔らかなそれで擦っています!  
「そ、そや…自分の背中にウチの胸だけでなく乳首も擦れているんや…はぁ…感激やろ?」  
「え…えええ!!?」  
それはもちろん感激ですよ、信じられないくらいに…そう信じられません!  
僕なんかの為にこんな恥ずかしく大胆な事をしてくれるなんて…  
「あの…いい加減にしないと僕…また獣になってしまいますよ?」  
「やっぱ鈍感やな…自分」  
「え…?」  
「だから早く獣になれって言っとるんや、無駄な理性吹っ飛ばしてウチを…犯せや、前みたいに」  
「さ、咲夜さん?」  
誘ってる…咲夜さんは自分から僕との関係を持とうとしている!?  
でも、どうしてだろ…今日咲夜さんはやっぱりおかしい、ここに誘ったのも多分、これが目的なんだし…  
だから僕は咲夜さんの今日の態度に疑いを持ち、その意味を考え…たかったのですが、  
どうやら強固な僕の理性の壁も、この咲夜さんの猛攻の誘惑に耐えれなくなってました。  
 
プッチン…  
 
だから…それを考える前に僕の中で何かが切れていました。  
恐らく理性の紐が…そして僕は振り返るなり彼女を…  
 
ザバァァ!!  
 
「ひゃう!や、やっと…その気になったんやな?」  
「も、もう…どうなっても知りませんよ、咲夜さん…」  
「わかったるって…最初からその気やし…な…んっ」  
 
欲望のままに彼女の身体を湯船から上がらせ、浴場の床にへと押し倒していました…そして僕は、  
この彼女の小さな唇に、自分のそれを重ねていきます…  
 
チュッ…  
 
触れただけのキス…なんて柔らかく温かいんだろう、これが咲夜さんの唇の感触なんですね。  
「んっ…自分の唇…まるで女の子のようやな…ハ・ヤ・テ…」  
「…それって褒められてるのか、けなされてるのか分かりませんが…こっちは男の子ですから」  
もう僕は…止めれません、ここまで興奮してしまった僕は、一匹の獣になっていく…  
どっかの喋る猫科をも越えた一人の獣に、すでに股間のモノが勃起し大きくなっていて、  
早く彼女の中へ入りたいと疼いていますし。  
「確かにな…相変わらずに立派な男のモノやで、でもなウチの中にコレを入れる前に…んっ」  
ジロジロと観察するように見たと思うと、一気にその小さな口で咲夜さんは僕の大きくなったそれを銜えていきます、  
温かい口内の粘膜に加え柔らかな舌が絡み付き、舐め這わせていく…  
それはこの間もしてもらったフェラチオという行為でした。  
「さ、咲夜さん…んっ…あ…」  
「んっ…上手いやろ…ウチの口テク…お前の為に色々と練習してみたんやで…」  
「本当ですか…うわ…た、確かに…」  
「ほら…そやから、今度は自分もウチのここを、舐めてくれへんか?」  
「さ、咲夜さん…いいのですか?だって…そこは」  
咲夜さんは銜えつつ、下半身を僕の顔に向けていきます、そして僕の眼と鼻の先に彼女の大事な場所が  
接近させていたんですよ、だから…見えてます、その綺麗なピンク色した火照っている咲夜さんのアソコがばっちりと。  
「ウチのアソコ…綺麗か?」  
「はい…綺麗です、温まったせいか…濃いピンクになってて濡れ輝いてますし」  
まだ幼さを感じさせる女の子の大事な場所…こんな小さな入り口に僕のコレを挿入させていたのですよね、  
こんな…可愛らしい場所に…見てるだけで興奮してくる、魅惑のこの穴に…んっ  
 
チャプッ…  
 
「ひゃぁ…あぁ…あんっ!」  
ビクッと震える咲夜さん、それもその筈…この敏感な場所に僕の舌が這いながらに侵入しているのですからね。  
僕は吸い込まれるように、ここへ口を付けて…デイープキスをしていくのです。  
舌が届く限界まで思いっきり…このアソコを舐め弄っていく。  
「ふわ…あぁ…ええ、自分の舌使い…めっちゃ上手いやん…あぁ!!」  
そして刺激する度に可愛く反応する咲夜さん…すると今度は仕返しとばかりに、  
また僕のモノを口にするのです。  
「ひゃう…んっ…あぁ…」  
「あんっ…んんっ!んあぁぁ!!」  
時には口の中から離し、その舌で銜えきれない箇所にまで唾液の跡を咲夜さんは付けてたりしますし…  
僕も負けずに、咲夜さんのアソコを責めていきました、卑猥な音を盛大にたてながらに…  
 
チャプチュパァッ…  
 
「はぁはぁ…咲夜さん…もう洪水になってますよ、ここ…んっ」  
「はぁ…あぁ!自分のも…先走りの…出とる…あぁ!」  
 
互いに互いの性器を口で慰めあいながら、僕達はたちまち快楽の高みへと導かれてゆきます。  
正直、僕は必死に我慢してる程なんですよ…奥から上ってくる熱いのを塞き止めて…射精をするのを必死に。  
これを限界まで耐えて溜めていくつもりでした、でも…もう限界かも。  
「はぁ…なぁ、もう出そうか?」  
「は、はい…もう…このまま出してもいいですか?」  
「あかん!口で飲むのは…別にしたってもええけど、今日は…全部こっちで受け止めたいんや」  
僕が射精間近だとわかると、僕に向けてたお尻を離し、また互いの顔を見合う姿勢に戻ります。  
少しぶりに見た、快楽を感じまくっていた咲夜さんの表情は、艶が増してて大人のような色っぽさを見せており  
今度はその僕が弄ってました…ご自分のアソコを指で開かせていくのでした。  
子宮口まで見せるくらいに、その奥を見せ付けるのです。  
「さ、咲夜さん…」  
「どや…見えるか、ウチの大事な場所の全て…」  
「見えます…咲夜さんの中…全部見えてますよ」  
「はぁ…あぁ…なら、挿入して…ええよ、欲しいんや…自分のその大きなのがウチ!」  
パックリ開いたその中に僕のを求める咲夜さん、息も荒くなってまして…興奮してるのがわかります。  
だから…その甘い誘惑に乗って…またまた僕は誘われるままに行きます。  
その僕の限界まで勃起してる股間のモノを咲夜さんのアソコへと向け挿してゆくのです!  
 
チャプッ…  
 
「ひゃぁ!あぁ…入ってる…入ってるでぇ…」  
十分に濡れ潤ったその場所に…僕のが挿入されていきます。  
亀の頭ような形の先が柔らかく温かな入り口に包まれたと思うと、そのまま一気に埋没してゆきます。  
まるで中で僕のを引っ張り込まれているかのように…  
「あぁ!あぁ…ええ…ええよ、自分のコレ…中で擦れて…気持ちええんや」  
「僕も…咲夜さんの気持ち良過ぎて…あぁ!」  
見た目はまだ成長途中の性器だというのに…十分に男のを堪能でもしてるかのように、  
中で無数のヒダヒダしたのが絡まってき…そして締めていく感触がしてたのです。  
それが僕のを刺激して…甘い快楽を与えてくる…交わる快感を互いに感じていくのでした。  
 
ズブゥゥズブズブッ…  
 
「あん…もっと動いてや…感じるまま激しく動いてええで」  
「はい…咲夜さん、んっ…んんっ!!」  
 
ジュブゥジュブッ!!  
 
大きく鳴り響く卑猥な水音…僕のが咲夜さんのぐっしょりとなったアソコを貫く毎に、  
元々響きやすい浴室の中で、いやらしい響きを四方で反射させ盛大なものにさせてます。  
「ちと…姿勢変えるよ、より深く…自分と繋がりたいさかいな」  
「はい…んあぁ!!」  
咲夜さんは手足を地面につき、四つん這いになります…僕はその彼女の背後から覆い被さるようにして、  
また貫いていくのです、まるで本当の獣の交尾をしているような感じで。  
 
グチュッ!ズブゥゥゥ!!!  
 
「ああ!激しい…ウチの奥で当たっとるでぇ!」  
 
コツコツと確かに先が当たってる…ここがいわゆる子宮口になるのかな?  
この壁にぶつかると、強烈に感じてた…それは咲夜さんも同様みたいですね。  
大きく乱れて震えているのだから…  
「あ…あぁ…感じる、変になってまう…ああぁ!!」  
それは僕も同じ感想でした、頭が真っ白になっていく感覚が強くなってきてて…  
何も考えれなくなっていくようだった、ただ本能の行動で彼女と交わっている。  
「あ…あぁ!ウチ…あぁ…馬鹿になってまう…イキそうやぁ!」  
「僕もですよ…一緒にイキましょう咲夜さん」  
「ああ…そやな…一緒に…あぁっ!!」  
そして僕と咲夜さんは同時に身体を痙攣してきます、それはつまり…  
 
ドクゥゥ!!ドクゥドクゥゥゥゥ!!  
 
「あぁぁぁ──────────っ!!!」  
「うわっ、あぁぁぁ〜!!!」  
絶頂を迎えたのでした…僕はこの深く繋がったままで射精しました。  
先から一気に流していく…僕の精液を…咲夜さんの中に…  
 
ドビュドビュゥゥ…  
 
「熱い…まだ入ってきてるで…ウチの子宮に注がれとるわ」  
「あぁ…咲夜さん…まるで絞られてる…ああぁ」  
そう、咲夜さんのこの中は…僕のを締めて、一滴残さず内に誘っている感じでした。  
そして…全てを飲み込み終えると、体重をを支えていた手足が折れて、彼女の身体は床に倒れます、  
どうやら力尽きたようでした…疲労した手足を床の上に広げ大文字に寝てる…  
そして僕も…そんな彼女のすぐ横で倒れました。  
「な、なんか…凄かったですね」  
「んっ…あ…そやね」  
互いに今は言葉数も少なく、ただこの快感の余韻に浸ってたのです。  
だからしばらくの休憩をとり息が整うと、やっと落ち着いて会話を再開させたのでした。  
 
「ウチな…今日、誕生日なんやで」  
 
「え?」  
僕は彼女の一言に驚いてしまう、そうだったんだ…  
「やっぱ、知らんかったな…あかんで、一流の執事というか、男なら女の子の誕生日も知っとかんと」  
「すみません…そんな大切な日だなんて、知りませんでした」  
「ええよ、多分…ナギも伊澄さんも今頃は祝いの用意してくれとるんやろうしな、毎年の事やさかい」  
そうか、それで早いって言ってたんだ。  
多分咲夜さんなら、実家で盛大なパーティをしてもらえる筈ですが、  
友達同士で祝ってくれるのは、また別の喜びなんだろうな。  
「あ…それなら、僕…何も用意してないや、誕生日プレゼント!」  
 
「ん〜借金執事に、そんなん期待してへんよ」  
「で、ですが…」  
「そやから…たった今プレゼントもらっとるやんか…」  
「え?」  
「こうしてお腹に…自分の分身を頂いとるし、しかもたっぷりな」  
「あ…」  
もしかして、これが狙いだったのですか…今日は何だか変だと思っていたのは、これか…  
「というか、自分を独占できたのが一番のプレゼントやったんや…また一つ大人になったウチを感じて欲しかったんやで」  
「僕となんかで?」  
「そや…だって…」  
咲夜さんは起き上がると、まだ横になる僕の上に被さるように乗りかかってきます、  
そして接近していく…僕の顔に咲夜さんの顔が…  
 
「一度しか言わへんよ、ウチは…綾崎…ハヤテ…自分の事が…」  
 
みるみる赤くなっていく…耳まで紅葉していくのを僕の眼は映していく…  
次の瞬間の咲夜さんの唇の動きも全て…  
 
そして…唇にまた温かな感触が触れました…  
それがきっかけになり、また僕達は交わり繋がります…  
また互いの身体を求めていき、快楽に浸っていく。  
時間の許す限り、何度でも…  
 
「うち幸せや…こんな幸せな誕生日、今まであらへんかったで」  
その果てに…アソコから僕の注いだ精子を溢れさせながらに、彼女は感謝の言葉を口にしてます。  
「はぁ…しかし悪い気がすんな…」  
「えっ、誰にですか?」、  
「ウチと同じ誕生日の連中にや…特に祝ってくれる連中もおらず、せめて一人寂しくコンビニのケーキを買って食べてる奴とかな」  
「いやに具体的ですね…」  
「さらにもう誕生日迎えても嬉しく無い歳で、せっかくの特別な日でも、する事が仕事と2ch観覧といつもと変わらん奴とか」  
「…本当にそれ、誰の事ですか?」  
 
その後、ここから出た僕達は屋敷に戻ります、するとそこには咲夜さんのバースデーを祝う場が設置されており、  
小規模とはいえ、十分に賑やかなひと時をまた、今度は親しい友人達と送ったのですよ咲夜さんは。  
その喜ぶ表情は、さっきと違いまだ子供だな〜と思わせる幼い笑顔でした。  
そして僕はそんな彼女を見ながら思い出します…  
 
「好きやから…な」  
 
あの時の彼女の言葉の続きを…  
 
【おしまい】  
 
 
 
あれから一年経った今日、ウチとあいつ…綾崎ハヤテは一年前のあの時と同じ時間にを同じ場所で密会しとりました。  
「んっ…しかし、ここも何時の間にか二人の御用達の場所になってもたな」  
「確かに…でも人が普段来ない場所ですしね」  
一年振りのような事を言いましたが、ここで会う事自体は度々に行っていたんやけどな、  
セキュリティーも低いし、なんといっても思い出の場所やから。  
「でも、すみません…咲夜さんにとんでもない程の恥をかかせてしまって」  
再会のキスの後に謝罪するこいつ…まぁ確かに、結構今も実家では大騒ぎになっているんやけど。  
「今はその話は無しや…久しく会ったんやし、ウチを可愛がってや」  
「はい…」  
実はここ一月程はこいつと会ってませんでした、それは先の会話の出来事が原因やったりする。  
愛沢家の大騒動…それはな、そこの長女が誰が相手かもしれへん奴の子を身篭ったからやねん。  
つまりウチ…妊娠してもたわけや。  
「ふわ…あぁ!!」  
「咲夜さんのお腹…この前よりも大きくなってますね」  
「へへ…もう予定日近くやからな〜最近は中で暴れてるのよく感じるで」  
「いいんですか、そんな状態でエッチなんて」  
そんな状態だというのに、ウチはまた昨年のように交わってました、この男…綾崎ハヤテと…  
「かまへんよ、せっかくの特別な日なんやし…見逃してや」  
そしてコイツこそ、このお腹の子の父親やったんや…何度も結ばれてる内にできてもたわけです。  
まぁ特に避妊なんてしてなかったさかい、当然と言えば当然やな。  
 
ズチュッ!グチュッ!!  
 
「あっ…あん!大きい…そんなされたら赤ちゃん…また暴れてまうやん」  
「すみません…でも、止めれませんよ…良過ぎて」  
「しゃあない奴やな〜もう…あぁん!!」  
仕方ないのは、うちも同様やけどな、何と言ってもこんな大きなお腹を揺らして乱れ悶えているのやし。  
胸の乳首からも出とるわ…だらしなく垂れ流してる…母乳が。  
「咲夜さんの胸…大きくなりましたね、前もそれなりだったのが更に膨らんでるし」  
「はぁ…あん!ますますナギに差をつけてもたわ」  
お陰で最近はよく睨まれていたりするんやけどな、まぁ…逆に見せ付けたりしてるんやけど。  
「あの…そろそろ出しますね」  
「あん…ええよ…あぁ!!」  
 
ドクゥ!!ドブゥゥゥ!!  
 
熱い…またウチの身体を変えた、あの濃い精液が注がれていっとる…  
 
「あっ…こんなに出したら、お腹の赤ちゃん…溺れてまうやないか」  
「だって…咲夜さんの中、気持ち良過ぎるから」  
「まったく…しゃあないな、中の子まで自分の子を孕まされそうや…」  
「女の子なんですか?」  
「そやで…付いてないみたいやから」  
イキながらもお腹を押さえて、自分の子の無事を確認するウチ…なんや母性に目覚めてもたみたいやねん。  
「ふぅ…しかし、今年はまったくとんでもない誕生日プレゼントを贈らされたもんや…」  
「はは…気に入りませんでしたか?」  
「あほ…こんな素敵なプレゼント…他にあるかい」  
確かに状況は色々と面倒な事が起きてたりします、まさかこの子の父親が借金執事なんてバレたらどうなるか。  
東洋一のスナイパーを始め、様々な殺し屋を犯人特定してない今から、依頼していたからな…ウチの親は。  
だけど…やっぱり嬉しいんや、好きな男の子を産めるという事は、何よりも幸福や。  
ウチみたいな金持ちのお嬢様は政略結婚とかで、好きでない奴とよく結婚されるパターンあるし、  
そんな愛のない連中の子を産むより数百倍ええわ。  
「あの…いつか借金返済したら、必ず責任とりますから」  
「あほ…ナギを悲しませるつもりか自分」  
「でも…」  
「ウチはええんや…それより大切な妹分を泣かせたら承知せえへんで」  
「咲夜さん…」  
「ウチはこのまま…愛人の立場でええよ、なんなら肉奴隷になってもええし…」  
もちろん、正妻の座は諦めても、こいつとは一生の相方になるつもりやったんや。  
まぁ、籍を入れるか入れへんの違いやね。  
「本当にいいのかな…それで」  
「偉い人は言っておったで、二兎を追う者は、二兎とも取れってな」  
「何処のばっちゃの台詞ですか、それ?」  
「ま…そういう事は後々に考えようや、それじゃぁそろそろ戻ろか?」  
 
ズキンッ…  
 
「あれ?」  
「咲夜さん?」  
痛い…何だかお腹の下が痛いんやけども…まさか!  
 
「…破水してもとる…」  
「えええ!!!咲夜さん!さ、咲夜さん!!」  
 
その後…ちょうどウチが生まれた時と同じ時刻に、元気な泣き声と共に一人の小さな命が誕生しました。  
ほんまどえらい誕生日になってもたな〜まぁ、めでたしめでたしって事で。  
 
【おしまい】  
 

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