「二人きりのお勉強会(2日目)」  
 
 
チュンチュン!  
 
(んっ・・・・・・・・朝か・・・・・・・・  
 あれ?・・・昨日、私いつの間に寝ちゃったんだろ?  
 確か、オレンジジュースを飲んで・・・・・・・  
 おかしいな?ここから記憶がない・・・・・・  
 せっかくハヤテ君と近づける数少ないチャンスだったのに・・・・  
 ヒナの馬鹿!)  
 
とヒナギクは目を瞑ったまま自分を罵る。  
そして違和感に気付く。  
(・・・・?あれ?何だろ?何かが私の上に・・・・・  
 布団とは何か違うような・・・・でも温かい・・・・)  
そしてヒナギクが目を開けると、  
 
ハヤテの寝顔が目の前にあった。  
 
・・・・・・。  
 
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」  
 
余りにも衝撃的な状況に声が出ないヒナギク。  
 
(これは何?何でハヤテ君が私の上に乗ってるの?  
 いや、これは押し倒されてるの?  
 どうして?昨日何があったの?)  
 
ヒナギクは状況を把握しようと周りを見渡すと、  
 
(えっ?私・・・)  
ヒナギクは自分の服装がかなり乱れている事に気付いた。。  
 
(ちょっとこれって!?)  
 
ヒナギクは思考を動かす。  
 
 
      昨日自分は記憶がない  
          ↓  
      自分の服装が乱されている  
          ↓  
      ハヤテが自分を押し倒している  
          ↓    
         なぜ?  
          ↓   
          ↓  
          ↓  
       男が女の服を乱させて、なおかつ押し倒すと言う事は  
          ↓  
       お そ う  
 
(!?、そっそんな・・・・・)    
ヒナギクは落ち着いた判断(全然落ち着いていないが)からそう結論付ける。  
確かに自分は彼に好意を持っていた。  
(で、でも・・・・・)    
 
そして更にヒナギクを混乱させる事が起きる。  
(あれ?何か下の方に固い物が当たってる様な・・・・・)  
ヒナギクはそれを何か理解するのに数秒かかった。  
 
(これって!?あ、あれ!?)  
 
そうヒナギクの体にハヤテの固くなった物が触れていた。  
 
ヒナギクは本で知識はあったが、それを見たことも触ったこともなかった。  
 
(こ、この状態をどうにかしないと・・・・・)  
 
しかしヒナギクの両腕はハヤテに押さえられていた。(どういう寝相だよ!)  
 
(ハヤテ君にならいいと思ってたけど・・・・・こんなのはいやだよ  
 初めてはベットって決めてたのに・・・・  
 きっと今ハヤテ君が目を覚ましたら・・・・・私は・・・・・)  
 
そして・・・・・  
 
少年の目が開く。  
 
・・・・・・・・・  
 
 
そして目と目が合う。  
 
 
・・・・・・・・・  
 
「うわっ!?」  
そして少年は後ろに飛ぶ。  
「すっ、すいません。ヒナギクさん」  
しかし、この意味は二人にとって意味が違った。  
そしてヒナギクは少年のいつもの雰囲気のおかげで自分のペースを取り戻していた。  
 
「ハヤテ君!」  
「はい」  
「昨日、私に何をしたのかなぁ?」  
ハヤテは自分の乱れた服装を見て言う。  
ハヤテは目を逸らしながら、  
「ヒナギクさんが酔っ払って自分で脱いだんですよ」  
「へぇ〜」  
(明らかに信じてない・・・・)  
ハヤテはそう感じた。  
「じゃぁ、何でハヤテ君、私を押し倒してたのかなぁ〜?」  
「そっ、それは・・・・」  
(自分も酔っ払ってそこに倒れましたと言っても信じてもらえないだろう)  
ハヤテが言葉に悩んでいると、  
「正直に言ったらどうなの」  
「へっ?」  
「惚けなくてもいいわよ!分かってるのハヤテ君が私に何をしようか・・・・」  
「・・・・・・?」  
ハヤテはヒナギクが何を言い出すのか分からなかった。  
「私を襲おうとしたんでしょ」  
ハヤテはハンマーで頭を殴られた感じな気分だった。  
「ヒ、ヒナギクさんそれは誤解です」  
「誤解〜?じゃぁさっきの理由を言ってごらんなさいよ」  
「うっ、そ、それは・・・・・」  
(だ、だめだ。これと言う言い訳や誤魔化しが頭に浮かばない)  
「それは・・・・・」  
(ここは違うけど、素直に認めるべきなのか?いや・・・しかし!  
 だけど、この状況を抜け出す必殺技なんて・・・・・)  
「本当の事なんだから言い返せないんでしょ?  
 素直に認めたらどう?  
 『ヒナギクさんが余りにも魅力的だったから思わず襲いました』って」  
「くっ」  
ハヤテは言葉に窮していた。  
(み、認めるしかないのか?)  
ハヤテは抵抗するのを諦めたかのように、全身の力を抜き、口を開く。  
「ヒナギクさんが余りにも魅力的だったから思わず襲いました」  
悪魔で棒読みで、  
内心その棒読みにムッとしながらも、  
「やっぱりね。どうしようかなぁ〜。ナギに言っちゃおうかなぁ〜?」  
「えっ?」  
ハヤテの予想外の展開が今目の前で繰り広げられる。  
「ヒ、ヒナギクさん!」  
「な〜に?」  
ハヤテは焦りながら  
「そんな事されたら僕、首になっちゃいますよ」  
「それは大変ねぇ〜」  
ヒナギクはさっきの反撃と言わんばかりに棒読みに言う。  
「何でもしますから、それだけはほんと言わないで下さい」  
「何でも?」  
ヒナギクは笑みを漏らし、ハヤテはシマッタと言わんばかりの顔をする。  
「今、何でも言ったわよね?」  
「は・・・・はい・・・で、できればお金が掛からないことにして・・・」  
「大丈夫よ。お金は一切掛からないことだから」  
「た、助かります」  
ハヤテは借金の身なのでその言葉に少し落ち着く。  
 
「で、何ですか?」  
ヒナギクは顔を赤らめながら  
「・・・・したら許してあげる」  
「はっ?」  
ハヤテは思わず自分の耳を疑う。  
「今なんとおっしゃいましたか?」  
ハヤテは聞き間違えじゃなければヒナギクは『続きしたら許してあげる』  
と言った様に聞こえた。  
 
続き=襲え  
 
ハヤテはヒナギクが何を考えているかさっぱり理解できなかった。  
 
「女の子に二度も言わせないでよ!」  
「でも・・・・・」  
「可愛い女の子が誘ってるのよ。喜びなさいよ!」  
「だけど・・・・・・」  
ハヤテのその態度にヒナギクは段々イライラしていく。  
「いいわよ!ならナギに報告するだけだから」  
ヒナギクは自分の携帯を取り出そうとする。  
「分かりました。分かりました。続きをやらせて頂きますから、どうかそれだけは」  
その瞬間ヒナギクのさっきまでの怒りはどこに消えたのか、急に笑顔になる。  
 
・・・・・・・・・。  
 
二人は裸でベットに向き合う。  
ハヤテはさっきまで、  
(何でこんな事に・・・・・)  
と、何度も考えていたが、いざヒナギクの裸体を見ると、その考えは消えていた。  
「そ、そんなまじまじ見ないでよ。恥ずかしいじゃない・・・」  
「すいません。とても綺麗だから目が離せなくて・・・」  
「そんな事はっきり言わないでよ」  
ヒナギクは恥ずかしさに頬を染める。  
「じゃ、じゃぁキスしますよ?」  
「・・・・・・」  
ヒナギクは無言で首を縦に振る。  
「で、では」  
ハヤテはヒナギクに顔を近づけ、そして口と口を合わせる。  
「んっ・・・・」  
(柔らかい、これが女の子の唇か・・・・・)  
ハヤテは初めての感触に痺れを感じる。  
そして唇を離す。  
「ファーストキス奪われちゃった」  
「そう言えば、僕も初めてですね」  
「ハヤテ君もう一回して・・・・」  
再び唇を合わす。  
「んんっ・・・・」  
唇を離すと、  
「もう一回・・・・」  
そして何十回とキスをする。  
「何か・・・・頭がぼーとする・・・・」  
「僕もです」  
そして、ハヤテは手をヒナギクの胸に添える。  
「あっ・・・・・」  
そして、壊れ物を扱うように優しく揉む(?)  
「んあっ・・・・」  
ヒナギクは吐息を漏らす。  
ハヤテは、次に乳首にキスをする。  
「んっ・・・・・」  
ヒナギクは体をピクッとさせる。  
そして舌を動かす。  
「ああんっ!」  
ヒナギクは嬌声を漏らす。  
「声我慢しないでいいですよ。」  
「だ、だって何かはしたないじゃない」  
「そんなことありませんよ。もっと・・・もっとヒナギクさんの可愛い声、聞かせてください」  
ヒナギクの力が抜ける。  
 
ハヤテは愛撫を続ける。  
「あん、うっ・・・・ああん。・・・ハヤテ君」  
「はい?」  
ハヤテは愛撫を止める。  
「ううん、何でもない」  
「はぁ・・・・?」  
そしてハヤテは手をヒナギクの下半身に持っていく。  
クチュ!  
「あっ・・・・・・」  
誰も触れたことが無いその聖域から水音が響く。  
「濡れてる・・・・・」  
ハヤテが思わずそう呟く。  
ヒナギクは快感と恥ずかしさに声を出さない。  
ハヤテはさらに手を動かす。  
「んあっ、やっ、んんっ」  
ヒナギクの嬌声と聖域から響く水音が徐々に大きくなる。  
そして・・・・・  
「僕で本当に善いですか・・・・?」  
ハヤテがそう問うと、ヒナギクは瞬時に意味を理解し、  
「ハヤテ君じゃないと嫌なの」  
ヒナギクは真っ直ぐとハヤテの瞳を見る。  
ハヤテは自分の肉棒を持って狙いを定め、禁断の地に侵入する。  
ズブズブ!  
「あああ!」  
ハヤテは何かに当たるの感じた。  
(これが・・・あれか)  
「痛いと思いますが」  
「一気に来て」  
ハヤテはヒナギクの瞳を見て、一気に入れることを決める。  
 
ブチィィ!!  
 
「痛い!」  
ヒナギクは痛みで声を出す。瞳から涙を溢す。  
結合部から血を垂れる。  
ハヤテはヒナギクの痛みが消えるまで待とうすると、  
「我慢しなくていいわよ、ハヤテ君。私、ハヤテ君が気持ちよくなれば私も気持ちよくなるから」  
そんなことは絶対に無いとハヤテは分かっていた。  
だから、ヒナギクの色んな場所にキスをする。  
口、首筋、髪、胸、鎖骨、股、キスの雨をヒナギクに降らせる。  
そうすると  
「あぁぁ!」  
ヒナギクから気持ちよさげな声が出始める。  
それの証拠に秘部からクチュクチュと音が聞こえ出す。  
「ふああぁぁ、ハヤテ君、き、気持ちいいよ」  
「僕も気持ちいいですよ」  
「本当に・・・?」  
「はい」  
そしてヒナギクの口に自分の口を合わせ、腰の動きを早める。  
「ああっ、ああん、ああ、ハヤテ君、私・・・もう」  
「ヒナギクさん、僕も・・・・」  
 
グチュグチュ!  
 
「あああぁぁ〜〜〜」  
「くっ!」  
ハヤテはどうにか自分の物を抜き出し、ヒナギクの腹部に精液をかける。  
 
「あ、熱い・・・・」  
 
 
・・・・・・・・・・。  
 
 
「あ〜あ、ハヤテ君に襲われちゃった」  
「いやいや、ヒナギクさんが誘ったんじゃないですか」  
「何を言ってるのよ?襲ったのは紛れもなくハヤテ君じゃない」  
「ちょっ、ヒナギクさん約束が・・・・」  
とハヤテが続きを言おうとすると、ヒナギクはハヤテの口を塞ぐ。  
「冗談よ。さて勉強しようか?」  
「そ、そうですね」  
 
 
・・・・・・・・・・・・・  
 
ハヤテが帰る時間になる。  
「ありがとうございます。おかげでテスト乗り切れそうです」  
「乗り切れたら、今日の事、またしようか?」  
「えっ?」  
ハヤテは顔を赤くする。言った、ヒナギクもそれ以上に顔を赤くする。  
「・・・・・・」  
「・・・・・・」  
二人の間に沈黙が漂う。  
 
「ハヤテ君」「ヒナギクさん」  
二人は同時に名前を呼ぶ。  
「・・・・・・プッ・・・ハハハ・・・・」  
二人は笑う。  
「じゃあね、ハヤテ君」  
「さようなら、ヒナギクさん」  
 
 
そして、ハヤテは桂家を出た。  
                      終わり!  
 
 

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